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高卒ニートが就職するために必要なこととは?男女別・年齢別の事情を解説!
更新日
この記事のまとめ
- 高卒ニートが就職しづらい主な理由は学歴やコミュニケーション力など
- 自己分析を行い、これまでの歩みを棚卸しして自分軸を見つけることも大切
- 社会人経験や長期アルバイト経験がある人は、同業種やスキルを活かせる仕事がおすすめ
- 応募に際して必須の資格でない限り、資格取得の勉強に時間を割くことは得策ではない
- 就職エージェントを活用するなど、一人で悩まずに就活サポートを積極的に受けてみよう
「高卒ニートは就職しづらい」と感じる方も多いのではないでしょうか。経歴に対するネガティブな気持ちを克服して正社員の内定を取るためには、押さえておきたいポイントがあります。このコラムでは、高卒ニートが就職しづらい理由や就活成功のコツを解説。また、19歳・25歳・30歳と年齢別の就職事情や、男女ともに共通する就職への希望についてもまとめました。就活をあきらめる前に、ぜひ当コラムをお読みください。
高卒ニートが就職しづらいといわれる理由
高卒ニートの就職が難しい理由としてまず挙げられるのが「学歴」でしょう。大卒や院卒などの高学歴ニートもいるなかで、「高卒で働いていない」という状況がさらに不利になってしまうのは想像に難くありません。この項では、高卒ニートが就職で不利になりやすい理由について解説します。
働く意欲が低いと見なされやすい
近年は人材不足などに伴い、高卒を歓迎する企業は増加傾向にあります。ただし、採用においては働く意欲の高さや将来の目標が重視されるため、ニートという選択肢をとる人に対して、「働く意欲が低いのでは」「自立心がない」「将来のビジョンを考えていない」とマイナスイメージを抱く企業があるのも事実です。面接でそのようなイメージを払拭しなければならないのが、高卒ニートが就職しづらいとされる理由の一つといえます。
求人の選択肢が狭くなる
高卒の就活では、「大卒以上」を条件とする求人に応募できないため、選択肢が狭い傾向にあります。それに加えて、就業経験がないニートの場合は「未経験歓迎」「経歴不問」といった求人を探す必要があり、選択肢はさらに狭くなりがちです。また、学歴・経歴不問の求人は倍率が高くなりやすいため、採用は狭き門であるのも高卒ニートが就職しづらい要因となっています。
対人スキルを不安視されやすい
ニートに対して、人間性やコミュニケーション力に問題があるのではないかと懸念する企業もあります。特に、ニート期間が長い人や就業経験がない人は、チームワークや協調性、ビジネスマナーといった点を不安視される恐れがあるでしょう。ニートだからといって人との関わりがまったくないわけではありませんが、思い当たる節がある人は面接対策をしっかりと行い、イメージを払拭する必要があります。
男女に違いはある?高卒ニートの就職事情とは
高卒ニートの就職で、男女における大きな違いはないようです。この項では、高卒ニートの就職事情について、男女別のデータをもとに解説します。
高卒ニートが就職したい理由
独立行政法人労働政策研究・研修機構の『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③―平成29年版「就業構造基本調査」より―』によると、高卒ニートが就業したい理由は以下の通りです(「その他」は除く)。
高卒ニートの男性 | 高卒ニートの女性 | |
---|---|---|
1位 | 社会に出たい(23.2%) | 社会に出たい(23.9%) |
2位 | 収入を得る必要性が生じた(17.4%) | 収入を得る必要性が生じた(18.7%) |
3位 | 失業している(15.6%) | 失業している(14.6%) |
4位 | 知識や技能を活かしたい(6.7%) | 知識や技能を活かしたい(5.4%) |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ 第3章 非求職無業者(ニート)の経歴と意識、世帯の状況(図表3ー5)』
男女ともに就業したい理由は同じで、「社会に出たい」が1位です。2位の「収入を得る必要性が生じた」よりも「社会に出たい」が上回っており、能動的に就職したい気持ちがあると分かります。4位には「知識や技能を活かしたい」が入っており、就業して活躍したいというポジティブな動機が多いといえるでしょう。
高卒ニートが望む雇用形態は正社員
同調査の「就業希望のある非求職無業者が希望する就業形態(図表3ー6)」によると、高卒ニートが望む雇用形態は男女ともに正社員が1位です。特に、男性は48.6%と半数近くの人が正社員就職を望んでいます。女性の高卒ニートでは、正社員を希望する人は37.9%で1位ではあるものの、パート・アルバイトを希望する人も34.4%と高い割合なのが特徴です。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
