営業からの転職でおすすめの職種は?未経験からの成功のコツを解説

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この記事のまとめ

  • 営業から転職するのにおすすめな職種は、企画職や事務職など
  • 営業から転職する際に役立つスキルは、コミュニケーション能力や計画力
  • 営業から転職すべき人には柔軟性がない、計画性に乏しい特徴がある
  • 営業から転職を成功させるには、自己分析や転職理由を明確にすることが大切

「営業から転職したいけど、どんな職種を選べば良いか分からない」という方もいるでしょう。営業から転職する際は、コミュニケーション能力や課題解決能力を活かし、企画職やITエンジニアを目指すのも一つの選択肢です。このコラムでは、営業職から転職すべき人の特徴もまとめました。営業の仕事をしているものの、なかなか結果や評価につながらないとお悩みの方は参考にしてください。

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営業から転職できる?

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結論から述べると、営業職は転職しやすい業種といえます。
営業職で身につけるスキルはどんな仕事にも必要とされるため、転職は十分に可能です。また、営業の業務内容は、仕事の基本。ものやサービスが売れる仕組みや顧客対応を理解している人材は、どの企業でも重宝されるでしょう。

営業職の経験は有利になる

営業職は商品やサービスを売り込むのが仕事ですが、その本質は顧客の抱える問題や求める商品をヒアリングし、問題や課題を見つけて解決すること。さらに、営業職の特徴であるノルマや目標は「達成するための計画力」「より効率化を目指すPDCAサイクル」を伸ばす要因となります。

営業職が身につけている「コミュニケーション力」「問題解決能力」「ヒアリング力」「提案力」などは、職種を問わずどの仕事でも求められるスキルです。汎用性が高いため、未経験の異業種や異職種への転職でも評価対象となるでしょう。

営業からの転職パターン例

営業からの転職の選択肢として、異業種や同業他社の営業職に転職するパターンがあります。業界や会社が変われば商品や営業形態も変わるので、やりがいを感じられる可能性があるでしょう。

また、営業ではない異職種に転職するのも選択肢の一つ。仕事をしていくなかで営業という職種が合わないと感じたり、興味を惹かれる分野がほかに見つかったりすることもあります。異職種に営業から転職する場合、営業の何が合わなかったのか、これまでの経験を次へどう活かしたいかを明確にして仕事を選ぶことが大切です。

営業職への不満を原動力にした転職活動は失敗する恐れも

「営業職が嫌だから転職したい!」と不満の気持ちだけで転職活動をしても、明確な目的がないままでは成功する可能性は低いといえるでしょう。
現状に不満を抱えていることが悪いわけではありません。しかし、「辞めたい」という勢いだけで転職活動を始めてしまうと、なかなか内定が得られず転職活動が長引いたり、自分に合わない仕事を選んでしまい、結果早期退職につながったりする可能性があります。次の職場で自分らしく働くためにも、転職する目的を明確にしてから行動を起こしましょう。

目的の立て方が分からない方は、「転職の目的がないと成功しない?明確化したほうがいい理由と整理する方法」のコラムを参考にしてください。

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営業から転職を考えている方に向けてハタラクティブ在籍アドバイザーからのアドバイス

「営業から転職したいけど、転職できるのだろうか?」と悩む方も多いですよね。特に異業種へ転職を考えている方は、どのような仕事が合うのか疑問に思うでしょう。

営業職は、お客さまへの提案や商品提供に携わり、コミュニケーション力や提案力、交渉力など広範なスキルが求められます。また、仕事内容によっては、商品提案力や提案資料の作成力など、多岐にわたるスキルを身につけている営業職の方もいるでしょう。

そのため、営業経験は転職活動において大きな強みとなりやすく、さまざまな職種へのチャンスがあるといえます。後述する「営業から転職する際におすすめの9つの職種」では、営業職から転職を考えている方におすすめの職種を紹介しているので参考にしてみてください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

営業から転職を考える6つの原因

営業から転職を考える理由には、「営業スタイルが苦手」「ノルマがつらい」などがあります。営業の仕事そのものではなく、仕事のやり方や文化に対して不満を抱く傾向が見られるようです。

営業から転職を考える原因

  • 残業が多い
  • ノルマがつらい
  • 体力的に厳しい
  • 飛び込み営業がつらい
  • 年収や待遇面を改善したい
  • 扱っている商品やサービスに魅力を感じない

