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3-1. 現在、就職活動をしているか(フリーター)
フリーターに対し、現在就職活動をしているか尋ねると、約8割が「していない」と回答しています。
また、「就職活動をしている」と回答した人を年代別で見ると、もっとも多いのは「21〜23歳」、次いで「24〜26歳」でした。高卒・大卒にかかわらず、20代前半で就職活動を行う人が多いようです。
現在、就職活動をしているか【フリーター】
現在、就職活動をしているフリーター【年代別】
3-2. 現在、転職活動をしているか(正社員)
正社員に対し、現在転職活動をしているかを尋ねると、フリーターと同様に「していない」が約8割を超える結果となりました。
年代別でみると、フリーターの結果とは少し異なり、20代前半〜後半にかけて転職活動を行っていることがわかります。
現在、就職活動をしているか【正社員】
現在、就職活動をしている正社員【年代別】
3-3. 過去に就職活動・転職活動をしたことがあるか
現在就職活動・転職活動をしていない人に対し、過去に就職・転職活動経験があるか尋ねると、フリーター・正社員ともに「ある」が約半数となっています。
過去に就職活動をしたことがあるか【フリーター】
過去に就職活動をしたことがあるか【正社員】
3-4. 就職活動・転職活動を始めたきっかけ
就職活動や転職活動を始めたきっかけは、フリーターは「金銭面的な不自由、不安」の回答がもっとも多く、正社員は「給与が低い」が1位でした。どちらも、金銭面での不満や不安が半数以上を占めていました。
フリーター
- 1位 金銭的な不自由、不安(55.2%)
- 2位 正社員のほうが雇用が安定しているから(28.5%)
- 3位 やりがいのある仕事がしたいため(23.6%)
- 4位 自分の興味・関心の変化(23.1%)
- 5位 もともと就職意向があり、一時的に就職していなかっただけ(14.3%)
正社員
- 1位 給与が低い(40.2%)
- 2位 やりがい・達成感がない(24.5%)
- 3位 人間関係が悪い(16.5%)
- 4位 その他(15.2%)
- 5位 企業や業界の将来性が不安(13.5%)
※3つまで回答
※5位まで抜粋
3-5. 企業探しの手段・利用サービス
就職活動・転職活動における企業探しの手段・利用サービスについては、フリーターも正社員も「求人・転職サイト」が最多です。ただ、正社員は「就職・転職エージェント」が2番目に挙がっていますが、フリーターは「ハローワーク」が2番目に入っており、「就職・転職エージェント」は5.7%とほぼ選択肢に入っていません。
これは、正社員向けの転職エージェントに比べると、20代フリーターを対象とする就職エージェントは少なく、就職時に手段として想起されにくいことが理由と考えられます。
企業探しの手段・利用サービス【フリーター】
企業探しの手段・利用サービス【正社員】
企業探しの手段・利用サービス【学歴別】
さらに学歴別で利用サービスは、高卒はハローワーク、大卒は就職・転職エージェントの利用度が高いことがわかりました。特に高卒フリーターに関しては、「家族や親戚からの紹介」や「紙媒体(新聞・フリーペーパー・求人情報誌)」「友人からの紹介」といった、他にない回答が多く含まれています。
高卒フリーター
- 1位 求人・転職サイト(64.9%)
- 2位 ハローワーク(19.3%)
- 3位 家族や親戚からの紹介(5.9%)
- 4位 就職・転職エージェント(2%)
- 4位 紙媒体(新聞・フリーペーパー・求人情報誌)(2%)
- 5位 友人からの紹介(1.5%)
- 5位 合同企業説明会など、就職イベントに参加(1.5%)
大卒フリーター
- 1位 求人・転職サイト(70.1%)
- 2位 就職・転職エージェント(8.9%)
- 3位 ハローワーク(8%)
- 4位 企業ホームページ(4%)
- 5位 合同企業説明会など、就職イベントに参加(2.7%)
高卒正社員
- 1位 求人・転職サイト(56.4%)
- 2位 ハローワーク(14.3%)
- 3位 就職・転職エージェント(9.3%)
- 4位 企業ホームページ(5.7%)
- 5位 友人からの紹介(2.9%)
- 5位 合同企業説明会など、就職イベントに参加(2.9%)
大卒正社員
- 1位 求人・転職サイト(55.2%)
- 2位 就職・転職エージェント(26.9%)
- 3位 企業ホームページ(4.5%)
- 4位 ハローワーク(3.6%)
- 5位 スカウトサービス(2.4%)
- 5位 合同企業説明会など、就職イベントに参加(2.4%)
3-6. 就職活動・転職活動の情報収集の方法
就職活動・転職活動の情報収集の方法に関しては、フリーターも正社員も「求人サイトや就職・転職情報サイト」をメインで活用しており、その他の情報収集方法にそこまで差は見られません。
就職活動・転職活動の情報収集の方法【フリーター】
就職活動・転職活動の情報収集の方法【正社員】
就職活動・転職活動の情報収集の方法【学歴別】
学歴別にすると、全体的に変化は見られません。ただ、フリーター・正社員ともに高卒の場合は、「家族や知人からの口コミ」がランクインしました。
一方で大卒の場合は、フリーター・正社員ともに「就職・転職関連のイベントに参加」が入っています。新卒採用で大規模な就活イベントは多く開催されるため、大卒で就活経験がある人は、その後の就職・転職活動で情報収集する際も、イベントという選択肢が入るのだと考えられます。
高卒フリーター
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(79.7%)
