- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 自己PRで「気配り」を長所としてアピールするには?回答のポイント
自己PRで「気配り」を長所としてアピールするには?回答のポイント
更新日
この記事のまとめ
- 企業が長所を聞く目的は、適性や論理的な説明力があるか見るため
- 気配り上手な人に共通するのは、周りを見られることや主体的に行動できることなど
- 長所で気配りを軸にする際は表現を言い換えて伝えるのがポイント
- 気配りを長所にするなら、エピソードを交えて入社後にどう活かすかを伝えよう
- 長所をアピールする際は、業務に関係ない内容を話すのは避けよう
就活中の方のなかには、「気配りができることを長所にしたいけど伝え方がわからない…」という方もいるでしょう。気配りができることをアピールする際は、具体的なエピソードを交えつつ、入社後どのように活かすかを伝えると良いでしょう。このコラムでは、長所を伝える際のコツや、採用担当者に良い印象を与えられる例文を紹介するので、ぜひご一読ください。
企業が長所を聞く目的とは?
転職時の面接では、長所を聞かれることもあるので、自分なりの回答を用意しておく必要があります。企業が応募者の長所について質問するのは、応募者の人柄が企業の求める人物像や募集職種の特性に合っているかを見極めるためです。
そのため、業務に関連する長所を挙げるのがおすすめ。その際、面接で話す内容と整合性を取ることも大切です。たとえば、営業職に応募していて交渉力をアピールしたいのであれば、それにからめた具体例を挙げるとより印象的といえます。
また、応募者が自分自身のことを分析して強みや弱みを認識し、論理的に説明できるかを知ることも企業が長所を聞く目的です。「長所は○○です。前職では…」というように、結論を先に述べてから、それを裏付ける業務に関連した具体例を手短に話しましょう。 短所を聞かれた場合は、長所と矛盾しないよう気をつけ、短所を認識したうえで「どのように改善したか」「どのように今後改善するのか」を話す必要があります。
長所と短所を面接で聞かれる理由については、「長所と短所を面接で聞かれる理由とは?好印象な答え方を例文でご紹介!」のコラムもご一読ください。企業が長所と短所を面接で聞く理由や自己分析のやり方と回答のポイント、例文も紹介します。
気配りができる人材に共通する傾向
ここでは、気配りができる人に共通する傾向を4つご紹介します。以下で気配りができる人の具体的な特徴をチェックしてみてください。
気配りができる人材に共通する傾向
- 周りを見て行動できる
- 主体的に行動できる
- 謙虚さがある
- コミュニケーションスキルが高い
周りを見て行動できる
気配りができる人材に共通する特徴の一つは、「周りを見て行動できる」ことです。これは、面倒見が良かったり、相手の立場になって考えられたり、物事を客観的に俯瞰できたり、空気を読んだ発言ができたりすることが背景にあるようです。
このような特徴をもつ人は職場やチームで信頼を得やすく、協力的な雰囲気を作り出し、組織全体のパフォーマンス向上に貢献するでしょう。「周りを見て行動できる」ことは気配りができる人材の特徴であり、その結果として職場の雰囲気が良くなりチーム全体のパフォーマンスが向上します。
主体的に行動できる
「主体的に行動できる」とは、自分から進んで周りを見て、そのときに必要なことを考えて行動する能力です。
主体的に行動できる人は、自分から動いて他者が困っていると気づけるでしょう。そして、何をすべきかを自分で判断し、すぐに行動します。たとえば、同僚が忙しそうなら助けたり、チームに役立つアイデアを提案したりするなどです。主体的に行動することで、問題が起きたときにもすぐに対応できるため、周りから信頼されるようになるでしょう。
謙虚さがある
謙虚な姿勢があることも気配り上手な人の特徴です。謙虚な人は、自分の意見や信念を押しつけるのではなく、柔らかな物腰で他者と接し、相手を尊重する意識をもっています。目上の人だけでなく、同僚や後輩に対しても礼儀正しく接し、その謙虚さから高く評価されることがあるようです。
コミュニケーションスキルが高い
コミュニケーション力がある気配りができる人は、初対面でも人見知りをせず積極的にコミュニケーションを取ります。新しい人間関係を築くために自分から話しかけ、相手との距離を縮める努力を積極的にしているといえるでしょう。
