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職場でのパワハラを意味する具体的な要素と行為は?対処法や予防策を解説
更新日
この記事のまとめ
- パワハラとは職場内での優位性を利用して精神的、肉体的な苦痛を与えることである
- パワハラには「身体的」「肉体的」「プライバシー」に関わるものなどがある
- 職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、おとなしく真面目な方が多い
- 職場でパワハラに遭遇した場合は、人事部や労働問題の専門機関に相談する
職場でのパワハラにどう対処すれば良いかお悩みの方もいるのではないでしょうか?
パワハラとは、職場内での優位性を利用して、精神的・肉体的な苦痛を与える行為のこと。優しくおとなしい性格の方がパワハラを受けやすい傾向があるようです。
このコラムでは、職場でのパワハラの対処法と予防策についてご紹介。パワハラに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
職場でパワハラされたときの6つの対処法
職場でパワハラされたときには、できるだけ証拠を集めておき、会社の人事部に相談するか、地域の労働局に相談しましょう。ほかにも、労働問題の専門機関に相談することもできます。
ここでは、職場でパワハラされたときの対処法を6つご紹介するので、チェックしてみてください。
1.できるだけ証拠を集める
職場でパワハラされたときの対処法の1つが、できるだけ証拠を集めて残しておくことです。パワハラについて相談するときや会社に対応してもらうときには、パワハラの証拠を残しておくと被害状況を伝えやすくなります。
証拠として残しておきたいのは、怪我や精神疾患を生じたときに医師から書いてもらえる診断書です。ほかにも、パワハラの音声をICレコーダーやスマートフォンに録音しておくことも証拠になります。
また、メールやLINEの記録を残すことや詳細なパワハラの実態をメモにしておくことも大事です。特に、裁判になった場合は証拠がとても重要になります。
2.会社の人事部に相談
職場でパワハラされたら、会社の人事部に相談しましょう。会社の人事部や労働組合では、パワハラに対する窓口を設けています。パワハラを受けたら、まずは人事部や労働組合などの社内相談できる窓口にいってください。
労働組合であれば会社に対して団体交渉できるため、人事部であれば加害者の部署異動など労務的な対応もしてくれます。
3.地域の労働局に相談
職場でパワハラされたときは、地域の労働局に相談することも有効的です。会社内の人事部にパワハラを相談しにくい場合には、外部の機関へ相談できます。
たとえば、厚生労働省管轄の「総合労働相談コーナー」は、地域の労働局や労働基準監督署内にあり相談が可能です。ほかにも、人権問題として法務省管轄の「みんなの人権110番」でも相談を受けてくれます。
4.労働問題の専門機関に相談
職場でパワハラされた際には、労働問題の専門機関に相談するのも一つの手。先ほどの厚生労働省管轄の総合労働相談コーナーでも相談が可能です。また、法務省管轄の常設相談所や法務局、地方法務もしくは支局内にも設けられているため、パワハラに関する相談ができます。
5.転職を検討する
何をしても職場でのパワハラが収まらず、専門機関に相談しても解決しないときには転職を検討するのも良いでしょう。パワハラを受けて心身が疲れてしまうと、何もできない状況に陥ってしまいます。そうなる前に相談することが必要ですが、難しい場合は転職も考えましょう。仕事内容が同じでも周りで働く方が変わるだけで、問題が解決することがあります。パワハラが原因で退職を検討する場合は、「パワハラで退職すると会社都合?仕事を辞める前にできることや注意点を紹介」のコラムも参考にしてみてください。
6.弁護士と話し合う
職場でのパワハラに悩まされ、自分では対処できないときには、弁護士へ相談しましょう。弁護士は法律の知識から、状況を整理して、今後の取るべき手段について助言をしてくれます。
また、弁護士が間に入ることで、パワハラの加害者との交渉もしやすくなる場合も。ひどいパワハラに対しては刑事告訴ができるうえに、民事裁判で慰謝料を請求することも可能です。
職場でのパワハラの対処法については、「パワハラ上司に終止符を!該当するケースと対応策まとめ」でもご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
パワハラへの3つの予防策
職場でのパワハラへの予防策として、「会社のトップが会社全体の課題として取り組むこと」や「社員へのパワハラ研修を行う」などがあります。詳しくは以下に解説するので、確認してみましょう。
1.会社のトップから発信し会社全体の課題として取り組む
職場でのパワハラを予防する対策として、パワハラの排除を会社のトップから発信し、会社全体の課題として取り組むことが挙げられます。経営層がパワハラ予防に対する姿勢を明確に示すことで、パワハラの予防に効果があるでしょう。
