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第二新卒が転職成功するには?仕事・求人探しの注意点やポイントをご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 近年は第二新卒の求人数が増加傾向にあり、転職が成功しやすくなっている
- 第二新卒が転職成功しやすい理由には、年齢の若さや教育しやすさが挙げられる
- 第二新卒の転職で成功する人は、仕事に対する意欲や仕事の物覚えの早さが感じられる
- 第二新卒の転職ではビジネスマナーや前職での経験、社風に合っているかを重視される
- 第二新卒の転職を成功させるには、退職理由を前向きな内容にすることが大切
第二新卒で転職したいものの成功できるか不安に思う人もいるでしょう。「第二新卒の転職は難しいのでは」と考える人もいますが、近年チャンスは増加し、成功例も増えてきています。第二新卒の選考では、退職理由に注目されがち。転職を成功させたいなら「相手を納得させる退職理由」を示すことが大切です。このコラムでは転職を成功させるためのコツを解説。退職理由の前向きな言い換え方も紹介しているので参考にしてください。
第二新卒は転職成功しやすい?
これまで経験の浅さから厳しいとされてきた第二新卒での転職活動ですが、近年では成功例が増えてきています。ここ数年、第二新卒を積極的に採用する企業が増えてきており、求人数も増加傾向にあるためです。大手企業も、第二新卒を取る動きが活発になってきています。
第二新卒として転職する人は増加傾向にある
第二新卒の転職しやすさの背景には、離職率の高さが関係しているようです。厚生労働省の調査結果「新規学卒就職者の離職状況」によると、令和2年度における新卒入社3年以内の離職率は大卒で32.7%、高卒では37.0%です。つまり、およそ3人に一人が新卒で入社した企業を3年以内に退職していることになります。この調査結果から、第二新卒で転職をする人は決して少なくないといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況を公表します
第二新卒が転職するかどうかの判断基準
無条件で「第二新卒なら転職に成功する」わけではありません。極端に在籍期間が短かったり、目的がない転職だったりすると失敗する可能性も高くなるため、今の企業を退職したいと考えているなら、勤続年数や転職に対する目的意識を考慮したうえで判断しましょう。
転職時期が適切かどうか
入社1年未満であれば、転職に慎重になるべきでしょう。一般的に入社1年目は、まだ企業や業務のことがよく理解できていない時期。1年未満で退職すると「忍耐力がない」という印象を抱かれかねません。1年未満で第二新卒として転職するのであれば、より明確な目的意識を持つよう心がけてください。
目的意識があるかどうか
第二新卒としての転職を考えるなら、現職への不満を解消するだけでなく前向きな目的意識も確認しましょう。ネガティブな理由だけで転職すると、入社後にまた異なる不満を抱く可能性が高いからです。スキルアップや新しい仕事への興味など、自分にとって前向きな転職の目的を考えてみましょう。
第二新卒とは?
第二新卒とは、一般的に新卒で入社後3年未満で転職活動をする人を指します。企業によって第二新卒の定義は異なるため、第二新卒として応募する人は、「自分が条件に合うかどうか」について募集要項をよく確認しましょう。第二新卒について詳しく知りたい方は、「第二新卒とはいつまでが対象?転職の場で評価される理由を解説!」のコラムでも解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。第二新卒が転職市場で求められる3つの理由
第二新卒が転職市場で求められる3つの理由
- 新卒を確保できない企業が第二新卒に着目している
- 第二新卒は年齢が若いため教育しやすい
- 第二新卒は年齢が若く新たにキャリアを形成していける
第二新卒が転職成功しやすくなっている背景には、企業による第二新卒への注目度の高さが関係しています。以下、企業が第二新卒に着目する3つの主な理由をまとめました。
1.新卒を確保できない企業が第二新卒に着目している
近年の就職市場は売り手市場といわれており、企業のニーズに対して新卒の数が少ないことから採用予定人数が確保できない企業が多いのが実情。企業は、第二新卒も採用候補にすることで採用人数を確保しようとしています。第二新卒にとっては、採用のチャンスが増えているといえるでしょう。
