若者しごと白書2025

5-1. 現在の副業状況について

正社員の副業状況としては、「副業はしたことがある」が3割以下という結果に。政府が2017年頃から副業を推進しているにもかかわらず、いまだ多くの企業で就業規則によって副業が禁止されていることが、低い副業経験率の背景にあると考えられます。

過去4年間の推移を比較すると、2024年度の副業経験率は23.7%と、前年度より微減しています。過去4年間の副業経験率は20%前後で推移しており、副業経験のある正社員は一定数いることが分かります。

副業経験率

※回答者数 : 2021年度・2023年度・2024年度 各1,000人、2022年度 1,096人

5-2. 副業の仕事内容

正社員の副業内容に関する調査では、「営業・販売・サービス系」が最も多く、次いで「懸賞・アンケートモニター」「軽作業・物流・工場」「オフィスワーク・事務系」「投資・シェアビジネス」という結果になりました。本業のスキマ時間にできる点がメリットとなり、これらの副業が選ばれていると考えられます。

  • 副業の仕事内容

    1. 1位 営業・販売・サービス系(30.8%)
    2. 2位 懸賞・アンケートモニター(16.9%)
    3. 3位 軽作業・物流・工場(13.9%)
    4. 4位 オフィスワーク・事務系(13.1%)
    5. 5位 投資・シェアビジネス(9.3%)
※回答者数 : 237人
※複数回答
※5位まで抜粋

副業の仕事内容【男女別】

男女別に副業内容を見てみると、「営業・販売・サービス系」「懸賞・アンケートモニター」「軽作業・物流・工場」「オフィスワーク・事務系」は男女共通して人気が高い傾向にあります。しかし、男性では4位に「投資・シェアビジネス」、女性では5位に「IT・エンジニア系」がランクインしているように、細かな点では違いも見て取れます。

  • 男性

    1. 1位 営業・販売・サービス系(23.0%)
    2. 2位 懸賞・アンケートモニター(14.8%)
    3. 3位 軽作業・物流・工場(14.1%))
    4. 4位 オフィスワーク・事務系(13.3%)
    5. 4位 投資・シェアビジネス(13.3%)
  • 女性

    1. 1位 営業・販売・サービス系(41.1%)
    2. 2位 懸賞・アンケートモニター(19.6%)
    3. 3位 軽作業・物流・工場(13.7%)
    4. 4位 オフィスワーク・事務系(12.7%)
    5. 5位 IT・エンジニア系(5.9%)
※回答者数:男性 135人、女性 102人
※複数回答
※5位まで抜粋

5-3. 副業を行う理由

現在副業している、もしくは過去に副業したことがある正社員に副業の理由を尋ねたところ、「趣味などに充てる副収入を得たいから」が1位。2位、3位も収入に関する理由が続いています。
この結果から、将来への備えとして副業をしている人が一定数いることが分かりました。多くの正社員にとって、副業は収入を補う手段となっているようです。

  • 副業する理由

    1. 1位 趣味などに充てる副収入を得たいから(47.7%)
    2. 2位 本業の収入だけでは生活するうえで不十分だから(30.8%)
    3. 3位 本業の収入だけでは将来的な不安があるから(27.4%)
    4. 4位 時間にゆとりがあるから(19.0%)
    5. 5位 さまざまな分野の人とのつながりを持ちたいから(14.8%)
※回答者数 : 237名
※3つまで回答
※5位まで抜粋

5-4. 副業の平均月収

副業経験がある人の、副業の平均月収は下記の結果となりました。「5,000円~ 10,000円未満」の回答が最多となり、30,000円未満が全体の63.3%を占めています。わずかながらでも追加収入を得るために副業を行っている人が多いようです。

一方で、月に40,000円以上の収入を得ている人々も18.2%と一定数存在しています。その中で10万円以上の収入があると回答した方も2.9%おり、本格的な収入を副業で得ている方がいることが分かりました。

※回答者数 : 237名

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