終身雇用の現状を解説!メリットとデメリットを確認しよう

終身雇用の現状を解説!メリットとデメリットを確認しようの画像

この記事のまとめ

  • 終身雇用制度とは、企業が社員を定年まで雇用し続けるという日本の慣行である
  • 終身雇用は戦後に確立され、1990年代の経済不況により崩壊を始める
  • 終身雇用は社員の生活が安定することや会社への忠誠心が育つなどのメリットがある
  • 終身雇用はモチベーションの低下や女性の労働機会が減少するなどのデメリットがある
  • 終身雇用はメリットとデメリットを把握したうえで転職に役立てよう

このコラムでは、終身雇用のメリットやデメリットを詳しく解説。終身雇用には社員の生活が安定することや会社への忠誠心が育つなどのメリットがあります。また、終身雇用制度が崩壊しつつある現状についても解説するので、終身雇用に関する理解が深まるはずです。終身雇用のメリットについて知りたい方は、ぜひこのコラムを参考にしてください。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

終身雇用とは?

終身雇用制度とは、同一企業が正社員を定年まで雇用し続ける慣行のことを指します。終身雇用制度は、戦後本格的に確立され、日本の高度経済成長期を支えました。戦前の熟練工はより高い給料を求めて職場を転々とするのが普通だったのに対し、企業は優れた熟練工を手放さない対策として定期昇給や手厚い福利厚生を導入。これらの制度が各企業に普及したのが、終身雇用制度の原型だと考えられます。

終身雇用は年功序列に関係している?

年功序列は、年齢が上がるごとに役職や給与も上がる人事制度を指します。基本的に成果ではなく勤続年数や社員本人の年齢を重視するため、成果を上げていなかったとしても、長く勤めることで評価される仕組みなのです。

この年功序列制度と終身雇用は相性が良いことが特徴。年功序列制度があるからこそ、終身雇用が約束されている企業では社員が安心して働けるというメリットがあるからです。年功序列制度に関して詳しく知りたい方は「年功序列とは?働くメリット・デメリットや実力主義との違いについて解説」にて、制度の特徴や現状を詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

年功序列と成果主義・実力主義との違い

成果主義は、勤続年数や年齢に関係なく、高い成果を出す社員を評価する考え方。実力主義も同じように、学歴や年齢ではなく社員本人の実力を評価します。
前述したように、終身雇用を取り入れる企業の多くは年功序列の評価制度。この場合、どれだけ実力があり大きな成果を出しても、年齢が若ければ勤続年数は長いものの大きな成果を出していない社員より低い評価になってしまいます。

終身雇用は法的義務ではない

終身雇用は法律で義務付けられているわけではありません。あくまでも企業が導入する制度の一つです。ただ、正社員は雇用期間の定めがない雇用契約なので、基本的にはどの企業でも定年まで雇用関係を続けることができます

ただし、必ず定年まで雇用が続くわけではなく、解雇に相当する場合は解雇されます。解雇については「仕事をクビになる理由は?どんなときに解雇される?」のコラムで詳しく解説しています。

未経験OK多数!求人を見てみる

終身雇用のメリット

終身雇用を行うことで、労働者は定年までの雇用が約束されます。また、40年余りを一つの企業で過ごすため、企業側も長期の人材育成計画を達成できます。

社員の生活が安定する

終身雇用の最大のメリットは、定年まで働ける環境を提供できるため、社員の生活が安定することです。また、前述したように、多くの企業が終身雇用の場合は年功序列制を導入。勤続年数に合わせて昇給も期待できるため、安心して働き続けられます。

会社への忠誠心が育つ

終身雇用では長期にわたって雇用が維持されるため、会社と社員は強い信頼関係を築くことが可能です。その結果、社員の忠誠心が育ち、業務成果に反映されるように。信頼関係を深めることで社員の定着率が高くなり、高い能力を持つ人材が流出しないというメリットにつながります。

社員を長期的に育成できる

長期的な雇用により離職率が低下するため、企業は社員の育成に注力できます。先輩から後輩へとスキルの継承ができる環境にあるので、教育コストの削減も叶うでしょう。
また、終身雇用によって従業員の転職を防いでいるため、一人ひとりが会社のなかで成長できます。業務において経験豊富な社員は、会社の資産になるため重宝されるでしょう。