また、国の統計によると全体の労働人口も年々減少しており、2022年では前年から5万人の減少が見られました。
引用:労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約
上記のデータからも労働人口が減少していることが分かるため、若い人材は貴重な存在といえます。こういった背景から、既卒の転職は希望があるといえるでしょう。
参照元
総務省統計局
労働力調査
2.第二新卒は年齢が若いため教育しやすい
企業が第二新卒を評価する理由には、前職の企業の色に染まっていないことが挙げられます。一般の中途採用者はキャリアが比較的長く経験が豊富である一方、前職の企業のやり方が染みついていて教育しにくいといったデメリットも。
その点、第二新卒は経験が浅く即戦力としては心もとないものの、前職の企業のやり方や方針が染みついていないため「教育しやすい」というメリットがあります。また、年齢も若いので「新しいことを取り入れやすい」「柔軟な対応ができる」という点も、評価ポイントといえるでしょう。
3.第二新卒は年齢が若く新たにキャリアを形成していける
企業の考える第二新卒採用のメリットとして、転職者のなかで比較的年齢が若い点も大きいようです。第二新卒はおおよそ新卒入社から3年以内に退職した人を指すので、20代前半から半ばの年齢が多く、新卒とさほど差がありません。
企業は人材を採用するにあたって、「長く働いてくれるか」「将来的には企業の中核を担ってくれるか」を重視しています。よって、第二新卒は長期のキャリア形成をはかるうえで需要があるといえるでしょう。
第二新卒の選考で重視される3つのポイント
第二新卒の選考では、基本的なビジネスマナーや前職の経験、自社の社風との相性などがチェックされる傾向にあります。以下で詳しくみてみましょう。
1.ビジネスマナーがあるか
基本的なビジネスマナーが守れているかは、第二新卒の選考において重要なチェックポイント。なぜなら、第二新卒は新卒と比べて社会人経験があるため「ビジネスマナーも当然身につけているはず」という前提があるからです。よって、第二新卒の就活ではビジネスマナーを念入りに確認しておきましょう。
2.前職でどのような経験をしているか
第二新卒の前職での経験も、採用担当者にとっては気になる点。企業側は社会人経験のある第二新卒に対し、経験を通じて何か学んでいてほしいと思っているからです。即戦力になるほどのスキルは身についていなくても、業務の進め方や仕事への取り組み方など「自分なりの学びを得ていること」を期待しています。
3.社風に合っているかどうか
将来の企業を担う第二新卒の採用において、社風に合っているかどうかは重要なポイントです。「できるだけ長く働いてほしい」と思っているので、ミスマッチによる早期退職は避けたいもの。よって、通常の中途採用に比べて、社風に合うかどうかがより重視されます。
第二新卒の採用に企業が感じているメリットについては「第二新卒を採用するメリットとは」のコラムでもご紹介しています。
未経験から転職したい第二新卒におすすめの業界は?
未経験の業界に転職したい第二新卒の方は、IT業界や金融業界といった第二新卒を積極的に採用している業界を検討するのがおすすめです。「第二新卒の業界選び!未経験からの転職先におすすめなのはどこ?」のコラムでは業界選びのコツを紹介しているので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。第二新卒で転職する3つのメリット
第二新卒で転職する3つのメリット
- 社会人経験をもとに就職活動をやり直せる
- 新卒で入れなかった企業に再チャレンジできる
- 本当にやりたいことに挑戦できる
第二新卒での転職は、早い段階でキャリア転換できるのが大きなメリットです。ここでは、第二新卒で転職するメリットについて詳しく見てみましょう。
1.社会人経験をもとに就職活動をやり直せる
社会人経験を踏まえて新たに就職活動をやり直せる点は、第二新卒として転職するメリットの一つ。新卒時の就職活動は学生時代に行うため、仕事内容や将来のキャリア形成などについて、実情が分からずに想像の域で描いていたことも多いでしょう。
しかし、社会人として数年働いていれば実際の仕事の様子も分かります。「今後どのようなキャリアを積んでいきたいか」というビジョンもより明確に描きやすくなり、結果として、新卒時と比較してよりマッチした企業に就職できる可能性が高まります。
2.新卒で入れなかった企業に再チャレンジできる
新卒時に入社が叶わなかった企業に対し、再チャレンジする機会に恵まれるのも魅力です。企業の中には、新卒と同じ枠で第二新卒を募集しているところもあるからです。
