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総合商社とは?主なビジネスや仕事内容を知ろう!就職を叶える方法も解説
更新日
この記事のまとめ
- 総合商社とは、食品や化学品などさまざまな事業領域で商品の取引を行う企業のこと
- 総合商社の主な業務とは、「トレーディング」や「事業投資」などがある
- 総合商社の主な職種は、「営業」「貿易事務」「社内システムエンジニア」など
- 「ESG」や「CSR」とは総合商社で使われる業界用語のこと
「総合商社とはどんな企業?」「総合商社はどんな仕事をしてるの?」と気になっている方もいるでしょう。総合商社とは、食品や化学品、不動産などさまざまな事業領域で商品の取引を行う企業を指します。主な業務は、「トレーディング」や「事業投資」といった仕事が挙げられるでしょう。このコラムでは、総合商社の主な職種や仕事内容について詳しく紹介します。総合商社について学び、就活の際の参考にしてください。
総合商社とは
総合商社とは、食品や化学品、不動産などさまざまな事業領域で商品の取引を行う企業を指します。特に売上の多い5つの総合商社を「5大商社」と呼ぶのが一般的です。
総合商社と専門商社との違い
総合商社は取り扱う商品・サービスの分野を限定しないのに対し、専門商社は特定の事業領域で取引を行います。商社で働く際、広範囲の商品を扱いたいなら総合商社、特定の分野で取引して専門性を高めたいなら専門商社を選ぶと良いでしょう。
総合商社と専門商社の違いについては「商社とは?就職のメリット・デメリットや総合商社との違いを解説!」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてください。
総合商社の現状
総合商社の現状は、EC(Electronic Commerce)市場が拡大傾向にあり、実店舗、卸先に加えECサイトの立ち上げが大幅に増えてきています。また、ECサイトが拡大傾向にあることから、取り扱い商品を増やすだけでなく、個人事業主や新規取引先の開拓も進められ、売上も増加傾向です。
一方で、実店舗から通信販売に切り替えたことから宅配量が急激に増え、宅配便などのドライバー不足が問題となっています。しかし、ECサイトは利便性が高く、荷物の当日配送や送料無料など手厚いサービスも行われているため、今後も需要は高まっていくと考えられるでしょう。
総合商社の代表的なビジネス
総合商社の主な業務は、「トレーディング」や「事業投資」などが挙げられます。どのような業務なのか以下で詳しく見てみましょう。
トレーディング
トレーディングは、商品やサービスの取引を売り手と買い手の間に入って行うことで、手数料を得る事業です。トレーディングにおいて、総合商社は売り手の販売機会を増やし、買い手のニーズに合う商品を調達する役割があります。
事業投資
事業投資とは、企業の成長性のある事業に投資し、配当などから利益を得るビジネスです。事業投資では資金の投資だけではなく、総合商社の社員の派遣や取引先のネットワークの提供などによって経営をサポートし、企業価値の向上を図っています。
総合商社の伝統的な事業はトレーディング
総合商社の基本となるビジネスはトレーディングで、後に事業投資が生まれました。トレーディングによる収益は、メーカーの海外進出やインターネットの普及によって減少した時期もありましたが、トレーディングと事業投資の2つを掛け合わせることで、ビジネスの拡大を図っています。総合商社の業務については「総合商社とは何か分かりやすく解説!仕事内容や就職・転職成功のコツも紹介」のコラムでも解説しているので、総合商社とは何かを抑えるためにぜひ参考にしてください。
総合商社の業界用語
総合商社で働くうえで知っておきたい業界用語には、「ESG」や「CSR」などがあります。ほかにもいくつか総合商社の業界用語を紹介するので、就活や就職の際の参考にしてみてください。
ESG
ESGは、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の頭文字で作られた言葉です。企業の成長のためには、収益だけでなく社会貢献や環境問題に配慮した取り組みが必要だと考えられています。
CSR