会社のトップがメッセージをはっきりと発信していくことで、社内へのパワハラ排除への浸透が進んでいきます。パワハラ防止には時間が掛かるために、経営層が粘り強く進めていくことが大事です。
2.社員へのパワハラ研修を行う
社員へのパワハラ研修を行うことも、職場でのパワハラの予防策になります。特に、管理担当職については、関係構築のノウハウを持つ研修や、部下のミスに対する対応方法などの研修が有効です。部下への指導方法を研修から学ぶことで、パワハラへの訴えも減少する効果があります。
3.会社内でルールを作る
会社内でパワハラに対してのルールを作ることも、パワハラの予防策として有効的です。
パワハラに関する社内ルールである社内規定を明確にすることは、パワハラの予防に効果的な手段といえます。パワハラに対する規定を設ければ、企業としてのパワハラに対する姿勢を明示できるでしょう。そして、社内規定によってパワハラに関する対応が明記されていれば、実際に社内でパワハラが起きた場合に迅速な対応が可能になります。
パワハラを意味する3つの要素
職場の上司や先輩から受けやすいパワハラとは、職場での優位性を利用して身体的、精神的に圧力を加えていることがあるようです。その際に、職場上の立場を悪用している場合が多くみられます。そして、パワハラには、業務の必要範囲を超えた要求を押し付けるものもあるようです。
1.身体的・精神的に圧力を与えている
パワハラを意味する要素の1つとして、身体的・精神的に圧力を与えていることがあります。職場での優位性を利用して、身体的・精神的な苦痛を与えること、そして就業環境を害することがパワハラとなるでしょう。
暴力により他人の身体に攻撃を加える行為や、暴言を繰り返して部下を精神的に攻撃する行為などは、パワハラの代表的な行為です。さらに、直接的な攻撃でなくても、無視し続けることや、許容量を超えた作業を押し付けることもパワハラとみなされます。
2.職場上の立場を悪用している
パワハラを意味する2つ目の要素は、職場上の立場を悪用していることです。職場での地位や優位性を利用して行われる言動はパワハラとなります。この優越的な関係には、上司だけではなく、同僚なども含まれるでしょう。
業務上必要なスキルを有している上司や同僚などの協力を得なければ仕事が進まない場合、その上司や同僚などは優位性を持つことになります。それにより立場の悪用が起こるようになるのです。
3.業務の必要範囲を超えた要求
パワハラを意味する3つ目の要素は、業務の必要範囲を超えた要求をされることです。社会通念に照らして、業務上明らかに必要性がない言動を受けた場合はパワハラとなります。
業務上明らかに必要性がない言動以外にも、業務の目的を逸脱した言動をされた場合や、業務を遂行するための不適当な言動を受けた場合も、パワハラとみなされるでしょう。
職場での具体的な6つのパワハラ行為
職場での具体的なパワハラ行為には、身体的な苦痛や精神的な苦痛を与えるものがあります。また、職場での人間関係の切り離し行為や、明らかに多すぎる要求・明らかに少な過ぎる要求もパワハラ行為とみなされます。ほかにもプライバシーの侵害もパワハラ行為です。
1.身体的な苦痛
殴る、叩く、蹴るなど直接的に身体に暴行を受けることです。丸めた書類やポスターなどで頭や身体を叩くこともこのタイプにあたります。
2.精神的な苦痛
同僚の目の前で叱咤されることです。長時間にわたり必要以上に繰り返し罵倒・侮辱することもこのタイプにあたります。
3.人間関係の切り離し
仲間外れにされたり、疎外・無視をされ続けることです。自席を1人だけ外されたり、送別会や飲み会に呼ばれないなど関係を切り離されることを指します。
4.明らかに多過ぎる要求
十分な知識がないにも関わらず、過大な仕事や不要な作業を押し付けられることです。新人で十分な研修や教育を受けておらず、到底1人ではこなすことができない仕事量を任せられる場合がこれにあたります。
5.明らかに少な過ぎる要求
本来の仕事を十分に与えられないことです。運転担当なのに、運転をせずにひたすら草むしりを要求したり、営業なのに事務仕事の最低限のことしか頼まなかったりする場合がこのタイプに該当します。
6.プライバシーの侵害
プライベートなことに関して、執拗に関わることです。個人のプライバシーを考えずに、交際相手や配偶者の関係性や悪口を、皆がいる職場や飲み会の場で言うとこのタイプにあたります。
職場でのパワハラの定義は「パワハラの定義は?該当する3つの要素や対処法についても解説」で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
職場でパワハラを受けやすい人の10個の特徴
職場でパワハラを受けやすい人の特徴として、真面目で優しい人や頑張り屋な性格の人が多いようです。ほかにも、以下のような特徴があります。
1.真面目で優しい
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、真面目で優しい性格であることが挙げられます。真面目で従順な方は可愛がられることが多いですが、典型的なパワハラ加害者には、反撃されることが少ないとみなされ、標的にされやすくなるようです。
