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1-1.現在就業している職種
フリーターが就業している職種に関しては「接客(39.1%)」がもっとも多く、次いで「販売(15.0%)」が挙がっており、顧客と対面でコミュニケーションを取る仕事が5割以上を占めています。一方、正社員は1位が「事務(26.0%)」で、「工場・製造(13.6%)」「医療・介護・福祉(12.2%)」と続いています。
現在就業している職種【男女別】
フリーターに関して、男性は「軽作業・物流」「工場・製造」が、女性は「事務」「医療・介護・福祉」が 上位に。また、正社員では男性は「技術職」「建設・土木」が、女性は「医療・介護・福祉」が上位に入っ ており、男女差が見られました。
男性フリーター
- 1位 接客(31.3%)
- 2位 軽作業・物流(14.9%)
- 3位 その他(13.9%)
- 4位 販売(13.4%)
- 5位 工場・製造(8.5%)
女性フリーター
- 1位 接客(34.2%)
- 2位 販売(27.7%)
- 3位 事務(15.7%)
- 4位 医療・介護・福祉(8.9%)
- 5位 その他(7.9%)
男性正社員
- 1位 工場・製造(24.7%)
- 2位 技術職(16.6%)
- 3位 営業(13.3%)
- 4位 事務/建設・土木(8.4%)
- 5位 接客(6.9%)
女性正社員
- 1位 事務(35.8%)
- 2位 医療・介護・福祉(16.9%)
- 3位 接客(12.1%)
- 4位 営業(9.7%)
- 5位 工場・製造(7.4%)
※5位まで抜粋
1-2.現在の仕事に就く前の職種
転職経験がある正社員と正社員経験があるフリーターに対し、現在の仕事に就く前の職種を尋ねると下記の結果になりました。
フリーターの1位は「接客」、正社員の1位は「事務」と、現在就業している職種と変わりありませんでしたが、2位以降は順位が入れ替わっている印象です。
フリーター
- 1位 接客(27.2%)
- 2位 医療・介護・福祉(15.4%)
- 3位 事務(14.2%)
- 4位 販売(11.0%)
- 5位 営業(9.7%)
正社員
- 1位 事務(14.2%)
- 2位 接客(15.0%)
- 3位 医療・介護・福祉(13.7%)
- 3位 工場・製造(12.4%)
- 3位 営業(10.3%)
※回答者数:フリーター 544人、正社員 387人
※5位まで抜粋
1-3.仕事を退職した理由
正社員経験のあるフリーターに正社員の仕事を退職した理由を尋ねると、男性の場合は「人間関係がうまくいかなかった(22.4%)」「労働環境・時間が不満(15.3%)」「思っていた仕事内容と違った(15.3%)」と、職場環境や仕事内容に関する理由が多く挙がりました。一方、女性の場合は「結婚・出産などのライフステージの変化」が 19.2% と最多で、男女差が感じられます。
仕事を退職した理由【男女別】
1-4. 就職後、退職までの期間
正社員として就職してから退職に至るまでの期間は、高卒フリーターは3年以上と回答する人がもっとも多く、大卒フリーターよりも長い期間勤めていることがわかりました。
1-5.フリーターになったきっかけ
フリーターになったきっかけは、「社員として働くのが厳しいと思った」「就職活動がうまくいかなかったため」がそれぞれ1位に。高卒・大卒どちらも、ネガティブな理由でフリーターになっていることがわかります。
高卒フリーター
- 1位 社員として働くのが厳しいと思った(15.6%)
- 2位 社員になる必要性がないため(12.7%)
- 3位 その他(11.7%)
- 4位 会社を退職・離職したため(11.0%)
- 5位 就職活動がうまくいかなかったため(10.4%)
大卒フリーター
- 1位 就職活動がうまくいかなかったため(16.4%)
- 2位 社員として働くのが厳しいと思った(14.5%)
- 3位 会社を退職・離職したため(14.3%)
- 4位 その他(12.4%)
- 5位 組織に縛られたくなかったため(9.0%)
※5位まで抜粋
大卒・高卒のどちらにも含まれている「その他」の回答に関しては、下記のような傾向が見られました。
- 「資格試験の勉強のため」「進学準備のため」「留学のため」といった勉学に関する回答
- 「結婚や妊娠」「子育てのため」というライフステージの変化によるもの
- 「体調を崩した」「持病があるため」「うつ病になった」といった体調の悪化や変化によるもの
1-6.フリーターを続けている理由
フリーターを続けている理由としては、高卒フリーターの場合「社員になる必要性がないから」と「社員として働くのが厳しいと思った」が17~18% で横並びに。大卒フリーターの場合、「社員として働くのが厳しいと思った」「その他」が並んでいます。続けている理由としては、「1-5. フリーターになったきっかけ」の結果とほぼ変わりありません。
