教習指導員になるには国家資格が必要!取得までのステップや平均年収を解説

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この記事のまとめ

  • 教習指導員として働きたい場合、自動車教習所に就職しよう
  • 教習指導員になるには、「指定自動車教習所指導員」の国家資格が必須
  • 教習指導員の平均年収は、約493万円
  • 「指定自動車教習所指導員」の試験・審査内容は都道府県で違いがある
  • 教習指導員に向いている人は「車の運転が好き」「判断力に自信がある人」など

「教習指導員に興味があるが、どうやってなるのか分からない」と思う方もいるでしょう。運転免許を取るために通う自動車学校で、教習生に指導を行う教習指導員になるには、国家資格の「指定自動車教習所指導員」が必須です。このコラムでは、教習指導員を目指す方へ資格取得までの流れやメリット・デメリットなどを紹介します。また、自動車教習所で働く教官の年収についても解説するので、就職活動の参考にしてください。

※ハタラクティブでは教習指導員の仕事を紹介できるとは限りませんので、ご了承ください。

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教習指導員になる方法は?

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教習指導員を目指す方は、自動車教習所に就職しましょう。そこで、働きながら「指定自動車教習所指導員」の国家資格を取り、事後教養を受けて教習指導員として仕事を始めます。

教習指導員とは?

教習指導員とは、自動車教習所で安全運転に欠かせない技術と知識を教える職業です。技能教習に加え、学科教習や応急救護処置の実技教習も行います。技能教習は、教習指導員が助手席に座って1対1で指導するのが基本ですが、教習内容では、運転の手本を見せて指導することも。学科教習では、教本やビデオを使って運転者の心得や道路交通法、安全運転に必須な知識を教えます。

教習指導員は「やめとけ」「きつい」といわれるけど本当?

教習指導員の仕事は常に運転技術を磨き、最新の道路交通法を学ぶ必要があるため、勉強との両立がきついという人も。また、高校生・大学生の長期休暇中や就職を控えた人の申し込みが増える時期は、残業が多くなったり担当する授業数が増えたりします。「教習指導員はやめとけ」「この仕事はきつい」と言われるような大変な部分もあるかもしれませんが、受け持った教習生が無事に免許を取得した際はやりがいを感じられるでしょう。

教習指導員になるための4つのステップ

ここでは、教習指導員として働くまでの流れを解説します。

1.自動車教習所に就職し資格取得を目指す

教習指導員を目指す場合、自動車教習所に就職しましょう。資格取得支援制度を設けている教習所もあるため、就職先の制度にも着目するのがおすすめ。また、応募条件を「普通自動車免許を取得していること」「無事故無違反」にしている教習所もあるので、よく確認しましょう。教習指導員の資格は、普通一種・普通二種・大型二輪・牽引車などの車種ごとに取得する必要があります。

2.見習いとして働きながら勉強する

入社後3〜6ヶ月は「事前教養(90時限以上)」の期間です。一般的には、指導員の見習いとして教習所に勤務しながら勉強し、主に教習生の案内や事務作業を担当します。教習指導員の審査を受けるためには、都道府県公安委員会が行う「教育研修(56時限の講習会)」の受講も必須です。

3.審査に通過して資格を取得する

教習所で「事前教養」と「教育研修」が終了したあとは、審査期間です。教習指導員の受験料は車種によって異なりますが、費用は約1〜2万円ほど掛かり、受験は年に2〜3回。審査は2〜3日かけて行われ、道路交通法の知識や運転技能などが問われます。期間中に体調を崩さないよう気を引き締め、審査に臨みましょう。

4.事後教養を受ける

審査に合格したあとは、教習原簿の扱い方や実習など、指導員の実務について学ぶ「事後教養(24時限以上)」期間です。事後教養期間が終了すると、教習生を受け持ち授業を行ったり助手席で指導を行ったりします。

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるお仕事とは限りませんが、ご自身の希望や適性などを踏まえてエージェントに相談ができます。

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教習指導員になるには資格が必要

教習指導員になるには、「指定自動車教習所指導員」の国家資格を取得する必要があります。
指定自動車教習所指導員とは、各都道府県公安委員会の指定を受けた教習所で指導員として働くのに必要な知識や技術を証明する国家資格です。学科・技能教習を行う「教習指導員」と、技能検定を行う「技能検定員」の2種類に区分され、合格すると「教習指導員資格者証」が得られます。

指定自動車教習指導員資格の受験条件

指定自動車教習指導員の試験を受けるには、「指導する車種の運転免許を取得している21歳以上」の条件を満たす必要があります。学歴の基準はないため、条件さえ満たせば誰でも受験が可能です。
なお、資格試験は車種ごとに分かれており、普通車の教習指導員資格証があっても、中型自動車や大型車の教習はできないため、注意しましょう。

指定自動車教習指導員資格の審査内容

「指定自動車教習所指導員」の審査内容は、都道府県ごとに異なります。一般的な審査項目・審査方法・合格基準は以下を参考にしてください。

審査項目:技能

審査細目審査方法など
運転技能技能試験:合格基準85%以上
技能実習実技試験または面接試験:合格基準80%以上
学科実習実技試験または面接試験:合格基準80%以上

