30歳からの転職事情を解説!メリットデメリットは?未経験の職種は無理?

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この記事のまとめ

  • 30歳からの転職には、具体的な実績や即戦力が求められる
  • 未経験職種に挑戦するなら、これまでの経験やスキルを活かせるところを選ぶ
  • 30歳から未経験職種への転職はできるだけ早めがよい
  • 30歳からの転職を成功させるには、キャリアの棚卸しと希望条件の明確化が必要

30歳というと、社内で重要なポジションを任されるようになる時期です。しかし、この時期に転職を考える人は意外に多いようです。転職を考える理由はさまざまですが、中には未経験の職種に挑戦してみたいという理由で、転職を考える人もいるでしょう。コラムでは、30歳からの転職事情や、転職の際に気をつけるべきポイント、メリットとデメリットをご紹介します。

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30歳からの転職事情

30歳からは、これまでのキャリアを活かした転職になります。20代のうちは今後の成長に期待して採る「ポテンシャル採用」がありますが、新卒採用から7〜8年以上経過している30代は、具体的な実績や即戦力を求められることが多いためです。特に専門性の高さやマネジメント能力があると採用ニーズが高くなるため、転職が有利になり、年収アップも期待できるでしょう。

30歳からの転職では遅い?

30歳からの転職は、手遅れではありません。前述したように、30歳は社会人としての経験も増え、スキルも身についている年齢。さらに、まだ年齢も若いため将来性や長期的な勤務にも期待できます。管理職候補として採用に前向きな企業も多いでしょう。
その一方で、未経験の仕事に挑戦するには少しハードルは高め。これまでの経験やスキルが活用できない仕事では、年齢がネックになる可能性があります。しかし、決して遅い訳ではないため、転職は十分に可能でしょう。

30代の男女別転職状況

以下が、厚生労働省の令和3年雇用動向調査に記載されている年齢階級別転職入職率の男女比です。

年齢男性(%)女性(%)
~19歳16.614.4
20~24歳15.312.9
25~29歳11.513.3
30~34歳9.211.0
35~39歳7.89.8
40~44歳5.48.6
45~49歳4.58.4
50~54歳4.68.5
55~59歳5.26.7
60~64歳12.08.5
65歳以上8.15.6

引用:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要 4 転職入職者の状況

20代に比べると値は減っていますが、30〜39歳でも男性17%、女性は約20%の人が転職に成功しています。しかし30歳を過ぎると、キャリア形成の観点から転職できる可能性は低くなる一方です。

参照元
厚生労働省
雇用動向調査結果

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30歳から未経験の職種へ転職は可能?

30歳から未経験職種への転職は、簡単ではありません。ですが、実際に30歳を過ぎてから未経験職種への転職に成功している人もいます。転職に成功している人の多くは、未経験の職種であっても、これまで培ったスキルと経験を活かせる職種を選んでいる傾向にあります
30歳以降で他職種への転職を考える場合は、自分の持つ武器を転職先でどう活かすかが重要です。年齢とともに、未経験職種へ転職できる可能性は低くなるため、できるだけ早めの転職がよいでしょう。30歳から未経験の職種へ転職を希望する方は、「夢を諦めて就職すべき?経歴なしでも正社員になれる?強みを活かす就活方法」をチェックしてみてください。

30歳から公務員への転職は可能?

30歳か公務員への転職も可能なものの、国家公務員や地方公務員は、30歳までしか受験資格のないケースがほとんど。30歳を過ぎても公務員試験を受けられる自治体を探しましょう。

30歳から転職するメリット

30歳から転職するメリット

  • 即戦力として働ける
  • スキルアップできる
  • 入社後のミスマッチを防げる

30歳で転職することで、即戦力として志望先にアピールできます。また、これまでの経験やスキルを活用して大きくスキルアップするチャンスにも恵まれるでしょう。

即戦力として働ける

30歳からは実績やスキルを重視され、採用となるケースが多くあります。ある程度の実務経験を積んでいる30代は、社会人としてのマナーや常識を一から身につける必要はありません。さらに、これまでの実務経験を評価されれば、即戦力として働けるでしょう。希望する業務で能力を発揮し、即戦力として働けるのはメリットです。また、キャリアが企業のニーズに合い高く評価をされれば、前職より上のポジションにつける可能性があります。転職先の企業にとっても、採用した人材が即戦力として活躍してくれるのは育成コストの観点からも大きなメリットといえます。