企業側は一度社会人として他社で働いたのち、退職して再応募するという姿勢から大きなやる気や行動力を感じる場合もあるでしょう。そういった前向きな姿勢や前職での経験を評価してもらえ、新卒時に希望していた企業への入社が叶う可能性もあります。
3.本当にやりたいことに挑戦できる
第二新卒での転職は、本当にやりたい仕事を見つけるチャンスでもあります。以前の就活では正社員の仕事に就くのを優先し、志望度がさほど高くない企業に入社した人もいるでしょう。一度社会人として働き改めて自分のやりたい仕事が見つかったなら、チャレンジしてみるのも一つの選択です。
第二新卒の転職で成功する人に共通する5つの要素
第二新卒の転職で成功する人に共通する5つの要素
- ほかの企業の色に染まっていない
- 仕事に対する高い意欲
- コミュニケーション能力
- 仕事の物覚えの良さ
- 企業が求める人物像を理解している
ここでは、企業が第二新卒に求める5つの要素を紹介します。第二新卒の転職を成功させたい人は、参考にしてください。
1.ほかの企業の色に染まっていない
第二新卒として就活する際には、仕事のやり方や価値観など前職の影響をあまり感じさせないことが大事といえます。なぜなら企業が第二新卒に求めるのは、そのフレッシュさだからです。
自社の将来を担ってもらいたい人材なので、ほかの企業の影響を感じると「教育しにくい」と捉えられ選考で不利になる可能性も。選考の際は、あまり前職の影響を感じさせないような受け答えを心がけましょう。
2.仕事に対する高い意欲
仕事に対する意欲も、企業が第二新卒の選考で重視するものの一つ。企業は、「新しい仕事を早く覚えたい」「企業の戦力になりたい」といった仕事への熱意を感じる応募者を好ましく思います。
なぜなら、企業の将来を担う人材として頼もしく感じられるからです。また第二新卒は、就業年数の少なさから経験やスキルが十分でない場合が多いので、それらをやる気でカバーする狙いもあります。
3.コミュニケーション能力
企業の一員として活躍してもらう第二新卒には、コミュニケーション力が不可欠と考える採用担当者は多い傾向があります。適切なコミュニケーションが取れないと仕事に差し支える、せっかく採用しても周囲に馴染めず早期退職につながるといった可能性も。よって、第二新卒の転職活動において、コミュニケーション力は重要といえるでしょう。
4.仕事の物覚えの良さ
第二新卒には、仕事における物覚えの良さが求められます。一般的に第二新卒のような若い人材は、年齢が上の社員に比べて柔軟性や物事の吸収力に優れているとされるからです。年齢を重ねた人材は、経験豊富で即戦力になるものの「これまでのやり方を変えるのが難しい」「新しいことを覚えるのが苦手」といった面もあります。よって、第二新卒の採用には「自社のやり方を早く身につけてもらえる」というメリットも期待しているようです。
5.企業が求める人物像を理解している
転職活動において企業が求める人物像にあわせて志望動機や自己PR文を作成できると、内定の確率が高まります。第二新卒においては新卒よりも経験があることから、経験やスキルを企業に合わせて記載するのがおすすめです。
第二新卒が転職成功するためには退職理由が大事
ここでは、「令和2年転職者実態調査の概要(p18)」をもとに、第二新卒にあたる年齢層の20〜24歳、25〜29歳の退職理由を見てみましょう。
20〜24歳 | 25〜29歳 | |
---|---|---|
満足のいく仕事内容でなかったから | 25.2% | 31.4% |
賃金が低かったから | 23.8% | 31.3% |
労働条件が良くなかったから | 22.3% | 25.5% |
人間関係がうまくいかなかったから | 38.4% | 22.4% |
会社の将来に不を感じたから | 22.5% | 25.4% |
ほかに良い仕事があったから | 10.3% | 20.1% |
いろいろな会社で経験を積みたいから | 27.6% | 20.9% |
第二新卒に近い年齢では、「いろいろな会社で経験を積みたいから」といったポジティブな理由な理由で転職を考える人もいます。一方で「賃金が低かったから」「人間関係がうまくいかなかったから」といった職場への不満から退職を決めた人も。
職場への不満がもとで退職すると理由の説明に困る人も多いですが、ネガティブな理由での退職は伝え方を工夫をしましょう。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
ネガティブな退職理由の4つの言い換え方
