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自己分析シートとは?就活で使用するメリットや書き方の例文を解説
更新日
この記事のまとめ
- 自己分析シートを使うことで、自分自身の性格や強みを具体的に理解できる
- 自己分析を就活で活用すれば、アピール材料になる自分の強みや就活の軸が明確になる
- 自己分析シートは厚生労働省やWeb上のテンプレートを無料でダウンロードできる
- 自己分析シートは複数の種類があり、自分の書きやすいものを選んで使用すると良い
- 自己分析シートでは正直に自分のことを書き何度も見返すのが大切
「自己分析シートって何?」疑問を感じる方もいるでしょう。自己分析シートは、指示に従って書くことで簡単に自己分析を進められるツールです。厚生労働省のpdfをダウンロードすれば、無料で入手することもできます。
このコラムでは、自己分析シートを就活で使用するメリットや記載する内容・書き方を例文とあわせて解説。自己分析の仕方にお悩みの方は、自分の強みに合う就職・転職先選びにお役立てください。
自己分析シートとは
自己分析シートとは、自分の性格や強み・考え方を具体的に分析できるテンプレートのことです。自己分析シートは考える内容がテンプレート化されているため、項目に沿って記入していくだけで、自己分析を進められます。就職・転職活動をするにあたって自己分析をしたくても、「何から考えれば良いのか分からない」とお悩みの方におすすめのツールです。
効率的に自己分析を進められれば、「どのような方向性で就職・転職活動を進めれば良いか」を決めるのに役立つでしょう。
自己分析シートを就職・転職活動で使う7つのメリット
自己分析シートは自分自身への理解を深められるだけでなく、就職・転職活動で効果的なアピール材料を見つける手段として役立つ場合もあります。
ここでは、自己分析シートを就職・転職活動で使う7つのメリットをご紹介するので、「自己分析シートは就活で活用したほうが良いのか」とお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
1.自分への理解を深められる
自己分析シートを使用するメリットは、自分への理解を深められることです。
テンプレートの項目に合う内容を記入するだけで、自分自身の性格や考え方などを深掘りして考えられるでしょう。自分の特徴を正しく理解できていれば、入社後のミスマッチを防げる場合があります。
2.客観的な視点で確認できる
自己分析を進める際は主観的に考えてしまいやすいものの、自己分析シートを活用できれば客観的な視点で自分を振り返られるでしょう。
就職・転職活動では、主観的な考えだけだと、アピール内容と実際の事実の間にずれが生じる場合も。一方で、客観的な視点で自分自身を振り返られれば、具体的な事実に基づいた説得力のあるアピール材料を見つけられるでしょう。
3.自分の強みや特徴を明確にできる
自己分析シートを使用すれば、自分の強みや特徴も明確にできます。
就職・転職においては、自分の強みを理解したうえで職場選びをすることが大切です。自分の強みに合う職場選びをすれば、業務上の成果やモチベーションの維持につながる可能性が高いでしょう。
反対に、自身の強みと合わない職場を選んでしまえば、「思うように上手く仕事ができない」と悩み、離職につながる恐れも考えられます。
自分の強みに合ったパフォーマンスを発揮しやすい職場を選ぶためにも、自己分析シートで「自分はどのような特徴があり、何が強みなのか」を確認しておくのがおすすめです。
4.これまでの経験を整理できる
これまでの経験を整理できるのも、自己分析シートのメリットといえます。
自分について知るためには過去の経験を振り返り、どのような学びが現在の自分の考え方や価値観につながっているのかを確認することが大切です。
また、現在に至るまでの経験を整理することで、自分がどのような人物なのかを言語化するのにも役立ちます。自分の特徴を言語化できれば、就職・転職活動のアピールの場でも相手に分かるように伝えやすくなるでしょう。
5.履歴書に書く内容を整理できる
自己分析シートの内容は、履歴書の「自己PR」「長所・短所」「資格」と共通している部分があるため、記載することで履歴書に書く内容も整理できます。自己分析した結果をもとに履歴書を作成することで、一貫性のある内容を効率的に書き進められるでしょう。
