若者しごと白書2023

1-1. 現在就業している職種

フリーター・正社員の就業中の職種は、フリーターは「接客業」が約半数を占める結果となりました。正社員は「事務」が27.4%で、そのほかは「技術職」や「営業」、「医療・介護・福祉」と、フリーターに比べると結果はなだらかです。

現在就業している職種【フリーター】

※回答者数:1,000人

現在就業している職種【正社員】

※回答者数:1,000人

現在就業している職種【男女別】

職種を男女別でみると、フリーターの場合1位・2位は男女ともに同じ結果となりました。正社員の場合は男性が「技術職」が1位、女性は「事務」が1位になっています。

また、フリーターの男性4位、女性4位に入っている「その他」は、「保育士」や「清掃スタッフ」といった回答が多く見られました。

  • 男性フリーター

    1. 1位 接客(36.3%)
    2. 2位 販売(16.7%)
    3. 3位 軽作業・物流(14.4%)
    4. 4位 その他(8.9%)
    5. 5位 事務(8.5%)
  • 女性フリーター

    1. 1位 接客(47.9%)
    2. 2位 販売(13.7%)
    3. 3位 事務(10.3%)
    4. 3位 医療・介護・福祉(10.3%)
    5. 4位 その他(5.6%)
    6. 5位 工場・製造(5.3%)
  • 男性正社員

    1. 1位 技術職(25.7%)
    2. 2位 事務(18%)
    3. 3位 工場・製造(12%)
    4. 4位 営業(11.4%)
    5. 5位 接客(6.8%)
  • 女性正社員

    1. 1位 事務(36.1%)
    2. 2位 医療・介護・福祉(13.5%)
    3. 3位 接客(11.4%)
    4. 4位 営業(11.2%)
    5. 5位 技術職(9.7%)
※回答者数:男性フリーター 270人、女性フリーター 730人、男性正社員 482人、女性正社員 518人

1-2. 平均労働日数・時間(フリーター)

フリーターの週の平均労働日数でもっとも多かったのは、「週5〜6日」。1日あたりの労働時間は「6〜8時間未満」がもっとも多く、大半がフルタイムに近い働きをしていることがわかります。

1週間の平均労働日数【フリーター】

※回答者数:1,000人

1週間の平均労働時間【フリーター】

※回答者数:1,000人

1-3.仕事を退職した理由(フリーター)

正社員経験があるフリーターに、正社員の仕事を退職した理由を尋ねると、下記のような男女差が見られました。男女ともに「労働環境・時間」や「人間関係」、「健康上の理由」といった回答が多いものの、特に女性は「結婚・出産などのライフステージの変化」を、男性は「思っていた仕事内容と違った」という理由を挙げる方が多く、男女差が見られました。

仕事を退職した理由【男女別】

※回答者数:男性96人、女性:407人

1-4. フリーターになったきっかけ

フリーターになったきっかけとしては、高卒フリーターの場合、「社員として働くのが厳しいと思ったため」がもっとも多く、大卒フリーターは「就職活動がうまくいかなかったため」が1位となりました。

高卒フリーターの4位にある「その他」に関しては、「結構・出産」「育児のため」といった子供に関する理由や、「うつなどの病気」「持病のため」など健康上の理由が多く見られました。

  • 高卒フリーター

    1. 1位 社員として働くのが厳しいと思った(17.2%)
    2. 2位 明確な職業を思い描けなかったため(13.4%)
    3. 3位 社員になる必要性がないため(13.2%)
    4. 4位 その他(12.6%)
    5. 5位 組織に縛られたくなかったため(10.8%)
  • 大卒フリーター

    1. 1位 就職活動がうまくいかなかったため(17.8%)
    2. 2位 社員として働くのが厳しいと思った(17.2%)
    3. 3位 会社を退職・離職したため(13.8%)
    4. 4位 社員になる必要性がないため(10.1%)
    5. 5位 明確な職業を思い描けなかったため(8.1%)
※回答者数:高卒フリーター 372人、大卒フリーター 297人
※5位まで抜粋

1-5. フリーターを続けている理由

フリーターを続けている理由を尋ねると、学歴別では1位・2位の結果に違いはないものの、3位以降に差異がみられました。
大卒のフリーターの場合、「1-4.フリーターになったきっかけ」と同様に、「就職活動がうまくいかなかったから」が理由として挙げられています。

