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就活アドバイザーが教える!社会福祉士・介護士・ホームヘルパーのお仕事
更新日
介護の仕事内容がよく分からなくて、就職するのを迷っている人もいるのではないでしょうか。介護の仕事は未経験歓迎の求人が多く、スキルアップもしやすいのが特徴です。このコラムでは介護の具体的な仕事内容のほか、やりがいと大変さ、平均給与などを紹介します。また、介護福祉士の一日の流れを例として、介護の業務を分かりやすく解説。介護職に向いてる人の特徴も紹介しているので、自分の適性を判断する参考にしてください。
こんな人におすすめのお仕事です!
- 相手の立場にたって物事を考えることが好きな人
- 人の役に立つのが好きな人
- お年寄りが好きな人
介護の仕事とは?
介護の仕事とは、高齢者や障がい者といった要介護者の生活を支えることです。介護を必要とするレベルや要介護者の希望に合わせて、日常生活を助けたり、困りごとを解決したりします。ただお世話をするだけでなく、その人らしく生きられるようにサポートするのが目的です。
介護職や介護士って?
介護職や介護士とは、介護の仕事に携わる人の総称です。介護職・介護士という資格があるわけではなく、職種の一つといえます。介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)などは資格名で、介護職を目指す人や介護の仕事に携わる人が取得するものです。
ホームヘルパーとは?
介護職の一つとして知られているホームヘルパーは訪問介護員の通称で、正式名称ではありません。以前はホームヘルパー1級・2級という資格がありましたが、2013年の法改正により「実務者研修」「介護職員初任者研修」へ変更になりました。介護職員初任者研修については「介護の仕事に役立つ資格」で紹介します。
介護保険サービスを提供するのが仕事
介護の仕事内容をまとめると「介護保険サービスを提供すること」といえるでしょう。介護保険サービスとは、要介護の認定を受けた人が、介護保険を利用して1割の費用負担で受けられる介護サービスを指します。
サービスの内容は、自宅にいながら介護を受ける訪問介護や、デイサービスに通う通所介護などさまざまです。介護職の人は、訪問介護の事業所や介護施設に就職し、介護サービスを提供することになるでしょう。介護サービスについては後の項で詳しく解説します。
介護職の具体的な仕事内容
介護職の仕事内容は主に「身体介護」と「生活援助」です。どちらも日常生活を送るうえで欠かせない仕事といえます。さらに、要介護者の悩みの相談に乗ったり、施設でレクリエーションを行ったりするのも介護職の仕事です。
体に触れてお世話をする「身体介護」
身体介護とは、直接体に触れる介護のことです。身体介護には主に以下のようなものがあります。
入浴介助
お風呂に入る際に必要なサポートすべてが含まれます。着替えを手伝ったり、体を洗ったりするのはもちろん、お湯の温度や転倒防止などに気をつけるのも大事です。
排泄介助
トイレに行くのを手伝ったり、おむつを交換したりします。健康管理のために排泄物の状態をチェックするのも含まれるようです。
食事介助
食事介助はごはんを食べさせるだけでなく、誤嚥を防ぐために正しい姿勢を保つことや、適切に水分補給を行うことも含まれます。食べ物が口の中に残ったままだと窒息の恐れがあるため、食後に口の中を確認し、歯磨きのサポートも。食後すぐに寝ないよう介助するのも食事介助の一つです。
移乗介助
ベッドから車いすへの移動や、車いすからトイレへの移動など、体を動かす際にサポートするのが移乗介助です。移動の際に転倒しないように注意を払うほか、車いすの安全チェックも行います。寝たきりにならないよう、適切にサポートするのが重要です。
更衣介助
起床や入浴、トイレの際などに着替えるのを手伝います。着替えは体を衛生的に保つだけでなく、気分を変えるのにも役立つでしょう。痛みを与えないように気をつけたり、室温を確認したりするのも更衣介助の大事な仕事です。
日常生活を代行する「生活援助」
生活援助は体に触れずに行う介護を指します。生活援助の主な仕事内容は以下の通りです。
・掃除
・洗濯
・買い物
・料理や配膳
部屋を掃除し、ゴミ出しや洗濯を行います。また、歩行が困難な要介護者の代わりに、買い物を代行することも多いようです。
そのほか、食事の献立を考えて料理をし、配膳や片付けをするのも生活援助に含まれます。献立は要介護者の健康状態に合わせて考え、食べる前の手洗いや衛生的な環境を作るのも生活援助の一つです。
その他
