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転職で「残業なし」の仕事に就くには?正社員で土日休みも実現できる?
更新日
この記事のまとめ
- 正社員で「残業なし」の転職先は全体的に少なく、業界や職種が限られる
- 「残業なし」で転職希望ならノー残業デーや成果型などの制度を導入する会社を探そう
- 転職の面接で「残業なし」かを聞くのは、避けたほうが無難
- 転職で「残業なし」の仕事を探す際は「業務量」「仕組み化」「シフト制」を焦点にする
転職を考える際、「残業なしで土日休みの職場が良い…」と、労働環境面を重視する方もいるでしょう。しかし、完全に「残業なし」の正社員求人は、職種や数に限りがあるのが現状です。このコラムでは「残業なし」の求人の探し方や「土日休み」、「シフト制」の職種を紹介しています。ほかにも、面接で残業の有無について質問する際のタイミングについて解説しているので、参考にしてください。
正社員で「残業なし」の転職先はありえない?
「正社員で残業なしの転職先はありえない」という意見もあるでしょう。しかし、求人数は少ないものの、正社員でも「残業なし」の職場はあります。
とはいえ、「残業なし」を基本とする会社でも、すべての労働日が対象になるとは限らないため注意が必要です。転職活動をする際は、それらの事情を念頭に置いて転職先を見つけましょう。
「残業なし」の会社は存在するが割合的に少ない
「残業なし」を謳う会社は存在するものの、求人の割合からすると少数です。業界や職種によるところも大きく、志望業界・職種を絞っている人は見つけるのが難しいでしょう。
また、基本的には残業がなくても、繁忙期に一時的な残業が発生する職場もあります。そのため、「100%残業なし」だけを基準に求人を探したり、転職活動を進めたりするのは困難といえるでしょう。入社後のギャップを無くすためにも企業研究を行い、重視する条件を定めたうえで転職活動を行うことが重要です。
残業を減らしてプライベートを重視する考え方も普及
近年は勤務スタイルが多様化し、プライベートを重視する意識が根付きつつあります。自分の能力次第では、職場の環境改善や仕事に意欲的に取り組むことで、「残業なし」にできる可能性もゼロではありません。
残業なしの仕事に転職したい方は、すべてを人や環境のせいにするのではなく、「生産性をアップし作業を効率化するにはどうすれば良いか」「残業を減らすために自分でできることがないか」などを模索する姿勢も大切です。「残業なし」の職種については、「早く帰れる仕事とは?主な特徴やおすすめの職種をご紹介」のコラムでも紹介していますので、ぜひご一読ください。
転職で「残業なし」を希望する場合は制度を確認しよう
「残業なし」を第一条件として転職活動を進めたい方は、ノー残業デーやフレックス、インセンティブ制度といった働き方の制度を設けている会社を探してみましょう。以下では、それぞれの制度について詳しく解説します。
ノー残業デー
ノー残業デーとは、可能な限り従業員が定時で上がれるよう推奨する取り組みのことです。「水曜日はノー残業デー(残業なし)」と曜日を決めて実施する会社もあります。ノー残業デー以外の日は残業がある可能性はあるものの、残業時間を減らすのに意欲的な職場と判断できるでしょう。
ノー残業デーを設けている会社への転職に興味がある方は、「ノー残業デーとは?働き方として人気の理由やメリット・デメリットを解説」もご参照ください。
フレックスタイム
フレックスタイムとは、日々の労働時間や出勤・退勤の時間を社員が自己決定できる制度のことです。労働者の価値観や生活スタイルに柔軟に対応できるだけでなく、社員一人ひとりが自ら時間配分を決めて働くため業務が効率化され、人によっては残業を減らせます。
「残業なし」の条件での転職が難しい場合、「残業時間の短縮化」が見込める転職先の一つとして検討するのもおすすめです。
成果型
「残業なし」の職場に就職したい方は、転職活動で成果や実力による評価制度が整った企業を探してみましょう。残業をする人のなかには、自分の業務の目処はついたものの、上司や同僚が残っているため帰りづらく「付き合い残業」をしている場合も少なくありません。残業時間の長さが仕事への熱心さと捉えられる職場には、定時退社をしにくい雰囲気があることも。