資料シリーズ No.217(2019年6月)
年齢別!高卒ニートの就職ハードルの違い
高卒ニートと一口にいっても、年齢によって企業の見方に違いがあり、就職のしやすさも異なります。この項では、高卒ニートにおける就職のしやすさ・難しさについて、年齢別にまとめました。
19歳~20歳で早期離職する高卒者は一定数いる
厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、2020年度に就職1年目で離職した高卒者は15.1%。2年目での離職は11.7%、3年目での離職は10.2%です。さらに、2022年度における就職1年目での離職は、17.8%に増えています。
早期離職の傾向は企業規模が小さいほど多く、同調査の「新規高卒就職者の事業所規模別就職後3年以内の離職率の推移」によれば、従業員数30〜99人の企業における2020年度の就職後3年以内離職率は43.6%、従業員数5〜29人の企業では51.3%です。
このように、19〜20歳の高卒ニートは一定数いるため、「人生終わりなのでは」と不安に思い過ぎる必要はないでしょう。また、学校を卒業後3年以内であれば既卒や第二新卒として就職できる可能性もあるので、早めの就職を目指すのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
25歳の高卒ニートも就職は十分可能
25歳は若手として就職・転職市場で需要があります。少子高齢化の影響で労働力不足が課題となっている企業が多いため、20代であれば就業経験がなくても採用される可能性は十分にあるでしょう。
25歳の高卒ニートが選考で重視されるのは、ポテンシャルや意欲・熱意です。面接ではニートになった理由を説明し、今後の目標を述べて成長を期待させましょう。「25歳職歴なしの高卒は就職できる?正社員採用を実現するコツとは」のコラムで、25歳で就業経験がない高卒者が就職に成功する方法を詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
30歳の高卒ニートは選考で不利になる場合もある
30歳になると、経験やスキルが求められるため、ニートの経歴は選考で不利になる恐れがあります。ただし、30代前半を若手と見なす企業もあるので、就職できるチャンスはあるでしょう。30歳から未経験で就職を目指す高卒ニートの方は、アルバイト経験を活かせる仕事や人手不足の業界の求人に注目するのがおすすめです。
どうすれば高卒ニートから就職できる?
高卒ニートから就職を目指すためには、自分の軸を明確にして、マッチ度の高い企業の条件を定めるのが大切です。また、過去の就業経験を活かせそうな企業を狙うのもおすすめ。いきなり正社員になるのに不安がある高卒ニートの方は、アルバイトで働くことに慣れるのも良い方法です。
「自分軸」を洗い出す
まずは、現在の自分の状況を踏まえたうえで自己分析を行いましょう。「なぜ働きたくなかったのか」「就職を考えたのはなぜか」「得意なことや大切にしていることは何か」など、これまでの歩みを棚卸しして整理することで、「自分軸」が見えてくるようになります。
自分軸が明確になると、応募先企業に求める条件が定まり、求人を絞りやすくなるでしょう。また、自己分析は自分のアピールポイントを見つけるうえでも重要です。
スキルが活かせそうな求人に注目する
一度でも社会人経験がある高卒ニートの方は、同じ分野の仕事や、そこで培った経験を活かせる業種であれば就職できる可能性が高いでしょう。また正社員として働いたことがなくても、長期のアルバイト経験があるなら、応募先企業で活かせそうなスキルをアピールしてみてください。「高卒ニートとは?正社員になれる?就職に向けてやるべきことをご紹介!」のコラムでは、高卒ニートが目指しやすい職種を紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
アルバイトから始めるのも良い
社会人経験がなく、ニートからいきなり就職を目指しても内定が出ない場合は、まずはアルバイトから働き始めることをおすすめします。特に、人と接すること、仕事をこなすことについてハードルが高いと感じる高卒ニートの人は、リハビリも兼ねて、無理のないペースで働けるアルバイトを探しましょう。
なお、アルバイトは希望職種に関連するものや、正社員登用制度のある企業を選ぶと就職につながりやすくなります。正社員登用について詳しくは「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムをご覧ください。
資格の取得は意味がない?
