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就活での特技は何を選べば良い?探し方や例文を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 企業が就活で特技を聞くのは、応募者の人柄や適性を見るため
- 就活の特技は、業務に活かせたり長所をアピールできたりするものがおすすめ
- 就活で特技が見つからないときは、これまでの経験や習慣から探してみよう
- 就活で特技を書くときは具体性をもたせるのがコツ
- 就活では、特技について面接時に詳しく聞かれることを想定しておく
「就活の特技では何を選ぶ?」「見つからないときの探し方は?」と悩む方もいるでしょう。就活では、業務に活かせる特技や長所をアピールできる特技を選ぶのがおすすめ。特技が見つからないときは、「これまでの経験を振り返る」「習慣から探す」などが有効です。
このコラムでは、就活での特技の選び方や探し方、回答の例文などを紹介します。特技を聞かれる理由や書き方のポイントもまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ就活で特技が問われるのか
就活で特技が問われる理由としては、「応募者の人柄を知るため」「業務に適性があるかを知るため」といったことが挙げられます。以下でそれぞれの理由を確認してみましょう。
アイスブレイクのため
面接官が就活生に特技を聞くのは、本人の話しやすい話題を振って緊張を和らげるというアイスブレイクの目的もあります。緊張したままだとコミュニケーションが円滑に進まない可能性があるため、場の空気を和ませるために趣味や特技の質問が使われるようです。履歴書にユニークな特技が書いてあれば突っ込んで聞かれたり、話が盛り上がったりすることもあるでしょう。
応募者の人柄を知るため
面接官が就活で特技を聞くのは、応募者の人柄を知るためでもあります。書類や面接だけでは深い部分まで知ることはできません。そこで、人柄の判断材料として趣味・特技欄をチェックします。趣味や特技は普段のその人の一面を表すものといえるため、性格や価値観、生活、興味の方向性などを見ているのです。
特技を通して物事への取り組み方を見ている
面接では、特技そのものだけではなく、特技を通して物事への取り組み方も見られます。面接官が知りたいのは、「自分が得意なことをどう活かしているのか」「どのように取り組んでいるのか」といったことです。
たとえば、特技が料理の場合、「食材を期限内に使えるようにそろえる」「食べる人の好みに合わせてレシピをアレンジする」というように、経験や工夫などを具体的なエピソードで伝えましょう。
業務に適性があるかを知るため
企業の業務に適性があるかを知るために、面接官から特技を聞かれる場合もあります。業務に役立ちそうな特技や幅広い仕事に活かせる特技をもっていると、業務への適性を見出されることもあるでしょう。
たとえば、接客業なら「人の顔と名前を覚えるのが得意」という人に魅力を感じる可能性が高いです。また、海外進出を考えている企業なら「英語が得意でTOEIC800以上」という人に関心をもつでしょう。
応募企業の業務内容や特徴に合った特技について話すのがおすすめです。
論理的な話し方ができるかを確認するため
論理的な話し方ができるかを確認することも、特技を聞かれる理由の一つといえます。仕事ではロジカルなコミュニケーションが求められる傾向にあるからです。そのため、「私の特技は△△です」のみで終わるのではなく、特技である理由や具体的なエピソードを付け加えて根拠を示すことが必要といえます。
論理的な考え方を身につける方法は「問題解決能力を高めたい!ロジカルな考え方で課題を解く方法とは」のコラムで詳しく解説しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
社風に馴染めるかを確認するため
社風に馴染めるかを確認するために特技を聞く場合もあります。業務に関連する経験やスキルが高くても、働き方や社内の雰囲気とマッチしなければ早期離職につながる可能性があるからです。面接官は、特技への取り組み方や考え方などから、応募者の人柄や価値観が自社の社風とマッチしているかを判断しているといえます。
企業のWebサイトを見たりOB・OG訪問をしたりするなどして、応募企業の社風を把握したうえで回答を考えると良いでしょう。
社風をリサーチする方法については「社風のリサーチ方法を複数紹介!自分に合う会社の見つけ方とは」のコラムで詳しく解説しているので、こちらもあわせてご一読ください。
仕事以外に熱中できるものがあるかを知るため
面接で特技を聞かれるのは、仕事以外に熱中できるものがあるかを知るためという場合もあります。特技や趣味があると、仕事以外にも視野を広げられたり、ストレス解消やリフレッシュに役立ったりするでしょう。
業務では、課題が発生したりトラブルに向き合ったりと、精神的に負荷を感じる場面もあります。特技や趣味があれば、心身を健康に維持するための手段をもっていると判断されるでしょう。
趣味と特技は違う?