成果型の評価制度を設けている会社は、仕事をした「時間」ではなく、どのような「成果」を挙げたのかという点を重視します。そのため、評価のために残業したり、人に付き合って残業したりする事態は避けられるでしょう。
「残業なし」の転職先を探す3つのポイント
転職活動で「残業なし」、もしくは残業少なめの仕事を探す際は、「業務の定量化がされているか」「業務の仕組み化がされているか」「シフト制であるか」などに着目しましょう。ここでは、「残業なし」の転職先を探す3つのポイントをご紹介します。
1.業務量がある程度決まっている
一日あたりの業務量が決まっていれば、イレギュラーやトラブル対応がない限り残業が発生することは少ないでしょう。月末や決算期、その業界・職種の繁忙期などで残業が発生する可能性はあるものの、事前にどれくらいの残業時間・日数になるのかが予測可能です。そのため、「残業なし」の転職先を選ぶ際の指標になるでしょう。
2.業務が仕組み化されている
業務の仕組み化とは、業務のやり方やスケジュールなどをあらかじめ定めておくこと。業務仕組み化の基礎であるマニュアルを使用することによって、「いつ」「誰が」行っても同等の成果をあげられるというものです。
仕組み化に意欲的な会社は生産性を重視する面もあり、不要な残業を認めない傾向があります。なかには、定時になるとパソコンがシャットダウンするシステムを取り入れている会社もあるようです。
3.シフト制の勤務である
シフト制の勤務では、自分の勤務時間終了とともに次の担当者と入れ替わります。交代時に残っている仕事がある際は、残業が必要な場合とそのまま次の人に引き継ぎが可能な場合もありさまざまです。どちらを基本としているかは会社によって違うものの、シフト制は退勤時間と交代時間が重なるため残業が発生する可能性は低いといえるでしょう。
ただし、シフト制を導入している会社・職種では、営業時間が24時間365日か、それと同等の勤務形態であるところがあります。転職を検討する場合は、「残業なし」でも、夜勤や土日出勤がある可能性を念頭に置いておきましょう。
残業が多くなりやすい仕事の特徴は?
残業が多くなりやすい仕事の特徴には、「作業完了の目安が明確でない」「一人あたりの業務量が多い」などが挙げられます。「残業の多い仕事とは?転職先の選び方も解説」では、残業が多くなりがちな職種や残業が多くなるリスクについて解説しているので、求人を探す際の参考にしてみてください。土日休みで「残業なし」の転職先3選
土日休みで「残業なし」または残業が少ない正社員の仕事は、事務職や経理、BtoBのルート営業、工場関係の職種が挙げられます。ここでは、「残業なし」で土日休みの職種についてまとめました。
1.事務職
事務職はイレギュラーな仕事が発生しづらく、残業が少ない傾向にあるため、「残業なし」の転職先を探している方におすすめです。また、事務職には一般事務のほか、経理事務や税理士の職なども含まれます。
厚生労働省の「我が国における時間外労働の現状 (12)1週間の労働時間の実績(職種別雇用者割合)(14p)」によると、1週間あたりの労働時間が43時間に満たない雇用者の割合が最も多い職種は「事務従事者」です。この結果からも、ほかの職種と比べても残業が少ないことが伺えます。
業務内容によっては、来客対応や営業のサポートなどで退勤時間が変動する可能性も。しかし、事務の仕事は業務が定量化されている場合もあるため、残業や休日出勤は少ないといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
「第1回仕事と生活の調和のための時間外労働規制に関する検討会配布資料
2.BtoB営業
BtoBとは、「Business to Business」の略で、企業間で取り引きを行うことを指します。BtoB営業は顧客の営業時間内で営業を行うため、顧客先の企業が終業している残業や土日出勤はほとんどありません。なかには直行直帰OKの会社もあり、「残業なし」の仕事に転職したい方におすすめです。
3.工場関係
