ビルメンテナンスの仕事とは?向いている人やおすすめの資格も紹介!

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この記事のまとめ

  • ビルメンテナンスの会社には系列系と独立系があり、業務を分けて外注することもある
  • ビルメンテナンスの仕事は警備や防災、清掃や設備の点検など多岐にわたる
  • ビルメンテナンスの仕事は残業が少なく週休2日制になっているケースがほとんど
  • ビルメンテナンスの仕事に向いているタイプは、勉強が苦にならず柔軟な対応力がある人
  • おすすめの資格には「建築物環境衛生管理技術者」「ビル設備管理技能士」などがある

ビルメンテナンスとは、ビルの利用者が安全快適に過ごせるように管理を行う仕事です。ビルメンテナンスについて、「詳しい仕事内容は知らない」「メンテナンスって具体的に何をするの?」といった方もいるでしょう。このコラムでは、ビルメンテナンスの仕事内容や向いている人の特徴などを紹介していきます。ビルメンテナンスの仕事に興味のある方は、参考にご覧ください。

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ビルメンテナンスの仕事内容

ここでは、ビルメンテナンスの仕事内容をご紹介します。ビルメンテナンス会社とは、ビルの利用者が安全に利用できるように管理を行う会社のことです。ビルメンテナンスには、具体的には以下のような仕事があります。

1.空調やエレベーターの点検などの設備管理業務

ビルに備わっている電力や空調、エレベーター、給排水、ボイラーといったさまざまな設備の管理はビルメンテナンスの仕事の1つです。法定点検を行い、設備に異常がないかどうかを確認し、問題があった場合には適切な修繕を行います。法定点検はビルの安全性を確保するために定められている定期点検で、各項目の点検を年に1回、年に3回などの決められた頻度で実施されるものです。

2.警備や防災に関わる業務

ビルメンテナンスでは、警備や防災に関わる業務も行います。警備の方法はビルメンテナンス会社の社員が行う人的警備と、警備システムを活用した機械警備です。近年は警備員がビルに常駐しているケースは減少してきており、遠隔地から監視や制御を行う機械警備が一般的。防災に関わる業務では年に数回の各法定点検を行って、万が一の火災時などへ備えます。

3.清掃などの衛生管理業務

清掃管理業務もビルを利用する人が快適に過ごすために必要な業務です。清掃業務の種類は通常行われている日常清掃や定期清掃のほか、入居者への引き渡しやリニューアル工事の際に実施される清掃など。清掃作業では床やトイレの水回り、外壁、窓ガラスなどの清掃や、廃棄物の処理などを行い、衛生管理業務にはビル内の空気環境の測定や飲料水の水質検査なども含まれています。

4.テナントや入居者への応対業務

ビルのテナントや入居者への対応も、ビルオーナーに代わってビルメンテナンス会社が行います。たとえば、店舗の内装工事や設備を搬入する際の立会などを行ったり、退去時の原状回復工事に関する協議や調整業務などを行ったりなどです。テナントとの賃貸契約などの交渉もオーナーが直接行うより、ビルメンテナンス会社が代行するほうがスムーズに進みやすくなるでしょう。

5.ビルにテナントを誘致する業務

テナント誘致業務は、ビルの借り手を見つけ成約を行う仲介業務のことです。賃貸契約の仲介を行うことが主な業務になりますが、ビルの立地や周辺の相場などを調べてマーケティング業務を行うことも。また、他にもビル建設の前に賃貸条件の検討を行ったり、テナント構成の調整や提案などを行ったりすることもあります。

6.建物に付加価値をつけるバリューアップ工事をする業務

バリューアップ工事と呼ばれるリニューアル工事を実施するのもビルメンテナンス会社の仕事の1つです。原状回復が元の状態に戻す工事であるのに対して、バリューアップ工事では費用対効果を見極め、確実な付加価値を付けて収益性を高めることがポイントです。工事の内容はケースバイケースですが、デザイン性や機能性を付加したリノベーションやバリアフリー化などの改修を行うケースがあります。

7.ビル全体で発生するお金の動きを管理する業務

入居者、関係各所、オーナーへのお金の支払いや請求などのアカウント管理業務も、ビルメンテナンス会社の重要な仕事です。たとえば、さまざまなテナントが入っているビルの場合、共同部分の電気料金や上下水道料金などの各テナントの使用料金を算出し、賃料や管理費用とあわせて請求します。ビルメンテナンスの仕事についてさらに詳しく知りたい方は、「楽って本当?ビルメンテナンスの仕事内容とは」のコラムも参考にご覧ください。

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ビルメンテナンス業界の3つの現状

ここでは、ビルメンテナンス業界の現状について解説。ビルメンテナンス会社とはビルの利用者が安全に利用できるように管理を行う会社のことですが、ビルメンテナンスを行う会社にも以下のような種類があります。

1.業務を分けて外注することも多い

ビルメンテナンス業務は1つの会社ですべての業務を請け負うのではなく、業務を分けてアウトソーシングするケースも多いです。たとえば、電気設備の保守や清掃、警備といったそれぞれの業務が異なる事業者によって行われることもあるため、その場合は1つのビルのメンテナンスを複数の業者で行うことになります。

