若者のキャリア形成支援に注力。地域若者サポートステーションも運営【NPO法人ICDS】

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はじめに

NPO法人ICDSは、これからの日本を支える若者のキャリア形成をコアミッションとして活動している法人です。2005年5月に内閣府の認定を受け、活動しています。活動内容は、学校におけるキャリア教育の促進、キャリアコンサルタント資質確保・向上、若年者キャリア形成・支援、キャリアコンサルティング普及・実践。厚生労働省からの委託を受けて地域若者サポートステーションも運営しています。本記事では、同団体での活動について詳しく紹介します。

NPO法人ICDS

就労や自立に関して困難を抱える若者への支援は、NPO法人ICDSの活動内容の一つです。進路から外れて自信を失った人、些細なことがきっかけで対人関係に不安を感じるようになった人、追い詰められて心の病を抱えてしまった人など、将来に関してさまざまな悩みを持つ若者に向けてキャリア形成支援を行っています。

同団体が掲げるミッションは、「全ての若者がイキイキとした姿で活躍するためのキャリア形成支援」。若者が持つ可能性を信じ、若者たちが一歩を踏み出せるように、カウンセリングやキャリアコンサルティングなどを通じて寄り添った支援を行っています。主な取り組みは、次の5つです。

1.キャリア教育プログラムの開発と提供
2.ニート状態にある方が一歩を踏み出すプログラムの開発と提供
3.生徒・学生やフリーターの就職支援各種プログラムの開発と提供
4.上記を支えるキャリアコンサルタントの養成と認定
5,キャリアコンサルタントの資質確保

上記の取り組みの具体的な事業のひとつとして、同団体では地域若者サポートステーションを運営しています。若者の「働きたい」という気持ちに寄り添い、一歩を踏み出すためのサポートを行っている支援機関です。次の項目では、地域若者サポートステーションの紹介を含め、同団体の活動を詳しく紹介していきます。

活動内容

地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーションは、サポステの通称でも親しまれている厚生労働省委託の支援機関です。15歳~49歳で、働きたいけど一歩を踏み出せない方に対し、専門的なサポートを行っています。

NPO法人ICDSでは、愛知県半田市に「ちた地域若者サポートステーション」、愛知県名古屋市に「なごや若者サポートステーション」、岐阜県岐阜市に「岐阜県若者サポートステーション」を運営しています。

「ちた地域若者サポートステーション」では、主に4つの若者向けサポートを実施しています。1つ目は、コミュニケーションとビジネスマナーを磨き、社会人として必要なスキルを身につけるプログラム。2つ目は、グループで就職活動に取り組む就活サークルです。一連の支援プログラムが終了した方が対象です。3つ目は、ジョブトレーニング(仕事体験)。仕事に臨む際に必要な姿勢や意識などを知るために実際に企業に出向き、事務や製造補助をはじめ、取り組みやすい仕事を体験するプログラムです。4つ目は、学習支援です。中卒・高校中退者が、高卒認定試験を受験へのサポートなど職業の選択を広げて考えていくサポートも行っています。通うことで生活習慣を見直し、働くことに対して一歩を踏み出せる支援を行っています。

「なごや若者サポートステーション」では、個別面談のほかにも、若者一人ひとりの強みを自信につなげられるような多彩なプログラムを用意しています。一部を抜粋してご紹介します。

コミュニケーションサークルは、社会人に必要なコミュニケーションの基礎を学習するプログラムです。実際の職場を想定し、トレーニングを実施しています。就活サークルでは、履歴書の作成や面接練習、職場体験などを実施。就職活動に必要な知識の習得に加えて、就活力も高められるようにサポートしています。「なごスク」は、学習支援員とのマンツーマンで就職に向けて基礎学力の不足を解消するプログラムです。就労に向けたステップとして、1日〜数カ月間企業で就労体験ができるプログラムもあります。

「岐阜県若者サポートステーション」の支援メニューは、個別相談やサークル活動、職場体験などさまざまです。個別相談では、1回50分ほどの時間をとり、専任の相談員が就労に関する悩みなどに対応。その内容をもとに就労サポートの計画を立てています。就職するまでに複数回の個別面談を繰り返し、少しずつ前進できるように支援しています。