自己分析で分かった自分の特徴を履歴書でのアピール材料にする際は、応募企業の求める人材に合っているかも確認するのが大切です。詳しくは、「履歴書で使える自己PR例文!転職成功のためのアピールポイントとコツ」のコラムで、自己PRを書くポイントをご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
6.就活の軸を見極められる
自己分析シートを使用すれば、どのような仕事なら働きやすいのかもイメージしやすくなるため、就活の軸を見極めるのにも役立つでしょう。
就活の軸とは、自分自身が仕事に対して求める条件のことです。就活の軸が定まっていれば、自分自身にマッチする職場の判断材料にもなるため、就職・転職活動がスムーズに進められるでしょう。
また、就活の軸は面接時に企業側が応募者の価値観を確認する目的で質問する場合もあるため、自己分析シートで明確にしておくのがおすすめです。
なぜ面接時に就活の軸を聞かれるのかは、「就活の軸とは?大切な理由と答え方の例文を紹介」のコラムで解説しているのでチェックしてみてください。
7.キャリアビジョンを明確にできる
自己分析で自分を深掘りできれば、仕事で実現したい目標や目指したい姿といったキャリアビジョンも明確にできるでしょう。キャリアビジョンが決まれば、「将来の目標を実現するためにはどのような職場環境が必要なのか」も分かるため、応募企業を決めやすくなります。
「将来どのようなことを成し遂げたいのかが分からず、就活での求人選びに迷っている」とお悩みの方は、ぜひ自己分析シートを活用してみてください。
自己分析シートは無料でダウンロードできる?
自己分析シートはテンプレート化されており、無料でダウンロードすることが可能です。
以下では、自己分析シートを入手する方法をまとめました。「自己分析シートをどこから探したら良いのか分からない」と疑問に感じる方は、ぜひご活用ください。
厚生労働省のWebサイトでpdfをダウンロード可能
自己分析シートは、厚生労働省のWebサイトで無料公開されているpdfをダウンロードすることが可能です。
厚生労働省の自己分析シートでは、「過去の自分」「成功体験」「将来の自分」といった基本的な項目が設けられています。各項目の書き方のポイントも記載されているため、具体的に何を書いたら良いかもイメージしやすいでしょう。
参照元
厚生労働省
自己分析ワークシート活用
テンプレートをExcel・Wordにダウンロード可能
厚生労働省以外にも、インターネット上では無料で自己分析シートのテンプレートが配布されているため、Excel・Wordにダウンロードして使用することも可能です。WordやExcelへダウンロードしてパソコン上で入力できれば、記載後の修正も簡単にできるため、効率的に自己分析を進められるでしょう。
自己分析シートに記載する内容と書き方の例文
自己分析シートは、自身の性格から過去の経験まで記載する内容はさまざまです。ここでは、自己分析シートに記載する内容や書き方の例文をご紹介します。
「具体的にどのように書けば良いか分からず上手く書けない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
性格
まずは、自分の性格や特徴を整理し、どのような人物なのかを考えてみましょう。
企業側が採用活動をする際には、応募してきた人材が企業に合うかを重要視する傾向があります。企業の社風や社内の雰囲気と合っていないと、入社後の早期離職につながり人材を失う恐れがあるためです。
自己分析シートは入社後の働き方をイメージしながら書くと、応募企業とマッチしている性格の一部分がどこなのかが見つけやすくなります。
【例】
- ・チームで活動する際に、周囲にあわせて行動できる
・異なる価値観をもつ人であっても話し合い、同じ目標に向かって活動できる
企業側に入社後の働く姿をイメージしてもらうためにも、自分自身の性格を具体的に言語化できるように深掘りしてみてください。
やりたい仕事
自分がやりたい仕事をイメージして書いてみましょう。「できる・できない」で考えるのではなく、自分の理想を書いてみるのがポイントです。
【例】
- ・人と接する仕事で働きたい
・販売職のように、お客さまと会話をしているときにやりがいを感じる
・お客さま対応を行ったあとに、「ありがとう」と言ってもらえるのがうれしい
自分のやりたい仕事を選べば、業務に対するモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