真面目で優しい方はパワハラ被害を受けても、誰にも相談できず、相手を拒絶できないため、さらにパワハラが進んでしまいます。
2.頑張り屋
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、頑張り屋である方も見受けられます。職場はチームワークで成り立っていて、共通の目的の達成を目指しているため、1人が頑張って業務を進めても良い評価にはならないでしょう。
マイペースだと和を乱していると判断され、職場で相手にされず、パワハラの標的にされる可能性があります。
3.相手の要求をなんでも素直に受け入れる
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、相手の要求をなんでも素直に受け入れる方も該当します。真面目で上司に逆らわない方は、逆らわないことを逆手に取られて、パワハラがしやすいと思われてしまうでしょう。
相手の要求をなんでも素直に受け入れる方は、上司につらくあたられても我慢しようとするため、パワハラを受けやすくなってしまいます。
4.鈍重な性格
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、鈍重な性格であることもみられます。鈍重な性格な方は要領が悪いことが多く、ミスを深く気にしないこともあり、相手に不快な思いをさせてしまうでしょう。
鈍重で要領が悪く、何をやってもうまくいかない方は、周囲をイライラさせ、パワハラの対象になりやすくなっています。
5.周りとのコミュニケーションが足りない
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、周りとのコミュニケーションが足りないことがあります。周囲の方とコミュニケーションをとらない、一匹狼の性格の方もパワハラの標的になりえるでしょう。日ごろから1人で行動するような周りとのコミュニケーションが足りない方は、職場での相談相手も少ないため、標的にされやすくなってしまいます。
6.正直過ぎる
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、正直過ぎる方も該当するようです。正直過ぎて思ったことを何でも言ってしまう方や、上司にお世辞を言えない方は、相手の感情を刺激してしまいやすくなります。相手を刺激することで、パワハラを受けやすくなってしまうことも。正直なのは本来悪いことでありませんが、相手が正直過ぎる言葉に敵対心を持ってしまい、パワハラの対象とされてしまうことがあります。
7.決断力がない
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、決断力がないこともあります。決断力のない方は、自分に自信がなさそうなタイプが多く、いつも下を向いているようなタイプに見られるとパワハラの標的にされやすくなるようです。
決断力のない方は、行動もおどおどしていて、おとなしそうな雰囲気を持っているため、軽く見られて、反撃しないだろうとパワハラがエスカレートしていくこともあります。
8.業務を覚えるのが遅く失敗が多い
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、業務を覚えるのが遅くて失敗が多いことがあります。業務を覚えるのが遅くて失敗が多いと、教育や指導という名を借りたパワハラを受けやすくなるようです。
失敗が多いと言い訳も多くなるため、相手の怒りを買い、パワハラを受けやすくなってしまいます。また、仕事を覚えるスピードが遅い方は、能力が自分より劣ると判断されてパワハラの標的になってしまう可能性があるでしょう。
9.他人が不快に思う言動をしている
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、態度が大きいことや他人が不快に思う言動をしていることがあります。有能過ぎる方で態度が大きい方は、疎まれてパワハラの標的にされる場合もあるようです。
また、他人が不快に思う言動をしてしまう方は、不快に思った方から反撃されることでパワハラを受けやすくなってしまうでしょう。
10.嫉妬される要素がある
職場でパワハラを受けやすい方の特徴には、嫉妬される要素を持っている方もいます。嫉妬の対象となる要素には、容姿が整っていることや、高学歴であることなどです。自分ではどうしようもないことでパワハラを受けてしまうことになります。
嫉妬の対象となる要素が多い方は、パワハラを受ける場合が多くなるため、常日頃から低姿勢で対応するように注意しましょう。
職場でのパワハラは1人で悩まず周りに相談しよう
職場でのパワハラは1人で悩まずに、周りに相談しましょう。会社内であれば人事部があります。外部機関であれば、弁護士に無料で相談できる法テラスや、みんなの人権110番などの電話相談窓口などがおすすめです。
1人で悩まず、周りに相談するだけで解決する場合もあります。 そして、何をしてもパワハラが解決しない場合は、転職を考えてみましょう。転職を考えている方は、転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。