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新卒入社した仕事を辞めたい…退職前に考えることは?
更新日
この記事のまとめ
- 新卒で仕事を辞めたときは、人によってさまざまな理由がある
- 新卒で仕事を辞めたとしても、第二新卒採用を目指すことができる
- 新卒で仕事を辞めたいときは、キャリアプランなど一度冷静に考えよう
希望する仕事に就いたとしても、辞めてしまう人も少なくありません。
仕事を辞めたいと感じる理由は人によってさまざまですが、場合によっては「退職した方がいいケース」と「仕事を続けた方が良いケース」があります。また、一度しかない新卒入社した会社を辞めることでどのような影響があるのか考えなければなりません。コラムでは、新卒・第二新卒にターゲットを絞り、詳しく解説していきます。
新卒入社した仕事を辞めた人は多い
厚生労働省が行っている調査によると、新卒で入社した企業を3年以内に辞めた大卒の人はおよそ3割です。
3年目までの合計離職率(%) | 1年目までの離職率(%) | 2年目までの離職率(%) | 3年目までの離職率(%) | |
---|---|---|---|---|
平成31年3月卒 | 31.5 | 11.8 | 9.7 | 10.0 |
令和2年3月卒 | 21.8 | 10.6 | 11.2 | ー |
令和3年3月卒 | 12.2 | 12.2 | ー | ー |
引用:厚生労働省「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」
1年毎に1割ほどの人が退職しているという結果に。データが掲載されている平成8年3月卒からの遷移を見ても、3年目までの合計離職率は3割前後を推移しています。全体を見ると1年目で離職する割合が高いものの、3年目まではおおむね1割前後。なお、全体の離職率は中卒が5~6割、高卒が4~5割、短大卒が4割前後と、学歴に比例して低くなることも分かりました。
参照元
厚生労働省
新規学卒者の離職状況
新卒が仕事を辞めたくなる理由
新卒が仕事を辞めたくなる理由
- 残業が多い
- 入社前のイメージとギャップがあった
- 人間関係が苦痛
退職理由は人によって多種多様ですが、新卒で特に多く見られる理由は以下のとおりです。
残業が多い
残業が多く仕事に追われる日々が続くと、辛くなるのも無理がないでしょう。
プライベートタイムは、仕事で疲れた心身を癒せる時間でもあります。その時間を確保できないまま仕事を続けていれば、状況改善を目的に仕事を辞めることも選択肢になるでしょう。
入社前のイメージとギャップがあった
思っていた仕事内容と違っていたり、希望する部署に配属されなかったりすることも、仕事を辞める理由として挙げられます。
思い描いていた理想と現実のギャップが大きいほど、退職の意思も大きくなってしまうようです。
人間関係が苦痛になった
同僚や上司など周囲の人たちとの人間関係は、仕事が円滑に進むかどうかにも関係してくる要素の1つだといえます。
しかし、その人間関係がうまくいかない場合は、退職を考えてしまうこともあるでしょう。
新卒で会社を辞めるメリット
新卒で会社を辞めるメリット
- 新しい仕事に挑戦しやすい
- ミスマッチを防げる
- 第二新卒として評価される
新卒で入社した会社を早期に辞めた人は若いため、新しい仕事に挑戦しやすいのがメリットです。また、離職理由が分かっていたり「次は失敗したくない」という気持ちが強かったりするため、ミスマッチが起きにくいのもメリットといえるでしょう。
新しい仕事に挑戦しやすい
新卒入社した会社を早い段階で辞めるということは、年齢が若いうちに転職活動ができるということ。これまでの仕事とは異なる職種や業界に挑戦したいと考えている人にとっては有利になるでしょう。
一般的に、未経験の仕事に挑戦する場合は柔軟性やポテンシャルが高いとされる年齢が若い人が好まれます。仕事の経験が少ないからこそ、特定のやり方や考えにこだわらず新しいことを積極的に吸収できる点は大きなアピールにつながります。「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?重視されるポイントを解説」のコラムも参考にしてください。
ミスマッチを防げる
新卒入社した会社を辞めるにあたり、退職理由を考えるはず。転職の際はこの退職理由をもとに転職先に求める条件や希望の仕事を選ぶので、ミスマッチを防げるでしょう。
