ストレス耐性強化には抵抗力・免疫力・メンタル力が重要

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この記事のまとめ

  • ストレス耐性は、「どれほどのストレスに耐えられるのか」という抵抗力のこと
  • ストレッサーというストレスの元となる刺激がストレスを感じる原因になっている
  • ストレス耐性の高さは、遺伝子や親の影響、生活習慣などが関係している
  • 低いストレス耐性を高めるためには、身体の抵抗力&免疫力、メンタルの強化がポイント

ストレスが溜まったときに、ついつい求めてしまうのが「ストレス解消法」です。

ストレス解消法には個人差がありますが、食べることで発散したり、気持ちを沈めるために喫煙したり、晩酌が日課になったり…。けっして体に良いという方法ばかりではありません。

しかし中には、「掃除をしてストレスを解消している」「ランニングをして嫌なことを忘れている」「プールでストレスを水に流している」といったストレス解消法を実践している人もいるようです。

ストレスを解消するために行動に移すことも一つの方法ですが、ストレスに強いメンタルを鍛える方法もあります。

このコラムでは、「ストレス耐性」が低くなる原因や高めるための方法などをご紹介していきます。

ストレスに耐えられる身体と心を手に入れたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

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◆ストレス耐性とは?

「ストレス耐性」とは、ストレスにどれだけ耐えられるか、という抵抗力を表した語句です。

ストレスは、生活の中でプレッシャーを感じるときに生じる感覚のことを指します。また、寒さや熱さによる生体的な刺激も含まれる、といった研究も進んでいるようです。

精神的な緊張がメンタルを刺激して、ストレスの感じ方は人それぞれ違います。

メンタルが強い人はストレス耐性が高く、精神的に弱い人はストレス耐性が低い傾向にあります。

ストレスへの耐性をつくるためには、そもそもの原因を理解することが重要なポイントです。

事項では、ストレスの原因となる「ストレッサー」について解説してきましょう。

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◆ストレスを感じる原因は?

ストレスの原因となる「ストレッサー」。

ストレッサーとは、ストレスの元になる刺激(外的要因)のことです。

原因とされているのは、以下の種類に分けられます。

・物理的ストレッサー/光、音、温度など

・化学的ストレッサー/化学物質、空気環境、食品添加物など

・生物的ストレッサー/空腹、病気、妊娠、痛みなど

・心理的ストレッサー/怒り、緊張、いらだち、不安など

ストレッサーによる刺激を受け、身体にストレス反応が出てきます。

生活をいちじるしく脅かすほどのストレッサーではない限り、強いストレス反応を示すことはあまりないと考えられます。

しかし、仕事中に休憩をとることができずに極度の空腹感が襲ってきた場合や、頭痛薬を飲んでも効き目が現れずに痛みが長く続いている状態など、強いストレッサーが心身にのしかかると、過剰なストレス反応を示すことでしょう。

ストレッサーの種類は幅広く、身体だけではなく心にも影響を与えるものです。そのため、誰もがストレスを抱える可能性を持っていると言えます。

ストレス反応はいつ発症するかわかりません。

しかし、ストレス耐性が高い人は、低い人よりもストレッサーを感じにくいはずです。ストレス反応が出にくい生活を送るためには、ストレス耐性を高めることが最善の方法かもしれません。

◆もともと持っているストレス耐性は何で决まる?

この世に生を受けたときから備わっているストレス耐性。

その値は千差万別です。

本来持っている自分のストレス耐性を知ることで、どのくらい高めたらいいのかが分かるかもしれません。

【ストレスに対する抵抗力は幼少期から身につく】

自分自身の性格はもちろん、親の影響を受ける子ども時代がストレス耐性に大きく関わっているようです。

  • 性格上ストレスを感じやすい人の特徴は?

ストレスに弱い人の特徴は以下のような一面が挙げられます。

・真面目

・内向的

・責任感が強い

・完璧主義

・心配性

・神経質

・攻撃的

・ネガティブ

・保守的

など

 

ストレスを受けやすい性格の人は、耐性が低いのかもしれません。

真面目で責任感が強いことで失敗を自分のせいにしたり、心配症が災いして神経質になり過ぎたり、自分の弱さを隠すために他人に対して攻撃的に振る舞ったり…。

性格が引き起こす行動によって、自らストレスを抱え込んでしまう結果に繋がります。

  • 子ども時代に親から受ける影響とは?