また、気配りができる人は相手の話に耳を傾けるのが得意な傾向があるようです。相手の話を真剣に聞き入れ相槌を打って反応することで、話している相手は「自分を尊重してくれる」と感じ信頼関係が生まれやすいでしょう。
長所で気配りを軸にする際は表現を言い換えて伝える
気配りができることを効果的にアピールするには、表現を言い換えて伝えるのがポイント。たとえば、「協調性がある」に言い換えるのがおすすめです。周囲の人々の感情やニーズを考慮した発言や行動ができ、円滑なコミュニケーションを実現する能力をもっていると示せるでしょう。
また、「率先して行動ができる」という表現も有効です。その場で必要な行動を迅速に理解し、自ら進んで動けることをアピールし、フットワークの軽さや決断力を印象づけられるでしょう。伝える際に、具体的なエピソードや周囲からの評価を交えることで、説得力のある文章に仕上げられます。
自己PRで気配りができることをアピールするコツ
自己PRで気配りができることをアピールするコツは、下記のとおりです。
自己PRで気配りができることをアピールするコツ
- 結論ファーストで伝える
- 具体的なエピソードを交える
- どのような結果になり何を学んだかを述べる
- 入社後にどう長所を活かすかまとめる
結論ファーストで伝える
自己PRで気配りの能力を結論ファーストで伝えられると、効果的。この方法は、相手にすぐに自分の強みを伝えられるため、印象が残りやすくなります。最初に「私は気配りができる」と明言し、そのあとに具体的な事例や経験を挙げて説明することで、相手に自分の気配りの強みを明確に示せるでしょう。
具体的なエピソードを交える
自己PRで気配りの能力をアピールする際は、具体的なエピソードを交えるのがおすすめです。自分がどのような場面で、どのような気配りをしたのかを具体的に説明することで、自分の長所が伝わりやすくなります。具体例を挙げられると、抽象的な言葉だけでは伝わりにくい自分の気配りの質や能力を実証し、説得力をもったアピールができるでしょう。
どのような結果になり何を学んだかを述べる
自己PRで気配りの能力をアピールする際に大切なのは、自分の行動がどのような結果につながり、それから何を学んだかを具体的に述べることです。経験から得た学びや成長を示せると、自分の気配りの質とその価値を明確に相手に伝えられるでしょう。
入社後にどう長所を活かすかまとめる
自己PRで気配りの能力をアピールする際のポイントは、入社後に自分の気配りをどのように活かすかを具体的にまとめることです。具体的な活用例を提示し、チームコミュニケーションの円滑化や顧客関係の強化などでどのように貢献するかを説明します。また、自分の気配りが組織の目標達成にどのように寄与するかを示し、入社後の活動で期待される成果や効果を予測できると、アピールが具体的で説得力のあるものになるでしょう。
自己PRで気配りができることを伝える例文
ここでは、自己PRで気配りができることを長所として伝えるときの例文を、印象の良い例文と悪い印象になりやすい例文に分けてご紹介します。気配りができることを長所としたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
印象の良い例文
下記は、自己PRで気配りができることを長所として伝える際、企業側からの印象が良い例文です。
アルバイトでの経験
「私のアルバイト経験において、気配りが重要だと感じた瞬間がありました。
ある日、忙しいランチタイムに、お客さまが特定の食事制限をもっていることを知りました。私は迅速に対応し、メニューのなかから彼らが安全に食事を楽しめる選択肢を提案しました。その結果、お客さまは喜んでいただけ、その後も定期的に来店してくれるようになりました。
この経験から、相手のニーズを理解し、細やかな配慮をすることが顧客満足度を高め、店舗の信頼を築くために不可欠だと学びました」
上記では、具体的なエピソードを通じて自分の気配りの能力を示し、その結果得た学びを述べています。これにより、気配りができることを具体的かつ説得力をもって伝えられるでしょう。
前職(現職)での経験
「前職において、私は顧客対応のなかで常に気配りを心掛けてきました。