サークル活動は、コミュニケーション・就活・社会参加・スキルアップのテーマごとに活動を行っています。職場体験では地域の企業・団体からの協力により職場体験を実施。就労経験のない人も働くイメージを掴みやすいようにしています。

ほかにも、宿泊と通所を融合させて、就職力を楽しみながら身につけられる「就ちゃれ」、就活のきっかけやポイントなどを体感できるプログラム「WORK-fit」、企業の採用担当者のリアルな声を聞ける合同企業展「仕事フェア」も行っています。

名古屋市子どもライフキャリアサポートモデル事業(LCS)

国家資格キャリアコンサルタントなどのキャリアナビゲーターが、学校に常駐。学校の教師と連携を図り、以下のような事業を行っています。

・将来のライフキャリアについての出前授業や保護者向けの講演会
・職場体験コーディネート
・キャリア教育に関する学校へのコンサルテーションおよび児童・生徒や保護者に対する個別相談

児童・生徒に対する具体的な支援は、以下の内容です。

「自己理解」支援:興味、関心や志向性、適性などの理解

児童・生徒が自身の自己イメージを高め、将来の望ましい進路選択を取れるように支援しています。

「しごと理解」支援

職業観と勤労観を涵養し、将来の夢・目標・ビジョンを描くための支援をしています。

「出前授業」など

キャリア教育の目標である、人間関係形成・社会形成能力、自己理解・自己管理能力などの基礎的・汎用的能力を高めるための支援をしています。

主に上記の支援を、同団体と教職員とで協力して行っています。「意欲を高める方法を知りたい」「我が子が社会に出てやっていけるか不安」など、児童・生徒の進路や将来に関する個別相談にも応じています。

ナゴヤ子ども人生応援サポーター事業(CLS)

同事業は、名古屋市教育委員会委託事業の一つです。NPO法人ICDSでは、名古屋市立の高等学校と特別支援学校高等部に、国家資格保有者であるキャリアコンサルタントを配置しています。

人生応援サポーター(LS)としてキャリア教育を推進し、同事業を実施することで生徒のキャリアプランニングを応援。キャリア教育に関わる出前授業やコンサルテーション、保護者講演会などのほか、生徒や保護者への個別相談も行っています。生徒に対する具体的な支援は、名古屋市子どもライフキャリアサポートモデル事業(LCS)で行っている支援内容と同様です。

ICDSキャリアコンサルタント養成講座・更新講習

「ICDS」とは、Intelligence Career Design Supportersを略した言葉です。キャリアコンサルタントとしての知識や技能、マインドなどに加えて、キャリア支援スキルを持ち合わせた人材のことをいいます。NPO法人ICDSでは、これらのスキルを持つ人材を養成、及びスキル向上の為の講習を実施しています。
これから社会に出る学生や若者にこそ必要な、キャリアコンサルティング。若者の将来のアドバイスをする職業のため、同団体では国家資格に合格することだけをゴールとせず、若者に対して実践的な働きかけができる人材の育成に重きを置いています。養成講座は2003年から続けられ、国家資格に対応するようになったのは2016年のことです。

厚生労働省のガイドラインによると、キャリアコンサルタントの養成講習時間は150時間とされています。しかし、同講座ではその時間を上回る170時間の養成講習時間を用意しています。さらに、ライブ指導にて、より実践力を身につけられる体制を整えています。
受講後は速やかに活躍できるよう、基礎知識やカウンセリングスキル、プレゼンテーションスキルなど、基礎から実践スキルまでを幅広く網羅。若者にも優しいカリキュラムを用意しています。重要な単元はすべてライブ指導を行い、実習や質疑応答がメインです。

資格取得は、キャリアコンサルタントとして活躍するための第一歩です。同講座では、希望に応じてキャリアコンサルタントの国家試験合格後のフォローアップも行っています。実践現場において、ボランティア(無償・有償)スタッフとして実務経験を積む場を提供したり、5年後の更新時に必要になる学習機会、1級技能士によるスーパーバイズの情報を提供したりと、支援内容はさまざまです。

詳細情報

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