終身雇用のデメリット

基本的に定年まで雇用し続ける終身雇用は、社員が仕事に対してモチベーションを持ちにくくなるデメリットがあります。また、入社歴が浅かったり年齢が若かったりすると正当な評価を受けにくいことも、終身雇用のデメリットでしょう。

社員のモチベーションが下がる

生涯雇用してもらえるという安心感から、仕事に対して低いモチベーションで働く社員がいるのも事実のようです。努力して成果を上げなくても、働き続けていれば評価を受けられることが原因。
このように、モチベーションの低下が原因で従業員の質の低下につながっている企業もあるでしょう。

実力に見合った評価を受けられない

これまでお伝えしたように、終身雇用は在籍年数に応じて評価が高まる年功序列と相性がいいです。そのため、年齢が若いと、どれだけ仕事で成果を出しても見合った評価を受けられないのは終身雇用のデメリット。努力をしても大きく評価されないことが、モチベーションの低下にもつながるでしょう。

キャリアの選択機会が減少する

終身雇用の会社に入社してしまうと、在席しているだけで評価を受けられることから仕事のモチベーションやスキルアップに消極的になりがち。結果、転職が難しくなりキャリアの選択機会が減少してしまいます。
また、終身雇用を取り入れる企業は雇用が確約される一方で、人員配置などの希望が出しにくい傾向が強いとの見解も。これも、自分が望むキャリアを選べない理由となっているでしょう。

終身雇用は崩壊するといわれる理由

1990年代からの経済不況で、終身雇用は崩壊しはじめました。リストラによる会社への不信感が高まったことやフリーターなどの非正規雇用者が増加したこと、実力主義の考え方が広まった影響も。ここでは終身雇用が崩壊するといわれる理由を紹介します。

終身雇用には莫大なコストがかかるため

終身雇用には、大きなコストがかかります。年齢に応じて給与を上げる必要があるため、年齢が高い社員が多くなれば人件費は大きくなるでしょう。さらに、成果を問わずに昇給させることから、会社に利益をもたらさない社員にも年齢に応じた給与を支払うことに。人件費に対して会社の売上や利益が出ていなければ、終身雇用を続けるのは難しくなるでしょう。

終身雇用が広まった時代に比べると、日本経済は停滞気味に。経済が低迷していれば企業の利益も上がらないため、終身雇用を取りやめる要因となります。

成果主義の企業が増加しているため

企業の欧米化や不景気の煽り、多様な働き方の浸透により、年功序列から成果主義へと徐々にシフトする企業は増えているようです。

成果主義は、前述したように年齢ではなくその人の成果で評価する人事システムです。近年の働き方改革により転職や短時間勤務も一般的になりました。その中で年功序列の評価制度を継続していては正当な評価ができないため、成果主義へシフトチェンジする企業が増えていると考えられます。

成果主義の企業について詳しく知りたい方は「実力主義が向いている人は?会社の評価制度やメリット・デメリットも解説」にて、詳しい特徴や働くメリット・デメリットを解説していますのでぜひ、参考にしてください。

就職や転職を考えているならスキルアップを目指そう

終身雇用や年功序列制度を継続して行っている会社もあるものの、多くの企業は社員の実績やスキルを評価する方向に変わっています。そのため、これから就職や転職を希望している求職者は、スキルや経験を磨くことが大切です。

スキルや経験を磨いておけば、企業でしっかり成果を上げられ、給与や待遇も良くなります。近年では日本でもキャリアアップを目的とした転職が一般化。今のうちからスキルや経験を磨き、どの職場でも活躍できる人材を目指しましょう。

スキルアップできる職場で働きたい、自分にとってメリットの大きな就職先を知りたいという方は、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、ご利用者の希望に沿った求人のご紹介や、就職に向けたサポートを行っています。専任アドバイザーとの面談で、終身雇用が向いているのか確認することも可能。働き方に関するご相談もお気軽にお話ください。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