2.系列系と独立系の管理会社に分かれる

ビルメンテナンス会社は大きく分けて系列系と独立系に分かれます。系列系とは大企業のグループに所属している会社や親会社を持っているビルメンテナンス会社のことで、親会社やグループ会社から優先的に管理物件を得られるのが特徴です。一方、独立系のビルメンテナンス会社は親会社がなくどこのグループにも属していない会社となっているため、管理物件は営業活動によって獲得していく必要があるでしょう。

3.人材不足が深刻でAIの導入も増えている

ビルメンテナンス業界は近年の労働人口の減少やもともとの離職率の高さなどもあり、人材不足の状態が深刻化しつつあります。そのため、限られた人員で業務に対応するためにAIなどの最新技術を導入しているケースも増えてきています。たとえば、機械警備や設備の保守、点検業務などはAIを活用することで効率化が進められ、清掃もAIを搭載したロボットが行っているケースがあります。

ビルメンテナンスの仕事の労働環境

ここではビルメンテナンスの仕事の労働環境について解説します。「ビルメンテナンスの仕事に興味はあるけど、労働環境がブラックなのでは?」と心配している方は、参考にしてみてください。

残業が少なく週休2日制がほとんど

ビルメンテナンス会社の仕事は残業が少なく、週休2日制になっている企業がほとんどです。ビルメンテナンス業務は基本的に時間内で決められた作業を行うことになるため、緊急の対応が発生しない限りは残業が発生しにくく、定時に帰りやすい環境にあるといえるでしょう。

夜勤がある会社もある

業務内容によっては、夜間勤務や宿直勤務が発生するケースがあります。ただし、夜勤や宿直の翌日は休みになることが多いため、そこまで肉体的な負担はないでしょう。会社によって労働環境は異なりますが、夜勤がシフトに含まれていても問題ないという人であれば、働きやすい環境であるといえます。

ビルメンテナンスの仕事に向いている人の3つの特徴

ビルメンテナンスの仕事に就くことを検討する場合は、自分がビルメンテナンスの仕事に向いているかどうかもチェックしておくのがおすすめです。ここではビルメンテナンスの仕事に向いている人の特徴について解説していきますので、参考にしてみてください。

1.資格取得の勉強が苦にならず向上心のある人

業務内で必要な資格があることも多いため、勉強が好きな人、スキルアップに対する向上心がある人に向いているといえるでしょう。将来的に責任者の立場を目指すのであれば、資格取得は必須になります。

2.趣味や勉強の時間をしっかり取りたい人

夜勤があると生活リズムが安定しづらいこともありますが、趣味や勉強に時間を費やしたい人にはビルメンテナンスの仕事はおすすめです。勤務形態にもよりますが、宿直の仕事がある場合、明けの日と翌日の公休が自分の時間として使えることもあります。

3.体力面で余裕を持って仕事をしたい人

ビルメンテナンスの仕事は基本的に残業時間が少なく週休2日制でしっかり休める会社が多いため、体力に余裕を持った働き方がしたい人に向いています。会社によっては夜勤や宿直が発生するケースもありますが休憩時間も設けられているため、体力にあまり自信がなくても働きやすいでしょう。

ビルメンテナンスの仕事におすすめの資格

ここでは、ビルメンテナンスの仕事におすすめの資格を紹介していきます。資格があることで給与に手当てがつくことも多いため、ビルメンテナンスの仕事をするのであれば以下の資格取得を目指すのがおすすめです。

建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生管理技術者は通称「ビル管理士」と呼ばれる資格で、面積3000平方メートルほどの特定の建物の環境衛生を維持管理するための国家資格です。ビルメンテナンスの仕事でキャリアアップを目指すのであれば、必須の資格だといえるでしょう。建築物環境衛生管理技術者の資格については「ビル管理士とは?試験の難易度や受験資格を解説!勉強方法も」でも紹介しているので、あわせてご覧ください。

ビル設備管理技能士

ビル設備管理技能士とは、空調や電気、給排水システムなどの設備に関する管理技能を認定する国家資格である技能士の一種です。ビルメンテナンス業務の中でも設備の保守点検を行う際に必要な資格となっています。そのほか、ビルメンテナンスの仕事に有用な資格についてさらに詳しく知りたい方は「メンテナンスの仕事」のコラムもご参照ください。

意欲がある人はビルメンテナンスの仕事に挑戦を!

ビルメンテナンスの仕事は無資格、未経験でも挑戦しやすい業界ですが、専門的な知識が必要とされる場面もあるため、働きながら資格を取得する意欲がある方に向いているといえるでしょう。無資格から歓迎という求人もあるため、「資格を取ってから就職しないと」と固くならず、資格勉強と並行して就職・転職活動を行っても良いでしょう。また、業界未経験の場合は採用当初は契約社員として経験を積み、それから正社員となる場合も多いようです。その際は、求人を選ぶとき契約社員からの正社員登用実績があるかなどを確認するようにしましょう。

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