第二新卒の転職では、退職理由をポジティブなものに言い換えて伝えることが大切。ネガティブな理由でも、表現によって前向きな印象を与えることは可能です。以下、主な退職理由の言い換え方について解説します。
1.人間関係で躓いた場合
人間関係のトラブルで退職を選んだ場合は、「社内の空気が悪かった」「上司に話を聞いてもらえなかった」といった問題自体に焦点を当て過ぎないように注意しましょう。「チームで連携しながら働きたい」「裁量を持って仕事がしたい」など、仕事への熱意を示しながら転職理由を述べると、今後の仕事に対するやる気が伝わります。
なお、今後 人間関係の悩みを減らしたい場合は「会社の人間関係にストレスを感じる?転職を決める前に試したい対処法を解説」もあわせてご覧ください。
2.成果主義でノルマが厳しかった場合
成果主義の仕事をノルマの厳しさから退職した人のなかには、多くの仕事をこなすことに不満を感じた人もいるでしょう。その場合、多くの仕事をこなさなければならない点に触れ、「一つ一つじっくり向き合い丁寧な仕事をしたいから」のように伝えることもできます。
3.残業が多く多忙だった場合
多忙が退職の理由であっても「忙しかったから」とそのまま伝えると、仕事に対して消極的な印象を与えてしまいます。多忙が理由の場合には「ワークライフバランスが崩れていた」と健康的な生活を意識しているような表現に変えるのがおすすめ。「次はワークライフバランスを意識しながら働きたい」とすると、自己管理を強く意識しているような印象も与えられます。
4.仕事内容をつまらないと感じた場合
仕事内容に興味をなくしたという理由では、「つまらない」「興味がない」といったネガティブなイメージを持つ言葉を使わないのがポイント。前職のことではなく「○○の仕事に興味を持った」のように、次にチャレンジしたいことを伝えると前向きな印象を与えられます。前職よりも新しい仕事に対する興味をメインに伝えるほうが、業務に対する積極性もアピールできるのでおすすめです。
前職がつまらないと感じた方は「仕事がつまらないときの対処法は?NG行動と楽しむコツ」もあわせてご覧ください。
第二新卒が転職に失敗しやすい7つの例と対策
近年は第二新卒が転職しやすくなっているとはいえ、転職活動の準備を疎かにしていたり明確な展望なしに退職したりすると、転職を成功させるのは難しくなります。以下、転職失敗に繋がりやすい例を押さえておきましょう。
1.ネガティブな理由のみで転職を決める
現職への不満だけで転職を決めると、転職先でもミスマッチを起こしやすいといえます。現職への不満がすべて解消したとしても、また新たな不満を抱く可能性が高いからです。
退職理由がポジティブであれば、転職先で困難があってもある程度乗り切れるもの。直接の退職理由はネガティブなものだったとしても、ポジティブな理由もないかどうか同時に探してみると良いでしょう。
退職理由を前向きな内容にする
第二新卒の転職活動では、新卒で入社した企業に長く勤めなかった理由を採用担当者が納得するように伝えるのが重要。よって、退職理由は必ず前向きな内容にするのがポイントです。待遇や人間関係といったほかの企業でも起こりうるネガティブな理由は避け、ポジティブな内容に言い換えましょう。スキルアップや新しい仕事への興味など、「可能性を感じる人材」と捉えられるような内容を盛り込めると理想的です。
2.安易に転職活動の前に退職する
現職が嫌だからといって、次の仕事を決めないまま退職するのは避けたほうが得策。収入がない状態が続いて生活が困窮したり、決まるか分からない不安から転職活動に悪影響が生じたりする可能性があるからです。できれば現職を続けながら転職活動に取り組み、内定を得てから退職手続きに入ったほうが良いでしょう。
働きながら転職活動を始める
「転職はどれくらいかかる?準備期間の目安や早めに終わらせるコツを解説」でも説明しているように、一般的に転職に必要となる期間は3ヶ月ほどといわれています。失業保険を受け取りながら転職活動をする選択肢もありますが、受給条件として「離職の日より前2年間の間で雇用保険に加入していた期間が通算で12ヶ月以上」があるため、新卒入社して間もない場合は失業保険の支給対象外になる可能性が高め。安易に離職すると収入を失い、焦って転職活動をして失敗する恐れもあるため、在職中に転職先を見つけましょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
基本手当について
3.企業研究が不十分
