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【このページのまとめ】
・テストセンターとは、専用会場でSPIテストを受験することを指す
・テストセンターは、企業が応募者をふるいにかけるため使われることが多い
・応募者の適性や企業ニーズに合った人材かを判断する目的もある
・合格ボーダーラインの基準は企業によって異なる
・総合商社や金融系の一部の企業はさらにボーダーラインが高いといわれている
・志望企業のボーダーをある程度予想し、高得点を狙える対策が必要
・テストセンターの結果は使い回せるので、納得のいく結果になるまで挑戦してみよう
テストセンターの合格ボーダーラインは企業によって異なるので、志望企業の基準を予想し、できるだけ高得点を狙える対策に講じましょう。また、検査の項目別に重視する点が各企業で異なることも多いです。このコラムでは、テストセンターの合格基準や項目別の評価ポイント、効果的なテスト対策を詳しくご紹介します。これからテストセンターに挑戦する方は、ぜひご参考にしてください。
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テストセンターとは、専用会場でSPIテストを受験することを指します。SPIは「Synthetic Personality Inventory」の略で、総合適性検査という意味です。1974年にリクルートキャリア社が開発し、企業の採用選考試験の1つとして普及しました。
SPI試験は、「能力適性検査(言語能力検査・非言語能力検査)」と「性格適性検査」の2つに分かれています。仕事に対する適性をはじめ、職務遂行能力や人物のイメージを確認する目的で用いられ、最近では多くの企業が採用選考の際に導入しているようです。
テストセンターの評価は、基本的に偏差値形式です。能力適性検査は、科目ごとの7段階評価。性格検査は、項目ごとの5段階評価となります。これは、受験者全体のなかで自分がどの位置にいるのかを示す基準です。すべての評価を合計した数値で、合否が決定します。
SPIテストは採用選考以外にも、幅広い活用法があるのが特徴です。たとえば入社後の配属先や育成方法など、一人ひとりの人柄や適性に合ったアプローチをするのに役立てている企業もあります。
銀行や証券会社など、金融系の筆記試験ではSPIを採用していることが多いです。そのため、金融志望の方はあらかじめSPI対策を行っておくことをおすすめします。
SPIテストでは、企業ごとに重視する項目が異なります。たとえば外資系であれば「英語は2倍評価に換算」など、企業の適性に合った形に合格ラインを定めることもあるようです。
ただし、どの企業がどの項目を重視しているか明確に分かるわけではないので、すべての項目で合格ラインに達する結果が出せるよう対策するのが無難でしょう。
テストセンターのSPI適性検査では、「合格最低基準のボーダーライン」が設定されています。「企業によって重要視する項目は変わる」とお伝えしたように、合格ボーダーの基準自体も企業によって異なるのがポイント。もし同じ得点を取っても、この企業では合格、別の企業では不合格というように結果が変わるので、志望先の合格ボーダーをある程度理解して挑む必要があるでしょう。ただし、明確に何点取れば合格、と企業ごとの基準が公表されているわけではありません。あくまで目安の指標として、合格ボーダーを理解しておくことが重要です。以下、合格ボーダーの平均や企業ごとの難易度について解説します。
基本的には、6~7割を合格ボーダーとしている企業が多いようです。中小企業などではそれほど高い基準を設定していないこともありますが、5割を切ると不合格になる可能性が高くなります。最低でも6~7割、確実に合格するためには8割取れるようにしておきましょう。
いわゆる「5大商社」と呼ばれる総合商社には、多くの応募が殺到するので、自ずと倍率が高くなります。しかし、企業が面接に呼べる学生の数は限られています。そのため、応募者を絞り込む目的で、合格ボーダーは8割以上と高く設定している商社が多いです。たとえ高学歴の学生でも、基準点に達しない場合容赦なく落とされてしまうことも少なくありません。同じように人気のある大手企業では、適性検査で応募者をふるいにかけるため、合格ボーダーを高く設定していることが多いです。総合商社や人気のある大手企業を受ける方は、満点を目指す気持ちで対策しましょう。
企業ごとにSPIの合格ボーダーが異なるとお伝えしましたが、2~3割とかなり低く設定している場合や、企業によってはボーダーを設定していないこともあります。ボーダーが低ければ、受かるのは簡単と思うでしょう。しかし、低い点数で確実に合格できるとは限りません。ボーダーを設定しない企業には、面接での受け答えや専門資格の有無など、他に重要視している部分があると考えられます。とはいえ、SPI試験を受けさせる以上、応募者の点数が評価の対象となるのは明らかです。高得点に越したことはなく、点数が低ければマイナス評価に繋がる点は他企業と変わりません。低い合格ボーダーだからと油断せずにテストを受けましょう。