できる仕事
理想の仕事が何かだけでなく、実際にできる仕事についても考える必要があります。これまでの経験や知識を、効果的なアピール材料にできる場合があるためです。
【例】
- ・接客やグループでの活動のように、コミュニケーションが求められる場面で活躍できる
・相手のことを考えて、相手のために動ける能力がある
正社員としての就業経験がない場合は、学生生活やアルバイトでの経験を振り返り、応募先で活かせるスキルや知識がないかを確認してみると良いでしょう。
長所・短所
自身の長所と短所についても考えてみましょう。長所と短所について振り返る際には、仕事にどのような影響があるかも考えてみてください。
【例】
- ・長所「臨機応変に行動するのが得意、トラブルやイレギュラーな場面も慌てず普段どおりの対応ができる」
・短所「計画とは違う行動をしてしまうことがある」
長所と短所は、面接で聞かれやすい質問の一つです。「長所を業務でどのように活かせるか」「短所を補うために心掛けていることは何か」などを考えておくと、面接で質問された際にスムーズに答えられるでしょう。
また、「短所を伝えたらマイナスイメージにつながってしまうのでは」と不安に感じる方は、前向きに言い換えたらどのような表現ができるかを考えてみるのがおすすめです。詳しくは、「長所を面接でうまく伝えるには事前準備が大切!例文とポイントを解説」のコラムで短所から長所を見つけるコツや例文をご紹介しているので、チェックしてみてください。
資格
所持している資格もまとめておきましょう。複数の資格を保有している方は、仕事で活かせる資格であるかを意識して書いてみるのがポイントです。
【例】
- ・TOEIC Listening & Reading Test 700点取得
・日商簿記検定試験3級合格
語学に関わる英検やTOEICなどの汎用性が高い資格は、アピール材料にしやすいでしょう。簿記やファイナンシャルプランナーのような特定の業務で活かせる資格も、「自社の業務で活かせる知識やスキルがある」と好印象につながる場合があります。
ほかにも、経理・財務系や販売・小売系などの就活で活かせる資格については、「就職に役立つ汎用性の高い資格とは?企業が求めるスキルを解説します」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
過去の成功体験
過去の成功体験もまとめてみましょう。成功体験の内容を書く際には、「経験で得たもの」「経験を通して考えたこと」「努力したこと」などもまとめてみると、強みを見つけやすくなります。
【例】
「大学時代のアパレルでのアルバイトをした際、店でトップの売上を記録できた。売上が伸びた理由は、先輩のことを真似して、自分なりに取り入れられたから。
良い部分はそのまま、上手くいかない部分は自分なりにアレンジすることで、自分なりのスタイルを確立できた」
成功体験をまとめたら、強みとなる共通点を見つけましょう。共通点が分かれば、選考の場でも複数のエピソードを交えながら説得力のあるアピールができます。
過去の失敗体験
自己分析で過去の失敗体験も振り返る際には、「どのような学びがあったのか」「なぜ乗り越えられたか」を考えてみてください。
応募企業での面接では、「失敗や挫折をした経験はありますか?」と質問される場合もあります。入社後、ミスやトラブルが起こった際にどのように向き合うのかを見極めるためです。
【例】
「過去の失敗は、高校のときのサッカー部で部長を任されたときのこと。全国大会優勝を掲げて努力していたものの、部員のことを考えずに動いていた。
コミュニケーションを十分にとれていなかったことで部員と対立し、練習に参加しない部員や指示に従わない部員が出てきてしまった。
そのため、自分勝手になってしまっていたことを反省し、部員一人ひとりに現状に対する意見を聞くことで、今後の方針に活かした。
この出来事から、自分だけで物事を進めるのではなく、周囲とコミュニケーションをとり協力して物事を進める大切さを学んだ」
上記の例文のように、解決済みのエピソードを通して、応募企業へ入社後の働き方にどのように活かしたいかを伝えられると前向きな印象を与えやすいでしょう。
失敗経験を面接時に伝える際の注意点は、「面接で「失敗したこと」を聞かれたときの答え方とは?例文も紹介」のコラムでも紹介しているので、ぜひご一読ください。
周囲や自分自身のなかの特徴を比べてみるのも手