1.残業が多い

会社によって状況は異なりますが、営業職は残業が多い傾向にあります。勤務時間外に事務作業をこなしたり、クライアントとの付き合いで飲み会に参加したりすることも。
また、ノルマを達成するために、自ら業務時間を延ばして仕事に打ち込むこともあります。勤務時間内は営業活動が中心となるので、ほかの業務を行うためには残業せざるを得ないという事情があるようです。

2.ノルマがつらい

営業職は契約件数など数字で成果を判断される傾向が強いため、ノルマが課せられている場合が多いようです。そのため、ノルマを達成できない状況が続くと精神的につらくなることも。毎日ノルマに追われることに疲れ、営業から転職を考える場合もあるようです。

3.体力的に厳しい

特に外勤の営業職の場合、1日にいくつものクライアントを訪問することがあるので、体の負担を感じる人も多いでしょう。また、状況によっては休日出勤する場合もあるため、思うように休養がとれず、営業から転職を考える人もいるようです。

4.飛び込み営業がつらい

新規営業では、飛び込み営業をする場合もあります。飛び込み営業はアポをとっていないうえ、そもそも自社のサービス・商品に興味が薄い相手を対象とするため、冷たい態度をとられることも珍しくありません。冷たくあしらわれ、業績につながらない状況が続くと、ストレスが溜まって「営業から転職したい」と考える人もいます。

5.年収や待遇面を改善したい

営業は、成績を残さないと給与を向上させることは難しい仕事です。また、契約をとれた月はよくても、取れない月は低いなど毎月の給与額が定まらないことも。扱う商品や契約数によっては高収入を狙えますが、給与が低い状態が続く可能性もある仕事です。年収や待遇面の改善を理由に、営業から転職を考える人も多いでしょう。

営業から異業種へ転職すると年収は低くなる?

営業から転職する際、異業種を選択すると年収が低くなる可能性はあるでしょう。その理由は、営業職にインセンティブや残業などがあるためです。また、未経験の業界や職種に就いた場合も年収が低くなることがあります。

転職後、一時的に年収が低くなるだけならそこまで心配することはありません。しかし、「自分の時間を増やしたい」「新たな業界で働きたい」といった理由から転職するなら、営業職のときより年収が低くなる可能性もあるでしょう。その場合は、金額に納得できるのか、自分の許容範囲であるかどうかを見極めておくことが重要です。

6.扱っている商品やサービスに魅力を感じない

営業職は自社のサービスや商品を紹介し、お客さまに購入・契約してもらう仕事です。しかし、自分が紹介している商品に魅力を感じられなければ、営業活動もうまくいかずストレスを感じることになるでしょう。自ずとモチベーションを保つのが難しくなり、営業から転職したいと考える人もいるようです。

営業職の仕事内容は企業によって異なる

「営業職」といっても、世の中すべての営業職の仕事内容が同じではありません。営業職の仕事は企業や業界などによっても異なります。また、営業方法や成績の求められ方などのスタイルも、それぞれ違いがあるもの。そのため、現職の経験だけで「自分は営業職が嫌い、向いていない」と一概にはいえないでしょう。

仕事のやりがいや不満などは、その企業の社風やマネジメント、勤務時間、給与、評価基準などさまざまな要素によって構成されます。営業から転職したいと考えているなら、「自分は今の仕事で何が不満なのか」を自己分析によって洗い出し、自分に合う仕事や職場などを探してみるのがおすすめです。

営業から転職する際におすすめの9つの職種

営業から転職する際に向いている職種には、企画・マーケティング職や事務職などがあります。今回紹介する職種は、未経験の異業種でも営業職として身につけたスキルが活かせる仕事ですので、ぜひ検討してみてください。

1.企画・マーケティング職

営業職で分析力を磨いた人に向いている職種には、企画・マーケティング職があります。
企画・マーケティング職はデータを分析し、顧客にどのようなニーズがあるのかを考えるのが仕事です。営業職で培ったクライアントのニーズを把握する力も活きるでしょう。

2.コンサルタント

コンサルタントは、クライアントの抱える問題を解決するための案を考え、助言をするのが仕事。営業から転職する場合、営業経験で得た傾聴力や課題発見力、問題解決力が活かせます。
コンサルタントの仕事」のコラムで、コンサルタントについて理解を深めましょう。

