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メンター制度とは?メリット・デメリットや心得について解説!
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この記事のまとめ
- 1980年代のアメリカにて人材育成方法として制度化されたのがメンター制度の始まり
- 「メンター」とは、指導・助言・教育・精神面のサポートをする立場の人を指す
- メンターから指導を受ける人を「メンティ」と呼ぶ
- メンター制度により、社内コミュニケーションの活性化や離職率の低下が期待できる
- メンターもメンティもお互いを尊重し合うことで良い関係性を構築できる
- 就活時には、メンター制度やOJTなど各企業の教育制度をチェックしておこう
メンター制度とは、新入社員を指導する方法の一つです。指導する側を「メンター」、指導を受ける側を「メンティ」と呼び、「メンタリング」という方法で人材育成を行います。このコラムでは、メンター制度について詳しくご紹介。また、メンター制度のメリット・デメリット、心得などについても解説します。ぜひ、ご一読ください。
メンター制度とは?
メンターは、「良き指導者」「優れた助言者」という意味を表している言葉です。言葉の語源は、ギリシャの詩人ホメロスが書いたといわれる叙事詩「オデュッセイア」に登場する「Mentor(メントール)」という人物の名前。メントールは、王への教育や助言を与える賢者として描かれています。これにより、指導や助言する立場のことを「メンター」と呼ぶようになりました。また、メンターの指導を受ける側は「メンティ」と呼ばれています。
1980年代のアメリカにて、人材育成方法の一つとして制度化されたのが、メンター制度の始まりです。その後、日本でも導入され、制度化が進み始めたといわれています。
メンターのやるべきことは「メンタリング」
メンターは、メンティに指示や命令を下すのではありません。メンターとして実施するのは、アドバイスや対話、精神的なサポートなど、個人の成長を伸ばす「メンタリング」です。1対1で行うことが多いため、コミュニケーション力やお互いの相性も大切になります。
メンターが必要とされている背景には、新入社員の心のケアや、就職先へ定着させるためという理由が挙げられるようです。その必要性を感じた企業が制度を導入するようになりました。また、早期離職の事態を避けるために、メンター制度を取り入れる企業は年々増えつつあります。
メンター制度のメリットとデメリットとは?
指導や助言をしてくれる存在が側にいることは、とても心強いものです。しかし、場合によっては、メンター制度にデメリットを感じてしまうケースもあります。以下で詳しく挙げていきましょう。
メンター制度のメリット
- ・社内でのコミュニケーションが活発になる
・メンティの存在により、メンター自身の仕事の取り組み方や責任感の持ち方などに変化が見られる
・メンターとメンティが同時に成長することができる
・メンタリングチェーンにより、部署の垣根を超えた人間関係の構築につながる
(※メンタリングチェーン…メンティがいずれメンターとなるサイクルのこと)
・離職率の低下につながる
など
メンター制度のデメリット
- ・メンター業務が追加されることで、個人業務の負担が増えてしまう
・メンティの成長スピードがメンターの資質によって大きな差を生じる
・コミュニケーションがうまく取れないことにより、信頼関係の構築に手間取ってしまう
など
メンターもメンティも、お互いの関係性を大切に思うことが重要なポイントとなるようです。相手のことをよく理解し、コミュニケーションを欠かさないことにより、お互いの成長を望むことができるでしょう。メンター制度のメリットについて「メンターとは?制度や選ばれたときの対応ポイントを紹介!」でも紹介しているので、併せてご覧ください。
メンターとメンティの心得
お互いの関係性はとても重要だといえます。メンター・メンティともに、プラスとなる時間を過ごすために、以下の心得を参考にしてみてはいかがでしょうか。
メンターの心得
- ・命令や指示を出すのではなく、対話と質問によってメンティーの自発的な行動を促す
・過去の自分の新人時代を振り返り、初心を思い出す
・成長する期間は長い目で見守る
・自分の都合を優先して、メンタリングの日程を変更しない
・自分自身も学ぶ立場なのだということを忘れない
・一方的に指導するのではなく、対等な関係を目指す
・精神論にせずアドバイスは具体的にする
・お手本となるような言動や行動を心がける
など
メンティの心得
- ・メンターに依存しない
・何でも「教えてもらう」という受身の姿勢にならない
・自発的に動く
・メンタリングの内容を理解して取り組む
・何事も前向きな姿勢で臨む
・自立した大人としての関係を築く
・コミュニケーションと深める努力をする
など
メンターにもメンティにもいえることは、お互いに尊重し合うこと。また、一人の人間であるということを忘れずに対等に向き合うことも大切です。信頼関係を築くためには、メンターがメンティとともに考え、ともに答えを導き出すことが必要になります。制度を意義のあるものにするためにも、お互いにコミュニケーションを取り合い、信頼関係を深めていくことが重要だといえるでしょう。「社会人に必要なコミュニケーション能力は?苦手な方の向上ポイントを解説!」のコラムでは、職場におけるコミュニケーションの取り方について紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
就活時はメンター制度の有無など教育体制をチェックすることが大切
メンター制度やOJT研修など、企業によって異なる教育体制。すべての企業に何かしらの制度が必ず導入されているというわけではありません。そのため、「入社後にはどのような研修が行われるのか」「キャリアアップ制度はあるのか」という情報を事前にチェックしておくとよいでしょう。メンター制度と似たOJTについては、「OJTとは?実施するメリット・デメリットや指導を受けるポイントを解説」で紹介しているので、併せてご一読ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。