上記のほか、介護施設でのレクリエーションの企画・運営やメンタルケアも介護の仕事に含まれます。高齢者は社会との関わりが減ったり、友人と死別したりして心身にダメージを受けることも。メンタル不調を予防・解消するため、レクリエーションで入所者同士の親交を深め、体を動かしてストレス解消を図ります。
介護福祉士の仕事内容を一日の流れで見てみよう
この項では、介護福祉士の一日の仕事の流れを紹介しますので、介護の仕事内容を理解するための参考にしてください。
介護福祉士は介護に関する資格のなかで唯一の国家資格です。資格の詳細については後の項「介護の仕事に役立つ資格」で解説します。
介護施設での1日の流れ
介護施設での1日の流れ | |
---|---|
8:30 | 出勤。夜勤の職員から引継ぎを受ける。朝食の片付けや掃除、洗濯など |
9:30 | 入浴介助、排泄介助、服薬、シーツ交換など |
11:30 | 昼食準備、排泄介助、食事介助、外出など |
13:00 | 歯磨き、服薬など |
14:00 | 休憩 |
15:00 | レクリエーション、リハビリ、その他書類作成など |
17:00 | 夕食準備、排泄介助、食事介助など |
午後6時以降は介護記録をつけ、夜勤の職員へ申し送りをして帰宅となります。上記は参考例なので、施設によって流れが変わる場合もあるようです。
介護サービスごとの仕事内容
介護の仕事内容はどのような介護サービスに携わるかによって異なるでしょう。介護サービスは大きく分けて「居宅サービス」と「施設サービス」があるので、それぞれの具体的な業務を紹介します。
居宅サービスの仕事内容
居宅サービスとは、要介護者が自宅で暮らしながら受けられる介護サービスのことです。そのなかでさらに、訪問介護や通所介護といった区分があります。
訪問介護
訪問介護の仕事内容は、要介護者の自宅へ訪問し、家事や買い物、排泄介助や入浴介助などを行うことです。単なる家事代行とは異なり、要介護者の自立を促す目的もあります。そのため、何でも介助するのではなく、本人ができそうなことは自分でできるようにサポートするのが役割です。
訪問介護の仕事をするには資格が必要
訪問介護の仕事に就くためには、「介護福祉士」「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」「介護福祉士実務者研修」「生活援助従事者研修」のいずれかの試験に合格する必要があります。1人で訪問する場合もあるので、何かあったときに対応できる専門知識が必要だからです。
通所介護
通所介護は、デイサービスや通所リハビリテーションといった施設へ通う要介護者のケアを行うのが仕事です。夜は自宅で過ごす要介護者のために、食事や入浴を介助し、さらにリハビリやレクリエーションを行います。
上記のほか、短期入所(ショートステイ)もあります。短期入所は家族の負担軽減を目的としており、連続30日間まで施設に入所できる介護サービスです。自宅で介護をしている家族が冠婚葬祭や出張で家を空ける際に、短期入所を利用します。
施設サービスの仕事内容
施設サービスとは、有料老人ホームや特別養護老人ホーム、グループホームといった介護施設で行うサービスを指します。
有料老人ホーム
有料老人ホームとは、民間の介護付き施設です。施設によってコンセプトが異なるため、仕事内容にも違いがあるでしょう。有料老人ホームは要介護認定を受けていない人も入所可能なので、要介護1レベルの人から5レベルの人までサポートする可能性があります。仕事内容が多岐にわたるので、幅広い知識を身につけたい人におすすめです。また、入所者を増やすためにサービスの充実を図る施設もあり、介護のスキルだけでなく接遇スキルが求められる場合もあります。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは公的な介護施設。有料老人ホームとの違いは、要介護認定3以上の人が対象という点です。また、有料老人ホームに比べてレクリエーションやイベントが少なく、介護と生活援助が仕事内容の中心になります。一度入所すると終身利用が可能なので、要介護者やその家族との関係づくりも重要です。
グループホーム
厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、グループホームとは「知的障害者や精神障害者、認知症高齢者などが専門スタッフの支援のもと集団で暮らす家のこと」という定義です。
グループホームを利用する認知症の高齢者は、身体的には元気な人が多いといわれています。介護職の仕事内容としては、身体介護は少なく、自立を促すためのサポートが中心になるようです。
