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3-1. 現在、就職活動をしているか(フリーター)
フリーターに対し、現在就職活動をしているか尋ねると、8割以上が「していない」と回答しています。男女別で見ると、女性フリーターのほうが男性フリーターよりも就活中の割合が低いです。
男女別に昨年度の調査※と比較すると、就活中の割合は男女どちらも1pt以上増加しています。いずれの年度も男性の方が女性より就職活動中の割合が高く、男性の方が正社員への就業意欲が高いことが見受けられました。
現在、就職活動をしているか
【フリーター】
就職活動をしている割合【フリーター】
2024年度 男性 210人、女性 790人
3-2. 現在、転職活動をしているか(正社員)
正社員に対し、現在転職活動をしているかを尋ねると、「している」の回答が2割を超えました。フリーターが就職活動している割合よりも、正社員が転職活動している割合が多い結果となりました。
男女別に昨年度の調査※と比較すると、男性の転職活動中の割合はわずかに減少しているものの、女性は6pt以上増加しています。昨年度は就職活動している割合が女性より男性の方が高かったですが、今年度の調査では男性と女性の転職割合は同じ結果となりました。
現在、転職活動をしているか【正社員】
転職活動をしている割合【正社員】
2024年度 男性500人、女性 500人
過去3年間の転職率【正社員】
過去3年間の転職率を比較すると、前回の調査(18.2%)から上昇し、過去3年で最も高い水準となっています。年々転職する正社員は増加しています。
3-3. 過去に就職活動・転職活動をしたことがあるか
現在就職・転職活動をしていない人に対し、過去に活動経験があるか尋ねると、フリーターは「ある」が半数以上、正社員は「ある」が4割以上となっています。
過去に就職活動をしたことがあるか
【フリーター】
過去に転職活動をしたことがあるか
【正社員】
就職活動・転職活動の経験がある割合
「3-1.現在、就職活動をしているか(フリーター)」「3-2.現在、転職活動をしているか(正社員)」の結果と合わせると、フリーターのおよそ6割(59.7%)が就職活動の経験があり、正社員の約半数(55.1%)が転職活動をしたことがあるということがわかりました。
就職活動経験はあるか【フリーター】
転職活動経験はあるか【正社員】
3-4. 就職活動・転職活動を始めたきっかけ
就・転職活動を始めたきっかけは、フリーターは「金銭面的な不自由、不安」の回答がもっとも多く、正社員は「給与が低い」が1位でした。どちらも、金銭面での不満や不安が1位を占めていました。2位は違いがあり、フリーターは「雇用の安定」を、正社員は「やりがい」を求めてそれぞれ就職活動・転職活動を始めています。
フリーター
- 1位 金銭的な不自由、不安(56.4%)
- 2位 正社員のほうが雇用が安定しているから(24.5%)
- 3位 やりがいのある仕事がしたいため(22.3%)
- 4位 自分の興味・関心の変化(21.4%)
- 5位 新しい経験やスキルをつけたいから(13.7%)
正社員
- 1位 給与が低い(44.6%)
- 2位 やりがい・達成感がない(29.9%)
- 3位 人間関係が悪い(23.0%)
- 4位 企業や業界の将来性が不安(15.8%)
- 5位 残業や休日出勤が多い(13.8%)
※3つまで回答
※5位まで抜粋
3-5. 就職・転職を希望するタイミング
現在、就職活動や転職活動をしている人の就職・転職を希望するタイミングは、フリーターと正社員で違いが見られました。フリーターの場合、3ヶ月以内に就職を希望する割合が1番多く、半数以上のフリーターが半年以内の就職を望んでいます。一方正社員の場合、1年以内に転職を望んでいる人が約3割を占め最多に。就職・転職を希望するタイミングには違いがあることがわかります。
就職を希望する時期【フリーター】
転職を希望する時期【正社員】
3-6. 企業探しの手段・利用サービス
就職活動・転職活動における企業探しの手段・利用サービスについては、フリーターも正社員も「求人・転職サイト」が最多です。正社員は2位に「就職・転職エージェント」が挙げられていますが、フリーターは2位に「ハローワーク」がランクインしており、「就職・転職エージェント」は6.4%と1割未満でした。
これは、正社員向けの転職エージェントに比べると、20代フリーターを対象とする就職エージェントは少なく、就職時に手段として想起されにくいことが理由と考えられます。
企業探しの手段・利用サービス
【フリーター】
企業探しの手段・利用サービス
【正社員】
企業探しの手段・利用サービス【学歴別】