- 2位 企業のホームページ(25.2%)
- 3位 就職・転職エージェント(20.3%)
- 4位 家族や知人からの口コミ(16.8%)
- 5位 あてはまるものはない(11.4%)
大卒フリーター
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(87.5%)
- 2位 企業のホームページ(37.9%)
- 3位 就職・転職エージェント(23.7%)
- 4位 企業説明会(20.1%)
- 5位 就職・転職関連のイベントに参加(19.6%)
高卒正社員
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(70%)
- 2位 企業のホームページ(28.6%)
- 3位 就職・転職エージェント(20%)
- 4位 企業説明会(15.7%)
- 5位 家族や知人からの口コミ(15%)
大卒正社員
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(74.3%)
- 2位 企業のホームページ(35.2%)
- 3位 就職・転職関連のイベントに参加(30.7%)
- 4位 企業説明会(29.6%)
- 5位 就職・転職エージェント(26%)
※複数回答
※5位まで抜粋
3-7. 就職活動・転職活動を始めるきっかけとなった人
就職活動・転職活動を始めるきっかけとなった人は、フリーターの4割近くが「家族」と回答しているのに対し、正社員は「誰にも相談していない」がもっとも多い結果に。
就職活動・転職活動を始めるきっかけとなった人【フリーター】
就職活動・転職活動を始めるきっかけとなった人【正社員】
3-8. 内定後の相談相手
内定後の相談相手は、フリーターの場合「3-7.就職活動・転職活動を始めるきっかけとなった相談相手」とほぼ変わりませんが、正社員は「家族」「友人」が、「誰にも相談していない」を抜いて上位に加わっています。
内定後の相談相手【フリーター】
内定後の相談相手【正社員】
3-9. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度
フリーターと正社員に、就職活動や転職活動を始める際の不安の度合いを尋ねると、下記の(1)〜(8)の結果になりました。
全体的に正社員よりもフリーターのほうが就職活動に対して不安を感じやすいということがわかります。
特に「(7)選考時に上手く自分を伝えられるか」という点は、不安度が高くなっています。
(1)自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安
(2)自分に向いている仕事(適職)がわからず不安
(3)就職/転職の相談、サポートしてくれる人がおらず不安
(4)就職活動の進め方がわからず不安
(5)たくさん求人があって、どれを選べばいいかわからず不安
(6)事前準備をたくさんする必要があり不安
(7)選考時に上手く自分を伝えられるか不安
(8)内定が出るまで就職活動を続けられるか不安
就職活動・転職活動の不安度を高い順に並び替えると次の通りです。フリーター・正社員ともに、不安に感じる項目に大きな違いは見られません。
フリーター
- 1位 選考時に上手く自分を伝えられるか不安だ(68.6%)
- 2位 自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安だ(68.1%)
- 3位 自分に向いている仕事(適職)がわからず不安だ(64.2%)
正社員
- 1位 自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安だ(62.2%)
- 2位 選考時に上手く自分を伝えられるか不安だ(61%)
- 3位 事前準備をたくさんする必要があり不安だ(57.9%)
※「非常に不安だ」「やや不安だ」を合算した数値を表記
3-10. 就職活動・転職活動における選考中の不安度
就職活動・転職活動における選考中の不安度を並び替えると次の通りです。こちらも全体的にフリーターのほうが不安度は高く、特にフリーターは「(5)面接でのアピール方法」に強い不安を感じているようです。
(1)履歴書や職務経歴書の準備
(2)履歴書の書き方や面接時のマナー
(3)事前の面接対策
(4)面接のスケジュール調整/管理
(5)面接でのアピール方法
(6)実際の業務内容や社風の把握
(7)就職活動のモチベーション維持
不安に感じる度合いが高いものを抜粋すると次の通りです。フリーター・正社員ともに、面接に関して不安を抱いていることがわかります。
フリーターの2位に「実際の業務内容や社風の把握」が挙がっているのは、フリーターは未経験から正社員を目指すケースがあり、仕事のイメージがつきにくい人が多いことが要因として考えられます。
フリーター
- 1位 面接でのアピール方法(68.6%)
- 2位 実際の業務内容や社風の把握(67%)
- 3位 事前の面接対策(65.3%)
正社員
- 1位 事前の面接対策(61.7%)
- 2位 面接でのアピール方法(61%)
- 3位 実際の業務内容や社風の把握(58.3%)
※「非常に不安だ」「やや不安だ」を合算した数値を表記
3-11. 転職活動で辞退する要因となるもの
就職活動をしたことがある、もしくは現在転職活動中の正社員に対し、選考や内定を辞退する要因となるものを尋ねると、「社内の雰囲気」や「面接官の行動や態度」の割合が圧倒的に高くなっています。
「2-5.仕事で一番大切にしている価値観」でも、「人間関係の良い職場環境で働くこと」が上位に挙がっているので、職場にどのような人がいるのかを気にする人は多いことが伺えます。