田舎ニートの生活スタイルとは?そのメリットや都会との違いを解説

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この記事のまとめ

  • 「田舎ニート」は山奥ニートとも呼ばれ、都会を離れ田舎でニート生活を送る人を指す
  • 高齢化が進む過疎地域では、田舎ニートの労働力が地域住民の助けになる場合もある
  • 田舎ニートの主なメリットは、「生活習慣を改善できる」「生活コストが安い」など
  • 田舎ニートの主なデメリットは、「就職の糸口を掴みにくい」「仕事の数が少ない」など
  • 田舎ニートが就職を目指すなら、就労支援の専門機関を活用するのがおすすめ

「田舎ニート」「山奥ニート」という言葉を耳にして、どのような生活を送っているのか関心を寄せる方もいるのではないでしょうか。田舎ニートとは、都会を離れて地方で暮らし、農業や地域住民のボランティアに携わるニートを指します。
このコラムでは、田舎ニートの概要や生活スタイルなどをご紹介。田舎と都会それぞれのメリット・デメリットや、ニートから就職を目指す際の方法なども解説しているので、ぜひご一読ください。

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田舎ニートとは?

「田舎ニート」とは、都会から離れて田舎でニート生活を送る人を指します。「山奥ニート」と呼ばれることも。田舎にある実家で暮らす人もいれば、全く縁のない土地に移住して地域住民の手伝いや農業に携わる人もいます。中には、ニートが集まって共同生活を営んでいる地域もあるようです。

田舎ニートの実情

高齢化が進む過疎地域では、田舎ニートの労働力が地域住民の助けになっているという場合も多く、移住を歓迎する所もあります。部屋にひきこもりがちなニート生活を送っていた人が、このような取り組みを通じて、ひきこもりから卒業するきっかけを掴むことも。
田舎の格安な家賃と住みやすい環境に魅力を感じ、都会から訪れるニートの方も多数いるようです。

ニートの定義

厚生労働省によるニートの定義とは、「15歳から34歳までの非労働力人口のうち家事も通学もしていない人」のこと。また、総務省統計局の統計用語辞典では、非労働力人口について「15歳以上で仕事に就いていない人や働く意思がない人」としています。
これらを踏まえれば、ニートとは「15歳から34歳までの、通勤、通学、家事、職業訓練をしていない人」と定義付けられるでしょう。

田舎ニートとの違い

前述したように、ニートとは「就業せず組織にも属していない無収入の人」を指すのが一般的。しかし、田舎ニートの場合は、居住地域で農業や近隣住民の手伝いなどに携わり、その対価として少額の収入を得ることもあるようです。その点において、前項に示した定義とは異なる部分もあるといえます。

ひきこもりとの違い

ひきこもりとニートの違いは、その定義が外出頻度に左右されるか否かです。
厚生労働省によると、ひきこもりの定義とは「学校や会社に行かず、6カ月以上自宅にこもっている状態」を指します。その概念は、外出の頻度によっても細分化。「自室からほとんど出ない人」「近くのコンビニなら出掛ける人」というように段階分けされています。
一方、前述したとおり、ニートとは「仕事に就かず家事や通学もしていない人」のこと。ニートの中には、ひきこもりの状態にある人もいれば、積極的に外出し他者と関わる人もいます。ひきこもりの定義と異なり、ニートを定義づけるうえで「外出頻度」は関係ありません。

参照元
厚生労働省
職業能力開発施策に関するよくあるご質問について
総務省統計局「なるほど統計学園」
13 統計用語辞典
厚生労働省
社会的孤立に対する施策について~ひきこもり施策を中心に~

ニートになりやすい主な要因

ニートになりやすい主な要因には、「人間関係が苦手」「やる気が起きない」「過去に挫折した」などが挙げられます。以下で、どのような事柄がニートになる原因になりやすいかを見ていきましょう。

人と関わることが苦手

仕事や社会人生活を送るうえで、コミュニケーション能力は重要な要素。そのため、人によっては他者と関わることを苦手と感じ、ニートになる人もいるようです。
厚生労働省が2007年に発表した「ニートの状態にある若者の実態調査研究」のアンケート結果によれば、「人に話すのが不得意」と回答した人は半数以上に上る64.4%。他者とコミュニケーションを図るのが苦手だったり苦痛に感じたりすると、ニートになりやすい可能性があるといえるでしょう。

やる気や目標がない

ニートになりやすい原因には、進学や就職に対して「やる気が持てない」「目標がない」という状態も挙げられます。自分に自信が持てないと、「何をやっても無駄」「どうせうまくいかない」とネガティブな思考が先行し、物事へのモチベーションが低下することもあるでしょう。進学や就職をしても目標ややりたいことを見出せず、結果的に辞めてしまってニートになる方もいるようです。