また、認知症のケアのため、地域交流を行うのも仕事内容に含まれます。
参照元
厚生労働省
生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、病気で入院していた要介護者の在宅復帰を目的とした施設です。そのため、入浴介助や移乗介助を行うのはもちろん、看護士や理学療法士などと連携してリハビリに従事するのが仕事内容の特徴といえます。
介護の仕事で感じるやりがいと大変さ
この項では、介護職のやりがいと大変さを紹介します。介護の仕事を目指す人は、やりがいだけでなく大変な点も知ったうえで、志望するかどうかを決めましょう。
やりがい
介護のやりがいは要介護者だけでなく、社会から必要とされ感謝される点です。自分が役に立っていると実感できる機会が多いため、やりがいを感じやすいでしょう。
感謝の言葉をもらえる
介護の仕事では、要介護者やその家族から「ありがとう」と直接伝えられる機会が多いといわれています。介護することによって要介護者が元気になったり、できなかったことができるようになったりすると自分のことのように嬉しく感じることも。そのうえ、感謝の気持ちを伝えられると大きなやりがいを感じるでしょう。
社会貢献度が高い
介護は社会にとって必要不可欠なものです。近年は共働き世帯が増えており、家族が介護できないケースも増えています。そのため、介護の仕事をする人がいなければ社会が成り立たないといっても過言ではないでしょう。少子高齢化の影響で社会保障を下支えする人が減っているのは社会問題として広く知られているため、介護は多くの人から「重要な仕事」と認識されています。
大変さ
介護の仕事には身体介助や夜勤などがあり、体力的に大変な側面もあるようです。
体力が必要
介護の主な仕事内容である入浴介助や移乗介助には体力が必要です。また仕事中は立ったり座ったり、腰をかがめたりする動作が多いので、体に負担がかかるのは否めません。そのため、介護職では腰痛や腱鞘炎は職業病ともいわれています。ただし、近年は介護補助器具や介護ロボットの導入も進みつつあり、将来的には改善の見込みもあるでしょう。
勤務時間が不規則
就職先にもよりますが、介護の仕事ではシフト勤務が多いです。夜勤がある職場も多いので、勤務時間は不規則になりやすいでしょう。また、夜勤中に緊急事態が発生することも多く、精神的な負担もあるようです。ただし、夜勤手当がつくので収入を増やしたい人には良い面もあるといえます。
介護職の魅力と働くうえでの注意点について「ニートから就職を目指そう!介護職の魅力と目指し方」のコラムでも紹介しているので、あわせて参考にしてください。
介護の仕事を選ぶ3つのメリット
介護の仕事は働き方を選びやすく、ライフイベントの変化があっても続けられるのがメリットの一つです。未経験から仕事を始めて、50代・60代になっても仕事を続けている人もいます。また、チームで協力して行う仕事なので、知識を学びあえるのも魅力です。
1.働き方を選びやすい
前述のとおり、介護の仕事には訪問介護やデイサービス、有料老人ホームなど、さまざまな就職先があります。就職先によって仕事内容や働き方が異なるため、自分に合った職場の選択肢が多いのがメリットの一つ。夜勤を避けたいなら、日勤のみのデイサービスを選ぶ方法もあります。また、訪問介護の登録ヘルパーになれば、自分の都合に合わせて勤務時間を決めることが可能です。
2.未経験歓迎の求人が多い
介護の仕事は未経験歓迎の求人が多いようです。人手不足という理由もありますが、経験よりも適性を重視したい施設や事業者が多いのも事実。就活では経験やスキルより、「人の役に立ちたい」「高齢者の心の支えになりたい」といった思いが重視される傾向があります。また、要介護者との信頼関係づくり、ほかの職員とのチームワークなども必要なため、話しやすい人、聞き上手な人も重宝されるでしょう。専門知識や経験がなくても、熱意があってコミュニケーション能力が高い人なら採用される可能性が十分にあるといえます。
年齢に関係なく応募できる
介護職の求人は「年齢不問」も多いです。体力がある若手も必要ですが、人生経験が豊富で高齢者との親睦が深めやすい年代も求められています。30代や40代でも挑戦できるのが介護職の魅力です。
3.チームで協力して働ける
介護の仕事はチームワークが大事です。ほかの介護職員だけでなく、医師や看護士、介護福祉士や社会福祉士など、さまざまな人と連携して介護を行います。そのため、お互いに知識を教え合いスキルアップを図れるのがメリットです。仕事で辛いことがあってもチームで乗り越えられるので、モチベーションを保ちやすいでしょう。
介護職の平均給与
