鳶職人とは?仕事内容や給料・年収を紹介!

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この記事のまとめ

  • 鳶職とは、建設業において高所での作業を専門に行う職人のこと
  • 鳶職は主に「足場鳶」「鉄骨鳶」「重量鳶」「橋梁鳶」の4つに分けられる
  • 鳶職は経験不問で就職できるが、キャリアアップを目指すなら資格習得を目指そう

「鳶職(とび職)とは何?」「給料はどれくらい?」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?鳶職人は、高所で足場や骨組みを作る仕事などを行う職業です。学歴・資格不問で働くことができ、近年では待遇が改善されつつあります。
このコラムでは、鳶職の仕事内容や1日のスケジュール、給料・年収などをご紹介。また、キャリアアップに必要な資格や鳶職が履くズボンの秘密についても解説します。

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鳶職とは?

鳶職とは、建設現場において高所の作業を専門にしている職人のことです。
「鳶職人」とも呼ばれており、主に足場作りや骨組みの組立てを行うのが仕事。鳶職は高い場所での作業を担当するため危険と隣り合わせですが、建設現場に欠かせない、重要な役割を果たす存在です。

鳶職は学歴・資格がなくても働ける

鳶職は学歴・資格不問の仕事です。鳶職になるためには、中学校や高校などを卒業したあと、鳶職人や土木・建築工事関連の建設業者の会社に入社します。入社後は見習いとして仕事をスタートし、業務を覚えていく流れです。
法律で18歳未満の高所作業が禁止されているため、18歳になるまでは高所以外での業務に取り組むことになります。

学歴が問われない仕事は鳶職以外にも多数存在しています。「中卒でも目指せる仕事」の記事では、正社員になりたい中卒者向けの仕事を解説していますので、ぜひご覧ください。
また、高卒で就職を考えている人は「高卒で就職するメリット・デメリットは?大卒との差やおすすめの職業を紹介」の記事もおすすめです。高卒の人がチャレンジしやすい職業や資格を紹介しています。

鳶職の年収について

鳶職の給与体系は、日給月給制である場合がほとんどです。「日給月給制」とは、1日単位で給料を固定し、定められた出勤日数から休んだ時間を引いて給料を算出する給与体系です。
一般的に、鳶職の見習いの給料は日給7千円~1万円ほどといわれています。職長になれば給料アップが期待でき、日給は1万2千~1万8千円が相場です。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査の職種別賃金額(3p)」によると、平成27年度のとび工のひと月あたりの所定内給与額の平均は28万5千円、ボーナスなどの特別給与額の平均は約33万7千円。鳶職の年収は単純計算で約375万円です。
鳶職の給料・年収は、経験年数や与えられた職位によって変動します。また、会社によっては給与が低かったりボーナスがなかったりするので、労働条件は事前にしっかり確認しましょう。

鳶職をはじめとする建設作業員の年収については「建設作業員の仕事内容とは?平均年収や求人の特徴も解説」でも紹介しています。ほかの職種の仕事内容も解説しているので、気になる方は参考にしてください。

参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査の職種別賃金額

鳶職の需要は高い!将来性あり

鳶職は新築の工事現場だけでなく改修工事でも必要とされるため、活躍の場が多い職種です。自然災害による復興需要もあり、人の役に立っている実感を得ながら働ける場があります。
若者にとって鳶職などの建設業の仕事は「きつい」「危険」「汚い」の3Kのイメージが根強く、若い世代が不足しがちです。しかし、業界全体の高齢化も進んでいることから人材不足は深刻化。一人前の鳶職人になるためには育成が必要なこともあり、若い人の需要は高いといえます。
また、鳶職人はスキル・経験が問われる仕事です。鳶職の仕事には職人の技術が求められるため、機械で完全に代替することは難しく、将来性がある職業だといえるでしょう。

好待遇の会社もある

近年は鳶職の雇用の整備が進められており、手厚い待遇や福利厚生を準備する会社も存在します。以前は給料が低かったり福利厚生が手薄であったりする会社も多数でしたが、若い人材を集めるべく、待遇の改善に積極的な企業が増えている傾向です。

鳶職の4つの仕事の種類

鳶職の仕事内容は主に「足場鳶」「鉄骨鳶(機械鳶)」「重量鳶」「橋梁鳶」の4つに分けられます。会社や所属によって専門としている分野が異なるので、入社前に求人情報を確認しましょう。
ここでは、鳶職の4つの仕事内容について解説します。

1.足場鳶

その名の通りに、建設現場で必須とされる足場を設置するのが「足場鳶(あしばとび)」です。
足場鳶は、これから進められる作業の効率や携わる職人の安全性に考慮しながら足場を組み立てていきます。また、建設が終わったあとに足場を解体するのも足場鳶の仕事。解体しやすさにも配慮して足場を作っています。

足場職人との違い

足場職人とは、高所ではない一般住宅の足場の組み立て・解体を行う職人のこと。工事現場以外にも、イベントの会場設営や舞台、証明を組み立てる仕事なども担当することがあります。