高卒ニートから就職を目指す際に、資格を取得してから就活した方が良いのではないかと考える人もいるでしょう。しかし短期間の勉強で取得できるような資格は、就職で有利に働く可能性は低いといわれています。この項では、資格が就職に及ぼす影響について解説するので、取得を考えている高卒ニートの人は参考にしてみてください。
早く就職したほうが良い可能性がある
志望職種に必須の資格でない限り、資格取得から就活するという流れは、時間と労力を無駄にしてしまう恐れがあります。就職で有利に働く資格は難関資格が多く、取得までに時間を要するケースが多いようです。そのため、資格にこだわり過ぎてしまうとニート期間が長引き、就職がかえって不利になるリスクがあります。
年齢が若いということは、就活において最大のメリットであるといっても過言ではありません。ウォームアップのためのアルバイト期間のことも考えると、資格取得のための勉強に時間を割くよりも、ハローワークと就職・転職エージェントを併用するなど、効率よく早期就職を目指す方が賢明です。
高卒ニートにおすすめの就職支援サービス
高卒ニートが正社員就職を目指すには、しっかりと就活対策を行うのが重要です。しかし、就職が初めての人や、対人スキルに不安がある人にとって、1人での就職活動は難しい可能性があります。そのため、就職支援サービスを利用して、プロのアドバイスをもらうのがおすすめ。この項では、ハローワークと就職・転職エージェントで受けられるサービスについて解説します。
ハローワーク
ハローワークは公的な就職支援サービスで、求人紹介や個別相談、職業訓練の紹介といった支援を行っています。全国に拠点があり、地域の中小企業の求人を中心に紹介しているのが特徴です。
また、わかものハローワークやジョブカフェ、地域若者サポートステーション(サポステ)といった、若年層を対象とした施設もあり、高卒ニートに有効な支援を受けることができます。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントは民間の就職支援サービスで、専任のアドバイザーによる手厚いサポートが特徴です。基本的にマンツーマンでサポートを受けられ、一人ひとりに合ったアドバイスや求人紹介が受けられます。
高卒ニートの方には、ニートやフリーターを対象とした特化型の就職・転職エージェントがおすすめ。そのようなエージェントでは、未経験歓迎や経歴不問の求人を多数保有しており、就職成功の可能性を高められます。自己分析や履歴書作成、面接対策などをアドバイザーと一緒に行えるため、本番までに自信をつけやすいのもポイントです。就職・転職エージェントの利用方法については「転職エージェントの賢い使い方を解説!基本の流れと使い倒すコツ」のコラムで詳しく解説していますので、ご覧ください。
若年層に特化した就職・転職エージェントのハタラクティブでは、優良企業の未経験歓迎の求人や学歴不問の求人を紹介可能です。さらに自己分析や適性判断といった就活の準備から、書類の書き方、面接対策、就職後のケアまで、就活を長期的にフォローしています。
プロの就活アドバイザーがマンツーマンでサポートに当たるため、再就職に関する悩みなども相談しやすい環境です。サービスはすべて無料なので、一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
高卒ニートの就職に関するFAQ
ここでは、高卒ニートの就職に関する疑問や悩みをQ&A方式で解消します。
高卒ニートのままだとやばい?
高卒ニートのまま年齢を重ねると、就職が難しくなる一方です。
年齢が高くなると、就活では即戦力を求められます。また、ライバルには経験豊富な転職者が増え、ニートが採用される確率は低くなるでしょう。40代を過ぎるとアルバイトでも採用されにくくなり、生活が厳しくなる恐れがあります。「30代フリーターは就職しないとやばい?就活成功の方法や男女の違いを解説」のコラムで、年齢が高くなると就職にどう影響するのかを解説していますので、ご一読ください。
口コミサイトは参考になる?
ある程度参考にしても良いですが、どこまで本当なのかは不明確な点があります。
口コミサイトは、元社員が企業の実態を書き込んでいるとされますが、匿名のため内容に保障はありません。そのため、内容を鵜呑みにするのはやめましょう。「就活でネットの口コミはあてになる?」のコラムで、口コミサイトの活用について解説していますので、参考にしてみてください。
就職・転職エージェントは高卒ニートも利用可能?
高卒ニートも利用できます。
就職・転職エージェントは基本的に誰でも利用可能です。ただし、「ハイクラス転職向け」「●●業界特化型」など種類があるので、高卒ニートの場合はフリーターやニート、既卒を対象とした就職・転職エージェントを選ぶようにしましょう。「既卒でも就職エージェントを利用できる?選び方や利用方法を詳しく解説」のコラムで、就職・転職エージェントの選び方に触れていますのでご覧ください。
求人の探し方が分かりません
求人サイトやハローワーク、就職・転職エージェントを活用しましょう。
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- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。