企業研究が足りていないと志望動機に説得力を持たせられないので、アピールが弱くなります。応募先企業については、Webサイトだけでなく業界や同業他社などもよく調べておきましょう。「応募先企業の業界における立ち位置」や「どんな人に向けてサービスや商品を提供しているか」などを押さえておくと効果的です。
転職する理由をもとに企業研究を行う
新卒入社した企業を早い段階で離職するに至った理由を深掘りし、それが解決できる企業を見つけるのが第二新卒の転職成功のカギとなります。たとえば社風が自分に合わなかったのであれば、自己分析をしっかり行ったうえでマッチする社風の企業を見つけましょう。企業理念やビジョンが合わなかったなら、企業研究で自分の目指すものと一致するかを確認することが大切。企業研究のやり方に悩む場合は「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」もあわせてご覧ください。
4.応募先企業の社風に合っていない
採用担当者から「自社の社風に合わない」と判断されてしまうと内定を得るのは難しいでしょう。よって、応募先企業の情報から社風を自分なりに把握し、それに合わせてアピールポイントを決めるのがおすすめです。自分の強みの中から社風に合うものを選び、応募先企業に合わせて「どの部分をアピールするか」を考えてみてください。
自己分析と企業研究をおろそかにしない
第二新卒の転職を成功させるには、自己分析と企業研究は念入りに行ってください。社会人経験があるぶん、学生だった新卒のときとは企業選びの軸も基準も異なるはずです。前職の社会人経験をもとに、より深い自己分析と企業研究ができれば、転職先とのミスマッチを防げるでしょう。
5.志望動機と今後の展望に一貫性がない
志望動機と今後のキャリアプランに一貫性がないと、何を目的とした転職なのかが伝わりにくく選考で不利になります。よって、入社後のキャリアプランは志望動機の延長線上にあることを意識して考えるのがポイントです。作成した志望動機やキャリアプランを見て「企業の業務と間にズレがないか」「説得力があるかどうか」といった点を確認してみましょう。
志望動機については「志望理由・動機の例文を解説!書き方の流れや作成時のポイントも紹介」で例文を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
アピールポイントを明確にする
自分の長所を伝えるときには、メインとなるポイントをあらかじめ決めておくのがおすすめ。自己PRでは多くの長所をアピールするよりも、一つや二つに絞ってエピソードなどで掘り下げたほうが効果的だからです。企業の特徴からもっともアピールすべきところを考え、応募先企業によって使い分けながら効果的な自己PRをしましょう。
6.企業ごとに応募書類を書き分けていない
前述したように、採用担当者に良い印象を抱いてもらうためには、「自分のアピールポイントを応募先企業に合わせて変える」といった工夫が必要です。応募先企業すべてに同じような内容を書いていると、それぞれにそぐわないところが出てきてしまい、書類選考を突破するのが難しくなります。応募書類の内容は必ず企業ごとに検討し、応募先企業の求める人材像に合うものにしましょう。
応募書類にオリジナリティを出す
応募書類は決まり切った一般的な内容にならないように気をつけ、オリジナリティを出す工夫をします。もっともオリジナリティが出るのは、転職理由や自己PR内容そのものではなく個人的なエピソード。よって、自分なりのエピソードや言葉でしっかり説明できれば、転職理由や自己PRの内容は一般的なものでも構いません。特別な内容を書こうとするよりも「なぜそう思うようになったのか」という点を大事にすると良いでしょう。
7.忍耐力に欠けるという印象を与えてしまう
第二新卒は比較的短期間で離職しているため、仕事を続ける忍耐力があるかどうかはチェックされるポイント。よって、採用担当者から忍耐力のない人物と捉えられてしまうと内定には繋がりません。
忍耐力に欠けるという印象を与えないためには、退職理由に説得力を持たせることが大事。先で解説したように、ネガティブな理由はポジティブな表現に言い換えるなどの工夫をしましょう。
長く働き続ける根拠を提示する
第二新卒は新卒で入社した企業を早期退職しているので、応募者が自社に根付いてくれるかどうかは採用担当者の最も気になる点といえます。よって、採用担当者に「長く働いてくれそう」と感じさせるような内容を伝えるのが鍵。前職とは異なる点を中心に「なぜ応募先企業では長く働き続けられそうなのか」を明確に伝えましょう。
第二新卒が転職成功するための3つの準備
第二新卒が転職成功するためには、スケジュールを定めたうえで効率良く転職活動をすることが重要です。ここで、転職活動の進め方を確認しましょう。
