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給与交渉はしてもいい?お金の話を転職時にする方法
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この記事のまとめ
- 給与交渉を成功させるには実績づくりが重要になる
- 転職時に給与交渉する際は、希望する水準が高くなり過ぎないようにする
- 転職時に給与交渉する際は、希望額の最低ラインを決めておこう
- 給与交渉は面接時の逆質問などで行おう
- 根拠のない給与交渉は失敗しやすいので注意する
給与交渉を考えたことがある方も多いのではないでしょうか。現在の収入に納得がいかないときは、自ら給与交渉をして給料のアップを目指すことが可能です。その際に大切になるのは、根拠となる実績や経験を示すこと。また、転職時に給与交渉する場合は、「お金のことしか考えていない」と思われない工夫も必要です。このコラムでは、給与交渉前にやっておきたい事前準備を解説。給与交渉を考えている方は、ぜひご覧ください。
給与交渉をするのは非常識?
日本では、転職をするときに、給与に関する交渉をする文化があまり根付いていません。自ら交渉を持ち掛けることで、選考が不利になるのでは?と考える方や、収入アップが目的だと思われたくないという方も多い傾向にあります。しかし、近年では「自分のキャリアに見合った年収が欲しい」「自分を安売りしたくない」と考える方が増加。給与に関する希望を、自ら勤め先や応募先企業に伝える文化が拡大しています。給与の交渉は、働く側の権利として当然のこと。給与額に希望があるなら、自分から希望の数字を伝えることが大切です。
給与交渉をしたいと思う5つのシチュエーション
働いていると「給与交渉をしたい」というさまざまなシチュエーションが訪れます。主に、以下のような理由で給与アップを叶えたいと思う人が多いようです。
1.生活費が厳しいとき
生活費が厳しいときには、給与交渉をしたいと思うのは自然な流れといえるでしょう。副業が禁止されている企業では、給与交渉をするほかに収入をアップさせる方法はありません。都心での一人暮らしなどは特にお金がかかるため、給与が低いと最低限暮らすだけの生活費すら厳しいという状況も考えられます。
2.給与が労働時間に見合っていないと思うとき
働いている労働時間と給与が見合ってないと感じるときに、給与交渉をしたいと感じる方は多いでしょう。労働時間が長い場合、「時給にしてみるとアルバイトよりも稼げていない」ということも考えられます。サービス残業を強いられているときは、給与交渉をするしか選択肢がないという場合もあるでしょう。
3.同級生と自分の給与を比較したとき
同級生と比較して、自分の給与が低いと感じてしまうことも、給与交渉をするきっかけになります。同世代の一般的な水準と比べて稼げていない、という現実を知ると、給与交渉をして少しでも差を縮めたい気持ちになると考えられます。
4.正社員と同じ働きをしているのに同等の給与ではないとき
正社員と同じ働きをしているのに、非正規雇用だからといって同等の給与ではないことも、給与交渉をするきっかけとなります。「同一労働同一賃金」という言葉があるように、同じ働きをしていれば同じ給与をもらいたい、と思うのは自然な気持ちといえるでしょう。
5.昇給しても給与が低いと感じたとき
仮に昇給している場合であっても、上がり幅が小さいと感じたときは、給与交渉を行うこともあるようです。昇給の基準は企業によって異なるため、頻度が少なかったり、上がり幅が小さかったりすると、さらなる給与アップを求めて給与交渉を考える場合があるでしょう。
勤め先で給与交渉するための5つの事前準備
以下では、現在の勤め先で給与交渉をする前にしておくべき準備について、5つご説明します。やみくもに給与交渉をしても、うまくいかない可能性が高いので、事前にしっかりと準備をして、確実に給与アップを勝ち取れるようにしましょう。
1.昇給は必ずあるのかを確認しておく
会社の制度を見直し、昇給は必ずあるのかということを確認しておくことは不可欠です。社内の制度からかけ離れた交渉をしても、認められるのは難しいでしょう。まずは既存の昇給制度の中で交渉することを考えるのがおすすめです。
2.会社の人事制度を理解しておく
給与交渉をする前に、会社の人事制度をよく理解しておくことも大切です。給与が上がる条件には、昇給以外にも、昇進した場合や資格を取った場合など、会社によってさまざまな条件があります。それらをすべて理解したうえで、給与を上げてほしいという理由を合理的に述べられるように準備しておきましょう。
3.目標以上の実績をつくること
あらかじめ設定されている人事目標などがある場合には、それ以上の実績を上げることが大切です。目標を達成できていない状況で給与交渉をしても、まずは目標を達成してから、と言われてしまう可能性があります。そのような事態を防ぐためにも、目標を達成してから給与交渉に臨むようにしましょう。
4.仕事面でアピールしておく
給与交渉を切り出す際には、仕事面でのアピールも重要です。業務において、優れた実績を出しておくことにより、交渉がうまくいく可能性が高くなります。交渉材料として、何かしらの実績を示せるようにしておきましょう。
5.昇給率を確認する
給与交渉の前には、昇給率を確認しておくことが必要です。世間一般や、同じ業界の昇給率を確認しておくことで、交渉の材料となります。また、どのくらいの条件であれば交渉が成立しそうかということを考える検討材料にもなります。
社内での給与交渉に失敗したときは?