たとえば、新卒入社した会社を「労働条件が合わない」という理由で退職するなら、次の会社は自分の求める労働条件で探す方が大半です。「仕事内容が合わない」という理由なら、自分に合った仕事内容で選ぶため、ミスマッチは起こりにくいといえます。
第二新卒として評価される
第二新卒とは、新卒入社した企業を3年以内で退職したり、転職を考えていたりする若年層のこと。第二新卒は短期間でも就職した経験があるため、基本的なビジネスマナーやビジネススキルが身についています。新卒や社会人未経験者を採用するよりも基礎の研修が省けるため、コストがかからない点が評価されるようです。
また、年齢が若く長期勤務に期待できるため、若手が少ない業界や人手不足に悩む企業が積極的に採用するケースも見られます。第二新卒の転職については、「第二新卒とは?転職は難しい?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」のコラムで詳しく解説しています。
新卒で会社を辞めるデメリット
新卒で会社を辞めるデメリット
- 「早期離職」の経歴になる
- 企業から不安視される
- 求人の応募条件に当てはまらない可能性がある
- 失業保険の対象外
新卒で入社した会社を短期間で辞めてしまうことで、採用担当者から不安視されてしまうのはデメリットです。また、転職市場には経歴やスキルの高い人も多いため、年齢の若さだけでは不利になることもあるでしょう。
「早期離職」の経歴になる
新卒入社した会社を早い段階で辞めれば、早期離職の経歴になります。あまりにも短期間で退職していると、書類選考の段階で弾かれてしまう可能性は高まるでしょう。
企業から不安視されやすくなる
企業は、採用や社員教育にコストをかけているため、早期離職に対してネガティブな印象を持ちます。新卒入社した企業を短期間で辞めている場合、「採用しても同じようにすぐ辞めるのでは」「すぐ辞められたら採算が合わなくなる」といった理由から採用をためらわれることも考えられるでしょう。
応募条件に当てはまらない可能性がある
第二新卒は一般的に「転職」の枠になるため、応募できる求人も転職者向けとなります。転職の求人では「△△経験3年以上」「△△資格保有者」など条件を設けることも多いため、良いと思っても応募ができないといったケースもありえます。
ライバルのレベルも高くなりやすい
転職の場合、経験やスキルがある程度一定だった新卒とは異なり、「社会人経験10年」「マネジメントスキルがある」など、さまざまな経験や経歴の人がライバルになります。新卒ですぐ辞めている人材の強みや若さやポテンシャルですが、同じ求人に企業が求める経験や経歴を持つ人がいれば、採用される可能性は低くなるでしょう。
失業保険の対象外になる可能性が高い
退職後、再就職まで日が空く場合は失業保険を受給できますが、新卒入社した企業を早期離職している場合は、失業保険の受給ができない可能性があります。
失業保険は、「雇用保険に加入していた期間が通算で12ヶ月以上」という条件を満たす場合に受け取れるため、新卒入社した会社を1年以内に辞めた場合は受け取れません。失業保険の受給条件については「あなたは条件を満たしてる?失業保険の受給資格とは?」をご確認ください。
新卒入社後すぐでも退職を検討した方が良いケース
会社をすぐに退職を検討した方が良いケース
- 就職先が法令や規則を守っていない
- セクハラやパワハラを受けている
- 経営状況が良くない
新卒入社した仕事をすぐに辞めてしまうと、経歴や企業の心証などにより転職が難しくなる可能性があるとお伝えしました。しかし、会社がブラック企業だったり経営状況が良くなかったりする場合は、勤務を続けるほうがリスクが高くなるので退職を検討すべきです。
就職先が法令や規則を守っていない
法令や規則を守らない企業は一般的に「ブラック企業」と呼ばれます。ブラック企業は長時間労働や給与未払い、過度なノルマなど労働者にとって不利な状況で働かせるのが特徴。また、仕事のやりがいや達成感を利用して、基本給が極端に低いインセンティブを取り入れるなど「やりいがい搾取」を行っている例も。「ブラック企業の特徴とは?入社前に見極める方法と対処法を解説」を参考にして、今の会社を辞めるべきか考えてみましょう。
セクハラやパワハラを受けている
セクハラやパワハラを受けると、精神的・肉体的に追いつめられていきます。厚生労働省が各種ハラスメントへの対策を義務化していることからも、絶対に許されない行為であると判断できます。