CSRは「Corporation Social Responsibility」を略した言葉で、「企業の社会的責任」を意味します。CSRは、企業として利益を上げるだけではなく、法令を遵守して社会全体に配慮した行動をとることを意味する言葉です。
FAF
FAFは「Fuel Adjustment Factor」の頭文字をとった貿易用語です。FAFは、船舶用の燃料費の変動に対する割増料金を意味します。
ステークホルダー
ステークホルダーは、「利害関係者」を指す言葉です。企業が事業を行ううえで利害関係者となるのは、顧客や社員、消費者、行政機関、株主など。ステークホルダーと似ている用語に「ストックホルダー」がありますが、後者は「株主」を意味します。
コーポレート・ガバナンス
コーポレートガバナンス(Corporate Governance)は、企業統治という意味です。企業の不正を防ぐために、監視・統制を行う仕組みを指します。
上記の5つの用語は、総合商社でなくても使う場合があるので、就職前に覚えておくと良いでしょう。「知っておきたいビジネス用語は?よく使われる言葉を一覧で紹介」のコラムでは仕事で使う用語をご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
総合商社の主な職種と仕事内容
総合商社の主な職種には、営業や貿易事務、社内システムエンジニア(SE)などがあります。以下でそれぞれの仕事内容について詳しく見てみましょう。
営業
総合商社の営業職は、顧客のニーズに沿って販売活動や企画などを行います。総合商社の営業職の仕事の例は、以下のとおりです。
・商品の提案
・企画の立案
・商品の仕入れ
・見積書の作成
・売上管理
・新商品の開発
総合商社の営業方法は、新規開拓のほか、取引実績がある顧客にコンタクトを取るルート営業があります。総合商社の営業職として活躍するには、交渉力や相手のニーズを的確に把握するスキルなどが必要になるでしょう。
貿易事務
総合商社の貿易事務は、商品の輸出入を円滑に行うために、以下の事務作業を担います。
・貿易書類の作成
・輸送手段の手配
・通関書類の作成
・取引先との連絡
・商品の納品管理
総合商社の貿易事務は英語での電話やメール、書類作成を行います。そのため、英語力やコミュニケーションスキルが求められるでしょう。そのほか、輸出入を計画通りに行うためのスケジュール管理能力も必要といえます。
社内システムエンジニア(SE)
社内システムエンジニアは、自社のシステム運用や保守などを主に行っています。詳しい仕事内容は以下のとおりです。
・予算作成や管理
・企画や導入
・開発や販売業者との調整
・運用や保守
・問い合わせ対応
会社のシステム管理などを任される社内システムエンジニアは、ある程度のスキルを求められる可能性があります。予算管理スキルやプロジェクトマネジメントスキル、プログラミングスキルなどを習得しておくと現場で活躍のチャンスを得やすくなるでしょう。
また、社内システムエンジニアは自身が開発したシステムを継続して管理していく重要な役割を担っているので、やりがいや会社を支えている実感を得やすい仕事といえます。
上記はあくまで仕事の一例です。それぞれの職種の具体的な仕事内容は企業によって異なります。総合商社への就職を目指す際は、企業ごとに仕事内容や求められるスキルを確認しましょう。
総合商社の年収モデル
国税庁の「標本調査結果」によると、卸売業・小売業に分類される総合商社の事業規模別平均給与は以下のとおりです。
事業所規模 | 平均給与 |
---|---|
10人未満 | 312万6,000円 |
10人以上 | 322万2,000円 |
30人以上 | 325万 |
100人以上 | 376万1,000円 |
500人以上 | 375万2,000円 |
1,000人以上 | 327万7,000円 |
5,000人以上 | 205万6,000円 |
引用:第2表 給与所得者数・給与額・源泉徴収義務者数 その2 業種別・事業所規模
事業規模に関わらず、全体的に平均して300万円ほどの給与であることが分かります。
ほかにも高収入な仕事を知りたい方は「高収入の仕事とは?無資格・未経験も挑戦できる?良い仕事に就くには?」のコラムで詳しく解説しているのでご覧ください。