高卒フリーター
- 1位 社員になる必要性がないから(18.2%)
- 2位 社員として働くのが厳しいと思った(17.1%)
- 3位 その他(11.0%)
- 4位 組織に縛られたくないから(10.6%)
- 5位 明確な職業を思い描けないから(9.1%)
大卒フリーター
- 1位 社員として働くのが厳しいと思った(15.9%)
- 2位 その他(15.1%)
- 3位 社員になる必要性がないから(12.8%)
- 3位 就職活動がうまくいかないから(12.8%)
- 5位 明確な職業を思い描けないから(9.5%)
※5位まで抜粋
フリーターを続けている理由【男女別】
男女別で見てみると、男性は「就職活動がうまくいかないから」が22.4% ですが、女性は7.8%と14.6ポイントもの差が出ています。ほかにも、「社員として働くのが厳しいと思ったから」や「社員になる必要性がないから」についても男女差が見られます。
1-7.現在の仕事に就いた理由
現在の仕事に就いた理由としては、「希望する仕事内容だったため」がどちらも1位であり、フリーターも正社員も希望の仕事に就いていることがわかります。また、フリーターも正社員も、勤務時間や勤務地、休日数、福利厚生といった条件面で仕事を選ぶ傾向が強いことがうかがえます。
フリーター
- 1位 希望する仕事内容だったため(24.6%)
- 2位 希望の勤務時間で働けるため(16.0%)
- 3位 希望の勤務地で働けるため(10.3%)
- 4位 理想的な勤務時間や休日数だった(10.1%)
- 5位 その他(7.5%)
正社員
- 1位 希望する仕事内容だったため(31.3%)
- 2位 最初に内定をもらえたため(11.2%)
- 3位 希望の勤務地で働けるため(8.6%)
- 4位 福利厚生が整っているため(7.5%)
- 5位 理想的な勤務時間や休日数だった(7.4%)
※5位まで抜粋
フリーターの5位に挙がっている「その他」に関しては、回答に下記のような傾向がありました。
- 「学生のときからアルバイトしていた」といった以前働いていたケース
- 「なんとなく」「特に理由はない」「とりあえず働き口を探した」という、決め手が定まっていないケース
1-8.平均手取り月収(フリーター)
フリーターの平均手取り月収として、高卒・大卒ともに「10~15万円未満」が最多であり、次いで「7~10万円未満」という結果になりました。割合を見ると高卒フリーターの場合、「10~15万円未満」と「7~10万円未満」は僅差であるのに対し、大卒フリーターの場合は開きが見られます。
高卒フリーター
- 1位 10~15万円未満(25.7%)
- 2位 7~10万円未満(25.1%)
- 3位 答えたくない(13.0%)
- 4位 5~7万円未満(10.1%)
- 5位 15~20万円未満(8.8%)
大卒フリーター
- 1位 10~15万円未満(28.6%)
- 2位 7~10万円未満(19.9%)
- 3位 15~20万円未満(12.1%)
- 3位 答えたくない(10.5%)
- 3位 3~5万円未満(10.1%)
※5位まで抜粋
平均手取り月収【年齢別】
平均手取り月収を年齢別に見たとき、18~19歳と20歳以降を比較すると「10~15万円未満」の割合 が20ポイント以上増加しています。その一方で、「5~7万円未満」の割合は減少しており、20歳を境 に月収のボリュームゾーンが7~15万円未満に移っていることがわかります。
1-9.平均手取り月収(正社員)
高卒正社員の場合、「18万円未満(54.3%)」が最多で、次いで「18~22万円未満(22.2%)」と、22万円未満の人が7割以上を占めています。大卒正社員に関しては、「18~22万円未満(32.8%)」と「18万円未満(29.6%)」が横並びの結果になりました。
高卒正社員
- 1位 18万円未満(54.3%)
- 2位 18~22万円未満(22.2%)
- 3位 答えたくない(9.7%)
- 4位 22~26万円未満(8.1%)
- 5位 26~30万円未満(4.2%)
大卒正社員
- 1位 18~22万円未満(32.8%)
- 2位 18万円未満(29.6%)
- 3位 22~26万円未満(13.2%)
- 4位 答えたくない(11.6%)
- 5位 26~30万円未満(5.6%)
※5位まで抜粋
平均手取り月収【年齢別】
平均手取り月収を年齢別で見ると、年齢が上がるにつれて月収は増加傾向にあり、逆に「18万円未満」 の割合は減少しています。
1-10.コロナ禍における収入の変化
新型コロナウイルス感染症拡大の影響による収入の変化はフリーター・正社員のどちらも「変わらない」が6割を超えています。ただ、収入が「減った」という回答は正社員が22.4%なのに対しフリーターは27.5%であり、フリーターのほうが若干割合が高くなっています。