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6-1. リスキリングの認知度
リスキリングの認知度についての結果は下記のようになりました。「リスキリング」という言葉を聞いたことあると回答した割合は39.6%で、6割以上のフリーター・社会人が聞いたことがないと回答。フリーター・正社員別に見ると、正社員の方が10pt程度リスキリングの意味を知っていると回答した割合が高いです。
経済産業省は、2023年度からリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を開始することを発表するなど、国としてリスキリングの推進に力を入れています。一方で、リスキリングの「言葉も意味も知っている」と回答した割合は2割未満に留まり、20代のリスキリングの浸透率の低さが明らかになりました。
リスキリングの認知度
リスキリングの認知度【雇用形態別】
6-2. リスキリングに取り組んでいるか
「リスキリングの意味を知っている」と回答した人に対し「リスキリングに取り組んでいるか」聞いたところ、次のような結果になっています。「現在取り組んでいる」「現在取り組んでいないが、半年以内に取り組む予定がある」「現在取り組んでいないが、今後取り組みたいと思っている」という取り組みに関心を持つ回答が、フリーターは83.6%なのに対し正社員は90.4%と、正社員のほうがリスキリングに対して前向きに捉えていることがわかります。
20代のリスキリングの認知度は低いものの、知っている人の中ではフリーターでも3人に1人が実際に取り組んでいるなど、理解や知識がある人はリスキリングに取り組むことに前向きな人が多いことが見受けられました。
リスキリングに取り組んでいるか
【フリーター】
リスキリングに取り組んでいるか
【正社員】
6-3. リスキリングに取り組む理由
リスキリングの意味を知っており、且つ、現在リスキリングに取り組んでいる、もしくは今後取り組む予定がある人にその理由を尋ねると、フリーター・正社員どちらも「収入を増やしたいため」が最多でした。次いで、「自分ができる仕事の幅を広げたいため」と続きます。
正社員の3位には「昇給・昇進のため」がランクインしており、政府がリスキリングの取り組みを推奨していることを受けて従業員のリスキリングへの取り組みに力を入れている企業が一定数存在するようです。
リスキリングに取り組む理由
【フリーター】
リスキリングに取り組む理由
【正社員】
6-4. リスキリングで身につけたいスキル
新しい知識やスキルを学ぶことをこれ以降「リスキリング」と定義した上で、リスキリングで最も身につけたいスキルを聞いたところ、フリーター・正社員ともに、「語学スキル」「パソコンスキル」といった、どのような仕事でも活用できるポータブルスキルが選ばれています。また「プログラミングスキル」や「動画編集」など副業やフリーランスとして働きやすい仕事も注目されています。
「その他」の回答としては、「保育士」「理学療法士」「電気工事士」「調理師」など、資格が必要な職業のための資格を取得したいとの回答が見られました。
リスキリングで身につけたいスキル
【フリーター】
リスキリングで身につけたいスキル
【正社員】
6-5. リスキリングに取り組んでいない理由
リスキリングに「現在取り組んでおらず、今後も取り組む予定はない」と回答した人に、その理由を尋ねると、フリーターも正社員も「何を学べばいいかわからないため」がもっとも多い結果となっています。
また、リスキリングの必要性を感じていないこともリスキリングに取り組んでいない理由として挙げられています。
フリーター・正社員別で見ると、「取り組む時間がないため」と回答した割合に違いがみられ、正社員の方が回答している割合が8pt程度高いです。
リスキリングに取り組んでいない理由
【フリーター】
リスキリングに取り組んでいない理由
【正社員】
6-6. リスキリングに取り組んでよかったこと
リスキリングに取り組んだことのあるフリーター・正社員に、リスキリングを行ってよかったと思うかについて聞いたところ、約8割がリスキリングに取り組むことにメリットを感じていることがわかりました。
リスキリングに
取り組んでよかったと思うか
リスキリングに取り組んでよかったこと
リスキリングに取り組んで良かったと感じたことがあったフリーター・正社員に、その内容を聞くと下記のような結果となりました。
「6-3. リスキリングに取り組む理由」では、経済的な理由からリスキリングに取り組む割合が1番高かっ たのに対し、実際によかったと感じたことは「できることの幅が広がった」が最多でした。「収入が増えた」と回答した割合は33.8% で、「できることの幅が広がった」や「仕事のモチベーションが上がった」という収入ではない面でのメリットを感じる割合の方が高い結果となりました。
リスキリングに取り組んでよかったこと
調査概要
■調査目的 : 18歳~29歳のフリーター・正社員の働き方・キャリア観の把握
■調査期間 : 2023/11/22～2023/11/27
■調査方法 : インターネット調査
■調査対象 : 2023年11月時点で満18歳~29歳のフリーター、正社員男女
集計対象 : 2,000人
集計対象男女内訳
■高卒フリーター 男性 : 105人
■高卒フリーター 女性 : 401人
■高卒正社員 男性 : 250人
■高卒正社員 女性 : 250人
■大卒フリーター 男性 : 105人
■大卒フリーター 女性 : 389人
■大卒正社員 男性 : 250人
■大卒正社員 女性 : 250人
発行年 : 2024年2月
レバレジーズ株式会社 ハタラクティブ