2.鉄骨鳶

「鉄骨鳶(てっこつとび)」とは、鉄筋・鉄骨で作られる骨組みの組立て作業や解体を行う鳶職です。作業の際に大型クレーンを使うため、「機械鳶(きかいとび)」と呼ばれることもあります。
鉄骨鳶の作業場は主に高層ビルなどの工事現場。大規模な工事現場においては、タワークレーンや工事用のエレベーターの組立てを任されることもあるでしょう。なお、鉄骨を組んだあとに足場の設置に入ることから、同じ職人が鉄骨から足場までを担当することも。
鉄骨を組み立てる鉄骨鳶は、地上で作業を行う「下まわり(地走り)」と、高所で鉄骨を組み立てる「取付け」に分かれて作業を行います。

3.重量鳶

「重量鳶(じゅうりょうとび)」とは、大型の機械や空調設備などのような重量のあるものを運搬・設置・解体する鳶職です。
重量鳶が扱うものは、重いと1千トンに及びます。また、作業内容に配管・電気工事が含まれることも。そのため、重量鳶は鳶職の中でも特に専門性の高い知識・技術が必要とされる職種だといえるでしょう。

4.橋梁鳶

「橋梁鳶(きょうりょうとび)」とは、橋や高速道路、ダムなどの土木工事を行う鳶職です。鉄塔や球場などの工事を担当することもあります。
工事の規模感が比較的大きい現場に携わる職業です。そのため、ほかの鳶職とは異なる専門スキルが求められることもあるでしょう。具体的な作業では主に足場や鉄骨の組立て、橋の架設などを行います。橋や道路を作る関係上、出張が多いのが橋梁鳶の特徴です。

監督・指揮は「職長」が行う

鳶職として経験やスキルを積むと、職長教育を受けて「職長教育修了証」の取得を経て職長という立場に昇進します。現場で働く鳶職をまとめ、監督や指揮が主な仕事で、工事工程の管理や施工管理、安全管理を行います。

職長と安全衛生責任者の違い
長は鳶職・職人などに向けて現場管理を行うのが仕事。安全衛生責任者は、統括責任者との連絡など対外業務を主に行います。

鳶職の勤務時間について

基本的に、鳶職の勤務時間は規則的で、日曜日と祝日が休みになることが多いです。
危険を伴う仕事で体力も使うため、10時、12時、15時などの決まった時間に休憩を取るのが一般的となっています。

建設現場では騒音などで近隣へ迷惑をかけることが多く、暗くなると危険性が高まることから、残業を強いられることはほぼありません。
職場によっては一度会社で集合してから、朝礼などを行った後でまとまって現場向かうケースもありますが、各自が現場に直行するスタイルをとっていることが多いようです。

普段は休日が少ない職場が多いですが、その分お盆や年末年始などに長い休みが取れることも特徴となっています。
また、屋外での作業がほとんどであることから、雨の日は休日になる場合が多いです。

鳶職の1日の流れの例

8:00 現場に直行し、出勤
8:30 朝礼・ミーティング・準備体操を行う
9:00 作業に取り掛かる
10:30 休憩
10:45 作業を再開する
12:00 昼休憩
13:00 作業を再開する
14:30 休憩
14:45 作業を再開する
17:00 作業を終え、片付けをする
17:30 現場で解散し、業務終了

鳶職は会社に行くことはあまりなく、現場への直行直帰がメインです。高所で作業を行う鳶職は、ミーティングや準備運動、休憩の時間をしっかりと確保することによって、すべての作業員が安全に仕事できるように努めています。

鳶職のズボンはなぜダボダボ?特徴的な服装

鳶職が作業時に履くのは、「ニッカポッカ」と呼ばれるシルエットがダボダボしたズボンです。一見動きにくそうに見えるズボンですが、ダボダボとしているのには理由があります。主に以下の4つの利点から、鳶職はニッカポッカを使用しています。

・足が動かしやすい
・障害物にすぐ気づける
・バランスが保ちやすい
・風の強さを感じ取れる

高い場所で作業をすることが多い鳶職にとって、ニッカポッカは安全に仕事をするために必要なアイテムなのです。鳶職のダボダボのズボンは高い機能性を持っています。

鳶職が頭にタオルを巻く理由

鳶職をはじめとする作業現場で働く人が頭にタオルを巻くのは、以下の4つの利点があるからです。

・ヘルメットと頭の間の緩衝材になる
・直射日光を防げる
・ホコリから目を守れる
・汗が垂れてくるのを止められる

鳶職は頭にタオルを巻くことにより、安全で快適な作業ができるようになります。手が汚れていたり作業で手が空いていなかったりすることが多い鳶職は、タオルを使って事前に危険を防ぐことが重要です

鳶職のタオルの巻き方

サイズは30cm×100cmぐらいの長めのフェイスタオルがおすすめです。

【手順】
1.タオルを三つ折りにする
2.タオルをおでこに当てて位置を調整する
3.タオルを巻いて、両端を頭の後ろで結ぶ
4.結んだ先の部分をタオルに入れ込む

タオルの位置に決まりはありませんが、開けた視界にするために眉毛の上ぐらいに調整するのが良いでしょう。表情も明るく見えます。
結んだあと、タオルの端を出しっぱなしにするのは控えてください。尖った場所に引っかかったり、機械に巻き込まれたりする危険性があります。折り込むのを忘れないようにしましょう。