さらに学歴別で見ると、利用しているサービスはいずれも「求人・転職サイト」が最多に。2位以下は、高卒はハローワーク、大卒は就職・転職エージェントの利用度が高いことがわかりました。
大卒正社員の4人に1人は「転職エージェント」を利用しており、高卒正社員よりも15pt程度高い数値が出ています。雇用形態に関わらず、高卒よりも大卒の人の方がエージェントの利用率が高いことがわかります。
高卒フリーター
- 1位 求人・転職サイト(63.1%)
- 2位 ハローワーク(22.9%)
- 3位 紙媒体(新聞・フリーペーパー・求人情報誌)(3.0%)
- 4位 就職・転職エージェント(2.6%)
- 4位 友人からの紹介(2.6%)
大卒フリーター
- 1位 求人・転職サイト(66.9%)
- 2位 ハローワーク(15.0%)
- 3位 就職・転職エージェント(9.5%)
- 4位 企業ホームページ(3.1%)
- 5位 友人からの紹介(2.8%)
高卒正社員
- 1位 求人・転職サイト(56.7%)
- 2位 ハローワーク(18.6%)
- 3位 就職・転職エージェント(10.6%)
- 4位 企業ホームページ(4.2%)
- 5位 友人からの紹介(4.2%)
大卒正社員
- 1位 求人・転職サイト(50.0%)
- 2位 就職・転職エージェント(25.3%)
- 3位 ハローワーク(8.0%)
- 4位 企業ホームページ(5.9%)
- 5位 友人からの紹介(3.8%)
※5位まで抜粋
3-7. 就職活動・転職活動の情報収集の方法
就職活動・転職活動の情報収集の方法に関しては、フリーターも正社員も「求人サイトや就職・転職情報サイト」をメインで活用しており、その他の情報収集方法に大きな差は見られません。
「就職・転職関連のイベントに参加」と回答した割合は、フリーターでは11.4%、正社員では19.1%と7ポイント以上正社員の方が多い結果になりました。正社員は、SNSやYouTubeで情報収集している割合もフリーターより高く、幅広い媒体から企業や業界の情報を得ていることがわかります。
就職活動・転職活動の情報収集の方法
【フリーター】
※3つまで回答
就職活動・転職活動の情報収集の方法
【正社員】
※3つまで回答
就職活動・転職活動の情報収集の方法
【学歴別】
学歴別にすると、1位「求人サイトや就職・転職情報サイト」、2位「企業のホームページ」3位「就職・転職エージェント」で上位には、違いが見られません。ただ、フリーター・正社員ともに高卒の場合は「家族や知人からの口コミ」がランクインしました。
一方で大卒の場合は、フリーター・正社員ともに「就職・転職関連のイベントに参加」「企業説明会」が入っています。大卒の新卒採用では、多くの大規模な就活イベントが開催されます。大卒で就活経験がある人は、その後の転職活動でも「イベントや説明会の参加」が情報収集の候補に挙がりやすいことが予想されます。
高卒フリーター
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(79.0%)
- 2位 企業のホームページ(25.8%)
- 3位 就職・転職エージェント(22.9%)
- 4位 家族や知人からの口コミ(17.7%)
- 5位 口コミサイト(12.5%)
大卒フリーター
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(84.0%)
- 2位 企業のホームページ(41.4%)
- 3位 就職・転職エージェント(25.2%)
- 4位 就職・転職関連のイベントに参加(14.4%)
- 5位 企業説明会(13.2%)
- 5位 口コミサイト(13.2%)
高卒正社員
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(76.4%)
- 2位 企業のホームページ(31.2%)
- 3位 就職・転職エージェント(24.7%)
- 4位 家族や知人からの口コミ(15.2%)
- 5位 就職・転職関連のイベントに参加(14.1%)
大卒正社員
- 1位 求人サイトや就職・転職情報サイト(69.4%)
- 2位 企業のホームページ(34.7%)
- 3位 就職・転職エージェント(24.7%)
- 4位 就職・転職関連のイベントに参加(23.6%)
- 5位 企業説明会(17.0%)
※3つまで回答
※5位まで抜粋
3-8. 就職活動・転職活動を始める際の相談相手
就職活動・転職活動を始める際の相談相手は、フリーター・正社員いずれも6割以上が「家族」と回答。次いで、「友人」や「恋人」が相談相手として挙げられます。