審査項目:教習

審査細目審査方法など
運転に関する知識論文式:合格基準85%以上
択一式、補完式または正誤式の筆記試験:合格基準95%以上
法令についての知識論文式:合格基準85%以上
択一式、補完式または正誤式の筆記試験:合格基準95%以上
教育についての知識面接試験または論文式の筆記試験:合格基準それぞれ80%以上

引用:e-Gov 法令検索「第十二条(教習指導員審査の審査方法等)

指定自動車教習所指導員の難易度と合格率

「指定自動車教習所指導員」の合格率は非公開のため、正確な難易度は不明です。運転技術や法令について教える立場を目指す資格のため審査は厳しく、しっかり勉強しなければ合格は難しいでしょう。

修了検定や卒業検定の実施は「技能検定員」資格が必要

「技能検定員」とは、教習指導員が自動車教習所での修了検定や卒業検定の合否判定が可能になる資格です。技能検定審査に合格すると「技能検定員」の国家資格が与えられます。「指定自動車教習所指導員」の資格を取得したあとは、技能検定員審査を受けるのが一般的ですが、技能検定員の試験には年齢制限があり、受験できるのは25歳以上です。

参照元
e-Gov 法令検索
技能検定員審査等に関する規則

※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるとは限りませんが、現在取り扱いのある求人は下記からご覧いただけます。また、求人からお仕事を探すこともできますが、ご自身の希望や適性などを踏まえて相談をしてみたい方はエージェントへ相談してみましょう。

教習指導員になるメリット・デメリット

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教習指導員の仕事は運転技術を磨けるため、ドライブや車そのものが好きな人には最適の仕事です。一方、教習生が多くなる春休み・夏休み期間は休みにくくデメリットに感じることも。また、資格の勉強をしながら働くのが大変だと思う人もいるようです。

メリット

自動車教習指導員のメリットとして、以下のことが挙げられます。

  • ・運転に関する知識や技術を深く追求できる
  • ・繁忙期以外であれば、定時で退社できることが多い
  • ・全国で通用する国家資格のため、引っ越しをしても求人を見つけやすい
  • ・教習生から直接感謝されることが多く、やりがいを感じやすい
  • ・車種ごと(計11種類)に資格が必要なため、好きな車種に関するスキルアップができる
  • ・運転経歴が問われないため、該当車種の免許を取得していれば教習指導員の試験を受験できる

教習生の免許取得のサポートをすることには、大きな責任が伴います。一方で、教習生が成長し卒業していくことに対し、やりがいを感じられる職業だといえるでしょう。

デメリット

自動車教習指導員のデメリットは、以下のとおりです。

  • ・春休みや夏休みなどの繁忙期は休みが取りにくい可能性がある
  • ・資格取得のための勉強量が多く、勤務しながら両立するのが難しい
  • ・教習指導員は21歳以上、技能検定員は25歳以上と年齢制限がある
  • ・受験したい教習指導員の車種の運転免許が必要

教習指導員は、時間外労働の有無や担当する授業数によって忙しさが変わります。人によっては、繁忙期がありつつも「やりがいを持って働ける職業」だと感じられるでしょう。
「最近仕事がきついな…」と感じる場合は、「仕事がきついのは当たり前?辞めたいと感じたときの対処法」を参考にしてください。仕事のつらさを軽減する方法を紹介しています。

教習指導員の給与事情は?

教習指導員の給与事情は?の画像

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、教習指導員を含む「その他の教員」の給与、賞与額は以下のとおりです。

性別所定内給与額年間賞与その他特別給与額
男女計31万6,100円75万900円
男性31万8,500円78万3,900円
女性31万1,800円69万800円

参照:e-Stat「第14表 職種(小分類)、性、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

上記の表を参考に、「所定内給与(12ヶ月分)+年間賞与その他特別給与額」で計算すると、その他の教員の平均年収は約454万円です。男性のみの平均は約460万円、女性のみは約443万円となっています。なお、上記の年収には、各種手当がなかったり自動車教習所で働く教官以外の職種も含んでいたりするので、参考程度にとどめましょう。

教習指導員の年収

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagの「自動車教習指導員」によると、教習指導員の全国平均年収は約493万円です。都道府県ごとの平均年収を確認することも可能なので、気になる方はチェックしてみましょう。
なお、日本人の平均収入について詳しく知りたい方は、「平均収入の実態を紹介!年収を上げる方法や転職の注目ポイントを解説」をご覧ください。また、ほかの職種の給与と比較してみたい方は、「【年齢別】年収の平均や中央値は?収入アップの方法も紹介!」のコラムがおすすめです。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
職業情報サイト(日本版O-NET)jobtag

教習指導員に向いてるのはどんな人?