自己分析をする際は、周囲の人の特徴を思い浮かべて比べてみるのも手です。他者と異なる特徴のなかから自分自身の強みを発見できる場合があるでしょう。それでも「ほかの人より優れている点を考えるのが難しい」と感じる場合は、自分自身の特徴を複数挙げてみて、そのなかで比べてみるのもおすすめの方法ですよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
9つの自己分析シートと書き方の例文
自己分析シートには種類があり、より自分自身への理解を深めるためにも、複数のシートを活用するのがおすすめです。
ここでは、就職・転職時に役立つ9つの自己分析シートと書き方の例文をご紹介します。「種類によってどのような違いがあるのか分からない」と疑問を感じる方は、ぜひ特徴を見比べてみましょう。
自己分析シートと書き方の例文
1.エピソードの深掘り
1つのエピソードに注目し、「なぜ?」と何度も深掘りをする方法です。深掘りを続けることで、自分の価値観を明確にできます。
【例】
「チームでの活動が楽しかった」→「一体感が生まれるから」→「チームの一員になった気がするから」→「1人では味わえない達成感が味わえるから」
上記のように1つのエピソードを深掘りすることで、自分自身の価値観が具体的になるでしょう。エピソードの深掘りにより明らかになった価値観は、働き方に対する希望が何かをイメージするのにも役立ちます。
2.自分史
自分史とは、過去の出来事を時系列で振り返り、まとめる方法です。自分が経験してきた出来事を一覧にすることで、どのような考え方や価値観をもって過ごしてきたのかを確認できます。
下記の例のように、小中学校や高校・大学までの印象に残っている出来事を、選んだ理由とともに書き出してみてください。
【例】
サッカーチームで初めて試合に出た(集団で一つの目標を成し遂げるために取り組んだのが楽しかったため)
各学年ごとに書き出したら、出来事の共通点を探してみましょう。共通点を見つけることにより、自分がどのような特徴のある人間なのかを再確認できます。
3.モチベーショングラフ
モチベーショングラフは、これまでの人生をモチベーションの高さで振り返る方法です。過去の出来事を当時の感情とともにまとめることで、自分のモチベーションに影響するのはどのような状況なのかを理解できます。
小学生から現在までを順に振り返り、モチベーションが高い時期はグラフを上に、低い時期はグラフを下にして書いていてみてください。以下はグラフに記載する出来事の書き方の一例です。
【例】
- ・高校で入った剣道部で主将として活躍し、チームを引っ張る楽しさに気づく
・大学受験で第1志望が不合格し、自分のやりたかった勉強ができず落ち込む
複数の出来事を感情とともに振り返ることで、どのような職場環境があるとモチベーションを維持できるかも明確にできます。モチベーションを維持しながら長く働くための仕事選びにも活かせるでしょう。
4.ジョハリの窓
ジョハリの窓は、「自分の認識」と「他者の認識」を通して、自己分析を行う方法です。自分の特徴を次の4つに分類し、分析を行います。
- ・開放の窓:自分も他者も知っていること
・盲点の窓:自分は知らないが、他者は知っていること
・秘密の窓:自分は知っているが、他者は知らないこと
・未知の窓:自分も他者も知らないこと
周囲が知っている自分自身の特徴を聞くことで、新しい気づきを得られる場合があるでしょう。以下はジョハリの窓での書き方の一例です。未知の窓は「自分も他者も知らないこと」のため、記入しなくても構いません。
【例】
- ・開放の窓:共感力がある
・盲点の窓:責任感が強い
・秘密の窓:野心的である
選考では、「自分を正しく理解できているか」も評価されるポイントです。ジョハリの窓での「開放の窓」の内容を確認することで、客観的な評価とずれのない自分の特徴を理解できるでしょう。
5.ライフラインチャート
ライフラインチャートでは、過去の出来事のなかで自分が充実した瞬間をグラフにまとめます。モチベーショングラフと書き方は似ているものの、「充実感」に焦点を当てて記入するのが異なる点です。
グラフの書き方はモチベーショングラフと同様に、小学生から現在までを順に振り返り、充実度が高い時期はグラフを上に、低い時期はグラフを下にして書いてみましょう。
以下は、グラフの横に記載する出来事の書き方の例文です。
【例】
- ・小学生時代に科学クラブに入り、自分ならではのアイデアを活かした作品を発明するのに充実感を得た