この項では、厚生労働省のデータをもとに、介護職の平均給与について解説します。
介護職員の平均給与は増額傾向
厚生労働省の調査「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、2019年と2020年の介護職員の平均給与は以下の通りです。なお、以下の平均給与は月給の職員を対象としており、日給の職員は含まれません。
勤務形態 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|
常勤 | 300,120円 | 315,850円 |
非常勤 | 189,200円 | 196,630円 |
引用:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.128)」
2019年と2020年の差額は常勤職員では1万5,730円、非常勤職員では7,430円です。給与が上がった背景には、介護職の人手不足を解消するために厚生労働省が制定した「介護職員処遇改善加算」があります。これは、賃金や職場環境の改善に取り組む事業所には報酬が上乗せされる制度です。そのため、介護職の平均給与は上昇傾向にあります。
資格の有無で給与に差がある
同調査の「介護職員の平均給与額等(月給・常勤の者)保有資格別」によると、介護福祉士や社会福祉士などの保有資格がある人は平均給与が 318,150円なのに対し、資格がない人は275,920円となっています。
介護サービスごとの平均給与
同調査によると介護サービスの種類によって平均給与は異なるようです。ここでは、2020年の平均給与を介護サービス別に紹介します。以下のデータは月給で働く常勤職員の給与です。
介護サービス | 平均給与 |
---|---|
介護老人福祉施設 | 350,430円 |
介護老人保健施設 | 338,920円 |
介護療養型医療施設 | 306,420円 |
訪問介護事業所 | 306,760円 |
通所介護事業所 | 280,600円 |
通所リハビリテーション事業所 | 305,660円 |
認知症対応型共同生活介護事業所 | 287,770円 |
引用:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.131)」
いずれも平均勤続年数は7年~10年となっており、平均給与には経験やスキルがある人の給与も含まれています。同調査の「第96表 介護職員の平均給与額等(月給・常勤の者)、サービス種類別、勤続年数別(p.150)」によると、入社1年目の平均給与は訪問介護事業所の場合272,740円、通所介護事業所では 258,020円です。
この結果から、介護職は長く働くほど昇給が見込める仕事といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果
介護職員処遇改善加算
介護の仕事に向いてる人の特徴
介護の仕事に向いてるのは、自分のことより相手のことを優先できる人でしょう。介護の仕事内容は、自分にとって楽しいことややりたいことより「要介護者のためにできること・すべきこと」が中心です。この項では、介護の仕事に向いてる人の3つの特徴を紹介します。
1.社会の役に立ちたい人
前述のとおり、介護は社会貢献度が高い仕事です。自分のことより人の役に立ちたい、社会課題を解決したいと思う人に向いています。反対に、大きな利益を追及したり、出世して人から認めてもらったりするのがやりがいという人には物足りない恐れがあるでしょう。辛い仕事も人のため、社会のためなら頑張れるという人におすすめです。
2.感謝されることに喜びを感じる人
要介護者やその家族から感謝されることに喜びを感じ、モチベーションが上がる人は介護職に向いています。そのような人は、どうしたら相手が喜ぶか、問題を解決できるか、と深く考えるのでより良いケアができるからです。また、深く考えることで自分自身も成長し、介護士としてさらに飛躍できるでしょう。
3.気遣いができる人
介護の仕事では、相手に合わせて気遣いをするのも大事です。たとえば、相手に合わせて話すスピードを変えたり、いつもと違う様子があれば声をかけたりするなど、細やかな気遣いが信頼関係につながります。また、一緒に働く職員への気遣いも必要です。疲れている職員がいたら声をかけ、できることはないかと自分で考えて行動することがチームワークを高めます。介護の仕事では、常に相手の立場に立って考えて行動するのが重要です。
介護の仕事に役立つ資格
介護の仕事は資格がなくても就職できますが、資格があれば選考で有利になる可能性はあります。また、資格がなければできない仕事内容もあるので、自分が希望する業務に合わせて資格取得を目指すのがおすすめです。
