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4-1.現在、就職活動をしているか(フリーター)
就職活動を「していない」と回答した高卒フリーターは約8割、大卒フリーターは約7割という結果になりました。就職活動を行っている割合は、高卒フリーターよりも大卒フリーターのほうがやや上回っています。
4-2.現在、転職活動をしているか(正社員)
正社員の転職活動状況に関しては、「していない」という回答が高卒正社員の場合は9割近く、大卒正社員では8割程度という結果になりました。フリーターの就職活動状況と同様に、大卒のほうが転職活動をしている割合が高くなっています。
4-3.いつ頃までの就職・転職を検討しているか
いつ頃までに就職・転職したいかという設問では、フリーターは「6カ月以内(23.1%)」、正社員は「1年以内(21.5%)」と正社員のほうが長期的な転職活動を考えていることがわかりました。
4-4.転職活動を始めたきっかけ
高卒・大卒のどちらも「給与が低い」ことがきっかけとして挙がっており、高卒正社員のほうが、よりその割合は高くなっています。
高卒正社員
- 1位 給与が低い(56.1%)
- 2位 人間関係が悪い(35.5%)
- 3位 やりがい・達成感がない(30.7%)
- 4位 人事制度や評価に不満がある(11.0%)
- 5位 社風や風土が合わない(9.6%)
大卒正社員
- 1位 給与が低い(43.4%)
- 2位 やりがい・達成感がない(26.6%)
- 3位 人間関係が悪い(22.3%)
- 4位 企業や業界の将来性が不安(19.9%)
- 5位 社風や風土が合わない(13.7%)
※5位まで抜粋(複数回答)
4-5.就職活動を始めたきっかけ
フリーターに関しても、高卒・大卒かかわらず就職活動を始めるきっかけはほぼ変わりませんでした。フリーターの場合、金銭的な余裕や雇用の安定を求める人が多いことが読み取れます。
高卒フリーター
- 1位 金銭的な不自由、不安(65.4%)
- 2位 正社員のほうが雇用が安定しているため(39.7%)
- 3位 やりがいのある仕事がしたいため(23.8%)
- 4位 自分の興味・関心の変化(15.9%)
- 5位 もともと就職意向があり、一時的に就職していなかっただけ(14.0%)
大卒フリーター
- 1位 金銭的な不自由、不安(53.4%)
- 2位 正社員のほうが雇用が安定しているため(49.3%)
- 3位 やりがいのある仕事がしたいため(20.5%)
- 4位 もともと就職意向があり、一時的に就職していなかっただけ(18.0%)
- 5位 自分の興味・関心の変化(17.7%)
※5位まで抜粋(複数回答)
4-6.企業探しの手段・利用サービス
現在就職・転職中、もしくは過去に就職・転職活動をしたことがある人を対象に、企業探しの手段や利用サービスを尋ねると、フリーター・正社員ともに「求人・転職サイト」が1位に。
2位を見ると、フリーターは「ハローワーク」が、正社員は「就職・転職エージェント」が挙がっており、フリーターと正社員で頼るサービスの違いが見られました。
企業探しの手段・利用サービス【学歴別】
高卒・大卒で比較すると、フリーター・正社員ともに高卒の場合はハローワークの割合が高く、大卒は就職・転職エージェントの割合が高くなっています。
高卒フリーター
- 1位 求人・転職サイト(75.2%)
- 2位 ハローワーク(47.2%)
- 3位 就職・転職エージェント(17.8%)
- 4位 新聞・フリーペーパー・求人情報誌(9.3%)
- 5位 企業ホームページ(7.5%)
大卒フリーター
- 1位 求人・転職サイト(70.7%)
- 2位 就職・転職エージェント(33.4%)
- 3位 ハローワーク(31.9%)
- 4位 企業ホームページ(16.7%)
- 5位 合同企業説明会など就職イベント(9.5%)
高卒正社員
- 1位 求人・転職サイト(69.7%)
- 2位 ハローワーク(44.3%)
- 3位 就職・転職エージェント(28.5%)
- 4位 企業ホームページ(11.0%)
- 5位 友人からの紹介(10.5%)
大卒正社員
- 1位 求人・転職サイト(76.2%)
- 2位 就職・転職エージェント(51.2%)
- 3位 ハローワーク(17.6%)
- 4位 企業ホームページ(13.3%)
- 5位 スカウトサービス(10.9%)
※5位まで抜粋(複数回答)
4-7.就職活動・転職活動の情報収集の方法
就職・転職活動時の情報収集の方法としては、フリーター・正社員ともに、「求人サイトや就職情報サイト」が8割以上と、ほかの項目と差をつける結果となりました。
就職活動・転職活動の情報収集の方法【学歴別】
学歴別で見ると、1位は「求人サイトや就職・転職情報サイト」と変わらないものの、高卒フリーター・高卒正社員のどちらも「家族や知人からの口コミ」が上位に入っており、就職・転職活動において周囲からの情報も参考にしていることがわかりました。
高卒フリーター
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(84.6%)
- 2位 企業のホームページ(22.4%)
- 3位 就職・転職エージェント(15.9%)
- 4位 家族や知人からの口コミ/口コミサイト(10.7%)
- 5位 TwitterやInstagramなどのSNS(8.4%)
大卒フリーター
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(78.9%)
- 2位 企業のホームページ(35.6%)
- 3位 企業説明会(21.5%)
- 4位 就職・転職エージェント(20.8%)
- 5位 就職・転職関連のイベントに参加(19.6%)
高卒正社員
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(81.1%)
- 2位 企業のホームページ(28.5%)
- 3位 家族や知人からの口コミ(20.2%)
- 4位 就職・転職エージェント(17.1%)
- 5位 就職・転職関連のイベントに参加(13.6%)
大卒正社員