就活での趣味と特技の違いは、「何をアピールするか」です。基本的に、趣味では「人柄や価値観」、特技では「適性や強み」をアピールできると考えるのがおすすめです。とはいえ、趣味の話で強みにつなげたり、特技で価値観を伝えたりしても問題はありません。
就活での特技はどのようなものを選べば良い?
就活での特技の選び方には「業務に活かせる特技」「長所をアピールできる特技」といったものが挙げられます。以下で確認し、就活の特技を選ぶ参考にしてみてください。
業務に活かせる特技
業務に関連する特技があるなら、それを選ぶとアピールポイントになります。業務に活かせる特技をもっていれば、即戦力になる可能性が高いからです。
たとえば、ホテルスタッフなら外国語、事務職ならタイピングなどの特技をアピールすれば、面接官は入社後の働き方のイメージがしやすくなるでしょう。また、出版業界なら読書、IT業界ならプログラミングのように、応募業界に合った特技を選ぶのも有効です。
長所をアピールできる特技
長所をアピールできる特技を選ぶのもおすすめです。特技と長所の内容が一貫していると、面接官は応募者の人柄を掴みやすくなります。
たとえば、「書道が得意で、どんなときも心を落ち着けて物事に向き合える」「筋トレを継続することで、体力やストレス耐性がアップした」などです。面接で特技を伝えるときは、長所を活かせたエピソードを具体的に説明できると良いでしょう。
生き生きと伝えられる特技
自分の興味関心が強く、生き生きと伝えられる特技を選ぶのも有効です。熱量が高い特技を話す際は、自然と明るい表情になったり溌剌と話せたりする傾向にあり、面接官に自分の人柄が伝わりやすくなります。長時間取り組めることや、人に教えることに楽しさを感じるものなどを思い返してみると良いでしょう。
ユニークな特技・個性的な特技
ユニークな特技や個性的な特技があれば、それを選ぶと面接官の印象に残りやすくなるでしょう。とはいえ、極端に奇をてらったものは避けたほうが無難であり、特技を通して自分の人柄を知ってもらうことが大切です。
「面接で面白い特技を聞かれたら?就活に活かせる内容と例文を紹介」のコラムでは、面接に活かせる面白い特技の探し方や例を紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
ギャップを見せられる特技
ギャップを見せられる特技も、面接官に興味をもってもらえる可能性が高まります。たとえば、「落ち着いた印象だが特技が空手」「体育会系で特技がイラストを描くこと」などです。意外性から会話が弾んだり、人柄が伝わったりして面接官の印象に残りやすくなるでしょう。
周囲の人に自分の印象やギャップとなる部分についてリサーチし、客観的に把握したうえで回答を考えるのがおすすめです。
就活で特技が見つからないときの探し方
就活で特技が見つからないときの探し方として、「これまでの経験から探す」「習慣から探す」といった方法が挙げられます。以下で確認し、特技を考える際の参考にしてみてください。
これまでの経験から探す
就活で特技が見つからないときは、これまでの経験から探すのが有効です。学業や部活、サークルなどについて時系列で紙に書き出してみましょう。特に、成果につながったことや長く継続していたものなどは特技としてアピールしやすいです。
また、自分が好きだったことや学んだ経験も書き出してみましょう。たとえば、「部活で独自の練習メニューを考えるのが好きで、積極的に取り組めた」ならば企画力や好奇心、行動力などが見出せます。「友人に相談されることが多く、アドバイスして感謝された」であれば、誠実さや傾聴力などがアピールポイントとなるでしょう。
「エントリーシートの趣味・特技欄の書き方は?選び方や例文も紹介!」のコラムでも特技や趣味の選び方を解説しています。こちらもぜひご覧ください。
習慣から探す
特技がすぐに思い浮かばない場合は、習慣から探してみるのもおすすめです。日常的に自分が行っていることを書き出し、特技として書けることがないかを考えてみましょう。「毎日早起きをしている」「効率良く家事ができる」など、些細なことでも大丈夫です。
習慣や日課は無意識に取り組んでいることもあり、紙に書き出すことで客観的な振り返りに役立つでしょう。