3.事務職

コツコツ作業を進められる人に向いている職種として、事務職が挙げられます。事務職は、ほかの部署の仕事が円滑に回るようにサポートするのが仕事。書類作成やデータ入力といった正確性が求められる業務を主に担当します。
営業から転職する際は、営業経験を活かして営業事務として働くのもおすすめ。営業職の業務をよく理解しているので、アシスト役として大きな力を発揮できるでしょう。

4.商品開発

営業で培った分析力・調査力を活かしたいという人は、商品開発にも向いているでしょう。商品開発は、商品のイメージ・アイディアを形にするのが仕事です。アイディア・イメージが実現可能かを判断して商品化するだけでなく、必要に応じて自分もアイディアを出していきます。
営業をするなかで感じた「こんな商品やサービスがあれば」という気持ちを形にすることもできるので、より顧客や世の中のニーズに合った商品・サービスを作り出せるでしょう。

5.ITエンジニア

コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力がある人に向いている職種には、ITエンジニアが挙げられます。ITエンジニアは専門知識が必要な仕事ではあるものの、需要に対して人手が不足していることから、「未経験OK」「第二新卒歓迎」といった求人を出す企業も。
IT業界は慢性的な人手不足に悩まされており、「未経験者を採用して社内で育てる」と考える会社も多いので、営業から転職する際に目指しやすいでしょう。

6.販売職

販売職とは、その名の通り商品を販売することがメインです。店舗への来客応対やレジ打ち、在庫管理なども販売職の仕事に含まれます。販売職の仕事は顧客対応に求められるコミュニケーション能力だけでなく、在庫や売れ行き、流行から世の中の流れや消費者の心理を読む力など、多くの能力が必要です。
トータルで求められるのは、お客さま視点での仕事ができるかどうか。その面では、営業職というお客さまに必要な商品を提供する仕事からの転職は有効な職種といえるでしょう。

7.人事

人事と営業職の共通点は、コミュニケーションスキルが求められること。人事は面接のなかで、応募者が長く働いてくれるか、会社とのミスマッチはないかを判断しなければいけないからです。

また、会社の中で人的資源は非常に大切な要素の一つ。そのため、間接的に会社を運営することにも携われる職種です。人事の詳しい仕事内容やメリットが知りたい方は「人事の仕事」を参考にしてください。

8.秘書

営業からの転職には、秘書もおすすめです。秘書とは、企業の社長や役員などのスケジュール管理や来客対応、会議・商談準備、社内外の人たちとのやり取りなど幅広い仕事を担っています。多くの人と関わったり、日程調整を行ったりするため、営業職で培ったコミュニケーションスキルや臨機応変に対応できる能力などが発揮できるでしょう。

9.スーパーバイザー

スーパーバイザーは、飲食業や小売業、医療業界などで複数のエリアや店舗を統括する管理者のことです。管轄エリアの店舗を訪問し、運営をサポートします。また、従業員の勤怠管理や業務の効率化、人材育成などを行い、より良い仕事ができるよう配慮する仕事です。

売上や目標達成率など数値を意識する必要があることから、営業からの転職先として向いているでしょう。また、マネジメント経験がある方や店舗の運営に興味がある方も、やりがいを感じられる仕事です。

営業から転職した方が良い人の6つの特徴

柔軟な対応が苦手だったり、実力ではなく年功序列を重んじたりする方は営業から転職したほうが良い可能性があります。営業職は基本的に能力主義。顧客の要望やスケジュールによっては時間外の業務も発生するため、合わないと感じるなら転職を検討しましょう。

営業から転職した方が良い人の特徴

  • 柔軟な対応が苦手
  • コミュニケーションを図るのが苦手
  • 計画を立てるのが苦手
  • 実力主義やノルマのある環境が合わないよりも年功序列の企業で働きたい
  • プライドが高い
  • ストレスやプレッシャーに弱い

1.柔軟な対応が苦手

営業職は柔軟性が求められます。マニュアル対応だと、クライアントからの信頼獲得や継続的な付き合いが期待できない恐れも。ときには業務時間外の対応を求められたり、その場で回答が必要になったりすることもあるでしょう。

契約を決める要素として、商材の魅力以外に担当者の人柄が大きく影響することは少なくありません。そのため、信頼される対応をとりつつ、自社とクライアントのどちらのニーズも満たすように売り込むことが必要です。