・中学時代は決められたやり方で学習を進めることが重要視されており、自由度の低さに窮屈していた
充実感を表わすグラフと出来事を書けたら、価値観の共通点を探してみましょう。上記の例文の場合だと、「自分の考えや価値観が重視される環境に対して充実感を得られる」のが共通点といえます。
充実感を得られる状況の共通点を確認することで、仕事に対する意欲を感じやすい職種を見つけやすくなるでしょう。
6.will・can・must
will・can・mustは、「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」の3つを見つける方法です。3つすべての条件が一致していると、自分に向いている可能性があるでしょう。下記は入社後の仕事が販売職である場合の例であり、3つすべてが一致しているものです。
【例】
- ・will:人と関わる仕事
・can:人とのコミュニケーション
・must:人と関わりコミュニケーションを発揮する
will・can・mustを記入すれば、志望する企業が自分に合っているのかどうかを見極められます。何の企業や職種を選ぶか決めきれない場合には、「will」と「can」を先に記入してから候補の仕事内容を「must」に書き、3つが一致するかどうかを確認してみると良いでしょう。
7.マインドマップ
マインドマップとは、自分の思考を整理し、客観視できる方法です。一つのキーワードをもとに、深掘りを行うことで自分の考えをまとめられます。
マインドマップで表面的な特徴から深掘りすることで、自分が気づいていなかった考えや価値観に気づける場合があるでしょう。
以下は、「やりたいこと」をキーワードとして書き進める場合の一例です。
【例】
・やりたいこと→人を喜ばせること→人の役に立てたことが分かるから→人の役に立てれば自信につながるから
マインドマップを書く際は直感に従って書くのがポイント。ほかにも、「マインドマップとは?ノートを活用して頭の中を整理しよう」のコラムでも作成方法をご紹介しているので、あわせてチェックしてみましょう。
8.SWOT分析
SWOT分析は、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の要素で内部環境と外部環境を分析する方法です。企業が課題や戦略を考える際に利用されている方法であり、自己分析シートとしても活用できます。
【例】
- ・強み:人の気持ちに寄り添える
・弱み:地道な作業が苦手
・機会:未経験者も応募可能である
・脅威:業界内での競争率が高い
上記は自己分析でSWOT分析を行った場合の書き方の例です。
4つの要素に沿って記載した内容を組み合わせることで、どのような仕事が合うのかどうかを分析できるでしょう。
9.ikigaiチャート
ikigaiチャートとは、日本語の「生きがい」が逆輸入された自己分析の方法のことです。
「好きなこと」「得意なこと」「稼ぎたい金額」「社会に貢献できること」の4つの視点に沿って特徴を書き進めます。
【例】
- ・好きなこと:チームで何かに取り組むこと
・得意なこと:信頼関係を構築すること
・稼ぎたい金額:定期的に旅行に行けるぐらいの稼ぎを得られる
・社会に貢献できること:人々が笑顔になるためのサポートができる
上記は4つの視点で書いた例文です。
ikigaiチャートで4つの視点の内容に共通点があるかを確認すれば、自分にとってやりがいのある仕事を選べる可能性を高められるでしょう。
自己分析シート作成時の5つの注意点
自己分析シートは正直に書き進めるだけでなく、何度も見返して理解を深めるのが大切です。
ここでは、自己分析シート作成時の5つの注意点を解説します。「どのような点に注意して自己分析シートを作れば就活に役立てられるのだろう」と疑問を感じる方は、ぜひご一読ください。
1.何度も見返して活用する
自己分析シートを作成したら、何度も見返すのがポイントです。
シートを作成するだけでは、自己分析で分かった内容を履歴書や面接の受け答えで活用するのは難しいでしょう。自己分析で見つけた自分の強みや考え方を効果的にアピールするためにも、何度も見返して理解を深めるようにしてみてください。
2.正直に自分のことを書く
自己分析シートに書く際は、正直に自分の考えを書きましょう。
自己分析シートで嘘を書いてしまうと、応募書類や面接で伝える内容と一貫性がなくなり、矛盾が生じてしまう可能性があります。