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(80.5%)
- 2位 企業のホームページ(32.8%)
- 3位 就職・転職エージェント(28.5%)
- 4位 就職・転職関連のイベントに参加(22.3%)
- 5位 企業説明会(18.4%)
※5位まで抜粋(複数回答)
4-8.就職活動・転職活動を始めるときの不安度
就職・転職活動を始めるときの心配事について、フリーターと正社員に不安度を選択してもらうと下記(1)~(8)のような結果となりました。
全体的にフリーターも正社員も不安に感じやすい項目は変わらず、「非常に不安」「やや不安」をあわせた割合も差は見られませんでした。
(1)自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安だ
(2)自分に向いている仕事(適職)がわからず不安だ
(3)就職/転職の相談、サポートしてくれる人がおらず不安だ
(4)就職活動の進め方がわからず不安だ
(5)たくさん求人があって、どれを選べばいいかわからず不安だ
(6)事前準備をたくさんする必要があり不安だ
(7)選考時に上手く自分を伝えられるか不安だ
(8)内定が出るまで就職活動を続けられるか不安だ
フリーター・正社員が不安に感じる割合が高いものを並び替えると次のとおりです。フリーター・正社員ともに、選考前の段階から選考での振る舞いに強い不安を感じることがわかります。
逆に、「就職・転職の相談ができる人がいない」「就職・転職活動の進め方がわからない」「求人がたくさんあって選べない」など、ある程度自分で調べられ、自分で判断できることに関しては不安に感じる人が少ないことがわかりました。
フリーター
- 1位 選考時に上手く自分を伝えられるか不安だ(75.9%)
- 2位 自分に向いている仕事(適職)がわからず不安だ(73.1%)
- 3位 自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安だ(72.7%)
- 4位 内定が出るまで就職活動を続けられるか不安だ(67.2%)
- 5位 事前準備をたくさんする必要があり不安だ(66.1%)
正社員
- 1位 選考時に上手く自分を伝えられるか不安だ(75.0%)
- 2位 自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安だ(74.2%)
- 3位 自分に向いている仕事(適職)がわからず不安だ(70.5%)
- 4位 内定が出るまで就職活動を続けられるか不安だ(68.4%)
- 5位 事前準備をたくさんする必要があり不安だ(66.8%)
4-9.就職活動・転職活動における選考中の不安度
選考中の不安度に関しては、「4-8. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度」と比べてフリーターと正社員で若干の差が見られました。「非常に不安」「やや不安」を合算しフリーターと正社員で5ポイント以上の開きがあったのは、「(1)履歴書や職務経歴書の準備」と「(4)面接のスケジュール管理/調整」の2つです。
また、「4-8. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度」において、「非常に不安」「やや不安」を合わせた割合はフリーターのほうが高い項目もあれば、正社員のほうが高い項目もありましたが、この「選考中の不安度」ではすべての項目において正社員の不安度がフリーターを上回っています。
(1)履歴書や職務経歴書の準備
(2)履歴書の書き方や面接時のマナー
(3)事前の面接対策
(4)面接のスケジュール調整/管理
(5)面接でのアピール方法
(6)実際の業務内容や社風の把握
(7)就職活動のモチベーション維持
選考中に不安を感じる割合が高い項目を順に並び替えると次のとおりです。フリーター・正社員ともに、選考中の段階も面接に対して不安を感じることがわかりました。
フリーター
- 1位 面接でのアピール方法(71.7%)
- 2位 実際の業務内容や社風の把握(68.7%)
- 3位 事前の面接対策/就職活動のモチベーション維持(68.0%)
- 4位 履歴書の書き方や面接時のマナー(62.9%)
- 5位 履歴書や職務経歴書の準備(59.5%)
正社員
- 1位 面接でのアピール方法(76.0%)
- 2位 実際の業務内容や社風の把握(73.6%)
- 3位 事前の面接対策/就職活動のモチベーション維持(72.3%)
- 4位 履歴書の書き方や面接時のマナー(69.0%)
- 5位 履歴書や職務経歴書の準備(67.5%)
4-10.転職活動で面倒だと思うもの
高卒正社員は「書類準備」や「志望動機・自己PRを考えること」といった応募時の準備に対して面倒だと感じ、大卒正社員は「社内の雰囲気や労働環境などの情報を探すこと」や「自分に合う企業を探すこと」といった、情報収集に対して面倒だと感じる傾向にあるようです。
高卒正社員
- 1位 応募の時に履歴書や職務経歴書、証明写真などの書類準備をすること(41.7%)
- 2位 面接のために志望動機や自己PRを考えること(39.9%)
- 3位 自分に合いそうな企業を探すこと(39.5%)
- 4位 社内の雰囲気や労働環境など求人ではわかりにくい情報を探すこと(37.3%)
- 5位 スーツや靴を用意すること(19.3%)
大卒正社員
- 1位 社内の雰囲気や労働環境など求人ではわかりにくい情報を探すこと(49.2%)
- 2位 自分に合いそうな企業を探すこと(48.0%)
- 3位 面接のために志望動機や自己PRを考えること(42.2%)
- 4位 応募の時に履歴書や職務経歴書、証明写真などの書類準備をすること(38.7%)
- 4位 他の予定を考えながら面接の日程を調整すること(38.7%)
※5位まで抜粋(複数回答)
4-11.転職活動で辞退する要因となるもの
選考を辞退する要因としては、「面接官の行動や態度が悪かったとき」と「社内の雰囲気が良くないと感じたとき」が上位に挙がりました。「2-6.仕事選びで重視していること」でも「社風や職場の雰囲気が合うか」が上位に入っており、選考時においても社員の人柄や社内の雰囲気を気にする傾向があると考えられます。