- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 残業の多い仕事とは?転職先の選び方も解説
残業の多い仕事とは?転職先の選び方も解説
更新日
この記事のまとめ
- 残業の多い仕事には外食産業の仕事や営業、コンサルタントなどがある
- 残業の多い仕事は自分の時間を十分に持てず、転職を決意する人も少なくない
- 残業が多い仕事かどうか判断するには、労働基準法と照らし合わせると良い
- 「残業時間が多い仕事=悪い仕事」ではなく、仕事にやりがいがあるかという点も大切
- 転職先を選ぶ際は残業時間に囚われずに、総合的な観点を持つようにしよう
「残業が多い仕事にはどんなものがあるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。外食産業やIT業界の仕事などは、残業が多いと考えられています。しかし、残業時間が多い仕事が必ずしも悪いという訳ではありません。転職先を探すときは残業時間に囚われず、仕事内容も含めた総合的な観点で検討しましょう。このコラムでは、残業が多いとされる仕事をご紹介。転職先の選び方についても解説しています。
残業が多いとされる仕事とは
外食産業やIT業界の仕事、営業、コンサルタントなどは、残業が多いと考えられます。ここでは、残業が多い傾向がある仕事のうち、5つを紹介します。残業時間が多いから悪いという訳ではありません。自分のライフワークバランスを考慮するうえで、参考にしてみてください。
1.外食産業
外食産業の仕事は、店舗・商品の開発や運営、店頭での食品の提供など、多岐に渡ります。また、業界内における競争の激化から、他社との差別化や新商品の開発なども要因となり、残業時間が多い傾向にあると考えられます。たとえば、お客さまのニーズに応えるべく24時間営業を行うことも、労働者の負担を大きくしている可能性があるでしょう。
2.IT
IT業界は一般的に残業が多いイメージがあるものの、会社や時期によって大きな差があります。ほとんど定時で帰れる会社もある一方で、納期が迫ると泊まり込みが当たり前といったところもあるなど、状況によって異なるようです。
3.施工管理
施工管理職は、人材不足が残業時間に影響しているようです。建築作業員や土木作業員、塗装工などの職種は世の中で必要とされているにも関わらず、人材の供給が間に合っていない状況と言えるでしょう。また、建築業界においては、点検や修繕などの作業を施工管理業者が行う事例が増加していることも、残業に影響を与えているようです。
4.営業
営業職の残業の多さは「外回りで時間を使うこと」「ノルマを達成すること」が理由とされているようです。営業職は、クライアントなどの取引先などへ自ら赴いて仕事をするため、遠方であればあるほど仕事時間を移動に費やすことになります。外回りをする1日であれば、終業時間を迎えるころに帰社することも珍しくはありません。帰社してから、日報の記入や翌日に向けての情報共有、資料作成などの仕事をする場合は、必然的に残業時間が増えることになるでしょう。
また、ノルマを達成できなかった場合に、給与や会社内での居場所がなくなったり、評価が下がったりすることを恐れて、仕事に必死になってしまうことも。そうなると、就業時間内では時間が足りず、結果的に残業が増えてしまうでしょう。
5.コンサルタント
企業の経営が難しくなる中で、コンサルタントに求められる仕事量と責任は増え続けており、分野を問わず残業が多い傾向にあるようです。コンサルティングファームとは、あくまでも契約をしているクライアント本位で動くため、相手の都合や抱えている問題の内容などによって働く時間数も変化します。たとえば、休日や勤務時間外であったとしても、クライアントからの要望があれば動かなければなりません。また、解決策を複数提案する必要があるため、案件の規模によっては大きな疲労を伴うこともあるでしょう。
残業が多いことは仕事を辞める理由にもなる
転職の動機として、残業の多さを挙げる人は少なくありません。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況(p15)」によると、前職を辞めた理由で「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が、男女ともに「その他の個人的理由」を除いて2番目に多いという結果でした。自分の時間をしっかり持てないことが、残業が多い仕事を「辞めたい」と考え出すきっかけになると考えられます。
たとえば、帰宅に時間がかかる人が1日3時間ほど残業すると、家に帰ったら風呂に入って寝るだけといった毎日になり、自分の時間を捻出することは難しいでしょう。家族や恋人がいる場合はともに過ごす時間がなく、希薄な関係になりかねません。
また、健康面の問題も重要です。 毎日夜遅く帰っているとどうしても寝不足になり、食事も雑になって食生活が乱れる可能性も。そうした日々が長く続けば、健康を損なうリスクが高くなると考えられます。自分の時間を十分に持てない生活から抜け出すために、転職をすることも一つの方法と言えるでしょう。
残業を続けることで発生するリスクについては、「残業70時間は問題ない?毎月続くと体調に影響がでる可能性も?」でも解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和4年雇用動向調査結果の概況
残業が多い仕事かどうか判断する方法
勤めている職場の残業が多いかどうかを客観的に判断するには、労働基準法と照らし合わせると良いでしょう。「労働基準法32条」によると、1日の労働時間は8時間(週40時間)までと定められ、8時間を超える労働は残業として扱われます。企業が8時間を超えて従業員を働かせる場合は、労使間で「労働基準法36条」に基づく「36協定(通商:サブロク協定)」を結ぶことがルールです。36協定を結ぶことで、週40時間以上の残業が認められるようになります。