親が子どもに教えることはたくさんあります。

多くのことを経験することで身体も心も成長していきますが、その過程で多大な影響を与えているのが「親の存在」だと言えるでしょう。

子どもが失敗したときの親の対応一つで、考え方や物事の捉え方が変わってきます。

「次にまた頑張ればいいよ」と諭された場合と、「○○が悪いよ」と責められた場合とでは、受けたストレスに大きな差を生じるはずです。

子どものときに受けた影響によって培われた思考は、大人になってもなかなか変わるものではありません。失敗を恐れない人か、いつでも自分のせいだと責任を感じてしまう人になってしまうのか…。

親から学ぶこともストレスに大きく関わっていると言えます。

【遺伝子や生活習慣から影響を受けている可能性もある】

日本人は生まれつき、「セロトニンランスポーター遺伝子」というストレスを感じやすい遺伝子型を持っている人が多いと言われています。「不安遺伝子」「恐怖遺伝子」と呼ばれることもある神経伝達物質に関係する遺伝子のことです。

不安遺伝子を持っていることも、ストレス耐性の低さに少なからず関係しているようです。

さらに、生活習慣による影響も考えられます。

身体と心の繋がりはとても大切です。

不規則な生活を送ることで、栄養不足や自律神経の乱れを引き起こしかねません。生活のリズムや身体、精神に悪影響を及ぼすことで多大なストレスを感じる可能性が潜んでいます。

また、生活環境や人間関係が影響を与えている場合もあるでしょう。

◆ストレスは仕事にも悪影響をあたえてしまう?

心身共にダメージを受けてしまうストレスは、仕事にも大きな悪影響を及ぼしかねません。

体調を崩して長い期間会社を休んでしまうケースや、完璧さを求めすぎていつまでも業務が終わらないなど、周りに迷惑をかける行動を起こすして職を失う可能性もあるでしょう。

社会生活さえも危険な状況へと変えてしまうストレスは、できるだけ避けたいものです。

会社や職場の人、家族に大きな迷惑をかけてしまう前に、ストレスに打ち勝つ方法を実践してみましょう。

◆ストレス耐性を高めるための対処法

さまざまな要因によって低くなってしまっているあなたのストレス耐性…。

低いままでは多くのストレスを抱え込んでしまうことになりかねません。ストレスに耐えられなくなった身体と心が行き着く先は、適応障害やうつ病といった精神疾患の発症です。

どんな状況にも耐えられる精神を養うためには、ストレス耐性を高める必要があります。楽しく明るい未来を手に入れるために、すぐにでもはじめてみましょう。

【身体への抵抗力・免疫力を身につけよう!】

ストレスを受けることで身体に負担がかかってしまうと、風邪を引きやすくなったり、いつまでも治らなかったり、いつまでも体調が優れない状態が続くことがあります。

抵抗力・免疫力を身につけることで、ちょっとやそっとのストレスではへこたれない身体を持つことが可能です。

抵抗力は、身体の中に侵入してくるウイルスを撃退する力を指します。免疫力は、身体に入り込んできたウイルスや細菌を野放しにしない力を持っています。これら2つの力は、毎日の栄養豊富な食事、適度な運動、質のよい睡眠によって作られるものです。

好き嫌いが多く栄養が偏った食事を続けている、身体を動かす機会が極端に少ない、慢性的な睡眠不足が続いている、といった生活を送っていることで抵抗力はみるみるうちに下降していきます。

しっかりと栄養のあるものを食べて、運動をして疲れたらぐっすりと眠る、という当たり前の生活を送ることで、ストレス耐性を高めることができるでしょう。

【メンタルを鍛えよう!】

生物的・心理的ストレッサーによって、メンタルにも大きな影響を与えてしまうストレス。

メンタルを鍛えるには、ストレスを抱える原因となる考え方や捉え方を見直すことがポイントです。

日常生活の中でメンタルを鍛える方法をいくつかご紹介しましょう。

・テンションの高いときと低いときの差を作らない

・人のせいにしない

・人に流されずに自分で決める

・ありのままの自分を受け入れる

・過去や未来にこだわらない

・人から喜ばれることをする

・周りとコミュニケーションをとる

・広い視野を持つ

・ポジティブに考える

など

上記に挙げた行動を起こすことが難しいという人は、まず「ストレスがあるのを自覚すること」からはじめてみてください。認めることで、原因と対処法に向き合うことができるでしょう。

さらに、感じているストレスを過剰に受け止めないことも大切なポイントです。

実は、メンタルにも規則正しい生活習慣が大きな影響を及ぼすと言われています。食事・運動・睡眠に気を配ることが一番のストレス防御になるでしょう。