過去に大きな挫折を経験した

過去に受験や就活で失敗したり、人間関係で悩んだりした経験が、ニートの状態に陥らせることもあり得ます。挫折した経験がトラウマになってしまうと、何事にも恐怖心が先に立ち、「また同じことをしてしまうかも」「努力しても失敗するのでは」と考えがち。挑戦する気持ちを失えば、仕事や学校を通じて社会と関わることに消極的になり、ニートになりやすいと考えられます。

上記のほか、親が現役で生活援助をしてくれるから働く意味を見出せない、理想が高過ぎて現実との折り合いが付けられないなど、ニートになる要因は人によってさまざまです。
田舎ニート以外にも、ニートについてより詳しく知りたい方は、「ニートとフリーターの違いは何?定義や世間からの見え方を知っておこう」をぜひご覧ください。

参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)

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田舎ニートのメリット・デメリット

ここでは、田舎ニートになるメリットとデメリットについて考えてみましょう。

田舎ニートのメリット

田舎ニートの主なメリットには、「生活習慣を改善できる」「生活コストが安い」「情報過多になりにくい」などが挙げられます。

ひきこもり生活を改善しやすい

このコラムの冒頭で説明したように、田舎ニートになれば、ひきこもり生活を改善しやすいといえるでしょう。
田舎で農業をすれば、自然と規則正しい生活習慣が身につく場合があります。また、都心と比べて、田舎は近隣住民との関わりが密であることが多いもの。その土地に暮らす人達の手伝いを担ううち、外に出たり人と交流したりする機会が増えていく可能性もあるでしょう。

社会貢献できる

田舎ニートは、人助けやボランティアをする機会が多いため、結果として社会貢献に繋がる場合もあるようです。
前述したとおり、田舎は高齢化が進んでいる傾向にあり、移住者のニートを頼ることも。周辺住民の生活をサポートする中で、やりがいや喜びを見出せることもあるでしょう。

生活コストを抑えられる

田舎ニートであれば、都心よりも生活コストを抑えられる可能性が高いでしょう。先に説明した「ニートの定義」に該当する生活を送っている人の場合、収入がないため、支援者がいなければ基本的にはこれまでの蓄えや自給自足のもと自活する必要があります。
田舎なら家賃は格安なうえ、自分で農業をしたり近所の人からおすそ分けしてもらえたりして、食料や生活品を得られる場合もあるでしょう。

情報過多になりにくい

田舎ニートのメリットには、情報過多になりにくい点も挙げられます。
都会はテレビやインターネット情報の豊富さにくわえて、店や人も密な環境。そのため、意識せずとも大量の情報が流入してきやすいと考えられます。
一方、田舎は入手できる情報が限られていることが多く、自分にとって必要な情報を取捨選択しやすい環境といえるでしょう。不要な情報が入ってこない、情報に流されにくいなどの利点が期待できます。

田舎ニートのデメリット

田舎ニートの主なデメリットには、「就職の糸口を掴みにくい」「仕事の数が少ない」などが挙げられます。

就職のきっかけを掴みにくい

田舎は娯楽やコミュニティが少ないため、何もしないでいると就職のきっかけを掴みづらい場合があるでしょう。ただし、前述したとおり、田舎ニートとして地元で農業に勤しんだり地域住民と交流したりしていくことで、自身のやりたいことや将来のビジョンを見出せる可能性はあります。

仕事の数が少ない

田舎では、そもそも仕事の数が少ないというデメリットも。田舎ニートをするうちに就職したい気持ちが芽生えても、求人数が少ないがために仕事の選択肢が限られることもあるでしょう。

田舎との違いは?都会ニートのメリット・デメリット

田舎ニートのメリット・デメリットを把握したところで、都会に暮らすニートのメリット・デメリットもあわせて確認しておきましょう。両者を照らし合わせて、自身の今後についてよく検討してみてください。

都会ニートのメリット

都会ニートの主なメリットには、「コミュニティが多い」「仕事の数が多い」「過干渉されにくい」などが挙げられます。

コミュニティが多い

都会には多くの人が集まるため、コミュニティ数も豊富なのがメリット。限られた人しかいない場所で暮らす田舎ニートに比べ、都会ニートは自分に合ったコミュニティを選んで参加できるでしょう。苦手な人を避けつつ、自身が興味のある分野について追求することも可能です。自分のやりたいことをより明確化でき、就職のきっかけを掴める可能性があります。

仕事の数が多い

求人数が多い都会では、仕事の選択肢の幅が広がるのもメリットの一つです。前述したとおり、田舎ニートが就職を目指したときに、田舎だと就ける仕事に限界がある場合も。都会であれば多様な業種・職種があるため、自分の適性や希望に合った仕事を探しやすいでしょう。