「誰にも相談していない」と回答した割合は、フリーターのほうが正社員よりも6pt程度高く、フリーターの4位にランクインしました。正社員の3位には「恋人(19.8%)」と「転職エージェント(19.8%)」が同率でランクインし、正社員の方が第3者の意見や知識を求める傾向にあることが見受けられました。
就職活動・転職活動を始める際の相談相手【フリーター】
就職活動・転職活動を始める際の相談相手【正社員】
3-9. 内定後の相談相手
内定後の相談相手は、フリーターの場合「3-8.就職活動・転職活動を始める際の相談相手」と同様に、「家族」が最多でした。就職活動を始める際、フリーターが「友人」や「恋人」に相談している割合は「誰にも相談していない」割合よりも高かったですが、内定後では「誰にも相談していない」が2位にランクインしています。
正社員では、「恋人」を抜いて「誰にも相談していない」が上位に上がっており、フリーターも正社員も内定後は相談しない人の割合が増えています。
内定後の相談相手【フリーター】
内定後の相談相手【正社員】
3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度
フリーターと正社員に、就職活動や転職活動を始める際の不安の度合いを尋ねると、下記の(1)~(8)の結果になりました。すべての質問において「不安がある」と回答が過半数を超えており、就職活動・転職活動を始める際は不安を抱えている人が多いことがわかります。全体的に正社員よりもフリーターのほうが就職活動に対して不安を感じやすいようです。
(1)自分の経歴で就職/転職できる仕事が
あるかが不安
(2)自分に向いている仕事(適職)が
わからず不安
(3)就職/転職の相談、
サポートしてくれる人がおらず不安
(4)就職活動の進め方がわからず不安
(5)たくさん求人があって、
どれを選べばいいかわからず不安
(6)事前準備を
たくさんする必要があり不安
(7)選考時に上手く自分を
伝えられるか不安
(8)内定が出るまで
就職活動を続けられるか不安
就職活動・転職活動の不安度を高い順に並び替えると次の通りです。フリーター・正社員ともに経歴や自己アピールに対する不安が共通している一方で、一部不安に感じる点が異なっています。フリーターは経歴と適職に不安を感じ、正社員はアピール力や選考プロセスに不安を感じています。
フリーター
- 1位 自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安だ(69.5%)
- 2位 選考時に上手く自分を伝えられるか不安だ(67.5%)
- 3位 自分に向いている仕事(適職)がわからず不安だ(64.0%)
正社員
- 1位 選考時に上手く自分を伝えられるか不安だ(63.9%)
- 2位 自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安だ(63.2%)
- 3位 内定が出るまで就職活動を続けられるか不安だ(59.5%)
※3位まで抜粋
※「非常に不安だ」「やや不安だ」を合算した数値を表記
3-11. 就職活動・転職活動における選考中の不安度
就職活動・転職活動における選考中の不安度は次の通りです。こちらも全体的にフリーターのほうが不安度は高い結果になっています。「事前の面接対策」や「面接でのアピール方法」など面接に対して不安を感じる割合が高く、日程管理に不安を感じる割合は低いです。
(1)履歴書や職務経歴書の準備
(2)履歴書の書き方や面接時のマナー
(3)事前の面接対策
(4)面接のスケジュール調整/管理
(5)面接でのアピール方法
(6)実際の業務内容や社風の把握
(7)就職活動のモチベーション維持
不安に感じる度合いが高いものを抜粋すると次の通りです。フリーター・正社員ともに、1位から3位で同じ結果となりました。いずれも面接に関して不安を抱いていることがわかります。
フリーター
- 1位 事前の面接対策(69.8%)
- 2位 面接でのアピール方法(69.7%)
- 3位 実際の業務内容や社風の把握(67.8%)
正社員
- 1位 事前の面接対策(63.9%)
- 2位 面接でのアピール方法(63.0%)
- 3位 実際の業務内容や社風の把握(61.9%)
※3位まで抜粋
※「非常に不安だ」「やや不安だ」を合算した数値を表記
3-12. 就職活動・転職活動で辞退する要因となるもの
就・転職活動の経験があるフリーター・正社員に対し、選考や内定を辞退する要因となるものを尋ねると、「社内の雰囲気」や「面接官の行動や態度」の割合が高くなっています。
「2-5.仕事で一番大切にしている価値観」でも、「人間関係の良い職場環境で働くこと」が上位に挙がっているので、職場にどのような人がいるのかを気にする人は多いことが伺えます。
就職活動・転職活動の辞退要因
※3つまで回答