趣味や得意なことから探す
趣味や得意なことから特技を探すのも一つの手です。自分にとっては当たり前のことが、ほかの人から見ると立派な特技だと思われる場合もあります。
また、趣味として活動するなかで特技を発揮していることもあるでしょう。たとえば、「コーヒーを淹れる」という趣味は、一見仕事には結びつかないことのように思えます。しかし、「コーヒー豆の種類の特徴を整理してノートにまとめる」「コーヒーの歴史や原産地の生産方法を学んでいる」など、趣味のなかで業務に活かせる能力を発揮している場合もあるのです。
家族や友人に聞いてみる
自分では特技が思いつかない場合は、家族や友人に聞いてみるのも有効です。
北海道ハローワークの「履歴書の書き方 4志望動機の記載方法(p.11)」には、「仕事に活かせる特技については、出来るだけ客観的な情報も併せて記載する。」と記載があります。そのため、家族や友人など自分以外の人から客観的に評価されているのであれば、特技や強みとして十分にアピールできるでしょう。
参照元
厚生労働省
北海道ハローワークトップページ
就活では避けたい特技
就活で避けたい特技は、「ギャンブル」「企業側のリスクを連想させる特技」などが挙げられます。以下で確認してみましょう。
ギャンブル
就活では、パチンコや競馬といったギャンブル系の特技を選ぶのは避けましょう。ギャンブルは社会的な印象が良くなく、自分のイメージを下げてしまう恐れがあります。
特に、証券会社や銀行などお金を取り扱う金融業界では、金銭感覚に疑念をもたれる可能性もあるでしょう。また、仕事に悪影響が出たり企業に損害を与えたりするリスクを懸念されるかもしれません。
政治や宗教
政治や宗教に関することも避けたほうが良いでしょう。初対面で政治や宗教の話をしないのは社会人のマナーです。
厚生労働省の「公正な採用選考の基本(3)採用選考時に配慮すべき事項」でも、「宗教に関すること」や「支持政党に関すること」について面接で尋ねたり、選考のなかで把握しようとしたりすべきではないとされています。
参照元
厚生労働省
公正な採用選考について
企業側のリスクを連想させる特技
企業側のリスクを連想させる特技も避けましょう。たとえば、ハッキングやモデルガンの収集、映画やアニメ作品のアップロードなどは、場合によっては犯罪を連想させてしまうこともあります。実際には犯罪行為ではないとしても、企業側のリスクが高いと判断されれば採用にはつながりません。特技として伝えることで、面接官からの信用度が下がってしまう可能性があるため注意が必要です。
何も記載しない&嘘を書くのは避けよう
特技が思いつかないからといって、何も記載しなかったり嘘を書いたりするのは避けましょう。ESや履歴書で特技が空欄だと、企業から「入社への意欲が低いのでは」「自己分析に取り組んでいないのでは」とネガティブな印象をもたれてしまうかもしれません。また、採用担当者は特技や趣味を通して応募者の人柄や適性を知ろうとしているため、空欄だとせっかくのアピールの機会を逃してしまいます。ただし、嘘を書くと、面接時に質問されて言葉に詰まったり回答に矛盾が生じたりすることも。内容の信憑性を疑われてしまうと悪印象につながる恐れがあるため、思いつかないからといって嘘を書くのは避けましょう。
就活で使える特技と例文
ここでは、「スポーツ系の特技」「得意・好きなことを活かした特技」などの例文を紹介します。以下で確認し、回答を考える参考にしてみてください。
スポーツ系の特技
スポーツ系の特技では、チームプレーでは協調性やリーダーシップ、個人では主体性など、それぞれのスポーツの特徴によってアピールポイントが見つけられるでしょう。どのような目標に向けてどのような努力をしたか、その結果どのような成果が得られたかを伝えるのが効果的です。
ゴルフ
特技がゴルフの場合の例文を紹介します。
「私の特技はゴルフです。
ゴルフショップでのアルバイトをきっかけに自分でもゴルフを始め、定期的にコースに出ています。ボールの飛距離を伸ばすため、プロの映像を何度も見たり自宅で練習をしたりして、スイングの質を高める練習を行っています。はじめは100ヤードも飛ばなかったものの、今では女性の平均といわれる150ヤード以上の距離を平均的に出せるようになりました。