たとえば、お客さまのニーズを理解し、それに応じた提案やサポートを行うようにしていました。その結果、顧客満足度が向上し、定期的にリピートしていただける関係を築くことができました。
また、チーム内においても、ほかのメンバーの負担を考慮して自ら積極的にサポートし、チーム全体の効率向上に貢献しました。私はこれらの経験から、相手の立場に立って行動することの重要性や周りの人々と協力して目標を達成することの意義を学びました」
この例文では、具体的な顧客対応のエピソードとチーム内での協力例を挙げ、自分の気配りがどのように実践され、結果をもたらしたかを示しています。また、学びや理解も述べることで、自分の気配りの能力を明確に伝えています。
学生時代の経験
「学生時代、私は学校の文化祭の実行委員として活動しました。特に、クラスの代表として周囲の意見を集約し、それを基にイベントの企画や運営を行いました。
具体的には、クラスメイトが提案したアイデアを熱心に聞き、全員が納得する形で実現できるよう努力しました。その結果、参加者が満足するイベントを運営することができました。また、困難な状況に直面した際には、柔軟な対応でチーム全体のモチベーションを維持し、最終的には円滑な運営を実現させることができました。
学生時代のこの経験から、相手の立場や意見を尊重し、協力して目標を達成することの重要性を学びました」
学生時代の具体的な活動を挙げ、そのなかでの気配りやチームワークの実践例を示しています。また、困難な状況での対応や学びについても触れることで、自分の気配りの能力を具体的かつ説得力をもってアピールできるでしょう。
印象が悪くなりやすい例文
ここでは、自己PRで気配りができることを伝える際に、企業側からの印象が悪くなりやすい例文をご紹介します。
何を伝えたいのかわかりにくい例文
以下は、自己PRで気配りができることを伝える際に、印象が悪くなりやすい例文です。何を伝えたいのかわかりにくい内容になっています。
「学生時代には、クラスメイトとの関係を大切にしてきました。さまざまなイベントでサポートして、周りの人と仲良くなるよう努力していました」
この例文では、気配りができる具体的なエピソードやその成果が示されておらず、単に一般的な価値観や努力のみを伝えています。具体例やその気配りが「どのように役立ったか」「どのような学びがあったか」を示していないため、抽象的な言葉だけで内容が終わっています。このような例文では、自分の実力や経験が伝わりにくく、印象が弱いと感じられるでしょう。
具体的なエピソードがない例文
以下は、自己PRで気配りができることを伝える際に、具体的なエピソードがないため印象が悪くなりやすい例文です。
「私は気配りができると思います。人の気持ちを考えたり、協力したりするのが得意です」
上記では、具体的な状況や行動、その結果について述べておらず、抽象的な言葉だけで気配りができると主張しています。自己PRでは具体例を挙げ、そのなかで自分の能力や価値を明確に示すことが重要です。
入社後の話が添えられていない例文
以下は、入社後の展望が添えられていないため、印象が悪くなりやすい自己PRの例文です。
「私は気配りが得意です。以前の職場では、常に同僚や顧客のニーズを考慮し、円滑なコミュニケーションを心掛けてきました」
自分の気配りの能力は主張できているものの、具体的な「入社後の展望」や「その能力をどのように活かしたいか」について触れていません。自己PRでは、自分の過去の経験や能力を具体例で示しつつ、それを今後の職場でどのように活かしたいかを明確にすることが重要です。
長所の例文については、「短所を長所に言い換えよう!面接で評価される伝え方とポイントをご紹介」のコラムでも紹介しています。
長所を回答する際に注意するべきこと
長所を回答する際に注意するべきことを以下にまとめたので、ぜひご一読ください。
長所を回答する際に注意するべきこと
- 業務に関係のない内容は伝えない
- 長所は短所に言い換えられるため矛盾が生じないよう注意
- 内容は1つに絞り一貫性をもたせる
- 書類選考や面接での気配りも忘れない
業務に関係のない内容は伝えない
長所についての回答で注意すべきなのは、業務に関係のない内容を挙げることです。