教習指導員に向いてるのはどんな人?の画像

車の運転が好き・得意な人や判断力に自信がある人は、教習指導員に向いているといえるでしょう。教習指導員を目指している方は、下記の内容を確認してみてください。

1.車を運転するのが好き

教習指導員は教習生の指導のために自動車に乗るため、運転が好きな人に向いています。教習指導員は仕事のために車や運転技術、道路交通法に関する勉強が必須です。運転することが好きな方は毎日車に乗ることが苦にならず、仕事へのモチベーションを保ちながら楽しく働けるでしょう。

2.コミュニケーションをとるのが好き

教習指導員は教習生と1対1でコミュニケーションを取る場面が多いため、人と話すのが好きな方にも向いています。初めての運転で緊張している教習生もいるので、教習指導員は何気ない会話で相手を和ませる会話力が求められることも。また、円滑な業務のために教習指導員同士での情報共有も必要です。コミュニケーション能力が高いほど、教習指導員として働きやすくなるでしょう。

3.教えることが好き

教習指導員は教習生に運転技術を教える仕事です。そのため、人に教えることが好きな方は教習指導員に向いているといえます。特に「どのように教えたら理解してもらいやすいか」「楽しく学んでもらうためにはどうしたら良いか」と創意工夫できる人は、教習指導員向きです。

4.咄嗟の判断ができる

技能実習では、危機回避のために早急な判断を求められる場面もあります。教習所内や実際の道路を走行する際は、何が起きるか分かりません。教習生や自分自身の命を守るため、補助ブレーキを踏んだり的確な指示を出したりする必要があるので、咄嗟の判断力が大切です。冷静に状況を分析し、的確な指示を出せる人は教習指導員に向いています。

5.交通ルールに対する意識が高い

交通ルールに対する意識の高さも、教習指導員を目指すうえでの重要な要素です。教習生に安全運転の知識を教えるためには、自分自身の意識の高さも必要。プライベートで車に乗るときなど、勤務中以外も交通ルールを強く意識して運転している方は、教習指導員に向いているでしょう。

教習指導員以外の道もあり!自分に合う仕事を探す方法

教習指導員以外の道もあり!自分に合う仕事を探す方法の画像

教習指導員に限らず、自分に適した仕事の就職・転職を望んでいる方は、適職診断やエージェントを活用しましょう。自分に合う仕事が分からず悩んでいるときは、第三者の力を借りることで見つかる可能性があります。

適職診断を受けてみる

自分に合った仕事を見つけたい方には、適職診断がおすすめです。適職診断は、設問に答えて自分の適性に合った仕事を提案してくれるWebツールを指します。スマートフォンでできるものが多いため、通勤や休憩など、スキマ時間に気軽に試せるでしょう。

このコラムの上部でも、適職診断を設置しています。所要時間はおよそ1分、無料でできるので、ぜひお試しください。

エージェントを活用する

エージェントを活用するのも、自分に合った仕事を見つける方法としておすすめです。エージェントでは、ヒアリングに基づいた求人の紹介やアドバイザーからのサポートを受けながら、就職・転職活動を進められます。1人での就職・転職活動が不安な方は、登録を検討してみると良いでしょう。

自分に適した仕事に就職・転職したい方は、ハタラクティブの利用を検討してみましょう。ハタラクティブは、フリーターや既卒、第二新卒の就職支援に特化した就職・転職エージェントです。求人紹介のほか、企業との交渉や面接対策なども行っているため、初めての就職・転職活動の方も安心してご利用いただけます。1分程度でできる適職診断も利用可能。利用料金は無料なので、「転職相談に乗ってほしい」「自分に合う仕事を見つけ応募したい」という方は、お気軽にご相談ください。

教習指導員に関するお悩みQ&A

ここでは、教習指導員を目指す方によくあるお悩みをQ&A方式で解決します。

教習所の仕事はきついですか?

自動車教習所の指導員の仕事では、最新の知識を押さえておく必要があるため、勉強と仕事の両立がきついと感じる可能性があります。さらに、申し込みが増える時期は、残業や授業数が増えて忙しさが重なってきつくなることも。このような理由から、教習指導員はやめとけと言われることがあります。
とはいえ、運転免許を取得する人に正しい運転技術を教えたり安全に指導したりして、自分が教えた教習生が免許取得できたときには、やりがいを感じられる職種といえるでしょう。

教習所の指導員になる方法を教えてください

教習指導員になるには、「指定自動車教習所指導員」の国家資格が必須です。
国家資格を取得するためには、教習所に就職したうえで道路交通法や運転技術などを一定期間学んでから、審査に合格する必要があります。詳しくは、このコラムの「教習指導員になるための4つのステップ」をご覧ください。

教習指導員の給与は安いですか?

厚生労働省の職業情報サイトjobtagの「自動車教習指導員」によると、教習指導員の平均年収は約493万円です。
また、同省の「令和5年度賃金構造基本統計調査」をもとに計算すると、全体の平均年収は約454万円のため、教習指導員の給与は高いとはいえません。しかし、年齢や経験を重ねたり規模が大きい企業に就職したりすると、年収アップが望めるでしょう。
自分の世代の平均収入をチェックしたい方は「正社員の平均給料はどれくらい?フリーターとの差は?年齢別の給与も紹介」を参考にしてください。

参照元
厚生労働省
職業情報サイト(日本版O-NET)jobtag
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

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