過干渉されにくい傾向にある

都会は人や情報で溢れているため、他人に深く干渉しないという人も少なくありません。他者から過干渉されにくい環境と考えられ、人との関わりを避けたい方にとってはメリットにもなり得ます。
田舎ニートになれば周囲はみんな知り合い…という状況に置かれやすいもの。そのような関係性を煩わしいと感じるのであれば、都会での暮らしが向いている可能性があります。

都会ニートのデメリット

都会ニートの主なデメリットには、「生活コストが高い」「人混みや通勤ラッシュがある」などが挙げられます。

生活コストが高い

田舎ニートに比べて、都会ニートのほうが生活コストが高くつくのがデメリットといえます。家賃相場や物価が高いため、一定の収入がないと生活はシビアになるでしょう。

人混みや通勤ラッシュがつらい

都会は日常的に人混みや通勤ラッシュがあります。それをつらいと感じる方にとっては、都会の人口密度の高さはデメリットといえるでしょう。人混みや通勤ラッシュとは無縁の場所に暮らしたいと思うなら、田舎ニートの環境のほうが向いている可能性があります。

人によって田舎と都会のどちらが合っているかは異なるため、一概に「ニート生活には田舎(都会)が適している」とはいえません。田舎ニートと都会ニートのメリット・デメリットを比較したうえで、自分に適した環境とは何かを考えてみてください。
田舎と都会のメリット・デメリットについては、「田舎と都会、ニート脱出に最適なのはどっち?」でも詳しく解説しています。

田舎ニートから就職するには?

ここでは、「就職したい」と考え始めた田舎ニートの方へ向けて、ニートから仕事に就く際におすすめの方法をご紹介します。下記を参考に、自身に合った方法で就職活動を進めてみましょう。

フリーランスでの仕事を始めてみる

インターネット環境が整っているのであれば、Web上で行えるフリーランスの仕事を始めてみる方法がおすすめです。現在はクラウドソーシングを通じて、データ入力やライティングといった多彩な案件を請け負える環境もあります。専門スキルがある田舎ニートの方は、Webサイトのデザイナーやプログラマーなども良いでしょう。

アルバイトを始めてみる

アルバイトをして働くことに慣れたりスキルを身につけたりしたあとに、改めて正社員を目指す方も多いようです。田舎ニートの方の中には、「いきなり正社員はハードルが高い…」という人もいるでしょう。いきなりの正社員スタートに不安を感じる場合は、アルバイトから始めてみるのもおすすめです。

就労に関する専門機関のサポートを受けてみる

ハローワークや転職エージェントといった就労支援機関のサポートを受ける方法も、おすすめしたいやり方の一つ。就労関連を扱う専門機関では、豊富な求人数から仕事探しができるほか、就職活動に関する対面相談も可能です。田舎ニートの方は、より円滑な就職活動を行える可能性が高いでしょう。代表的な就労支援機関については、次項で詳しくご紹介します。

正社員就職を検討している田舎ニートの方は、「ニートが就職しやすい仕事6選!支援機関でプロの力を借りよう」もぜひご参考にしてください。

就職したい田舎ニートにおすすめ!3つの就労支援機関

代表的な就労支援機関には、「ハローワーク」「地域若者サポートステーション」「民間の転職エージェント」などがあります。下記で、詳細をチェックしておきましょう。

ハローワーク

ハローワークは職業紹介を中心に取り扱う国の行政機関。正式名称は公共職業安定所といいます。
仕事の紹介だけでなく、就職相談や各種セミナーを開催していることも。若年層向けの「わかものハローワーク」や地方就職の支援なども手厚く行われているため、該当する田舎ニートの方は積極的に利用してみると良いでしょう。

地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーションは、厚生労働省に依頼を受けた企業が管理・運用する就労支援機関です。通称「サポステ」とも呼ばれ、15~49歳までの若年層が抱える就職関連の悩みに対応しています。就職するための準備を行うべく、就業体験や就活セミナーなどを実施。中には一部有料のサービスもあるようなので、利用する田舎ニートの方は詳細をよく確認しておきましょう。

民間の転職エージェント

民間の転職エージェントは、就職活動に特化したサービスを提供しています。専任のアドバイザーが付き、自分の適性や要望を加味した求人を紹介してもらえるのが一般的。応募書類の作成方法や面接対策のアドバイスなど、多方面から就職活動をサポートしてもらえるのが魅力です。
また、ハローワークとは異なる求人が多数見つけられる可能性も。「なかなか自分に合った仕事が見つからない…」という田舎ニートの方は、ハローワークと併用してみると良いでしょう。

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