若者しごと白書2024

5-1. 現在の副業状況について

正社員の現在の副業状況としては、「副業はしたことがある」が3割以下という結果に。2017年頃から働き方改革として政府が副業を推進しているとはいえ、実態としては就業規則で副業を禁止している企業も多く、そこまで浸透していないことが伺えます。

過去3年間の副業経験率を比較すると、前回の調査(25.3%)から上昇し、過去3年で最も高い水準となっています。年々副業する正社員は増加していることがわかります。

副業経験率

※回答者数 : 2022年度・2024年度 1,000人、2023年度 1,096人

5-2. 副業の内容

現在副業している、もしくは過去にしたことがある人にその内容を尋ねると、本業のスキマ時間に対応できるような「懸賞・アンケートモニター」が1位に。次いで「営業・販売・サービス系」の仕事が19.3%という結果でした。
その他の回答としては、家事代行やエンジニア、飲食などの接客業が見られました。

  • 副業の内容

    1. 1位 懸賞・アンケートモニター(20.4%)
    2. 2位 営業・販売・サービス系(19.3%)
    3. 3位 投資・シェアビジネス(11.9%)
    4. 4位 オフィスワーク・事務系(10.8%)
    5. 4位 軽作業・物流・工場(10.8%)
※回答者数 : 269人
※複数回答
※5位まで抜粋

副業の内容【男女別】

これを男女別で見ると、男女いずれも「懸賞・アンケートモニター」の割合は高いです。男性は「投資・シェアビジネス」、女性は「営業・販売・サービス系」も2位で副業として人気です。男女いずれにも「軽作業・物流・工場」がランクインしています。

  • 男性

    1. 1位 懸賞・アンケートモニター(19.7%)
    2. 2位 投資・シェアビジネス(19.0%)
    3. 3位 営業・販売・サービス系(13.4%))
    4. 4位 配達・ドライバー(12.7%)
    5. 5位 軽作業・物流・工場(12.0%)
  • 女性

    1. 1位 営業・販売・サービス系(26.0%)
    2. 2位 懸賞・アンケートモニター(21.3%)
    3. 3位 オフィスワーク・事務系(14.2%)
    4. 4位 軽作業・物流・工場(9.4%)
    5. 5位 医療・介護・福祉・教育系(7.9%)
※回答者数:男性 142人、女性 127人
※複数回答
※5位まで抜粋

5-3. 副業する理由

現在副業している、もしくは過去に副業したことがある人に副業の理由を尋ねると、「趣味などに充てる 副収入を得たいから」が1位。2位・3位も収入に関する理由が続いています。また、将来に備えて副業している人も一定数いることがわかりました。「副業=月収を補填するもの」と認識している人が多いことがわかります。

  • 副業する理由

    1. 1位 趣味などに充てる副収入を得たいから(45.0%)
    2. 2位 本業の収入だけでは生活するうえで不十分だから(32.0%)
    3. 3位 本業の収入だけでは将来的な不安があるから(28.6%)
    4. 4位 時間にゆとりがあるから(17.5%)
    5. 5位 自分のスキルを伸ばしたり、経験を得たりしたいから(16.4%)
※回答者数 : 269名
※複数回答
※5位まで抜粋

5-4. 副業の平均月収

副業経験がある人の、副業の平均月収は下記の結果となりました。10,000円から20,000円未満の回答が 最多で、30,000円未満が全体の約 56.5% を占めています。わずかながらでも追加の収入を得るために副 業を行っている人が多いです。

一方で副業で月に 50,000 円以上の収入を得ている人々も22.3%と一定数存在しています。なかには、副業で100万円以上の収入があると回答した方も存在し、20代の平均月収を越える本格的な収入を、副業で得ている方がいることがわかりました。

※回答者数 : 269名

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