ここでは、SPI試験の各科目ごとの合格ボーダーを解説します。しかし、下記はあくまで目安の基準なので、参考程度にご活用ください。
SPI試験の「言語」は、いわゆる「国語」の試験と考えて良いでしょう。言語は、受験者の読解力や基本的なコミュニケーションスキルを試すテストです。このコミュニケーション能力とは「誰とでも楽しく喋れる」という意味ではなく、「相手の伝えたいことを正確に理解できるか」「不十分な情報下でも状況を整理できるか」という、ビジネスシーンにおいて重要になってくる会話スキルを指します。
言語の偏差値形式は、「1〜7」の7段階偏差値評価です。倍率の高い大手企業では、「5」以上が必須の合格ボーダーとなっている可能性が高いでしょう。テストに「長文」が出題された場合、高得点の合格ボーダーを設けていることが多いです。また、長文の設問では「◯文字抜き出し」問題があります。この「◯文字抜き出し」の文字数が多いと、それだけ合格ボーダーも高いと予想できるでしょう。
SPI試験の「非言語」分野は、算数の形式で計算能力を問うテストです。非言語テストの結果から「論理的思考力」「咄嗟の判断力」などを試されていると予想できます。限られた情報のなかから論理的に考え、正しい答えを導き出す問題が多く出題されるテストです。
非言語分野の評価指数は、言語分野と同様に「1~7」の7段階評価です。非言語で高得点の合格ボーダーを設けている企業は「半分以上の設問が推論」である場合が多いとされています。推論とは、与えられた条件から正しい事柄を選択する問題です。非言語で高得点を取るには、推論の問題を確実に取れるようにしておく必要があるでしょう。推論を解くコツは、情報を整理したもののなかから、確実に推測できる事柄を素早く見つけ出すことです。与えられた情報とは関係のない情報を付け加え間違った方向へ行くと、途端に問題は解けなくなってしまうので注意しましょう。
チェックボックス形式は、与えられた情報のなかから、正しいものを2つまたは複数を選択する問題。推論のなかでも、特に難易度が高いとされています。この「チェックボックス形式」が設問の半分以上を占めている場合、合格ボーダーが高く設定されている可能性が高いです。
英語の問題は、商社や外資系の企業で重要視されることが多いです。長文読解や和文英訳問題が出題され、中学~大学受験レベルの英語力が問われます。
7段階評価の英語は、商社や旅行代理店、外資系企業の場合「5」以上を求められることも多いです。英語問題では、4つ以上長文が出題された場合、高い合格ボーダーが設定されていると憶測できます。志望企業や英語力を重視する会社であった場合、英語の長文対策が欠かせないでしょう。
構造的把握力検査では、ロジカルシンキング能力、すなわち「物事を体系立てて整理し、論理的に説明できる力」を試しています。「文章計算問題をグループ分けする」問題、「テーマをもとに文章をグループ分けする」問題が頻出し、文章の意図を素早く理解する力が求められるでしょう。構造的把握力を重視する企業は、SEやプログラマーなどの専門職や、適切な問題解決が求められるコンサルティング職などです。
構造的把握力の問題は、毎回出される質問がほぼ変わらないという特徴があります。そのため、SEやコンサルティング、金融を受ける方は、問題集を繰り返し解き、解答パターンをよく把握しておきましょう。
ここでは、SPI試験の合格ボーダーが低い企業、高い企業それぞれの特徴・重視する点を詳しく解説していきます。
SPI試験は、基本的に学力や思考力を測るテストであり、人柄が判断できるわけではありません。そのため、合格ボーダーを低く設定している企業は、学力よりも人柄を重視している可能性が高いです。SPI試験で最低限の基準を超えていれば、面接をする価値のある人材と判断し、実際に合って学生の真価を問う方針だと考えて良いでしょう。SPIの結果だけで判断し、企業ニーズに合った人材を取りこぼしてしまうことを危惧している企業は多いようです。
また、人柄重視の企業の場合、SPI試験は能力検査よりも「性格適性検査」の結果が重視される傾向にあります。そのため、性格適性検査の結果次第では、合格ボーダーを超えていなくても合格となる場合もありますし、その逆も考えられるでしょう。
いっぽう、合格ボーダーの高い企業は、先述したように倍率が高く応募者をふるいにかけなくてはいけない場合や、特定の能力を重視している可能性があります。そのため、合格ボーダーを満たない学生は、「企業に必要な能力を有していない」と捉えられ、面接を受けさせてもらえない恐れも。
もちろん、大企業でも人柄を重視している企業は存在します。しかし、それでも人柄だけで仕事ができるわけではないので、最低限の合格ラインを達している必要があるでしょう。
SPI試験の重要性が分かったところで、テスト対策を講じていきましょう。下記で、効果的なテストセンター対策をまとめました。ぜひ勉強の参考にしてください。
