警備員指導教育責任者になるには?資格の概要や取得方法を解説

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この記事のまとめ

  • 警備員指導教育責任者は、警備員の指導や教育を行うために必要な国家資格
  • 警備員指導教育責任者の資格を取ると昇給チャンスが増えたり転職で有利になったりする
  • 警備員指導教育責任者になる流れは、「講習→修了考査→資格者証の交付申請」
  • 警備員指導教育責任者講習の修了考査は8割以上の正答率が必要で、一定の難しさがある

警備員としてスキルアップするために、警備員指導教育責任者の資格に興味を持っている方もいるでしょう。警備員指導責任者とは、警備業務の専門的な知識や技能があることを証明できる国家資格です。取得すれば、警備員の教育・指導をする役割を担えます。このコラムでは、警備員指導教育責任者の概要に加えて、資格を取る利点や取得方法も紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。

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警備員指導教育責任者とは

警備員指導教育責任者とは、警備員の指導や教育を行うのに必要な国家資格です「警備業法」の第22条では、各営業所の警備業務の区分ごとに、警備員指導教育責任者を選任することが義務付けられています。

警備員指導教育責任者の主な業務

「警備業法施行規則」の第40条に掲載されている警備員指導教育責任者の主な業務を要約すると、以下のようになります。

・作成した指導計画書にもとづいて警備員を指導し、その記録を作成する
・作成した教育計画書にもとづいた警備員教育の実施を管理する
・書類や警備員教育に関する記録の記載を監督する
・警備員の指導や教育について、警備業者に必要な助言をする

指導計画書や教育計画書、書類がどのようなものかは、同法の第66条(第4・5・6号)に記載されているので、気になる方はチェックしてみましょう。また、「警備員におすすめの資格とは?難易度や給料への影響も解説」では、警備員指導教育責任者以外の資格も紹介しているので、ぜひご覧ください。

参照元
e-Gov 法令検索
警備業法

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警備員指導教育責任者の資格を取る3つのメリット

警備員指導教育責任者の資格を取る主なメリットとしては、「座り仕事が増えるため、体力を消耗しにくい」「年収アップの可能性がある」「転職時に優遇されやすい」などが挙げられます。以下で詳しく解説するので、資格を取るか悩んでいる方は要チェックです。

1.座り仕事が増えて高齢になっても仕事を続けやすい

警備員指導教育責任者の資格を取ると計画書や書類の作成といった事務作業が増えるため、体力が低下しやすい年齢になっても身体に負担が掛かりづらくなります。これは、年齢を重ねても、警備員に関する仕事を続けたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。
そもそも警備員に体力が必要なイメージがない方は、「警備員の正社員はきつい?楽?メリットや向いている人の特徴を解説」のコラムを確認してみてください。

2.無資格で働くよりも年収が上がる

無資格で働いているときより年収が上がるのも、警備員指導教育責任者の資格を取るメリットの一つです。警備員の指導・教育をメインに行う警備員指導教育責任者には一定の責任が伴うため、多くの警備会社は資格手当を用意しています。ただし、会社の募集要項に「資格手当あり」と書かれていても、警備員指導教育責任者は対象外の場合もあるので、選考の際に確認を取りましょう。
警備員の平均年収は「警備員の年収は低い?500~1000万円を目指せる?給与事情を解説!」のコラムに載せているので、参考資料としてお役立てください。

3.転職時にも有利になりやすい

警備員指導教育責任者の資格を取れば、転職時に優遇されやすくなります。先述のとおり、警備員指導教育責任者は、各営業所の警備業務の区分ごとに配置される必要があり、有資格者を求める会社が多くあるからです。ただし、資格を持っているからといって必ずしも採用されるとは限らないので、選考対策もしっかりと行いましょう。志望動機を作成する際は、「警備員の仕事」で紹介している例文をお役立てください。

警備員指導教育責任者になるステップ

警備員指導教育責任者になるには、講習を受けて修了考査に合格し、警備員指導教育責任者資格者証を交付してもらう必要があります。

1.警備員指導教育責任者講習を受けて修了考査に合格する

警備員指導教育責任者講習の種類は、新規取得講習と追加取得講習の2つです。さらに、業務別の講習も4種類ずつ用意されています。

分類区分対象者
新規取得講習1号警備業務
2号警備業務
3号警備業務
4号警備業務
警備員指導教育責任者の資格を持っていない人
追加取得講習1号警備業務
2号警備業務
3号警備業務
4号警備業務
警備員指導教育責任者の資格を持っている
(別の業務区分の資格取得を検討している)人