現場によっては安全面への配慮からタオルの使用を禁止していることがあります。タオルが使えない場合は、ヘルメットのインナーキャップの購入を検討してください。

鳶職が取得すべき4つの資格

以下が、鳶職におすすめの4つの資格です。
鳶職になるにあたって特に必要な資格はありませんが、資格を持つことで収入アップやキャリアアップにつなげることができます。

1.玉掛け技能講習

「玉掛け技能講習」は、吊り上げ荷重が1t以上のクレーンを操作するための資格です。玉掛け技能講習の資格を持っていれば、クレーンを操作して吊り荷にワイヤーロープを掛ける「玉掛け」や、掛けたワイヤーロープを外す「玉外し」の作業に携わることができます。
玉掛け・玉外しの作業は、先述した足場鳶・鉄骨鳶・重量鳶・橋梁鳶のどの鳶職でも必要となるため、鳶職になったらまず「玉掛け技能講習」の取得を目指しましょう。

2.建築物等の鉄骨組立て等作業主任者

「建築物等の鉄骨組立て等作業主任者」は、厚生労働省が認める国家資格です。5m以上の高さがある鉄骨製の建造物の組立て・解体を行う場合、同資格を所有している人を配置する必要があります。そのため、鳶職として働く人にとって需要がある資格です。
受講するためには実務経験が必要となります。建築・土木系の学校で学んでいた人は2年の実務経験、学校に通っていなかった人は3年の実務経験を積んでいることが受講の必須条件です。

3.足場の組立て等作業主任者

「足場の組立て等作業主任者」は、厚生労働省に認定された国家資格です。ゴンドラの吊り足場を除く吊り足場、張出し足場、高さが5m以上ある足場の組立て・解体の作業をする際、同資格の保有者を配置する義務があります。そのため、資格を取れば多くの現場で活躍することが可能です。
「足場の組立て等作業主任者」を受講するためには、3年以上の実務経験が必要。また、建築・土木系の学校で勉強している人に関しては、実務経験を2年積めば受講資格を得られます。

4.とび技能士

「とび技能士」は、厚生労働省が認定する技能検定で、1級から3級まであります。鳶職の業務全般に関する知識・スキルを証明してくれる資格です。「とび技能士」として認定されることによって、職業訓練校の指導員になったり、独立して起業したりする道が開けます。
「とび技能士」は学科試験と実地作業試験に合格することで取得が可能です。最も易しい3級には受験資格が設けられておらず、誰でも受けられます。2級以上の受験には実務経験が必要です。
現場監督の仕事に役立つ資格とは」では、現場監督を目指したい方に向けてさまざまな資格について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

鳶職以外の工事現場で働ける6つの職業

工事現場では鳶職以外にもたくさんの職業の人が働いています。ここでは6つの職種を紹介。建築・土木の現場に関わる仕事について、理解を深めましょう。

1.足場職人

「足場職人」とは、建設現場やイベント会場などの足場の組立て・解体を行う職人です。鳶職が高層ビルなどの高所を担当する一方、足場職人は一般住宅やイベント会場の足場など、比較的高さがない現場に携わります。

2.鉄筋工

「鉄筋工」とは、ビルやマンション、トンネルなどの中身に使われる鉄筋を組み立てる職人です。鉄筋工は鉄筋の長さを整えたり曲げたりして加工し、組み立てて結束させていきます。作業後は自主点検で安全性を確認。建造物の骨組みを作る、大切な役割を担う仕事です。

3.塗装工

「塗装工」とは、塗料を建造物に塗る職人です。ペンキを塗って建物を美しく仕上げます。また、見た目だけでなく、防水性や遮熱性、耐候性などに配慮して塗料を選ぶことが大切。塗装工には専門性の高い知識が求められます。

4.内装工

「内装工」とは、建造物の中を構成する床・天井・壁紙を整える職人です。外構を作る鳶職とは異なり、建物のイメージや使用目的に合わせて内装工事を行います。目に見える部分を仕上げるため、美的センスも問われる職業だといえるでしょう。

5.電気工事士

「電気工事士」とは、ビルや一般住宅などの建造物のあらゆる電気設備の設計・施工を行う職業です。変電設備の配線やコンセントの設置などを行います。大型の建造物においては、高電圧を取り扱うことも。高い電圧を扱う施工に関しては専門資格が求められます。

6.重機オペレーター

「重機オペレーター」とは、クレーン車やブルドーザー、フォークリフトなどの重機を扱って工事を進める職業です。適性や免許・資格が求められます。鳶職と同じ建築現場において、資材の搬入や建造物の組立て・解体を重機を使って遂行。「重機のスペシャリストとして現場に貢献している」というやりがいを感じられるでしょう。
鳶職をはじめとするたくさんの職人の技術が合わさって、建造物が作られています。どの職業も、建物の完成に欠かせない大切な存在です。「自分の手によって建造物が完成に近づいていく」という実感は、工事現場で働く大きなやりがいの一つだといえるでしょう。

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