1.転職活動のスケジュールを立てる
まずは希望入社時期を決め、そこから逆算して転職活動の開始時期や活動内容を設定します。現職を続けながら転職活動をする際には、余裕を持ってスケジューリングしましょう。最初の1ヶ月で求人を探しながら企業研究や自己分析を進め、2ヶ月目に書類選考と面接を経て、3ヶ月目には内定を得るのが理想的なスケジュールです。
第二新卒が転職成功しやすい時期
第二新卒の場合どの時期でも転職は可能ですが、1年のうち求人が増えやすい時期を意識しておくとよりチャンスが増えるでしょう。上半期は、新卒が入社する4月が狙い目。第二新卒の方は、新卒と同時期に入社することで手厚い研修を受けられる可能性が高いからです。企業も新卒採用で1月ごろから本格的に選考をスタートさせるので、少し早めの前年12月〜1月ごろから転職活動を始めると良いでしょう。下半期は、9月が第二新卒として入社するのに良い時期です。これは、6月に夏のボーナスをもらったあと退職する人が多いため、その欠員補充で求人が多くなりやすいことに拠ります。9月入社を狙うなら、6月ごろから転職活動を始めるのがおすすめです。転職活動の時期については「転職する時期は何月が良い?おすすめや避けるべきタイミングを解説」も参考にしてください。
2.現職と転職活動の両立を図る
現職を退職してから転職活動をするのは経済的・精神的にリスクを伴うので、現職を続けながらの活動が望ましいです。転職活動の優先順位を下げることなく隙間時間を活用しながら地道に進めましょう。休日だけでなく通勤中や休憩時間といった時間を活用すると効果的です。
多くの採用面接を受けよう
多くの採用面接を受けるのは、内定を得られる可能性を増やすだけでなく、書類選考や面接の場数を踏むのにも有効です。最初からうまくいくとは限らないので、書類作成や面接に馴れるためにもできるだけ多くの採用面接を受けるよう心がけましょう。場数を踏むうちに、書類作成や面接も上達していき、いざ第一志望の企業を受ける際も力を十分に発揮できます。3.転職支援サービスの活用も検討する
現職との両立が難しい人や退職後の転職活動がうまく行かず不安な人は、転職支援サービスを活用してみると良いでしょう。転職支援サービスには、公営のハローワークや民間企業の運営する転職エージェントがあり、それぞれ無料で利用できます。求人紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策、企業との選考スケジュール調整など転職活動を全面的にサポートしてくれるのが特徴です。
働きたい場所が決まっている人には管轄地域の求人に強いハローワーク、志望業界が決まっている人には運営企業ごとに扱う業界や支援対象が異なる転職エージェントがおすすめ。自分が求める条件をもとに転職支援サービスを選ぶことで、忙しい中でも安心して転職活動を進められるでしょう。
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転職を成功させたい第二新卒のためのFAQ
第二新卒の転職を成功させるためには、ポイントを押さえておくことが重要。ここでは、初めての転職をする第二新卒について、よくある質問と回答をまとめました。
第二新卒は転職成功しやすい?
近年、第二新卒の転職は比較的成功しやすくなっています。
就活における売り手市場の影響で、企業が第二新卒に着目し始めたことが主な要因といえるでしょう。また、年齢が若いので方向転換がしやすい点も挙げられます。第二新卒の転職活動に関しては「第二新卒の就活は厳しい?やり方や成功させる方法を解説!」のコラムも参考にしてください。
第二新卒の転職成功のコツは?
転職を成功させるコツは、企業が第二新卒に求めるポイントを理解し押さえておくこと。
企業が第二新卒に求めるのは、意欲や柔軟性、コミュニケーション力といったものが挙げられます。これらのポイントを踏まえて選考書類の内容や面接対応に活かしていくと、内定を得られる可能性が高まるでしょう。第二新卒の転職活動の注意点は?
第二新卒で転職活動をする際は「自己分析や企業研究をおろそかにしない」「多くの採用面接を受ける」「長く働き続ける根拠を提示する」といったことに注意しましょう。「第二新卒は新卒扱いになる?就活を成功させるための方法を解説!」のコラムでも第二新卒の転職活動のポイントを紹介しているので、あわせてご覧ください。
第二新卒の転職活動がうまくいきません
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。