1号~4号業務の詳細は「警備員の仕事内容とは」に掲載しているので、気になる方はぜひご覧ください。なお、講習の区分ごとに受講料や講習期間、定員などは異なるため、自身が受ける講習の案内もよく確認しておきましょう。

警備員指導教育責任者講習の受講資格

以下のいずれかに当てはまる人は、警備員指導教育責任者の受講資格があります。

・最近5年間のうち、受講する区分の警備業務に3年以上従事している人
・受講する区分の警備業務検定(1級)の合格証明書を持っている人
・受講する区分の警備業務検定(2級)の合格証明書を交付されてから、1年以上その業務に従事し続けている人
・受講する区分の旧検定(1級)に合格している人
・受講する区分の給検定(2級)に合格後、1年以上その業務に従事し続けている人

追加取得講習の場合は、「受講する区分以外の資格者証/終了証」を持っていることも必須条件です。

警備員指導教育責任者講習の修了考査の難易度は?

警備員指導教育責任者講習の修了考査の合格率は公開されていませんが、8割以上の正答率が必要とされていることから、一定の難しさがあると判断できます。そのため、「講習を受ければ大丈夫」と思わずに問題集を購入して復習したり、過去の試験問題を解いたりして、しっかりと対策をするのが賢明です。

2.警備員指導教育責任者資格者証の交付申請をする

警備員指導教育責任者講習を受講し、修了考査に合格したら、居住地を管轄する警察署に「警備員指導教育責任者資格者証」の交付を申請します。申請に必要な書類は、「警備員指導教育責任者の資格者証交付申請書」です。添付書類の例は以下に記載します。

・講習修了証明書の原本
・履歴書
・本籍地が記載されている住民票の写し(コピーは不可)
・身分証明書
・診断書
・誓約書

申請書や証明書の原本などの書類は発行に時間が掛かる場合もあるので、合格後は早めに準備に取り掛かりましょう。

警備員指導教育責任者の資格を取得してキャリアアップを目指そう

これまで説明したように、警備員指導教育責任者の資格があることで仕事の幅が広がったり、警備員として働ける期間が伸びたりします。また、有資格者として収入アップを目指せるでしょう。
警備員指導教育責任者の資格を取ったあとに転職しようと考えている方は、ぜひ就職・転職支援サービスのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブでは、キャリアアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、一人ひとりに合った求人を紹介。さらに、応募企業に合わせた書類添削や面接対策を実施し、就職・転職成功へと導きます。サービスはすべて無料なので、どなたもお気軽にご相談ください!

警備員指導教育責任者に関するQ&A

最後に、警備員指導教育責任者を目指したい方によくある疑問や質問をまとめました。警備員指導教育責任者への疑問を払拭し、新たなキャリアを目指しましょう。

警備員指導教育責任者とは、どんな仕事ですか?

警備員指導教育責任者とは、警備業務の専門知識を有し、警備業務を行うために適切な指導や教育を行えることを意味する資格です。また、平成17年施行の改正警備業法では、各営業所にそれぞれの警備業務区分に適した警備員指導教育責任者を置くことが義務付けられています。そのため、警備員指導教育責任者は警備員の教育や監視を行う仕事だといえるでしょう。

警備員指導教育責任者の試験は難しいですか?

警備員指導教育責任者の合格率は公表されていないのですが、7〜9割が合格できるといわれています。そのため、試験自体の難易度はそこまで高くないといえるでしょう。警備員自体は無資格・未経験から挑戦しやすい仕事といわれています。詳しくは「ニートからの就職!警備員なら未経験でチャレンジできる」のコラムをご覧ください。

警備員になるのに有利な資格はありますか?

警備員になるのに有利な資格は、この記事で取り上げた警備員指導教育責任者以外にも、機械警備業務管理者、警備業務検定、施設警備業務検定、交通誘導警備業務検定などがあります。それぞれ求められる警備の内容や区分が異なるので、行いたい警備業務によって取るべき資格を考えましょう。「警備員の仕事に役立つ資格とは」のコラムでも、警備員の資格について扱っています。

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