工場関連の仕事も「残業なし」、または残業少なめの傾向にあります。工場は土日祝日を休日に設定しているところもあるため、「土日休み」の希望も叶いやすいでしょう。1日や月あたりの生産管理も徹底されており、無理のない納品スケジュールで働ける可能性もあります。
また、定時になると工場全体の電源を落とし、従業員が残業しないよう努めているところも。転職活動で「残業なし」の仕事を探している方は、「デメリットもある?残業が少ない仕事の特徴と探し方」もあわせてご覧ください。
シフト制で「残業なし」の転職先3選
シフト制で「残業なし」、または残業が少ない正社員の仕事には、販売職や清掃スタッフ、受付スタッフがあります。シフト制の仕事は、自分の都合に合わせた勤務日程が組みやすい反面、土日出勤となる場合が多いでしょう。
1.販売職
販売職も、残業が少ない仕事の一つとして挙げられます。販売職はシフト制勤務が主なため、シフトで決められた時間以外は基本的に働く必要がありません。また、お客さまを直接相手にする職種のため、店舗の営業時間内における仕事がメインとなります。
ただし、繁忙期は裏方作業や開店準備などが増え、残業が発生する可能性もあるでしょう。「残業なし」の転職先を求めている方は、その点も踏まえたうえで検討することが大切です。
2.清掃スタッフ
清掃の仕事は、基本的に作業ができる時間が限られます。なぜなら、作業が長時間に及ぶと、お客さまの利用に影響をきたす可能性があるからです。そのため、何時から何時までという形で時間を決めて作業をする場合が多く、「残業なし」または残業少なめで退勤できる可能性が高いでしょう。
なお、清掃スタッフは施設の都合に合わせて勤務日程を組む必要があるため、土日や早朝、深夜出勤もあり得ます。応募する際は、どの時間帯で働くのか必ず確認しておきましょう。
3.受付スタッフ
受付スタッフは、各所において受付時間が定められていることから、「残業なし」のシフト制で働ける可能性が高い仕事です。職場は医療機関や商業施設、企業など幅広いのが特徴。仕事内容は接客や事務作業などがメインです。
特別なスキルや資格が必要ない場合も多く、未経験者歓迎の求人も豊富にあるため、「残業なし」のオフィスワークに挑戦したい方におすすめです。
転職活動の面接で「残業なし」について聞くのはOK?
「残業なし」かどうかを面接で聞くことは可能です。しかし、状況によっては面接官にマイナスイメージを与えてしまうこともあります。面接では、質問の伝え方やタイミングに注意しましょう。
転職の面接で残業について問うのは控えよう
「働くうえで△△は譲れない」といった強い希望がある場合を除き、面接時に「残業なし」かどうかを質問するのは避けたほうが無難です。残業に限らず、面接で実際の待遇面に関する質問をすると、「待遇ばかり重視して、働く意欲が低い」と評価される恐れがあります。
内定後に質問するのは失礼ではないので、残業について気になる方は内定連絡が来たときに尋ねましょう。勤務形態を詳しく確認したい場合は、内定承諾前に面談を設定してもらうのもおすすめです。ただし、内定承諾後に内定を取り消すのは会社に迷惑が掛かります。疑問や不安があれば内定を承諾する前に質問し、よく検討してから就職の決断をしましょう。
残業に関する質問はタイミングや伝え方を工夫しよう
残業や待遇面が転職の軸となる理由で、面接中に聞いておきたい場合は、最終面接時に確認しましょう。家族の介護をしている、勤務地が自宅から遠いといった理由で残業が難しいときも、面接で伝えておくと入社後のトラブルを避けられます。
質問する際は、「今の会社では月△時間ほど残業していますが、御社では何時間くらい許されていますか?」「同じくらいの時間と考えても良いですか?」など、残業に対応する意思が伝わる質問を意識しましょう。「残業は何時間ですか?」「残業なしで働けますか?」と単刀直入に尋ねると、面接官によっては「この人は少しも残業をしたくないのでは?」と受け取られ、マイナスイメージにつながる可能性があります。
面接のマナーについては、「面接の流れやマナーを場面別に解説!よくある質問も確認しよう」のコラムでも紹介しています。ぜひご一読ください。
「残業なし」の会社できついと感じる場合はある?