スキルアップできる

定年まで約30年ある30歳は、成長のチャンスが大いにあります。前職で培ったキャリアを転職先で活かすことにより、今まで以上に成長が期待できるでしょう。また、前職と同じ職種に転職した場合、今までのスキルや実績を評価されれば、入社後すぐに年収アップの可能性が十分あります。実績やスキルをしっかりアピールしてキャリアアップを目指してみてください。未経験の職種に転職することで、新たな知識を習得できるでしょう。過去に経験のない仕事や新しい知識は、自身の成長につながります

入社後のミスマッチを防げる

自分に適した仕事で、やる気を維持しながら働ける企業を見つけやすくなるメリットがあります。入社後にミスマッチが起こるのは、自分や企業を深く理解できていないまま転職してしまうからです。そのため、入社後にミスマッチが起こると再び転職してしまう可能性があります。しかし、社会人経験を積んできた30代は自分に合った仕事が理解できているので、入社後のミスマッチが起こりにくいといえるでしょう。また30歳を過ぎると転職に注意深くなるため、ミスマッチを防止しやすくなります。さらに企業分析をして相手の情報収集をすると、より入社後のミスマッチが起こりづらくなるでしょう。

30歳から転職するデメリット

30歳から転職するデメリット

  • 年齢を理由に採用されにくくなる
  • 未経験の職種に挑戦しづらくなる

30歳で転職する場合、状況によっては年齢がネックになる可能性もあります。特に未経験の仕事ではこれまでの経験やスキルを活かせないため、厳しくなる傾向も見られるでしょう。

年齢を理由に採用されにくくなる

30歳を過ぎると、ポテンシャル採用の対象になりにくい点がデメリットです。それなりに社会人経験があるので会社の仕組みに馴染めないのではないか、と懸念されてしまう場合も少なくありません。しかし30歳以降に、マネジメントスキルを求めている企業も存在します。

未経験の職種に挑戦しづらくなる

前述したように、30歳以降の応募者に即戦力を求めている企業は多いもの。20代の転職希望者より社会人の経験が長いため、相応のスキルを求められることがほとんどです。そのため、年齢に即したスキルや企業が求める経験がなければ即戦力になれないと判断されることも。未経験職種の場合、自分のスキルがどの程度通用するかを分析しづらいなど積極的なアピールができないこともデメリットです。自分のスキルが分析しづらい場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。

30歳から転職を考える理由

30歳から転職を考える理由

  • 仕事内容に不満がある
  • 人間関係がうまくいかない
  • 待遇や条件に不満がある
  • 仕事を続ける自信がない

社会人経験も長くなってきた30歳で転職を検討する理由としてあげられるのは、人間関係や待遇に対する不満や将来への危惧、自信のスキルアップなど。ここでは代表的な理由をまとめました。

令和3年(%)仕事の内容に興味をもてなかった能力・個性・資格を活かせなかった職場の人間関係が好ましくなかった会社の将来が不安だった給料など 収入が少なかった労働時間、休日などの労働条件が悪かった
30~34歳(男性)10.34.05.38.98.29.8
35~39歳(男性)2.75.85.814.010.811.9
30~34歳(女性)3.62.47.84.68.48.3
30~39歳(女性)3.06.810.06.76.89.6

引用:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の結果

上記は、厚生労働省の令和3年雇用動向調査結果に記載されている転職理由の一例です。30代前半と後半、男女によっても転職の決め手になった理由はさまざまです。30代で転職した人の多くは、労働条件の悪さが大きな理由になっていることが分かります。

