「全人格労働」とは?陥りやすい状態や改善策をご紹介

「全人格労働」とは?陥りやすい状態や改善策をご紹介の画像

この記事のまとめ

  • 全人格労働とは、仕事が人生のすべてになる過剰な働き方のこと
  • 「仕事の結果を重視する」「頑張ってしまう」などの状態だと全人格労働になりやすい
  • やりがいを押し付け、全人格労働を強いるブラック企業が存在する
  • 自分のやりたいことを大切にし、「仕事は人生の一部」という意識を持つことが大切

「全人格労働」とは、時間や労力など人生のすべてを仕事に費やすうちに、人格まで仕事に支配されてしまう働き方のことを指します。では、「全人格労働」に陥りやすい状態にはどのようなものがあるのでしょうか。このコラムでは、「全人格労働」状態に陥ってしまう原因や、そうならないためにはどのような姿勢で仕事と向き合えば良いのかなどについて解説しています。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

労働者の人生を蝕む「全人格労働」とは?

全人格労働とは、自分の人生や人格が仕事中心となり、時間、労働など人生のすべてを仕事に費やすような働き方のことを指して使われる言葉です。仕事にやりがいや達成感を感じるといったポジティブな意味合いではなく、健康に支障をきたしたり、生活が破綻してしまったりというような弊害が伴う状態を表現しています。
「仕事中毒」「仕事人間」「ワーカホリック」など、いつの時代にも似たような呼称がありましたが、今はかつてのような羽振りの良さはなく、賃金アップや昇格などの評価や見返りが少ないにも関わらず、競争の激化や業績やノルマ達成へのプレッシャー、長時間残業、休日出勤といった過剰労働を課せられているケースが少なくありません。加えて職場でのパワハラやいじめなどのストレスが加わり、介護、育児といった家庭の事情を考慮する余地がないほど、仕事の占める割合がほかを圧迫してしまうことも。仕事へのモチベーションアップが難しい状況で、過酷な労働とストレスにさらされると、心身症やうつ病、正しい判断能力の低下といった身体・メンタル両面での問題が起こってしまう可能性も考えられるでしょう。

職場でのパワハラに悩んでいるときの対策方法

職場で「パワハラを受けている」と感じている場合は、社内の相談窓口や外部の機関に相談しましょう。また、パワハラを受けている証拠を残すことも重要です。パワハラに対する具体的な対処方法については、「パワハラ対策に有効な手段とは?ハラスメントの原因や対処法を徹底解説」でまとめているのでチェックしてみてください。
未経験OK多数!求人を見てみる

「全人格労働」になりやすい状態とは

「全人格労働」に陥りやすいのは、どのような状態のときなのでしょうか。以下でいくつか特徴をご紹介しているので、自分の働き方と照らし合わせてみてください。

・人生の価値を仕事で結果を出すことに置いている
・生活のほとんどの時間で、仕事のことを考えている
・自分の人生の時間のほとんどを仕事のために犠牲にしている
・辛くても不調でもその状況を続けてしまう
・自分が無理を重ねて心身が壊れているという自覚がない
・自分が「必要とされる」ことにがんばり過ぎてしまう

「全人格労働」状態になるのは、基本的に気質が真面目な日本人に多いといわれています。仕事に打ち込みすぎるあまり、自分でも気づかないうちにいつの間にか人生が仕事に支配されている状態に陥ってしまうようです。

「全人格労働者」であることを強いる職場環境とは?

「全人格労働」や「社畜」といった状態の社員を生み出してしまうのは、いわゆるブラックと呼ばれる体質を持つ企業に多いようです。全人格労働者を生み出しやすい環境に就職しないためには、就職・転職活動時の面接などで「会社のためにすべてを犠牲にできるか」と迫られたり、「夢・やりがい・成長・達成」といったスローガンを過剰に使ったりしていないかなどをチェックすることが大切。もし、就職後に会社のブラックな部分を知っても「せっかく正社員になれたのだから」と我慢するのではなく、改善策を考えたほうが良いでしょう。まずは、仕事にやりがいや達成感を求めてがんばることと、仕事のために自分の限界を超えてすべてを犠牲にしてしまうことは違うと意識することが大切です。

「全人格労働」的ではない働き方をするには?

全人格労働者的ではない、健全でポジティブな働き方をするためには、「仕事のために自分がいるのではなく、仕事は自分の人生の一部」という意識を持つことが重要です。また、仕事のためにほかのことが犠牲になっていると感じたら、自分が好きなことやしたいことをリストアップして、可能なものから実現していくことをおすすめします。体が悲鳴を上げているのであれば、思い切ってしっかり休む、休日は仕事のことを考えないなど、優先順位の変改やオンとオフのはっきりした切り替えが必要でしょう。

「ブラック企業というほどではないかもしれないが、自分にとっては過酷な職場環境だ」「限界なのかもっとがんばるべきなのか判断がつかない」などお悩みの方や、職場環境に問題があって転職を視野に入れている方などは、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのも有効な手段です。
ハタラクティブでは、約5万件のカウンセリング経験を持つ就職・転職のプロが丁寧なヒアリングと客観的なアドバイスを行っているほか、高卒や第二新卒、既卒など、学歴による悩み相談にも対応。希望条件を考慮して「働きやすい環境作り」に力を入れている優良企業の正社員求人のご紹介も可能です。まずはお気軽に何でもご相談ください。

全人格労働から抜け出したい!退職や転職に関するFAQ

ここでは全人格労働の状態から抜け出したい人に向けて、退職や転職にまつわる疑問をQ&A方式でまとめました。以下を参考に、職場の変更を検討してみると良いでしょう。

過重労働は会社都合の退職理由になりますか?

残業時間は労働基準法第36条によって上限が定められています。その規定を越えている場合は法律違反となり、会社都合での退職が可能です。「残業の上限は月平均60時間?」のコラムを参考に、超過対象に該当するかどうかを確認してみてください。

退職理由が自己都合となった場合、どんな影響がありますか?

退職理由は失業保険の給付開始時期・給付期間に影響します。会社都合であれば待機期間は7日間ですが、自己都合の待機期間は3ヶ月ほど。また、年齢によって上限は異なるものの、給付期間も会社都合の方が長くなります。もっと詳しく知りたい方は、「会社都合退職の失業保険は自己都合退職と金額や期間が違う?手続き方法は?」をご一読ください。

会社以外で労働環境について相談できる場所を知りたいです

行政が管轄している「労働基準監督署」があります。労働基準監督署は違法行為を行う会社に対し、監督・指導するのが役目です。全国の各地域に設置されているので、厚生労働省のWebサイトで最寄りの監督書を調べてみてください。そのほか、直接出向かずに電話で相談できる「労働条件相談ほっとライン」もおすすめです。

参照元
厚生労働省
全国労働基準監督署の所在案内

応募前にブラック企業かどうかを見極める方法はありますか?

短いサイクルで求人募集を繰り返している会社は、それだけ離職率が高い傾向があるので要注意です。そのほかの見極めのポイントについては「ブラック企業の見極め方は?求人から分かることや面接で注意すべきポイント」に詳しくまとめているのでご覧ください。確実にブラック企業を避けたいのであれば、企業の審査・訪問調査を行っている転職エージェントの利用をおすすめします。ハタラクティブが保有するのは、100%現地調査を行った優良求人のみです。転職を検討中の方は、こちらの申し込みフォームよりお気軽にご相談ください。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