ゴルフを通して培った継続力や自主性は、難しい業務に取り組む際やスキルアップを目指す際にも役立つと考えています」
もし、大会での入賞などの実績がある場合は、より具体的にイメージしてもらえるので必ず伝えましょう。
サッカー
サッカーが特技の場合の例文は、以下のとおりです。
「私の特技は、小学1年生から現在まで続けているサッカーです。高校からはキャプテンを任されるようになり、チームの成長のためにできることを常に考えていました。
試合でボールパスをする際にミスが続き、声掛けがしっかりとできていなかったときには、挨拶などの声掛けをチーム全体で徹底しました。普段からの声掛けが定着した結果、ボールパスのミスが減っただけではなく、コミュニケーションが活発になりチームの士気が上がりました。
この経験から学んだ、『チームの成長に貢献する』という価値観は、御社の業務に取り組む際も活かしていきます」
このほかにも、「リーダーシップ」や「協調性」、「チャレンジ精神」「忍耐力」などのアピールも有効です。試合や大会での成果があれば、それもあわせて伝えることでより信頼性が増すでしょう。
バレーボール
バレーボールが特技の場合の例文は、以下のとおりです。
「私の特技はバレーボールです。
中学校から高校まで入部していたバレーボール部では、アタックを打つ人にトスを上げるセッターのポジションで、的確なトスを上げるための練習に取り組みました。ボールの動きに対しても速さと正確さをもって対応する必要があるため、ボールの動きを予測したり、いろいろなシチュエーションで動く練習をしたりしました。また、正確にボールを上げられるよう指の筋力を鍛えたり、手首の柔軟性を高めるストレッチを欠かさず行ったりしていました。
その結果、高校2年生ではレギュラーメンバーとなり大会に出場することができました。
この経験から培った『どのような状況でも冷静に判断して行動する力』と『目標達成のために地道に努力する力』を業務でも発揮していきたいと考えております」
このほかにも、「チームワーク」や「ハングリー精神」、「ストイックさ」などもアピールポイントとして使えるでしょう。自分なりの努力や工夫を具体的に伝えることが大切です。
社交ダンス
特技が社交ダンスの場合の例文を紹介します。
「私の特技は社交ダンスです。母が社交ダンスを習っていた影響で、中学生から習い始めました。
社交ダンスは優雅な印象をもたれることが多いですが、種目によっては激しい運動量を必要とします。私は体力がなかったため、途中で姿勢が崩れ、講師に注意されることもありました。
そこで、毎日30分間の筋トレを継続し、体力とダンスの際に使う筋力アップを目指しました。その成果もあって、以前より激しいダンスも最後まで踊りきれるようになり、講師やペアの人には「きれいな姿勢で踊れるようになった」と褒めていただけました」
このほかに、「コミュニケーション能力」や「継続力」、「表現力」などもアピールできます。練習や試合を振り返り、どのような思いや取り組みがあったのかを伝えてみましょう。
ランニング
特技がランニングの場合の回答例は、以下のとおりです。
「私の特技はランニングです。
もともと走ることが好きでランニングを始め、5年以上継続しています。はじめは自宅の周囲を20分ほど走っていましたが、市内のマラソン大会への参加を目標に、平日は1時間、休日は2~3時間ほどのランニングを行うようになりました。その結果、体力アップとともに、大会では20位以内に入ることができました。
現在でも毎朝のランニングは欠かさず行っており、継続力と目標に向けて努力することの大切さを実感しています」
ランニングを始めたきっかけや目標、それを達成するための行動などを具体的に伝えられると良いでしょう。
得意・好きなことを活かした特技
得意なことや好きなことを活かした特技は、それを活かしてどのような成果につながったのかを伝えられると良いでしょう。
楽器演奏
特技が楽器演奏の場合の例文を紹介します。
「私の特技はピアノ演奏です。