たとえば、デスクワークに応募しているのに「体力には自信があります」「しっかり者と言われます」「子どものころから妹や弟の面倒を見ていました」という回答では、その長所をどのように入社後に活かすのかをイメージしにくい場合も。自己アピールができるチャンスだと思って、具体的に仕事に活かせるような長所を選んで説明しましょう。
また、長々と話したり多くの長所を挙げたり、「短所はありません」と答えたりすることは避けるべきです。「自己分析ができていない」「論理的に話せない」と思われる可能性があります。
長所は短所に言い換えられるため矛盾が生じないよう注意
長所を短所に言い換えられる可能性がある場合、矛盾が生じないよう注意する必要があります。たとえば、「協調性がある」ことをアピールしたい場合、捉え方によっては「受け身で優柔不断」と思われる可能性もあるようです。
まず、具体例を挙げて「長所がどのような状況で、どのように役立ったか」を明確に示しましょう。
内容は1つに絞り一貫性をもたせる
自己PRを作成する際には、エピソードを1つ選ぶことがポイントです。複数のエピソードを挙げると、話の焦点がぼやけたり、各エピソードの内容が薄くなったりする恐れがあります。特に印象的で具体的なエピソードを選び、自己PRを作成するのがおすすめです。
また、選んだエピソードを志望動機などにもつなげると、一貫性をもたせられるので説得力が増すでしょう。
書類選考や面接での気配りも忘れない
長所を述べる際に大切なのは、書類選考や面接での気配りも忘れないことです。具体的には、「自己PRを書く際、自分の強みを具体的な例や数字で裏付けて説明する」「面接では、相手とのコミュニケーションを意識して行動する」などです。気配りができる旨を実際に採用担当者にアピールすると良いでしょう。
「長所と短所を面接で聞かれる理由とは?好印象な答え方を例文でご紹介!」のコラムでは、長所を伝えるポイントについて解説しています。
気配りが高評価となる業種・仕事の例
気配りができるという長所は、どのような業種においても大切な要素です。特に、サービス業や接客業、小売業、飲食業では重宝されるでしょう。なぜなら、これらの業界では顧客や利用者と直接対話する機会があり、相手のニーズを理解して適切に対応する能力が求められるからです。
たとえば、医療や宿泊業、レストランなどでは、お客さまとの信頼関係を築くために気配りが不可欠。相手の立場に立って丁寧に対応することで、満足度を高め、リピートにつながる可能性もあるでしょう。
同様に、IT業界もユーザーやクライアントとの円滑なコミュニケーションが、プロジェクトの成功に影響を与えることがあります。AIやロボットが進化しても、人間特有の温かみや柔軟性、対応能力は代替できません。
長所に関するQ&A
ここでは、長所に関する質問にQ&A形式でお答えします。
選考で気配りを長所や強みとして伝えるメリットは?
気配りを長所や強みとして伝えるメリットは、コミュニケーション能力と傾聴力をアピールできる点です。働くうえでは同僚や上司をはじめ、取引先やお客さまなどとコミュニケーションをとり、良好な人間関係を構築することが大切。特に接客をともなう職種では、気配りができると信頼関係が深まり、購買意欲へとつながる可能性もあるので重宝されるでしょう。
「自分の強みの効果的な伝え方が分からない…」とお悩みの方は、「自分の強みの伝え方とは?効果的なアピール方法を解説」のコラムも参考にしてみてください。
「気配り」の長所と短所は?
気配りの長所は、他者への配慮や適切な対応ができることです。一方、短所としては周囲を気にかけ過ぎて考え込んだり、ストレスを引き起こしたりすることが挙げられます。自分の長所と短所を把握して、自己分析ができていることをアピールしましょう。
「長所・短所を面接で聞かれた際、どのように答えるのが良いのか分からない」という場合は、「長所・短所はどう答える?分からないときの対処法や言い換えの例文を紹介!」のコラムもぜひご一読ください。
気配りができる人の特徴は?
「周りを見て行動できる」「主体的に行動できる」「謙虚さがある」「コミュニケーションスキルが高い」などです。詳しくは、このコラムの「気配りができる人材に共通する傾向」で解説しています。「自己PRの作成方法がわからない」「自分一人での仕事探しが不安」という方は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。