仕事内容に不満がある

仕事内容に不満があって転職を検討する人は多いようです。しかし、最初から「この会社では自分のやりたいことはできない」と決めつけず、別の部署への異動希望を出したり、新しい仕事を任せてもらえないか上司に掛け合ったりするとよいでしょう。もし異動が叶わず、仕事内容も変わらないようであれば、転職を検討してみてください。現在の仕事にやりがいを感じられないと悩んでいる方は、就職アドバイザーに詳しくヒアリングしているコラム「仕事にやりがいを感じない原因とは?対処法も合わせて紹介」をチェックしてみてください。

人間関係がうまくいかない

人間関係がうまくいかないのは、転職の決め手になる大きな理由の一つです。しかし、転職したからといって転職先で良い人間関係が築ける保証はありません。まずは家族や友人、信頼できる同僚など身近な人に相談してみましょう。話すことでストレスが軽減され、悩みが解消されることもあります。他人をコントロールすることはできません。嫌なことをいわれてもあまり考えすぎず、受け流すことも大切です。しかしパワハラだと感じる場合や、心身ともに限界を感じている場合は転職の検討をおすすめします。職場の人間関係に悩み、転職を考えている方は、就職アドバイザーに詳しくヒアリングしているコラム「職場に合わない人がいる!ストレスを感じる理由や11の対処法を紹介」をチェックしてみてください。

待遇や条件に不満がある

売上に貢献しているのに給与が低い、何年も働いているのに昇給しない、休みが取りづらいなど、待遇や条件面での不満から転職を考える人も多いのではないでしょうか。自分の評価が不当だと感じる場合は、直接評価者に説明を求めてみましょう。その説明に納得がいかず自分では事態を変えられないなら、転職の検討をおすすめします。また、サービス残業を強いられている場合は、労働基準法第37条に違反する行為にあたるため労働基準監督署に相談してみましょう。

仕事を続ける自信がない

定年までこのまま仕事を続けていける自信がない、と悩んでいる人も多いようです。30歳にもなると新鮮さがなくなり、毎日のルーティンワークにやりがいを感じられず転職をするケースもあります。やりがいを感じられない場合は、興味を持てる仕事に部署異動を希望したり、長期休暇を取って好きに時間を使ってみたりするとよいでしょう。仕事にやりがいが感じられない、仕事が楽しめないなどの悩みは工夫次第で改善できる可能性があります。

参照元
厚生労働省
雇用動向調査結果

30歳からの転職で成功するための転職活動の流れ

転職に成功するためには、効率的に転職活動を行うことが大切です。ここからは、転職に成功するために重要な転職活動の流れを解説します。以下の流れを理解しておけば、スムーズに転職活動ができるでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

自己分析によるキャリアの棚卸をする

転職先で即戦力をアピールするために、自分の強みを洗い出しましょう。30歳の転職は、これまでに培ったスキルや経験を活かせる企業選びが成功への近道です。これまでの経験や身につけたスキル、仕事で重視することの明確化が大切です。自分の強みがよくわからない場合は、過去に周りから評価されたり、褒められたりしたことを考えてみてください。スキルや強みは、紙に書き出してみるのがおすすめです。可視化することで、キャリアプランが明確になります。

企業分析を行う

転職活動には、企業の分析も重要です。企業分析を行うことで、自分に合った企業を明確にできます。さらに、企業のさまざまな情報を収集することで、転職理由や志望動機を明確にし面接に活かせるでしょう。分析する方法のひとつに、口コミサイトの利用があります。口コミサイトは、実際に仕事をしている人のリアルな声が聞けます。さまざまな企業の口コミを参考にすると、転職後のイメージも湧きやすくなるでしょう。企業分析を怠ると、面接の際に入社の意欲が低いといった印象を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。

応募書類を作成して応募する

応募先が決まったら、企業に適した履歴書や職務経歴書を作成します。応募先に、これまでの実績やスキルが効果的に伝わる書類を作成するとよいでしょう。書類の作成に自信がない人は、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントは応募書類の添削も行っており、アドバイスを受けながら書類を作成できるのは大きなメリットです。