小学生のころから続けており、大学時代には老人ホームのボランティアとして演奏会に参加しました。職員の方にリサーチして利用者の方が好きな歌謡曲を選び、練習を重ねました。演奏が難しい部分もありましたが、諦めずに何度も練習した結果、本番には間違えずに演奏でき、職員や利用者から感謝の言葉をいただきました。
長年取り組んできたピアノ演奏で培った忍耐強さやチャレンジ精神には自信があります。御社の業務でも、何事にも挑戦する気持ちをもって諦めずに取り組んでいきたいと考えています」
バンド演奏や合唱など、複数人で演奏する場合は「協調性」や「サポート力」なども強みとしてアピールできるでしょう。具体的なエピソードや成果などを伝えたうえで、学びやアピールポイントを伝えることが大切です。
食べ歩き
特技が食べ歩きの場合の例文を紹介します。
「私は、いわゆる『ご当地』の食べ物が好きで、週末には観光地を訪れて食べ歩きを楽しんでいます。事前に地域の食文化や食材の特徴などを調べたり、現地の人に直接尋ねたりすることもあります。実際に食べたり文化を知ったりする体験を通して、行動することや視野を広げることの大切さを学びました。
こうした行動力や学習意欲を業務でも発揮し、御社の業績アップに貢献したいと考えています」
取り組む際のこだわりや工夫を伝えることで、「会社に貢献できる人材」と示せるでしょう。
人に何かを教える
人に何かを教えるのが得意な場合の例文は、以下のとおりです。
「私は、人に教えることが得意です。
学生時代は塾のアルバイトをしており、小学生の授業を担当していました。個別形式だったため、生徒の苦手なところを把握し、分かりやすく説明するようにしていました。たとえば、練習問題の回答やヒアリングから苦手分野を把握し、重点的に問題を解いてもらうようにしました。その際、分からないところはイラストを使ったり、アニメのキャラクターを例に出して説明したりして、苦手意識を少しでもなくせるように工夫していました。
物事を分かりやすく説明する力や相手の状況を把握する力を活かし、営業の仕事でもお客さまのニーズに合った商品の魅力を分かりやすく伝えたいです」
エピソードのなかで、工夫した点や努力した点について具体的に伝えられると良いでしょう。
学習につながる特技
学習につながる特技は、「自ら学ぶ力」や「継続力」などのアピールにつながりやすいといえます。専門知識を要する業務や資格取得が必須の業務などには重視されるポイントといえるでしょう。
読書
特技が読書の場合の例文は以下のとおりです。
「私の特技は読書です。
もともと本を読むことが好きで、授業や日常で分からない点があった場合にはすぐに専門書で調べるようにしています。知識はインターネットでも調べられますが、本では目的の分野について包括的に学べるため、より幅広く深い知識が得られると考えています。
分からないことがあったときに積極的に学ぶ姿勢は、業務に取り組む際にも活かせると思っております」
読書を特技としてアピールする場合は、「考察力」や「論理的思考力」なども有効でしょう。
なお、面接で実際に読んだ本について聞かれた場合の回答方法は「面接で最近読んだ本について聞かれるのは何故?」のコラムを参考にしてみてください。
タイピング
特技がタイピングの場合の例文は、以下のとおりです。
「私の特技はタイピングです。
データ入力のアルバイトでは、1日当たりの目標を達成するために素早い打ち込みを意識し、経験を積むうちに自然と入力速度が上がりました。また、業務をより効率的にこなせるよう、インターネットのWebサイトを利用して練習してブラインドタッチを習得したり、ショートカットキーの使い方を覚えたりしました。昨年はワープロ検定にも挑戦し、10分間に600字以上の入力が必要な準1級に合格しております。
目の前の仕事に意欲的に取り組む姿勢やスキルアップに向けた努力は、御社の業務でも活かせると考えております」
取得した資格があれば具体的に伝えたうえで、仕事でどのように活かしたいかも伝えられるとベターです。
また、データ入力の仕事に応募する場合はタイピング能力が強みとなります。「データ入力に応募する際の、志望動機のポイントについて」ではデータ入力の仕事に応募する際のポイントを解説しているので、ぜひご一読ください。
プログラミング