  • 高卒フリーター

    1. 1位 社員として働くのが厳しいと思ったから(19.9%)
    2. 2位 社員になる必要性がないから(18.5%)
    3. 3位 その他(13.7%)
    4. 4位 明確な職業を思い描けないから(9.1%)
    5. 5位 組織に縛られたくないから(8.6%)
  • 大卒フリーター

    1. 1位 社員として働くのが厳しいと思ったから(20.5%)
    2. 2位 社員になる必要性がないから(17.2%)
    3. 3位 就職活動がうまくいかないから(15.2%)
    4. 4位 その他(9.4%)
    5. 5位 社員として求められるスキルを持っていないから(8.8%)
※回答者数:高卒フリーター 372人、大卒フリーター 297人
※5位まで抜粋

1-6. 現在の仕事に就いた理由

現在の仕事に就いた理由は下記の結果になりました。フリーターは仕事内容のほか「労働時間」や「勤務地」、「勤務時間・休日数」など条件面を気にする傾向にあり、正社員は「最初に内定がもらえたから」や「会社の事業内容が魅力的なため」といった、新卒の就職活動を経験したからこその回答も含まれているようです。

  • フリーター

    1. 1位 希望する仕事内容だったため(22.1%)
    2. 2位 希望の労働時間で働けるため(19%)
    3. 3位 希望の勤務地で働けるため(9.5%)
    4. 4位 理想的な勤務時間や休日数だったため(8.6%)
    5. 5位 その他(7.6%)
  • 正社員

    1. 1位 希望する仕事内容だったため(33%)
    2. 2位 最初に内定をもらえたため(11.1%)
    3. 3位 福利厚生が整っているため(8.6%)
    4. 4位 理想的な勤務時間や休日数だったため(7.7%)
    5. 5位 会社の事業内容が魅力的なため(6.8%)
※回答者数:フリーター 1,000人、大卒フリーター 1,000人
※5位まで抜粋

1-7. 平均手取り月収(フリーター)

フリーターの手取り月収は、高卒・大卒どちらも「10〜15万円未満」がもっとも多いことがわかりました。年代別で見ると、どの年代も月収額は大きく変わりません。

  • 高卒フリーター

    1. 1位 10~15万円未満(25.5%)
    2. 2位 7~10万円未満(22.6%)
    3. 3位 答えたくない(14%)
    4. 4位 15~20万円未満(12.9%)
    5. 5位 5~7万円未満(9.4%)
  • 大卒フリーター

    1. 1位 10~15万円未満(22.9%)
    2. 2位 7~10万円未満(19.9%)
    3. 3位 15~20万円未満(16.5%)
    4. 4位 答えたくない(13.1%)
    5. 5位 5~7万円未満(10.1%)
※回答者数:フリーター 372人、正社員 297人
※5位まで抜粋

フリーターの平均手取り月収【年代別】

1-8. 平均手取り月収(正社員)

正社員の平均手取り月収は、フリーターの額を上回り「15〜20万円未満」が全体のおよそ4割を占めています。また、学歴別に比較すると給与水準は大卒のほうが高くなっています。これは、高卒と大卒で待遇に差をつける企業があることが要因と考えられます。

  • 高卒正社員

    1. 1位 15~20万円未満(37.3%)
    2. 2位 10~15万円未満(25.8%)
    3. 3位 20~23万円未満(12.5%)
    4. 4位 答えたくない(9.6%)
    5. 5位 23~26万円未満(6.3%)
  • 大卒正社員

    1. 1位 15~20万円未満(37.8%)
    2. 2位 20~23万円未満(26.9%)
    3. 3位 23~26万円未満(8.4%)
    4. 4位 答えたくない(7.5%)
    5. 5位 26~30万円未満(7%)
※回答者数:高卒フリーター 271人、大卒フリーター 558人
※5位まで抜粋

正社員の平均手取り月収【年代別】

1-9. 月収の使い道

月収の使い道としては、正社員は「家賃」が39.4%と他の項目と圧倒的な差をつけているのに対し、フリーターは「食費」「趣味」も「家賃」に迫る結果となりました。

月収の使い道【フリーター】

※回答者数:1,000人

月収の使い道【正社員】

※回答者数:1,000人

お電話でのお問い合わせはこちら

営業時間 9:00~18:00|土日祝休み