実力不足で給与アップに失敗したときは、スキルを磨いて昇給を目指すのが良いでしょう。ただ、成果を挙げていても会社の業績が悪ければ、給与アップは見込めません。ほかに、年功序列といった会社の制度が原因で給与が上がらない場合も、転職を視野に入れる必要があります。
転職時に給与交渉する際の6つのポイントとは
転職時に給与交渉をする際は、ただ希望の給与額を伝えるのではなく、根拠となる実績をまとめたり、妥協するラインを決めたりすることが大切です。以下のポイントをもとに、給与交渉に向けて準備しておきましょう。
1.給与の優先順位や最終希望金額を考える
転職する際に重視するべきポイントには、給与だけではなく仕事内容や勤務地、職場環境、休日日数、福利厚生などがあります。希望する条件の中で、給与の優先順位はどのくらいか考えてみましょう。給与の優先度が低い場合は水準を低めに設定する、優先度が高ければ水準を高めにするなど、最終的に希望する給与額をより明確に決められます。また、優先度の高い条件が叶うなら、給与交渉をしなくても良いと判断できる場合もあるでしょう。
2.希望する水準は高くなり過ぎないように設定する
企業側が提示している給与に比べて、あまりにも高い給与を希望してしまうと「お金のことしか考えていない」と悪い印象を与えかねません。また、「こんなに高い金額を希望するということは、それに見合った高い能力を持っているはず」と、過度に期待されてしまう可能性もあります。仮に希望が通って入社できたとしても、期待されている分わずかなミスでも失望されやすくなってしまうでしょう。
3.希望額の最低ラインを決める
給与交渉をする際、自分が受け入れられる最低ラインを決めておきましょう。最低ラインを決めておけば、そのラインを下回った時点で選考を中断するなど、転職活動を効率的に進められます。
4.提示された額をすぐに受け入れない
交渉の末、企業側から具体的な金額が提示されたときも、すぐに了承せず慎重に対応することが大切です。企業が最初に提示する金額は、相手の反応を見るために少なめである場合が多いようです。そこで満足した姿勢を見せてしまうと、その金額より給与を上げることは難しくなってしまいます。転職にあたって給与額を重視する場合は、希望する金額に近い数字が提示されたとしても、一度考える姿勢を見せるなど、慎重に進めたほうが良いでしょう。
5.説得する材料を揃える
転職時に給与交渉を成功させるためには、第三者でもすぐに分かるような客観的なデータが必要です。今まで培ってきた経験や資格、実績など、応募先企業で活かせるアピールポイントを考えます。数字や受賞した賞を示すなど、できるだけ具体的に伝えると良いでしょう。
6.交渉するタイミングを考える
給与交渉は、面接時に行うことがほとんどです。特に転職時の面接では、給与交渉を前提としている企業も多く、面接官から「希望年収を教えてください」と質問される場合もあります。そのため、面接が始まってすぐに自分から給与交渉を切り出すのではなく、面接官から質問されるのを待ちましょう。面接で希望年収を聞かれたときの回答方法は、「希望年収を伝えるときに気をつける7つのポイント!面接での悪い例も紹介」をご覧ください。
もし、最終面接まで質問されなかった場合は、逆質問のタイミングなどに自分から切り出します。その際は、応募するポジションの年収を尋ねて、納得のいく額でなかった場合に交渉を行っても良いでしょう。「転職で年収アップは見込める?職種や企業の選び方やポイントを解説」では、転職で給与が上がる場合のモデルケースを挙げているので、参考にしてください。
給与交渉をするときの注意点
給与交渉をするとき、伝え方を間違えると企業側に悪い印象を与えてしまう可能性があります。交渉を始める前に、注意すべきポイントを確認しておきましょう。
1.本当に給与が低いのかを今一度確認する
やみくもに給与アップを要求するのではなく、業界の相場や自分の市場価値を見直し、本当に企業が提示する給与が低いのかどうかを今一度確認することが必要です。無理な要求をすると、自分勝手な人という印象になるので注意しましょう。業界別の平均年収については、「業界・年齢別の平均年収を比較!給与アップ方法を紹介」で詳しくまとめています。
2.給与額を企業任せにしない
面接官から給与額に関する質問をされたとき、自分に自信が持てなかったり、お金の話を避けたいと思ったりして「いくらでもいいです」と答えてしまう方もいます。しかし、給与額を企業任せにしてしまうことで「意欲がない」と思われてしまう可能性も。具体的な数字を出しづらい場合は、「現在の年収より○%上げてほしい」というように、割合で伝えても良いでしょう。
3.根拠にならない理由で収入アップを求めない
企業は、応募者の要望に応じて給与を決めているのではなく、「このレベルの能力の人材には、このくらいの給与を払う」という目安のもと判断しています。自分の能力やキャリア、会社への貢献度などを考えずに、「同業界に転職した友人は収入が○円になっていたから」「自分の年代の平均給与は○円だから」といった根拠のない理由で収入アップを求めるのは避けましょう。
4.メールで交渉しない
直接お金の話をしたくないからといって、メールで給与交渉をするのはやめましょう。デリケートな問題を直接伝えられないと、コミュニケーション能力が低いと思われてしまう可能性があります。また、直接顔が見えないことで自分の意図とは違うニュアンスで要望が伝わってしまい、悪い印象を与えてしまう恐れも。デリケートな問題だからこそ、面と向かって伝えることが大切です。
給与交渉には、失敗すると企業に悪い印象を与えてしまうというリスクがあります。やみくもに給与交渉をするだけではなく、昇進を目指す、ほかの企業に転職するなど、視野を広げて考えるのも良いでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。