ただし、いくら協定を結んでいるからといって企業は従業員を無限に残業させて良いというわけではありません。36協定には「限度時間」という上限があり、原則それ以上の残業は認められていないのです。厚生労働省の「時間外労働の上限規制 わかりやすい解説(5p)」によると、時間外労働の上限は原則として月45時間・年360時間とされています。
繁忙期などの理由で限度時間を超えてさらに残業をさせたい場合は、企業は「特別条項付き36協定」を結ぶことで労働時間を増やすことも可能です。しかし、特別条項付き36協定は気軽に結べるものではなく、特別の事情が発生しなければ適用されません。また、適用されたとしても、以下の条件を守る必要があります。
特別条項付き36協定における残業の条件
- ・時間外労働が年720時間以内
・時間外労働と休⽇労働の合計が⽉100時間未満
・時間外労働と休⽇労働の合計について、「2ヶ⽉平均」「3ヶ⽉平均」「4ヶ⽉平均」「5ヶ⽉平均」「6ヶ⽉平均」がすべて1月あたり80時間以内
・時間外労働が⽉45時間を超えられるのは、年間6ヶ⽉が限度
もし繁忙期や緊急の事態でもないのに、限度時間を超える残業が慢性化している場合は、勤め先の労働環境には問題があると言えるでしょう。また、限度時間を超えていなかったとしても、その人の体力によって何時間から残業がきついと感じるかは変わるものです。残業によって心身に不調が生じる場合は、転職を検討してみましょう。
労働関連の法律については、「残業の強制はパワハラ?無意味な残業を強要された時の対処法とは?」のコラムでも解説しています。残業時間の平均については、「残業時間の上限はどれくらい?世の中の平均やトラブル対処法を紹介」のコラムで解説していますので、興味のある方はあわせてチェックしてみてください。
参照元
e-GOV法令検索
昭和二十二年法律第四十九号「労働基準法」
厚生労働省
時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
転職先を選ぶときは残業時間に囚われない
転職先は、単に残業時間の少なさだけでなく、仕事内容も含めた総合的な観点で選ぶことが大切です。現代では長時間労働が心身に与える影響を鑑みて、仕事をしつつも自分の生活も大切にするワークライフバランスという考え方が重視されています。しかし、残業が少なければそれで良いのかと言えば、決してそうではありません。
毎日定時に帰れたとしても、仕事にやりがいを感じなければ日々の出勤が苦痛に感じるようになる可能性もあります。そのため、残業時間ばかりに囚われるのではなく、心身に大きな負担をかけず、やりがいや達成感のある仕事ができる職場を選びましょう。
転職を検討している方で、企業の残業時間や休暇日数などの待遇面が気になる場合は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは20代中心の既卒、フリーター、第二新卒を対象とした就活支援サービスです。未経験OKの求人も多数保持しており、経験豊かな就活アドバイザーが求職者の長所と適性を引き出したうえで、一人ひとりにマッチした仕事を紹介しています。また、具体的な仕事内容や組織風土、詳しい待遇面など、求人サイトからは得られない情報も提供できることも強みです。サービスはすべて無料で利用できますので、まずはお気軽にお問合せください。
残業の多い仕事に関するFAQ
最後に、残業の多い仕事に関するさまざまな疑問や質問をQ&A方式で解決していきます。
残業が多い会社の特徴は何ですか?
残業が多い会社は、「人材不足」「業務量が多い」「マネジメントが疎かになっている」などの特徴が挙げられます。近年、残業を減らす取り組みを行っている企業が増えているものの、未だに「基本的に残業はあるもの」と捉えている企業が存在することが現実のようです。詳しくは「残業が多い会社の特徴とは?」のコラムもあわせてご覧ください。
仕事量が多いのに残業ができない会社は辞めるべき?
早々に転職を決断せずに、まずは残業ができないようにしている理由を考えてみてください。残業をしないと間に合わない仕事もなかには存在するものの、社員の健康のために残業できないようにしている可能性もあります。そして、仕事を就業時間内に終わらせるために工夫をしてみましょう。仕事術については「早く帰れる仕事って?作業効率を上げる仕事術や転職のポイントも紹介!」のコラムで紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
残業が少ない仕事のメリットは?
残業が少ないと定時で帰宅できるため、ゆっくり身体を休めたり、プライベートの時間を増やせたりと、心身ともに健康的な生活を送れるでしょう。また、残業をしない分、勤務時間内でどう業務をこなしていくかが課題となり、生産性の向上にもつながります。メリットについては「デメリットもある?残業が少ない仕事の特徴と探し方」でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
残業が少ない仕事を見つけるには?
残業が少ない仕事を見つけるなら、企業研究を徹底しましょう。企業情報や事業内容はもちろん、社風をチェックすることもポイントです。新しいことに積極的に挑戦するのか、個人とチームのどちらに重きを置いているのかなど、その会社の仕事に対する取り組み方が見えてくるはずです。1人で転職先を探すことに不安を感じる場合は、エージェントに頼ってみることも一つの手です。転職活動でお困りの方は、「ハタラクティブ」までお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。