- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- 資料ダウンロードTOP
- 若者しごと白書2024
2-1. 仕事のやりがい
仕事で一番やりがいを感じることはなにかの質問に対して、フリーターは「やりがいを感じることがない」という回答が最多、2位が「人の役に立つこと」となりました。一方、正社員は「人の役に立つこと」がもっとも多く、次いで「給与が上がること」が挙げられています。
仕事のやりがい【フリーター】
2-2. 現在の仕事の満足度
半数近くの人が現在の仕事に満足しているとの結果に。フリーターと正社員どちらも「やや満足している」が最も多く、全体の3割以上を占める結果になっています。一方、「満足していない」と回答する割合はフリーターと比べ、正社員の方がやや高い傾向があります。
現在の仕事の満足度【フリーター】
現在の仕事の満足度【正社員】
2-3. 仕事に満足している理由
現在の仕事に「非常に満足している」「やや満足している」と回答したフリーターと正社員に対し、その理由を尋ねると、フリーター・正社員ともに「人間関係のよさ」が最多となりました。ただ、4割近くのフリーターが仕事に満足している理由として「人間関係のよさ」を挙げているのに対し、正社員は3割ほどで、10pt以上差があります。正社員では「仕事の面白さ」や「休日休暇日数」などを満足している理由に挙げる割合も高く、回答結果にはばらつきが見られます。
また、フリーター・正社員いずれも「仕事の面白さ」が2位であり、自身の仕事に対する興味ややりがいが求められていることが分かります。「勤務時間」と「休日休暇日数」も満足している要因として挙げられています。
一方、フリーターでは「働き方の自由度」が3番目に多く、自身の働き方に対する柔軟性が求められていることが示唆されています。
仕事に満足している理由
仕事に満足している理由【男女別】
さらに男女別で分けてみると、1位は「人間関係の良さ」で共通しているものの、女性の方が男性よりも「人間関係の良さ」が仕事の満足度に影響することがわかりました。2位以降の項目で男女別で比較すると、男性のほうが女性よりも「仕事の面白さ」を選択している人の割合が若干高いことがわかります。
男女で比較すると相対的に、男性は「何をするか」、女性は「誰とするか」が満足度に影響しやすいことが見受けられました。
男性フリーター
- 1位 人間関係のよさ(34.0%)
- 2位 仕事の面白さ(19.1%)
- 3位 勤務時間(13.8%)
- 4位 働き方の自由度(11.7%)
- 5位 休日休暇日数(6.4%)
女性フリーター
- 1位 人間関係のよさ(40.1%)
- 2位 働き方の自由度(13.2%)
- 3位 仕事の面白さ(12.5%)
- 3位 勤務時間(12.5%)
- 5位 休日休暇日数(9.7%)
男性正社員
- 1位 人間関係のよさ(22.2%)
- 2位 仕事の面白さ(19.8%)
- 3位 休日休暇日数(14.4%)
- 4位 勤務時間(10.3%)
- 4位 給与(10.3%)
女性正社員
- 1位 人間関係のよさ(35.5%)
- 2位 仕事の面白さ(17.5%)
- 3位 休日休暇日数(13.7%)
- 4位 勤務時間(9.4%)
- 5位 給与(6.8%)
※5位まで抜粋
2-4. 仕事に満足していない理由
「2-2. 現在の仕事の満足度」で仕事に「全く満足していない」「あまり満足していない」と回答した人に対しその理由を尋ねると、フリーターも正社員も「給与」に対して不満に感じていると回答する人が最多でした。次いで、「仕事におもしろみを感じない」が続きます。仕事に対する興味ややりがいの不足が、仕事に満足していない要因となっているようです。
仕事に満足していない理由
仕事に満足していない理由【男女別】
「2-3. 仕事に満足している理由」では男女差が見られましたが、満足していない理由では男女でほぼ変わらない結果となりました。いずれも「給与」と「仕事におもしろみを感じない」が、仕事に満足していない理由の半数近くを占めています。
男性フリーター
- 1位 給与(34.0%)
- 2位 仕事におもしろみを感じない(25.5%)
- 3位 人間関係の悪さ(12.8%)
- 4位 休日休暇日数(8.5%)
- 5位 成長しにくい環境(4.3%)
- 5位 仕事の裁量(4.3%)
- 5位 働き方の自由度(4.3%)
女性フリーター
- 1位 給与(30.5%)
- 2位 仕事におもしろみを感じない(18.8%)
- 3位 人間関係の悪さ(14.9%)
- 4位 雇用形態(6.5%)
- 5位 成長しにくい環境(5.2%)
- 5位 休日休暇日数(5.2%)
男性正社員
- 1位 給与(27.3%)
- 2位 仕事におもしろみを感じない(24.8%)
- 3位 人間関係の悪さ(14.9%)
- 4位 休日休暇日数(10.7%)
- 5位 成長しにくい環境(4.1%)
- 5位 勤務時間(4.1%)
- 5位 働き方の自由度(4.1%)
女性正社員
- 1位 給与(41.0%)
- 2位 仕事におもしろみを感じない(16.5%)
- 3位 成長しにくい環境(9.4%)
- 4位 人間関係の悪さ(7.2%)
- 5位 勤務時間(5.0%)
- 5位 休日休暇日数(5.0%)
- 5位 仕事の裁量(5.0%)
※5位まで抜粋
2-5. 仕事で一番大切にしている価値観
仕事で一番大切にしている価値観については、フリーター・正社員どちらも「プライベートを大切に働けること」が約4割で最多となりました。