SPI試験では、参考書で繰り返し問題を解き、問題に慣れておくことがポイントです。試験方法を事前に頭に入れておくことで、必要以上に緊張することがなくなります。間違った問題や苦手分野を復習することで、試験の傾向や特徴を掴めるでしょう。時間制限も重要な課題です。練習をする際は、時間を意識して行いましょう
言語能力検査では、文章の読解力や基本的な語彙力を判断する問題が出題されます。普段から新聞や本を読むようにしておくと良いでしょう。気になる言葉はそのままにせず、辞書やインターネットで調べておくことで知識を身に付けられます。
先ほど、非言語を制するには「推論」対策が重要だとお伝えしました。推論の問題は、確実に解けるようにしておきましょう。推論で点数を取れるようになれば、非言語で確実に高得点を狙えます。推論と一口に言っても、「順序」「命題」「正誤」など、問題形式はさまざまです。すべての問題に慣れるためには、比較的時間がかかるでしょう。そのため、非言語を重視する会社を受ける場合、推論を優先して勉強すると効果的です。
ここまで、SPI試験の重要性をお伝えしてきましたが、やりこみすぎには要注意です。テストセンターの結果は、選考においては書類選考でしか見られないことが多いとされています。そのため、合格ボーダーを超えて点数を取れたと判断できたら、ESや企業研究、面接対策に時間をあてるようにしましょう。
テストセンターで受験したSPIの結果は、使い回すことが可能です。 納得のいく結果が出るまでチャレンジするためにも、就活の早い段階で受験しておくと安心です。また、早い段階で高得点を出せれば、その後効率よく就活を進められるでしょう。そのため、テストセンターの結果は使い回すことをおすすめします。
ただし、テストの結果を使い回す際は注意が必要です。以下、ご参考にしてください。
SPIの結果には有効期限があります。もし有効期限が切れてしまった場合、その結果は評価対象に入らないので注意が必要です。SPI試験結果の有効期限は、原則として「1年間」と定められています。有効期限が切れていることに気が付かなかった場合、再度試験を受ける時間が確保できない可能性も。テスト結果の有効期限は、基本的にテストセンターのWebサイトで知ることができるため、早めに確認しておきましょう。
SPI試験の結果は、基本的に受験者本人が知ることはできません。そのため、点数の目安は自分自身で判断する必要があります。自己採点を行い、確実に合格ボーダーを超えている、高得点を取れている判断できれば、その結果を使い回してもかまわないでしょう。
しかし、もしテスト結果に不安が残る場合、念のため再度チャレンジして確実な高得点を狙うことをおすすめします。
基本的に、1つの企業で再度SPI試験を受けることはできません。
そのため、1度満足のいかない結果を出してしまっても、その企業で点数を上げることはできません。もし結果を変えたい場合、他企業に提出する際、再度受験する必要があります。そのため、第1志望の企業で満足のいく結果を提出できるよう、調整して受験する必要があるでしょう。
SPI試験は「玉手箱」や「TG-WEB」など、複数の種類があります。企業側は、人材要件によって採用するテスト内容を選択しています。テストセンターの結果を使い回す際は、志望企業がどの種類のテストセンターを採用しているか、事前に確かめておく必要があるでしょう。
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最後に、試験当日に落ち着いて受験できるよう「テストセンター受験当日の心構え」をお伝えします。下記を参考にして、高得点を目指しましょう。
まずは、当日の試験で必要になる持ち物を確認しておきましょう。
試験当日は、顔写真付きの本人確認書類が必要になります。運転免許証や学生証など、有効期限内かをよく確認しておきましょう。
受験当日は、はじめに受付で本人確認書類と受験票を提示します。受験票は忘れないよう、必ず持参しましょう。基本的には、性格適性検査完了後、画面上に表示された受験票を印刷して持っていきます。
テストセンターでの服装は、基本的に自由です。スーツで受験する決まりはないので、自身がリラックスして挑める服装で臨みましょう。
開始時間ぎりぎりだと心に余裕が持てず、本来の力を発揮することはできません。そのため、試験開始時刻より早めに会場に着くようにしましょう。また、事前に会場周辺のカフェや飲食店を調べておくと、早く到着しすぎても効率的に時間を調整できます。
慣れない場所は、誰でも緊張するもの。それが選考に影響を与える試験であれば、なおさらです。そのため、早く試験会場に到着したら、まずは雰囲気に慣れ、落ち着いた気持ちで試験に挑めるようにしておきましょう。
就活は慣れないことが多く、テストセンター対策やES、自己分析など平行して1人で進めるのは大変です。そんなときは、一緒に就活を進めてくれる就職エージェントを活用するのがおすすめ。
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