極端に長い残業時間は心身の負担になるものの、「年収を増やしたい」「仕事にやりがいがある」「スキルアップしたい」といった理由から、「残業がないと困る」「残業なしはきつい」と感じる人も一定数存在します。
高い給与を得るために残業代が欲しい場合
何らかの事情で年収を増やしたいと考えている方は、残業代により収入額を増やしている場合もあります。なかには残業がなくなったり減ったりすると、収入が減少し生活を維持できなくなるという人も。「年収を増やしたい」という希望に加え、本当に仕事でやることがあり残業しているのであれば問題はないでしょう。
しかし、不要・不当な残業を続けている場合は、「残業なし」でも生活できる年収を得られる会社へ転職するのをおすすめします。
仕事にやりがいを感じている場合
「仕事が好き」「やりがいがある」と感じている人のなかには、プライベートよりも仕事が楽しいと考える方もいます。そのため、「残業なし」ではやりがいが感じられず、きついと感じる場合も。また、「残業をしてでも仕事をしていたい」「家に帰っても特にやることがない」といった人も、自ら残業を好む傾向があるでしょう。
仕事時間を増やしてスキルアップを目指す場合
成長意欲が高い人のなかには、残業ができない職場環境が合わない人もいます。一般的に勤務時間内では、与えられた仕事をまっとうすることが最優先課題です。そのため、「スキルアップをしたい」「ミスを少なくしたい」など仕事に対する意欲が高い人は、定時後に残って努力したいと思うこともあるでしょう。
しかし、「残業なし」の職場では、たとえ社員が残業代のつかない状態で残っていたとしても、会社の方針として「早く帰宅してほしい」と思われることもあるようです。
残業を含め、自分がどのような点を重視して仕事探しをするのか、しっかりと方針を決めたうえで転職活動のスタートを切りましょう。「大手企業で「残業なし」はありえないのかな?」「辞めても転職がうまくいくか自信がない…」と不安や悩みを抱えている方は、ハタラクティブの活用がおすすめです。
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「残業なし」の会社へ転職したい人からよくある質問
以下では、「残業なし」の会社へ転職を希望する人に向けて、Q&A方式で回答していきます。ぜひ参考にしてください。
大手企業で「残業なし」完全週休2日制の仕事はある?
「完全週休2日制」「100%残業なし」の大手正社員求人は少ない傾向にあります。そのため、すぐに「残業なし」の条件に合った仕事を見つけて転職するのは容易ではありません。
「残業なし」もしくは「残業が少なめ」の職種としては、「事務職」や「BtoB営業職」などが挙げられます。詳しくは、このコラムの「土日休みで「残業なし」の転職先3選」をご参照ください。
40代で「残業なし」の会社へ転職できますか?
転職活動のやり方次第では、残業の少ない会社への転職は可能です。
40代でキャリアを形成し、経験やスキルを身につけているのであれば、転職先でも重宝される可能性があるでしょう。
経験不問の求人でも自己分析や企業研究などの作業を徹底し、採用選考で自分の強みや経験をしっかりとアピールすることが重要です。転職活動を成功させる秘訣は、「転職がうまくいく人の特徴とは?企業選びのコツもあわせて紹介」を参考にしてください。
看護師や保育士で「残業なし」の職場はありますか?
看護師や保育士の場合、勤務する施設の方針や仕事内容によっては、「残業なし」の職場もあるでしょう。
たとえば、健診センターやクリニックなど、看護師の勤務場所は多岐に渡ります。保育士の場合も、フリー保育士など多様な働き方により「残業なし」「残業少なめ」で働くことが可能です。そのほか、「残業なし」の職場を見つけるコツについては、「『残業なし』の転職先を探す3つのポイント」でも解説しているので、ご覧ください。
求人で「残業なし」が嘘か本当か分かりますか?
求人票の真偽を確認するためには、記載内容をよく見極めることが重要です。たとえば、給与の幅が大きく記載されていたり、「要相談」といったワードを多く使用していたりする場合は、残業による給与の変動や、勤務時間が変更される可能性があるため注意しましょう。
また、求人票の内容に惑わされないためにも、事前の企業研究で会社の実態を十分に把握することが大切です。
「ハタラクティブ」では、キャリアアドバイザーが疑問点や不安を応募先企業に確認するサポートも行っています。ぜひご活用ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。