「人間関係の良い職場環境で働くこと」はフリーターが正社員と比べて5ptほど高いですが、「より多くのお金をもらうこと」「仕事を通じた成長が実感できること」「自分の能力を活かせること」では正社員の割合が若干高く、差が見受けられました。フリーターと比較して、正社員の方が「給与軸」や「自己成長意欲」が高いことが見受けられます。
仕事で一番大切にしている価値観
仕事で一番大切にしている価値観
【男女別】
「2-5. 仕事で一番大切にしている価値観」ではフリーターと正社員の間で差が見られませんでしたが、男女間でも大きな差は見られず、「プライベートを大切に働けること」が1位の結果に。フリーターと女性正社員の2位は「人間関係の良い職場環境で働くこと」でしたが、男性正社員の2位は「自分らしい生活ができること」で、差異が見られました。
男性フリーター
- 1位 プライベートを大切に働けること(32.4%)
- 2位 人間関係の良い職場環境で働くこと(16.7%)
- 3位 自分らしい生活ができること(14.8%)
- 4位 より多くのお金をもらうこと(11.4%)
- 5位 人や社会の役に立つこと(6.2%)
女性フリーター
- 1位 プライベートを大切に働けること(43.7%)
- 2位 人間関係の良い職場環境で働くこと(20.5%)
- 3位 自分らしい生活ができること(14.8%)
- 4位 より多くのお金をもらうこと(6.2%)
- 5位 仕事を通じた成長が実感できること(3.3%)
男性正社員
- 1位 プライベートを大切に働けること(36.2%)
- 2位 自分らしい生活ができること(15.6%)
- 3位 より多くのお金をもらうこと(11.0%)
- 4位 人間関係の良い職場環境で働くこと(10.0%)
- 5位 仕事を通じた成長が実感できること(8.4%)
女性正社員
- 1位 プライベートを大切に働けること(39.2%)
- 2位 人間関係の良い職場環境で働くこと(19.6%)
- 3位 自分らしい生活ができること(13.2%)
- 4位 より多くのお金をもらうこと(8.2%)
- 5位 仕事を通じた成長が実感できること(6.0%)
※5位まで抜粋
2-6. 仕事選びで重視していること
仕事選びで重視していることは、「1-7.現在の仕事に就いた理由」とほぼ変わらない結果で「希望する仕事内容かどうか」が1位となりました。
フリーターと正社員で比較すると、フリーターは労働時間を自由に選択できるため、「希望の労働時間で働けるか」「理想的な勤務時間や休日数か」が上位に入っています。正社員は「希望する収入が得られるか」「福利厚生が整っているか」が上位に挙がり、「1-8・1-9手取り月収の分布」でフリーターよりも正社員の方が給与水準が高いことからもわかるように、正社員ならではの回答が目立ちました。
※3つまで回答
仕事選びで重視していること【男女別】
さらに男女別で分けてみると、1位は「希望する仕事内容かどうか」で共通しています。男性フリーター・男性正社員・女性正社員は、2位に「希望する収入が得られるか」がランクインしました。一方で、女性フリーターは4位にランクインしており、他のグループよりも収入に関する優先度はやや低い傾向が見られます。女性フリーターの2位には「希望の労働時間で働けるか」が挙げられており、収入より労働時間を重視している人の割合が高いことが見受けられました。
男性フリーター
- 1位 希望する仕事内容かどうか(46.2%)
- 2位 希望する収入が得られるか(34.3%)
- 3位 理想的な勤務時間や休日数か(32.4%)
- 4位 希望の労働時間で働けるか(29.5%)
- 5位 社風や職場の雰囲気が合うか(25.2%)
女性フリーター
- 1位 希望する仕事内容かどうか(51.0%)
- 2位 希望の労働時間で働けるか(42.8%)
- 3位 理想的な勤務時間や休日数か(42.0%)
- 4位 希望する収入が得られるか(35.2%)
- 5位 社風や職場の雰囲気が合うか(27.0%)
男性正社員
- 1位 希望する仕事内容かどうか(45.2%)
- 2位 希望する収入が得られるか(43.4%)
- 3位 理想的な勤務時間や休日数か(32.4%)
- 4位 福利厚生が整っているか(26.2%)
- 5位 希望の労働時間で働けるか(19.8%)
女性正社員
- 1位 希望する仕事内容かどうか(48.8%)
- 2位 希望する収入が得られるか(46.4%)
- 3位 理想的な勤務時間や休日数か(36.0%)
- 4位 福利厚生が整っているか(28.8%)
- 5位 希望の労働時間で働けるか(25.2%)
※3つまで回答
※5位まで抜粋
2-7. 仕事選びで妥協できること
仕事選びで妥協できることは、「知人や友人が在籍しているか」がフリーター正社員ともに1位にランクイン。
2位、3位もフリーターと正社員の間で差がない結果になりました。
近年、働き方改革の推進などにより多様な働き方を導入している企業は増加傾向です。一方で、約5人に1人の若者は「テレワークや副業などの制度の充実」を妥協しても良い点として挙げています。若者の仕事探しでは、必ずしもその点が重視されているわけではないことが分かりました。
フリーター
- 1位 知人や友人が在籍しているか(37.8%)
- 2位 短期間で内定をもらえるか(28.7%)
- 3位 テレワークや副業などの制度が充実しているか(22.4%)
- 4位 将来性のある企業か(17.7%)
- 5位 家族や知人からの評判は良いか(17.6%)
正社員
- 1位 知人や友人が在籍しているか(35.9%)
- 2位 短期間で内定をもらえるか(31.2%)
- 3位 テレワークや副業などの制度が充実しているか(19.8%)
- 4位 裁量が大きい仕事か(18.8%)
- 5位 家族や知人からの評判は良いか(15.7%)
※3つまで回答
※5位まで抜粋