1.介護職員初任者研修
基本的な介護の知識を習得できる資格で、かつてはホームヘルパー2級研修といわれていました。未経験から介護職を目指す人が、最初に取得する資格として知られています。必要な講習を受けて修了試験に合格すれば資格取得となり、早い人では1カ月ほどで合格するようです。身体介助をするためにはこの資格が必須なので、就活前に取得したほうが良いでしょう。
2.介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修の次のステップとされる資格です。介護だけでなく医療的ケアの知識や技能も学べる内容になっています。この資格を取得すると、事業所に配置が義務付けられている「サービス提供責任者」になれるため、就活で有利に働くでしょう。受験するには3年以上の実務経験と450時間以上の実務者研修の受講が必須です。
3.ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャーの仕事内容とは、介護が必要な人やその家族の相談に乗り、適切な介護サービスが受けられるようにケアプランを作成することです。受験資格として5年以上、かつ900日以上の必要業務経験が必須なため、ある程度の知識と経験が備わっていないと挑戦できない資格といえます。
4.介護福祉士
介護関連の資格のなかで唯一の国家資格です。介護職員初任者研修の修了試験に合格し、3年以上の実務経験を積むと受験資格が得られます。介護福祉士の資格があると介護に関する幅広い知識と、高い技術が備わっている証明になり、管理職候補として期待されるでしょう。
社会福祉士とは異なる
社会福祉士も福祉関連の国家資格ですが、介護だけでなく、障がい者や子どもの支援も行う点が介護福祉士と異なります。社会福祉士はソーシャルワーカーともいわれ、ハンディキャップや経済的理由で困っている人の相談に乗り、必要な支援につなげるのが仕事です。社会福祉士の就活では、介護施設や児童相談所、障がい者支援施設など、さまざまな応募先が考えられます。
5.介護事務
介護事務の仕事内容は、レセプト作成を始めとした書類作成や介護士のサポートです。介護事務の仕事は資格がなくてもできますが、介護保険制度は3年ごとに法律が改正されるため、専門知識を備え、勉強し続けられる人が求められます。ほかの資格を取得したうえで、仕事の幅を広げるために介護事務の資格を取得するのも良いでしょう。
『「事務の資格」未経験に有利なものとは?仕事別のおすすめをご紹介』のコラムでは、事務職に関する資格を紹介しています。介護事務に役立つ資格についても触れているので、ご一読ください。
介護職の就職事情
介護職の需要は伸び続けており、未経験・無資格でもチャレンジしやすいでしょう。今後も需要は伸びるといわれているため、将来の転職もしやすいと考えられます。
需要は右肩上がりに伸びている
厚生労働省の「令和元年度 介護保険事業状況報告(年報)」によると、要介護と認定された人は2000年から右肩上がりに増え続けています。2000年に約256万人だった認定者は2010年には約506万人となり、2019年では約668万人です。この結果から、介護職の需要は伸び続けていると考えられ、また今後も伸びると予想できるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和元年度 介護保険事業状況報告(年報)
無資格からチャレンジ可能
介護業界では、人材確保のため無資格OKとしている求人も多いです。資格取得支援制度を設けている施設や事業所が多く、会社が受講費を負担してくれたり、勤務時間の一部を講座の受講に当ててくれたりする場合もあります。介護関連の資格は実務経験が条件となっているものも多いので、最初から資格がある人を採用するのは難しいという背景があるようです。
資格を取得してから応募するのがおすすめ
無資格でも応募できる求人はあるものの、まずは介護職員初任者研修の修了試験に合格してから就活するのがおすすめではあります。前述のとおり、介護職員初任者研修を修了していないと身体介助ができないため、就職できたとしても仕事の範囲が限定されてしまうでしょう。
介護福祉士や社会福祉士の就活は内定率が高い
大学や専門学校で介護を学び、介護福祉士や社会福祉士の資格を取得している新卒者は就活を有利に進められるようです。学校によっては就職率が100%ということも。就職前から専門知識があり、若手で体力もある人材は需要が高いといえるでしょう。