参照元
国税庁
標本調査結果
総合商社の選考を通過するには?就職活動のコツ
総合商社に就職するためには、業界や企業に関する理解を深めたり、英語を勉強したりしておくと良いでしょう。また、入社後役立つスキルや資格を取得することもおすすめします。就活を成功させるコツを以下で詳しく見てみましょう。
総合商社の業界や企業に関する理解を深める
総合商社への就職を成功させるには、業界や企業に関する理解を深めることが重要といえます。理解を深めるためにも、業界研究や企業研究は欠かせません。また、総合商社は同じ業界でも、企業ごとに取り扱っている商品や事業が異なる場合もあるので、よく確認しておくと良いでしょう。
業界・企業研究を深堀りしておくと、より説得力のある志望動機を伝えやすくなるためおすすめです。
英語を勉強しておく
総合商社は、海外の企業とやり取りをする仕事が多い傾向にあり、取引先とのメールや電話、商談などで英語を利用することも。そのため、英語を勉強しておくと、入社後役に立つ可能性が高いといえます。
また、英語を話せると選考の際にアピールポイントになり、英語が話せない人と比べて有利になる可能性が高いでしょう。英語が話せることや得意なことをアピールできるよう、英検やTOEICなどで高いスコアを取得しておくと、英語力の証明になるのでおすすめです。
入社後に役立つ資格を取得する
就活での選考が有利になるよう、入社後に役に立つ資格を取得しておくと良いでしょう。前述した英語以外にも、総合商社に勤めるうえで持っておくと良いスキルや資格はいくつかあります。
たとえば、「簿記」、「ビジネス実務法務検定」、「貿易実務検定」などが挙げられるでしょう。選考時にこれらの資格を持っておくと、入社後即戦力になると評価されやすくなり、就活の際に有利になる可能性が高いといえます。
ほかにも役に立つ資格を知りたい方は「役に立つ資格とは?就職や転職で活かせる資格をご紹介」のコラムでも紹介しているので参考にしてください。資格やスキルを活かし、就職を成功させましょう。
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商社にまつわるQ&A
商社についてよくある質問をQ&A形式でご紹介します。商社に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
商社って何をする会社?
商社は、商品・サービスを輸出入したり国内で調達したりし、売買の仲介を担う会社です。商社は総合商社と専門商社の2種類に大別できます。商社の特徴を押さえるために業界研究を行い、自分のキャリアプランに合うか事前に考えましょう。
業界研究の方法については「業界研究のやり方から情報収集の仕方・ノートのまとめ方まで徹底解説!」のコラムで解説しているので、ぜひチェックしてください。
商社にはどんな職種がある?
商社の職種には営業職や貿易事務などがあります。職種によってやりがいや求められるスキルが異なるので、自分の強みを活かせるか考えたうえで選択しましょう。
「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムでは、営業職の仕事内容や魅力、必要なスキルなどをご紹介しています。
商社とメーカーの違いは?
商社はほかの企業の商品・サービスを取り扱うのに対し、メーカーは自社で製造したものを扱うのが主な違いです。職種が同じでも商社とメーカーでは仕事内容が異なるため、それぞれの違いを踏まえて企業選びをしましょう。
商社とメーカーの違いは「メーカーとは?どんな業種がある?主な仕事内容や転職を成功させるコツを紹介!」のコラムでも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
商社の志望動機はどう書けば良い?
商社の志望動機では、応募先企業ならではの魅力を伝え、入社後の抱負や活かせる経験などを述べましょう。志望動機を書く際は、単に入社意欲を伝えるだけではなく、どのように貢献できるのかを伝えることが大切です。
「商社内定に繋がる「志望動機」書くべきポイントをご紹介」のコラムでは商社の志望動機の書き方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。