営業職は顧客一人ひとりのニーズを敏感に察知し、その人に合ったサービスを提案する必要があるため臨機応変な対応が求められます。急な判断が苦手な方は、営業からの転職を検討しても良いでしょう。自己判断で柔軟に対応するよりも、マニュアルに沿って作業したい人には製造業などがおすすめです。

2.コミュニケーションを図るのが苦手

「人と話したり目を合わせたりするのが苦手」「会話に消極的になってしまう」など、コミュニケーションを図るのが苦手な方は、営業の仕事は難しいでしょう。
営業の仕事は、コミュニケーションスキルを活かす場面が多くあります。契約をとるためには顧客へ伝えることと同時に、聞く力も必要です。顧客の話からニーズを汲み取り、悩みや要望などを具体的な言葉にする力が重要になるでしょう。

工場のライン作業や配送ドライバー、警備員などは人と関わることが少なく、黙々と作業ができる仕事のため、コミュニケーションが苦手な方に向いているといえます。

3.計画を立てるのが苦手

業務を計画的に取り組めない人も、営業職には不向きでしょう。営業活動を行う際は、事前に資料を作成したり営業先の周り方を考えたりと、限られた時間のなかで効率よく動く必要があります。

また、顧客が求める納期に合わせた対応は必須。新規開拓から既存取引先のフォローまでこなすためには、計画性を持って業務を行うことが重要です。

こまめな返信や対応が苦手

「顧客からの連絡に対する返信や対応が遅い」「つい連絡を怠ってしまう」という人は営業職にはあまり向いていないでしょう。
クライアントと信頼関係を築くためには、疑問や要望に対する迅速なレスポンスが重要。クライアントからの問い合わせを数日間を放置してしまえば、「この人に任せて大丈夫だろうか」と不信感を抱かれてしまいます。日常生活で連絡が遅くなりがちな方は、ビジネスシーンでも返信やレスポンスを疎かにしていないかを振り返ってみてください。

4.実力主義やノルマのある環境が合わない

営業は、基本的には契約を多くとった人間が給与や待遇面でも優遇されるという実力主義の職種です。実力さえあれば年齢に関係なくキャリアを作ることができます。

しかし、それは全員にとって有効な制度とは言えません。安定や落ち着いた精神状態で働くことを望む方は、ノルマがなくマイペースで働ける企業のほうが合っている可能性があります。

5.プライドが高い

営業職に向いていない人のなかには、プライドが高い人も含まれます。営業の仕事は信頼を得ることも重要です。顧客からのニーズを汲み取るため、真摯に話を聞く姿勢がとれないと契約を成立させるのも難しくなります。

また、自分に否がなくても会社の代表として謝罪をする場合もあるため、プライドが高いと営業の仕事が苦痛に感じることもあるでしょう。

6.ストレスやプレッシャーに弱い

ストレスを敏感に感じやすかったり、プレッシャーに弱かったりする人も、営業職に向いていないといえるでしょう。営業職は、多くの人とコミュニケーションをとる職種。取引先だけでなく自社の関係部署などさまざまな方面に気を遣う必要があるので、比較的ストレスに悩まされやすい仕事です。

また、営業職はノルマ制が多く、目標に達成できないと上司や先輩から叱責を受けたり、減給されたりする恐れもあります。
仕事のやり方について悩む場面も多く、ストレスを感じやすかったり、うまく発散できなかったりする人だと、仕事がつらくなってしまうことも考えられるでしょう。

初めて営業から転職する際に必要なこと

初めて営業から転職活動をする際は、就活時の振り返りや市場調査、会社選びなどをしっかり行うことが重要です。具体的な方法を、以下で解説します。

就職活動を振り返る

就職活動を振り返り、「失敗した…」と思うところがあれば改善点がないかを考えましょう。たとえば、就活時に「会社の雰囲気だけで判断してしまった」「有名企業だから大丈夫だと思った」といった理由で会社を選んでいた場合、転職活動でも同じように判断してしまうと、また失敗してしまう可能性があります。
転職活動で同じことを繰り返さないためにも、「あのときなぜ失敗したのか」をしっかりと分析し、適切な対策をとれるようにしましょう。

新卒・中途市場それぞれの違いを把握する

初めての転職を成功させるには、新卒・中途それぞれの転職市場の違いを把握しておきましょう。新卒はどの求人にも応募することができますが、中途採用の場合は経験やスキルの保持がポイントです。また、新卒は未経験同士の相手がライバルになる一方で、中途採用は社会人を経験したすべての人がターゲット層となり、競争率も高くなります。