介護職を目指して就活を始めようと考えている方は、「介護職の志望動機はどう書く?未経験や転職など状況別の例文を紹介」のコラムを参考にして志望動機を作成してみましょう。自分が介護職に向いていると考える根拠や、応募先を選んだ理由を明確にするのが就活成功のポイントです。
就活アドバイザーが経験者にインタビュー
社会福祉士・介護士・ホームヘルパーの「経験者の声」
社会福祉士・介護士・ホームヘルパーとして働いている方に、就活アドバイザーが「仕事のやりがい」「身につくスキル」について聞いてきました。
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この仕事のやりがいは?
サービス利用者やその家族との距離が近いため、自分のサポートに対して直接感謝の言葉をいただく機会もあります。仕事を通して信頼関係を築けるのも介護関係の仕事の魅力と言えるでしょう。
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どんなスキルが身につく?
介護関係の仕事は、利用者の方1人ひとりに対応するため、臨機応変な対応力やコミュニケーションスキルが身につくでしょう。また、社会福祉士や介護士は、介護専門職として幅広い知識や技術が身につくでしょう。
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おすすめポイント
キャリアパスが幅広いのが魅力です。職種によっては無資格でも働きながら資格取得を目指せます。資格や経験があれば自分の生活に合わせた働き方を選びやすいのもポイント。今後も需要が見込めるお仕事です。
社会福祉士・介護士・ホームヘルパーの求人情報
ここでは、社会福祉士・介護士・ホームヘルパー求人の一部を紹介します。
ハタラクティブでは、常時1,000件以上の非公開求人をご用意しています。サイトには載っていない、細かな仕事内容、福利厚生、職場雰囲気なども知りたい方はカウンセリングにて、しっかりお伝えいたします。
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大阪府介護スタッフ
サービス
- 給与例
- 月給16万円~
- 福利厚生
- 時間外手当 / 通勤手当
- 休日・休暇
- 年次有給休暇(6か月経過後から)、育児休業制度、子の看護休暇制度、育児短時間制度、介護休業制度、介護休暇制度、介護短時間勤務制度
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東京都訪問入浴ヘルパー
サービス
- 給与例
- 月給21万円~
- 福利厚生
- 通勤手当
- 休日・休暇
- 【年間休日数111日】4週8休(日曜日休)※月9日のお休み
慶弔休暇、特別休暇、夏季休暇、冬季休暇、有給休暇、産休、育休、介護休暇
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大阪府訪問入浴オペレーター
サービス
- 給与例
- 月給25.2万円~
- 福利厚生
- 通勤手当
- 休日・休暇
- 【年間休日数111日】4週8休(日曜日休)※月9日のお休み
データで見る社会福祉士・介護士・ホームヘルパーの仕事
平均年齢は?年間休日はどのくらい?
社会福祉士・介護士・ホームヘルパーの男女比率は5:5で、性別に関係なく活躍できる仕事です。30人以下の小規模な会社での募集は少なく、300人弱の企業で求人が多い傾向。平均的な年間休日は111日となっています。
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従業員数 … 300人以下
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男女比 … 男性5:女性5
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平均年齢
32歳
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平均年間休日
111日
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いかがでしたか?
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- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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