面接対策を行う

無事に応募が完了し、書類選考に合格すると次は面接に進みます。面接の合格には、各企業に合わせた面接対策が必要です。ここでも、企業分析が役立ちます。面接では、企業が求める人材であることをアピールしましょう。

内定の承諾と退職手続きを進める

内定をもらい、承諾すれば入社になります。しかし、入社を決める前に労働条件についてしっかり確認することが大切です。少しでも気になることはきちんと確認し、すべてクリアにしてから内定を承諾しましょう。
内定を貰ったら、上司に退職の意思表示や退職届の準備、業務の引き継ぎなどやることがたくさんあります。退職する際は、希望日の1ヶ月前に退職を申し出るのが一般的です。しかし会社によって異なる場合があるので、就業規則を確認しましょう。

30歳からの転職を成功させるポイント

30歳からの転職を成功させるポイント

  • 希望条件を明確にする
  • 希望の職種でアピールできる資格を取る
  • 会社を辞めず転職活動する
  • 転職サイト・転職エージェントに登録する

転職を決めたら、まずは以下の準備を行いましょう。この準備をしたかどうかで、転職にかかる期間も転職後の満足度も違ってくるはずです。

希望条件を明確にする

転職するにあたって、希望条件を明確にすることは非常に重要です。希望条件を明確にしないと、どのような転職先を選べばいいのかわからず転職活動が円滑に進まない可能性があります。
また、漠然とした考えではなく具体的な目的や目標設定をしておくとよいでしょう。目的や目標は、書き出して可視化するのがおすすめ。希望条件を明確にしておくと、入社後のミスマッチ防止にもなります。
転職活動中は、現職での不満にばかり目が行きがちになりますが、転職後に別の部分に不満が出始めることも珍しくありません。100%自分が望む環境というのは難しいので、転職によって得るものと失うものがあることを念頭に置いておきましょう。

希望の職種でアピールできる資格を取る

特に未経験でスキルがない職種を希望している場合は、アピールできる資格を取得しておくとよいでしょう。実務経験がなくても、努力や能力を評価してもらえる可能性があります。また、資格取得は自己肯定感が上がります。仕事をしながら膨大な勉強時間を確保するのは、簡単ではありません。努力して資格を取得できた経験は、自信につながります。しかし、資格ならなんでもいいというわけではありません。取得したのに意味がなかったという結果にならないように、取得する資格は慎重に選びましょう。
以下にアピールできる資格の例を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

資格例資格を活かせる仕事勉強時間の目安
※個人差あり
簿記経理・財務・総務などおよそ100~600時間
医療事務認定実務者医療事務およそ200時間
社会保険労務士社会保険労務士・人事・総務などおよそ800~1,000時間
宅地建物取引士不動産・金融およそ300~500時間
中小企業診断士コンサルティングおよそ800~1,000時間
ファイナンシャルプランナー(FP)金融・不動産・保険会社などおよそ150~300時間
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)事務・営業・管理職などおよそ20~80時間

会社を辞めず転職活動する

退職を決意しても、転職活動は在職中に行うことをおすすめします。なぜなら、採用がなかなか決まらない場合、金銭面だけでなく精神面の負担が大きくなり、希望条件を妥協してしまう可能性があるからです。希望条件の妥協は、よりよい環境を求めて転職したのに、前職の方が良かったという結果を招く恐れがあります。また、貯金に余裕があっても空白期間が長すぎると、少なからず選考に影響します。内定を貰うまでは退職しないようにしましょう。

転職サイト・転職エージェントに登録する

求人の情報収集には、転職サイトや転職エージェントの利用がおすすめです。転職サイトの場合は、自分で希望の条件を指定し求人をチェックしなければなりません。転職活動中は、頻繁にサイトを確認する必要がありますが、転職エージェントを利用すれば、希望する条件に適した求人を紹介してもらえます。自分のスキルや希望する職種などをもとに求人を探してくれるのは、魅力的です。客観的に求人を紹介してもらえると、意外な求人と出会えるなど、転職先の可能性が広がるのではないでしょうか。ぜひ、積極的に転職エージェントを利用してみましょう。

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