定時制高校で就活講演高卒者の職場定着率向上へ

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レバレジーズが運営するフリーター・既卒者向け就職支援サービス「ハタラクティブ」は高卒の職場定着率向上を目的として高校や専門学校で就活の講演活動を開始しました。1月18日に厚木清南高校で開催された就活セミナーでは、受講した生徒52名の84.6%が「参加してよかった」と回答しました。

就活が順調に進んでいない生徒の悩みに寄り添い、アドバイザーが就活の方向性を提案

概要

文部科学省によると、高卒者の就職内定率は平成25年3月以降毎年95%を超える(※1)一方、平成26年3月卒業の新規高卒就職者で3年以内に離職した割合は40%(※2)。各企業は高卒者の職場定着率の問題を抱えています。
これを受け、フリーターや既卒者など約11万人に上る若者の就職を支援してきた「ハタラクティブ」は、高卒者の職場定着率を向上させるため、高校生・専門生の就職支援を強化します。本活動の一環として1月18日、厚木清南高校で定時制高校生に向けた就活セミナーを実施しました。
就活セミナーでは、正社員として早期に就職することの重要性や安易に転職を繰り返すと将来的に就職が不利になること、具体的な離職防止策を生徒に伝えました。セミナー後には卒業を前に就職先が決まっていない生徒を対象に、キャリアアドバイザーが個別で就職相談を行いました。

※1 参照「高等学校卒業(予定)者の就職(内定)状況調査-結果の概要」
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kousotsu/kekka/1269236.htm

※2 参照「新規学卒就職者の離職状況(平成26年3月卒業者の状況)」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553.html

就活セミナーの内容

第1部 高卒の就活は早めの就職、就職先の見極めが大事「就活セミナー」

セミナー中、適職診断を真剣に受ける厚木清南高校の生徒。自分の想定と違う結果に驚く生徒も

キャリアコンサルタントとして若者約1,100人の就職を支援した経歴を持つ、レバレジーズ(株)ヒューマンキャピタル事業部 事業推進部部長の後藤祐介(ごとう ゆうすけ)が登壇。企業が高卒社員に期待するのは「将来性」だと述べ、高校卒業後に早く就職するほどスキルを身につける機会が増え、将来的に選べる仕事の幅が広がると解説しました。

さらに具体例として高校卒業後すぐに就職した企業で約7年間頑張ってスキルと経験を培い、その後のキャリアアップにつなげた例と高校卒業後も就職せず単発バイトを繰り返した結果、20代終わりで就職活動をしても上手くいかなかった例を紹介。

それらの年収推移を比較し、高校卒業後「まだ時間があるから」と就職しないままだと、その後のキャリアにも年収にも大きく響く可能性があると警鐘を鳴らしました。

次にただ早く就職することだけではなく、就職先をしっかり調べて選ぶことも重要だと話しました。

高卒者の離職理由で上位に挙がる仕事内容・休日・勤務時間などは、就職前に確認しておけば希望と違うことに気付ける内容だと提言。離職を防ぐためには自分の希望や向いている仕事を理解すること、周りに相談し考えをまとめることなどが大事だと伝えました。

第2部 キャリアアドバイザーが就活を直接指南「個別就職相談会」

生徒と年齢が近い若手のキャリアアドバイザーが面談を担当。生徒は就活についてフランクに相談していた

セミナー後に開催された個別相談会では、生徒がマンツーマンで希望する業界や就活の状況、悩みなどをキャリアアドバイザーに相談。順番を待つ間は乗り気でなかった生徒もいざ面談が始まると、時間を延長するほど熱心にアドバイスを求めていました。

セミナー参加者の声

セミナーを受講した生徒52名に厚木清南高校が実施したアンケートでは「セミナーが有意義だったか」の質問に「はい」が55.8%、「どちらかというはい」は28.8%。参加した生徒のうち84.6%、8割以上がポジティブな回答を寄せました。

<セミナーを受けて学んだこと・感想>

・早めに就職することの大切さ

「早いうちに就職を決めたほうが有効だと改めて分かった」
「今のうちに行動することが大事。早めに正社員として就職したほうがいい」

・就職に対する印象が変わった

「就職に対して少し考えが変わった」
「就職に対してとても不安だったので少し和らいだと思う」

・仕事、将来についてしっかり考えることを学んだ

「仕事はよく考えて決めるべきだと改めて感じた」
「就職の時期や転職の回数がその後仕事に就けるか影響するので、適当に決めないようにしたい」
「進路についてもっと考えようと深く思った」

セミナー講師のメッセージ

同校の教師 佐良土(さろうど)さんは、ハタラクティブにセミナーを依頼した背景を次のように話しました。

「卒業さえできれば良いと考えている生徒に、就活について響かせるにはどういったものが良いかと考えていた。就職してもすぐに辞めてしまう生徒が多いなか、転職回数が増えると不利になることを、採用のプロから伝えてもらうと生徒にいい刺激になるのではないかと考えていた。

生徒には今回セミナーで聞いた内容を生かして、就職でも転職でも仕事について色々なことをきちんと考えて行動できるようになってほしい。仕事を辞めたいときには他に条件の良い話を聞いたらそっちに行きたくなるが、『もうちょっとやってみようかな』とか『目の前のことだけでなく少し先を考えてみようかな』と思えるようになってほしい」

講師を務めた後藤は前職で評価されなかった自身の経験談を交えて、仕事選びの大切さを伝えた

講師の後藤はセミナー依頼を受けた理由について次のように語りました。

「高卒の就活失敗原因としてよく見られるのは、就活が億劫だからと先生に言われた企業に就職し、早期離職してしまうこと。若くて可能性がある高校生だからこそ、自身で仕事の選択肢を狭めないように行動してほしいと伝えたかった。仕事は生活にも大きな影響を与えるので、自分が納得できる形で就職することを願っている」

ハタラクティブでは今後も若者の就労を応援します

ハタラクティブは今後もフリーターや既卒などの正社員未経験者の就労を支援してきたノウハウ活かし、高卒も含む若者就労支援のセミナーや個別相談会を実施していく予定です。

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