そのため、中途採用における転職ニーズを理解し、それに合う経験やスキルのアピールができるように心掛けると良いでしょう。ニーズを理解できていると、自分が持つ価値観や強みにマッチする企業を見極められるので、企業からも評価されやすくなります。

営業から転職を成功させる5つのコツ

営業から転職する際は、できる限り営業経験を活かせる仕事を探したり、実績を数字でアピールしたりするのが有効です。

営業から転職を成功させるコツ

  • 営業経験を活かせる仕事を探す
  • 自己分析する
  • 営業から転職する理由を明らかにする
  • 実績を数字でアピールする
  • 営業の仕事で頑張ったエピソードを用意する

1.営業経験を活かせる仕事を探す

営業職で身につけた知識・スキルを活かせる仕事なら、即戦力として活躍できることを採用担当者にアピールできます。「会社への貢献度が高い」と判断してもらえれば、採用される可能性が高まるでしょう。

求人検索の条件は絞りすぎず、視野を広く持って行うのがポイント。1つの条件に固執してしまうと、優良企業を見逃す原因となります。自分のなかで許容できる範囲を決め、転職先を探してみてください。

条件の優先順位を定めよう

営業から転職先を探す際は、条件の優先順位を定めるのがおすすめです。異業種へ転職を検討する場合、仕事内容をはじめ、職場環境や待遇面などがイメージとかけ離れている可能性があります。「自分が思い描いていたものと違う…」と入社後にギャップを感じないためにも、やりたい仕事や収入、勤務地、福利厚生などの条件を整理し、優先順位をつけておくと自分の適性に合った仕事が見つけやすくなるでしょう。

2.自己分析する

自己分析で、自分の長所・短所を明確にしましょう。応募先企業の業務に対し、長所をどう活かし、短所をどうフォローしていくのかを伝えるためです。また、長所・短所が明らかになれば自分に向いている職種が分かり、求人を絞り込む際に役立ちます。

自己分析のやり方は「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」で解説しているので、参考にしてください。

3.営業から転職する理由を明らかにする

自分はなぜ営業から転職したいのか、説得力のある理由を考えましょう。「営業職への不満を原動力にした転職活動は失敗する恐れも」でも解説したように、単に「営業の仕事が辛いから」という理由だけで転職するのは失敗につながります。なぜ営業職の仕事が辛いと思うのか、なぜ転職するのか、転職することでどうなるのかなど、転職の目的を具体的にしましょう。
「スキルアップしたい」「これまでの経験を活かしてより専門的な仕事がしたい」など、なぜ今の営業の仕事では成し得ないのかを採用担当者に伝えるのが大事です。

4.実績を数字でアピールする

これまでの実績を具体的な数字を交えて伝えると、自分の仕事ぶりを明確にイメージしてもらえます。たとえば企画・マーケティング職を志望する場合、「顧客のニーズをもとに製品の改良を提案したところ、消費者の満足度が上がり、売上が30%以上アップした」といった表現でアピールするのが良いでしょう。

5.営業の仕事で頑張ったエピソードを用意する

採用担当者は、営業の仕事でうまくいかなかったことや問題の解決方法を聞き、応募者の対応力を見たいと考えています。「仕事で大変だったこと」は面接でよく聞かれるので、要となるエピソードをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

資格の取得も検討しよう

営業として身につけたスキルや経験を生かして資格を取得するのも、転職を成功させるコツ。事務職を志望するなら簿記やMOS、不動産業界を志望するなら宅建やファイナンシャルプランナーなど、志望する仕事や業界に合った資格を取得してみましょう。
営業職のアピールできるスキルについては「営業スキルを上げるには?向いている人の特徴や求められる能力をご紹介」のコラムをご覧ください。

営業から転職するときに役立つ資格

この項では、営業から転職するときに役立つ資格についてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

Word・Excelといったマイクロオフィス製品の操作スキルを認定する国際資格。認知度が高く、学生にも人気の資格です。Word・Excelは営業職のみならず、幅広い業界や職種で使用されています。そのため、保有していれば転職後すぐに活用できるでしょう。

日商簿記

商工会議所が主催する、帳簿を記入する技術を測る試験です。簿記検定のなかでも有名な試験であり、就職・転職活動にも役立ちます。日商簿記には、1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級の5種類があり、3級は独学で合格を目指すことが可能です。
簿記は、企業の経理や会計、財務管理などのスキルを証明できるため、時代の影響を受けにくく、安定した需要があるでしょう。

