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年俸制にはこんなメリットが!成果重視の給与形態とは
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この記事のまとめ
- 年俸制は、1年間の給与総額が確定されている給与形態のこと
- 年俸額は、主に前年度の個人実績や今後の期待度により決定する
- 年俸制のメリットは一年間のライフプランを立てやすく、仕事にやりがい感じられる点
- 年俸制のデメリットは、次年度の収入が未定なうえ心理的な負担が大きい点
- 年俸制なら仕事へのやりがいやスキルアップ、個人実績への評価を期待できる
年俸制のメリットについて考えたことがある方は、そう多くないでしょう。年俸制という言葉は、野球選手の契約の際に見聞きする程度で、一般の方にとってはあまり馴染みがないかもしれません。しかし、近年は一般の企業でも、年俸制の給与形態を導入しているところが増えつつあるようです。このコラムでは、年俸制の詳細とメリットを中心に解説していきます。ぜひ、ご参照ください。
年俸制とは?
年俸制とは、従業員の成果や業績に応じ、1年単位で給与総額を決める賃金制度です。給与額はさまざまな要素によって決定されますが、多くの場合は前年度の業務実績や評価が基準となります。そのため、成果主義の企業に採用されることが多いようです。年俸額は、会社側が毎年見直して従業員に提案します。従業員はその年俸額を受け入れることで、1年間の収入が確定するという制度です。
支払いは年俸額を12ヶ月で割り、毎月1回一定の期日に支払われます。また、年俸制であっても、残業分の賃金は別途支払われるのが基本です。年俸制だからといって、労働時間は曖昧でいい、残業を含んでいる、一年に一度の支払いでOK…というものではありません。詳しくは「年俸制は残業代が出ない?仕組みと解説」をご参照ください。
年俸額の決め方は?
1年間の給与額を決める際、会社側が一方的に額を押し付けることはありません。もちろん会社側は前年度の実績や評価、管理職ポストの有無などを主な基準とします。しかし、年俸額はあくまでも提案で、最終的には会社と従業員本人が話し合いで決めていくのが一般的な方法とされています。また、前年度の実績のみならず、今後の期待値や個人の役割を考慮されることもあるようです。つまり、これまでの自分の実績とこれからの自分への期待が評価の対象となる、というのが年俸制の特徴です。
年俸制のメリット・デメリットについて
近年、年俸制を導入する企業が増えてきていると言われています。実際に年俸制の給与形態になった場合のメリットとデメリットを以下で見比べていきましょう。
年俸制のメリット
年俸制によるメリットとして、以下のようなことが挙げられます。
・年間収入が提示されているため、生活やプライベートの計画を立てやすい
・1年間は給与が減給される心配をしなくてもよい
・年齢が若くても高収入を目指せる
・仕事にやりがいを感じる
総じて、年間の生活を見通しやすく、モチベーションをあげて仕事に臨めるということがうかがえます。
年俸制のデメリット
年俸制によるデメリットとして、以下のようなことが懸念されます。
・来年度の収入が未定な部分が不安
・今の年俸額が続くとは限らない
・契約書に「年俸に、1ヶ月あたり○○時間の時間外手当を含む」といった記載があれば、年俸に残業代が含まれるケースもある
・期待によるプレッシャーが大きい
総じて、次年度の生活の心配がある、契約内容に注意が必要、心理的な負担があるといったことがうかがえるでしょう。
このように、メリットとデメリットは相反する内容になっています。そのため、一概にどちらが良いということは言えませんが、年俸制を導入している会社への転職を考えている方は、「仕事へのやりがいを見出せるか」「よりプロ意識を高めることができるか」「求められるスキルや評価を提示できるか」という観点から、向き不向きを測ってみるといいでしょう。
期待やプレッシャーに打たれ強い、確固たる目標がある、という方は年俸制が向いているかもしれません。年俸制によって、より仕事へのやりがいを見出し、満足度も向上することが期待できるでしょう。一方、期待やプレッシャーに弱い方は、個人の評価が直接給与に反映されることによって精神的に辛い状況に陥る可能性があります。それを回避するためにも、転職活動の際に、給与形態の確認をしっかりと行うことが大切です。
年俸制と月給制の違いは?
年俸制と月給制の一番の違いは、年収が決まっているかどうか、という点です。それぞれの違いを以下で詳しく見ていきましょう。
年俸制の場合
年俸制の場合は、最初に提示された1年間の金額がその年の内に変動することはありません。たとえば、途中でケガをして2ヶ月入院することになったとしても、年俸額は減額されずに支払われます。ただし、次年度の金額は今季の活躍により決まる部分も大きいため、そのようなケースでは評価が下がってしまう可能性が考えられます。
また、年俸制を導入している企業では、ボーナスの支給をしていないところが多い傾向にあります。もしくは、ボーナスを含んだ金額を年俸で提示している場合もあるようです。そのため、大きな買い物をするときには、ボーナスをあてにせずある程度の貯蓄が必要となるでしょう。一方で、年収が決まっていることで、年間のライフプランが立てやすいという側面もあります。
なお、年俸制におけるボーナスの支払い方については、「年俸制とは?給与形態の仕組みと特徴を解説」に、詳しく紹介されているので、併せて目を通してみてください。
月給制の場合
月給制の特徴は、年間の総収入が未定であるということ。そのため、年度末まで確定金額を知ることはできません。また、企業の業績や景気の影響により、ボーナスや賞与の額も一定ではないため、見込み年収を予想して生計を立てる必要があります。景気や業績の悪化により、ボーナスが支給されない…といった事態に見舞われることもあるでしょう。
しかし、月給制の場合は年齢や在籍年数が給与に反映されることが多いため、会社に長く在籍すればするほど、給与アップが期待できます。個人の実績を取り立てて評価することも少ないため、プレッシャーを抱えず気長に会社勤めができるでしょう。安定した企業であれば、向こう10年間のライフプランを立てることも可能です。なお、月給制の会社に多い終身雇用のメリット・デメリットについては「終身雇用とは?メリットとデメリットを確認しよう」に詳しく紹介されています。年俸制のような成果主義の会社と比較することで、より自分にマッチする転職先が見いだせるでしょう。
年俸制の企業に再就職したい!という方へ
「実績をしっかりと評価してくれる企業で働きたい」「成果が給与に反映されるような働き方をしたい」「もっとスキルアップをして、仕事へのやりがいを実感したい」といった思いを抱いている方は、思い切って年俸制の企業へ転職してみるのも一つの手です。年俸制=成果主義、とも言われているため、個人の評価や仕事へのやりがいを手にしたいのであれば、年俸制の給与形態が向いているかもしれません。「現段階ではよく分からない」「自分自身をもっとよく知りたい…」という方は、自己分析や適職診断を行ってみると良いでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。