効果的なアピールにつながるかを意識し過ぎて、本来の自分の考えとずれてしまわないように気をつけてみてください。
3.短所や弱点も理解する
自己分析シートを作成するうえでは、長所や強みだけでなく、短所や弱点も考えるようにしましょう。自分の短所や弱点を確認せずに就職・転職活動を進めると、ミスマッチの仕事を選んでしまう恐れがあります。
働きやすい仕事を選択するためにも、自分の短所や弱点を自己分析シートを通して理解しておくのがおすすめです。
4.企業研究も並行して進める
自己分析を進める際は、企業研究も並行して進める、と自分にマッチした応募企業なのかを判断しやすくなります。一方で、企業研究ができていないと、自分の強みや特徴とミスマッチした応募企業を選んでしまう恐れがあるでしょう。
選考対策を進めるうえでも、応募企業が求める人材に合わないアピールをしてしまう可能性も否定できません。
自分に合う企業を見つけるためにも、自己分析と企業研究を並行して行い、自分の強みを活かせる仕事なのかどうかを考えてみましょう。
自己分析シートで見つけた自分の特徴が企業とマッチするかを判断しやすくするために、情報をまとめた企業研究ノートを作成するのも手です。企業研究ノートの作り方のコツは、「企業研究とは?その必要性とスムーズに行うコツを知っておこう!」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
5.分析した内容を深掘りして理解する
自己分析シートの内容をさらに深掘りしておくのもポイント。
自己分析シートが作成できたとしても、内容が抽象的だと、選考で分かりやすく伝えるのは難しいでしょう。自己分析で分かった内容を就職・転職活動でのアピール材料にするためには、深掘りして考えて具体的に言語化できるようにしておくのが大切です。
たとえば、自己分析シートに「営業が好き」と書いた場合は、「人と話すのが好きだから、営業が好き」「売上ができたときに、達成感があるから好き」のように、さらに内容を詳しく突き詰めると良いでしょう。
6.「企業の求める人物像」に偏らないようにする
自己分析シートに書く内容を考える際は、企業の求める人物像に偏らないようにするのも必要です。企業の求める人材と自分自身の特徴で共通点を探すのは効果的ではあるものの、意識し過ぎてしまうと本来の自分の特徴とずれてしまう可能性があります。
矛盾のない強みをアピールするためにも、まずは自分の特徴を記載してから、企業の求める人材に合う部分があるかどうかを確認してみてください。
「自己分析シートを書いてみたものの、就活で効果的なアピールにつなげられるか不安」と感じる方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用するのをおすすめします。
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自己分析シートに関するよくある質問
ここでは、自己分析シートに関するよくある質問の回答をご紹介します。
社会人の転職活動で自己分析シートは有効?
社会人の転職活動においても、自己分析シートで就活の軸を明確にできれば、より働きやすい職場を見つけやすくなるでしょう。
これまでの社会人経験では気づかなかった新たな就活の軸が、自己分析で見つかる可能性もあります。転職活動における自己分析のやり方のポイントは、「転職活動における自己分析のやり方とは?転職軸についても解説」のコラムでもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
おすすめの自己分析シートの種類は?
人により自分に合う自己分析シートは異なるため、複数の種類を試してみるのがおすすめの方法です。自分に合う自己分析シートを利用できれば、より効率的に自己分析を進められ、就職・転職活動に役立つでしょう。
自己分析シートの種類ごとの特徴は、「9つの自己分析シートと書き方の例文」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
自己分析シートで強みを見つけられないときは?
自己分析シートを記載しても強みを上手く見つけられないときは、書き出した自分の特徴に対する意見を第三者に求めるのも手です。
客観的な意見を聞くことで新たな強みを見つけられる場合があるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。