TOEIC

TOEICは、アメリカの非営利団体であるETSが主催する英語力を測定する世界共通テストです。社会的信頼度が高く、学校や企業でも英語スキルを証明できる資格として活用されています。

TOEICの特徴は、合否ではなくスコアで判定されること。能力を数字で把握できるので、現在の自分の英語スキルを明確に確認できるのも魅力です。TOEICを取得していれば、外資系企業や貿易事務など、英語スキルが必須の職種にも挑戦できます。

宅地建物取引士

宅地建物取引士とは、不動産取引の専門家であることが証明できる国家資格。年間約20万人が受験する、国内最大級の資格試験です。宅地建物取引士の資格を取得すると、「独占業務」とされている重要事項の説明ができます。

宅地建物取引士が活かせる業界は、不動産業や建設業、金融業界など。また、将来的には役職に就けたり、資格手当がついたりと、キャリアアップ・待遇アップにつながる可能性があります。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、労働者のキャリア相談や助言、指導が行える専門家であることが証明できる国家資格です。資格があると、人材派遣会社やハローワーク、大学のキャリアセンター、地域の就労支援機関などで活躍できます。将来は経験を積んで独立したり、起業したりすることも可能です。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、相談者の人生の目標や夢を叶えるために、価値観やライフスタイル、経済環境などをもとに資金計画を立て、実現に導く専門家。これらの専門知識を保有していることを証明する資格です。保険や資産運用、相続、住宅ローンなど幅広い相談を解決するべく、さまざまな知識が求められます。
ファイナンシャルプランナーの資格は、保険会社や銀行、証券会社などの金融業界だけでなく、税理士事務所や不動産会社などでも活かすことが可能です。

営業から転職する際にアピールできるスキルは?

営業から転職するときは、業務で培ったスキルや強みをアピールしましょう。以下を参考に、志望先で役立つアピールポイントを見つけてみてください。

情報収集力

営業で身につく情報収集力は、異業種でも役立つスキルです。営業職は多くの企業へ訪問し、いろいろな情報を収集して自社のサービス・商品の提案に活用します。知識を増やし、新たなアイディアを取り入れることは、仕事の精度を高めるのにも役立つでしょう。

論理的思考力

倫理的思考力とは、物事を順序立てて整理し、矛盾が生まれないように考える思考法のことです。いろいろな視点から情報を分析し、解決策を提案することは、顧客との契約を成立させるだけでなく、社内での評価も高くなります。

また、論理的思考力があると、問題解決力も向上していくので、トラブル発生時にも具体的な解決方法や改善点が導き出せるでしょう。そのため、営業のみならずどの業界や職種でも重宝されるスキルといえます。

プレゼンテーション力

筋道を立てた説明によって、分かりやすく物事を伝えるプレゼンテーション力は、営業職にとって欠かせないスキルです。顧客のもとへ足を運び、現場経験を積むことで鍛えられます。プレゼンテーション力は、社内でのやり取りや会議などにも発揮できるため、転職時のアピールポイントとして活かせるでしょう。

営業から転職を成功させる年齢別のポイント

営業から転職をする際は、それぞれの年齢に合った強みを活かしてアプローチをすることが重要です。この項では、転職を成功させるポイントを3つの年代に分けて解説します。

20代の場合

20代の転職では、今後の将来性に期待して採用されることが多いようです。そのため、働く意欲や柔軟性があることをアピールできると良いでしょう。面接時の言葉遣いや態度などは、社会人としてのマナーがあるかどうかの判断材料になるため、慎重に挑んでください。

また、新卒採用後すぐの転職活動になる場合は、「またすぐ辞めてしまうのではないか」とマイナスの印象を与える可能性があります。「なぜ転職をするのか」を明確にし、面接官が納得できるような転職理由を述べられるようにしておきましょう。

30代の場合

30代の転職で重視されるのは、即戦力の有無です。志望先の企業が求めているスキルや経験があるなら、「入社後すぐに活躍できる」として採用されやすいでしょう。求人に応募する前は、仕事内容や条件、業界動向、企業規模などのリサーチを丁寧に行い、自分が採用される見込みがあるかどうかを見極めることがポイントです。
また、業界や職種の幅を決めず、広い視野をもって仕事探しをすることで、自分に合った求人に出会える可能性が高まるでしょう。