明らかな暴力はもちろん、暴言や無視、プライベートに対する詮索なども該当。ハラスメントを我慢すると心身に影響が出る恐れがあるため、勤務期間に関わらず早めの転職を検討しましょう。
参照元
厚生労働省
職場におけるハラスメントの防止のために
経営状況が良くない
会社の経営状況が良くないと、リストラや倒産のリスクが高まります。会社都合で退職となった場合は雇用保険に加入していた期間が1年未満であっても失業保険の対象となりますが、30歳未満は最大で90日まで。予期せぬ離職で急いで転職活動を行うと、焦りから合わない会社に入社するリスクも高まります。残業代が支払われなくなった、給与振込が遅くなったなど経営状況が良くないことを感じたら、転職活動を始めるのがおすすめです。
新卒入社した仕事を辞めないで続けた方が良いケース
仕事を辞めずに続けた方が良いケース
- 仕事のミスが多い
- 希望する配属先ではなかった
- 上司に怒られてばかり
「仕事を辞めたい」と思っても、辞めたい理由が今後改善が期待できることであれば、退職は控えるべきです。具体的な例をまとめました。
仕事のミスが多い
新卒入社後で仕事のミスが多いのは、向いていないのではなく、まだ不慣れなだけだと捉えることもできます。「仕事で失敗ばかり…ミスが続く際の対処法と落ち込んだ気持ちの切り替え方」を参考にしながらミスの原因を一度冷静に分析し、予防策を練りましょう。
希望する配属先ではなかった
配属された部署や仕事内容が希望どおりにならないことは多くあります。企業は採用した人材の適性や強みを総合的に判断して配属しているため、「希望とは違うけど得意だった」「希望とは違うけど続けてみたら好きになった」ということもあるでしょう。
また、仕事に対して真摯に向き合い成果を上げれば、希望する部署に異動できる可能性もあります。
上司に怒られてばかり
叱責の仕方によりますが、陰湿や威圧的でない限り、成長を期待して厳しいことを言っているとも考えられます。たとえば質問や疑問を投げかけたときにきちんと対応してくれる上司ならば、あなたの成長を願っている可能性は高いでしょう。
人間関係に馴染めない
初めての環境に飛び込んで、業務にも人間関係にも慣れていくのは大変なこと。特に人間関係の問題は、新卒で多く見られる悩みの1つです。少しずつ馴染んでいける可能性もあるため、自分のなかで期間を定めて頑張ってみるのも良いでしょう。
新卒で会社を辞める前に取るべき行動
新卒で会社を辞めたいと考えても、すぐに退職すべきではありません。退職を決意した理由や次の仕事で重視することをしっかりと考えるべき。また、可能な限り仕事を辞める前に転職先を見つけましょう。
長期的な目線で考える
退職を考える際に、自分自身の今後のビジョンをきちんと長期的に考えるようにしましょう。新卒入社は人生で1度しかありません。新卒入社した会社を退職してまで本当にしたいことが自分の中で見つかっているのか、仕事探しはどのようにしていくのか、将来どのようになりたいと思っているのかなど、目先の「仕事を辞めたい」という気持ちにとらわれずに考えることが大切です。
転職や企業選びの軸を定める
仕事を辞めるなら、転職の軸や企業選びの軸を定めましょう。「今の状況から逃げたい」「とりあえず今より待遇が良ければ良い」など明確な目的のない転職では、成功したとしてもまた早期離職につながる可能性が高いです。「就活の軸の決め方を解説!考え方や答え方の例文を確認しよう」を参考にして、軸を定めましょう。
将来のキャリアについて考えよう
近い未来だけでなく、中長期的なキャリアを考えることも大切です。いくら面接で「意欲がある」「ポテンシャルがある」と伝えても、中長期的なプランがなければ再び早期離職の懸念は拭えません。「入社後5年で△△職を目指す」「△△資格を取得して、△歳までには✕✕になる」など、長期勤務を前提としたキャリアを考えてみましょう。転職先は退職前に見つけておく
新卒入社後すぐの退職に限らず、転職するなら在職中に転職先を決めましょう。退職後のほうが時間に余裕ができるためゆっくりと転職活動ができますが、空白期間ができたり転職に対する意欲が低くなったりする恐れがあります。また、前述したように社会人1年目は失業保険の対象外。働いていれば経済的に困る可能性も低くなり、状況によっては転職そのものをやめる選択肢も持てます。
とはいえ、働きながら転職活動を行うのは大変なこと。少しでもスムーズな転職を叶えるなら、転職エージェントの利用がおすすめです。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。