特技がプログラミングの場合の例文を紹介します。
「私の特技はプログラミングです。
中学生のときの授業でプログラミングに触れる機会があり、自分でプログラムを書いてみたいと思い興味をもつようになりました。
そこで、本やインターネットを利用してHTMLやJavaScriptなどを独学で学び、Webサイトを作成しました。また、ITの基本的な知識力を証明する『ITパスポート』を取得し、現在は『基本情報技術者試験』の取得に向けて勉強しています。
プログラミングを通して、疑問点をすぐに調べて解決する習慣やロジカルな思考が身につきました。これらは、御社の業務に取り組む際にも役立てると考えております」
特技としてプログラミングを伝える場合は、習得したスキルやその過程などを具体的に伝えることで説得力のある回答につながるでしょう。
未経験でプログラミングの仕事を目指す方は、「未経験からプログラマーを目指すのはきつい?仕事内容や探し方を紹介」のコラムで仕事内容や探し方について詳しく解説しているので参考にしてみてください。
英語
特技が英語の場合の例文は以下のとおりです。
「私の特技は英語です。
小学生のときに国際キャンプに参加し、海外の人とスムーズにコミュニケーションをとりたいという思いから英会話スクールに通い始めました。最初は簡単な単語の聞き取りしかできませんでしたが、シチュエーションごとによく使う文章を学んだり、文法の仕組みを覚えたりするうちに、少しずつ英語を理解できるようになりました。
この経験から培ったチャレンジ精神や行動力を業務でも活かし、御社の事業に貢献したいと考えています」
TOEICやTOEFLを受験している場合は、スコアをアピールするのもおすすめです。就活でTOEICをアピールしたい方は「TOEICのスコアは就活でアピールできる?概要と学習方法について解説」のコラムでもあわせてチェックしてみてください。
就活での特技の書き方・伝え方
就活での特技の書き方・伝え方のポイントは、「結論から書く」「業務に活かせる点を伝える」などが挙げられます。以下で確認してみましょう。
結論から書く
ESや履歴書に特技を書くときや面接で伝える際には、結論から伝えることが大切です。「なぜ就活で特技が問われるのか」で先述したように、採用担当者は応募者がロジカルに説明できるかを見ています。結論から伝えたあとに具体的なエピソードや数字を入れ込むことで、内容への信頼性を高められるでしょう。
ESの書き方は「ESの書き方とは?避けた方がいいことと好まれる文章」のコラムで詳しく解説しているので、こちらもあわせてご一読ください。
業務に活かせる点を伝える
特技への取り組み方を通して業務に活かせる点を伝えるのも効果的です。プログラミングやExcelなど実用的な特技のほか、業務に直結しない特技であっても、工夫や努力などの取り組みを伝えることで仕事への向き合い方をイメージしてもらえるでしょう。
たとえば、特技がバレーボールであれば「協調性」や「目標に対するストイックさ」をアピールし、「□□な点を業務に活かしていきたい」と伝えてみてください。
相手に伝わるかを考える
「相手に伝わるか」を意識することも大切です。自分にとっては当たり前のことでも、「これくらい分かってくれるだろう」という前提で伝えてしまうと面接官には伝わらないこともあります。
たとえば、写真を撮るのが得意な場合、「学園祭で『こどもと笑顔』を開催した」ではなく「学園祭で『こどもと笑顔』という写真展を開催した」のほうが伝わりやすいです。
ESや面接で伝えるときは、単語や言葉の説明、規模や環境など詳細な説明があるかないかで理解度が変わります。初めて聞く人も理解できるような伝え方にしましょう。
実績や成果の数字を使って具体的に伝えることが大事
特技に取り組んだことで得た実績や成果は、数字を使って具体的に伝えましょう。数字を出すことで、より明確に伝わったり信頼性が増したりするためです。また、資格の取得や大会での入賞など、数字で表せない実績がある場合も必ず記載しましょう。目標達成意欲や努力の姿勢などのアピールにつながります。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。