40代の場合

40代の転職は、自身の経験が活かせる職種に厳選して行いましょう。40代になると、20代・30代と比べて応募できる求人数が少なくなります。また、求人が見つかっても希望する条件や給与面などがマッチせず、なかなか採用に至らない場合も少なくありません。

企業側から「採用したい!」と思わせるためには、企業が求める能力と合わせてプラスアルファになるような経験やスキルをアピールできると良いでしょう。企業情報をしっかりと把握し、貢献できる要素がないかどうかを探してみてください。

営業からの転職する際の志望動機

営業から転職する際の志望動機は、「自分が転職先に求められていることはなにか」「転職先はどのような人材を求めているのか」を考えることが大切です。この2つを念頭に置きながら、自己分析をして営業職で培ったスキルをどう活かせるかを考えましょう。

また、営業職から新しい職種に挑戦したい理由、なぜ転職先の企業でないといけないのかも大切なポイント。これらの項目を押さえた志望動機を作成することで、営業職からの転職が上手くいきます。転職時に好印象を与える志望動機に関しては「志望動機の書き方はどうする?注意点やパターン別のポイントも紹介」のコラムにて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

営業職は実力主義が重視される傾向にあるため、人によってはきついと感じることもあるでしょう。しかし、営業で培った経験やスキルは、今後のキャリアを築くうえでも有利になるはずです。転職活動を行う際は、これまで身につけた能力を十分に活かしながら自信をもって挑みましょう。

「営業から転職したいけど、どんな仕事が向いているのか分からない」「営業職から目指したい職種があるけど、なかなか応募できずにいる」とお悩みの方は、転職エージェントのハタラクティブをご活用ください。
ハタラクティブは、20代・30代の方を対象に就職・転職支援を行うエージェントです。ハタラクティブでは、アドバイザーとのカウンセリングからスタート。あなたの仕事のお悩みやご希望を丁寧に伺い、身につけたスキルを活かせる求人をご紹介します。ハタラクティブの求人には、個人のポテンシャルを重視する企業が多数あるので、業務経験が浅い方やスキルに自信のない方も安心です。サービスはすべて無料のため、お気軽にご相談ください。

営業からの転職を検討する方に向けたお悩みQ&A

営業のノルマをつらいと感じ、営業から転職したいと考える方もいるでしょう。ここでは、営業から転職を考える方の疑問をQ&A形式で紹介します。

営業から転職する際にスキルを活用できる仕事は?

営業から転職する際、企画職やコンサルタント、事務職などでスキルを活かせます。
営業からほかの職種に転職する際は、身につけた知識・スキルを応募先企業でどのように活かせるのかを具体的に伝えましょう。営業から転職を目指す際の仕事の選び方は、「第二新卒から営業以外の仕事へ転職」をチェックしてみてください。

営業を頑張っても成果が出ません。

改めて自分の営業職の適性を考えてみましょう。
コラム内の「営業から転職した方が良い人の6つの特徴」で、当てはまる項目がないか確認してみてください。また「営業を辞めたい!退職を考える理由や現状の乗り越え方を解説」のコラムでも営業職の適性について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

30代で営業から未経験の業種に転職できますか?

30代で営業職から未経験の業種への転職は可能です。
しかし、未経験の業種への転職は、年齢を重ねれば重ねるほど難しくなってしまいます。そのため、30代で営業職から未経験の業種に転職したい場合は、すぐに行動することが大切です。また、なるべく営業の経験が活かせるような仕事に応募することで、未経験の業種であっても転職しやすくなるでしょう。

営業から転職する際、未経験から挑戦できる仕事は?

営業から未経験の職種にチャレンジしたいときは事務職や介護職、エンジニアといった仕事がおすすめです。
未経験から挑戦しやすいのは、需要の高まりに対して人手が不足している業界。ただし、人手不足でも特定の資格を必要としたり経験が求められたりする場合、未経験から挑戦するのは難しいでしょう。「未経験での転職におすすめの業界は?成功のコツや内定を得やすい職種も解説」のコラムもあわせて参考にしてください。

転職って仕事を辞めてから始めるもの?

転職活動は在職中に行うのが理想です。在職中に転職活動を行えば、空白期間ができません。
スケジュール的には厳しくなりますが、収入や雇用が保障されているので、焦らずに転職先を吟味できるのがメリットです。
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