広告デザイナーの仕事

広告デザイナーは、雑誌やチラシ、ポスターなど情報伝達のために使われるさまざまな媒体をデザインする仕事です。

具体的な業務内容

具体的な業務内容には、以下のようなものがあります。
・クライアントの要望やイメージをヒアリング
・納期の確認、納品までのスケジュール管理
・素材の調達
・文字のフォントや配置、写真の加工などを行いデザインする
・クライアントにチェックしてもらう
・修正対応
・承認が出たら印刷会社へ納品する

主にフォトグラファーやスタイリスト、コピーライターなどの専門職種の人とチームで行うこともあるようです。素材集めを行い、意見交換しながらクライアントが満足する魅力的な媒体を作り上げていきます。

広告デザイナーが活躍する場

広告代理店や広告制作会社、メーカーの広告宣伝部などで活躍できます。実際に業務の流れを把握し、経験を積み重ねることで視野を広げて仕事ができるようになるでしょう。

広告デザイナーの年収

広告デザイナーの年収は300〜500万円が相場といわれています。しかし、勤務先の企業やキャリアにより、収入に大きく差が出るようです。大手の企業だと1,000万円を上回ることもあります。勤務先によって給与に大きく差が出るようです。
収入アップを目指す人は、スキルを磨き、自分の希望条件に合った企業に転職を検討してみると良いでしょう。

年齢別の年収の平均について知りたい人は、「【年齢別】年収の平均や中央値は？年収アップの方法も紹介！」のコラムもあわせてご一読ください。

広告デザイナーの将来性

広告は、紙媒体からWeb媒体に移行しつつあるため、雑誌やチラシの制作といった仕事は減少傾向にあるようです。しかし、Web媒体のSNS広告などの需要は高まっている傾向にあるため、今後も将来性はあるといえるでしょう。

ここでは、広告デザイナーのニーズやキャリアアップについて解説しているので、広告デザイナーを目指している人は参考にしてみてください。

ニーズ

販売促進や情報発信のツールとして、チラシやポスターを活用する企業やお店は多い傾向にあります。そのため、今後も広告デザイナーの活躍は期待されるでしょう。
しかし、インターネットの普及により、SNS広告や動画広告など、インターネット向けの広告が要求されることが多くなると推測されているのです。紙媒体とあわせてWebチラシのデザインスキルを身につけると、時代のニーズに対応することが可能になります。

キャリアアップ

広告デザインを行ううえで、ビジュアル表現を極めることはもちろん、キャリアアップにはデザイン以外でのスキルも求められます。
キャリアアップの一つとして挙げられるのが、クリエイティブディレクターを目指すことです。クリエイティブディレクターとは、制作物の企画・制作・納品まで、トータルで見届ける総責任者にあたります。
クリエイティブディレクターは、デザイナーやエンジニアでの実務経験を積んでいる場合が多いため、コンセプトの企画やディレクションに積極的に携わることが大切です。チームの意見、クライアントの要望、自身の考えを汲み込む力が必要になります。

広告デザイナー以外のデザイナー職について興味がある人は、「デザイナー未経験での就職は難しい？グラフィックやWebに関わる仕事とは」のコラムも参考にしてみてください。

広告デザイナーが向いている人

コミュニケーション力がある人や、マーケティングの基礎知識がある人などが、広告デザイナーに向いているでしょう。

ここでは、広告デザイナーに向いている人の特徴を詳しく解説します。

コミュニケーション力がある

日々の業務のなかで、同僚とのやり取りやクライアントとの関わりが欠かせないため、コミュニケーション力が必要です。
同僚の意見を汲み取ったり、クライアントの要望を聞きいたりしながら業務を進められるコミュニケーション力があれば、より質の高い制作ができるといえるでしょう。

マーケティングの基礎知識がある

広告デザイナーは、販売を目的とした広告を多く手掛ける職業のため、人の購買意欲をそそるデザインづくりが重要です。
広告は、ターゲットに企画を届けたりより多くの人に知ってもらうための宣伝の役割を担うことがあります。ターゲットのニーズを汲み取ってデザインに落とし込むためにも、マーケティングの基礎知識があると重宝されるでしょう。

デザインの専用ソフトが使える

デザインを行ううえで、デザイン専用のソフトを使えることを必須条件としている求人も多いです。デザイン制作に携わるのであれば、ソフトを使える知識と技術は重要項目となるでしょう。

豊かな発想力と美的センスがある

広告デザイナーには、デザインの知識と技術が必要ですが、なかでも豊かな発想力と美的センスがある人が重宝される傾向にあります。
ほかの人には思いつかないもの、自分だけの個性でデザインを作ることで活躍の場はより広がるようです。

広告デザイナーの志望動機

前述した広告デザイナーに向いている人物像を参考に、これまでの経験やスキルをどのように活かすことができるのかアピールすることが大切です。

ここでは、広告デザイナーの志望動機の例文を紹介しているので、広告デザイナーへの就職・転職を考えている人は、参考にしてみてください。

未経験者の志望動機

広告デザイナーの経験がない場合は、「なぜデザイン職に興味を持ったのか？」「デザイン職として働きたいと思う情熱」「そのためにやってきたこと」をアピールすることが重要です。
「子どもの頃から絵を描くのが好き」「illustratorやphotoshopを用いてデザインすることを趣味にしていた」など、デザインに関することを伝えられると良いでしょう。

「パソコンスクールに通った」「独学で勉強を頑張った」といった努力の過程や成果を伝えることも、就労意欲の強さを伝えるためには重要な方法だといえます。

経験者の志望動機

経験者の場合は、「実務経験のなかで結果を出したこと」「制作を行う過程で力を入れたこと」など、経験のなかでアピールできそうな出来事をピックアップし、エピソードを交えて伝えることが大切です。
また、自身のポートフォリオを渡すと即戦力を期待され、採用につながる可能性も高まるでしょう。

「志望理由・動機の例文を解説！書き方の流れや作成時のポイントも紹介」のコラムでは、志望動機の書き方について詳しく解説している
ので、あわせて参考にしてみるのがおすすめです。

広告デザイナーになるには

広告デザイナーになるには、芸術系の大学や専門学校を卒業したのち、広告代理店やデザイン事務所などで、経験を積むことが一般的。しかし、広告デザイナーになるためには必須の資格はないため、未経験からも目指せます。

ここでは、広告デザイナーに就業するまでの流れを解説しているので、今後広告デザイナーになりたいと考えている人は、参考にしてみてください。

就業までの流れ

前述したように、広告デザイナーとして働く人の多くは、芸術系の大学やデザインの専門学校などを卒業し、広告代理店や広告制作会社に就職します。学生時代に目標が定まっており、広告デザイナーとしての知識と技術を学校で身につけた場合は、就職もスムーズに進めやすいでしょう。

しかし、未経験者歓迎の求人を探して広告デザイナーになることも可能です。
広告デザインを独学で学んだり、パソコンスクールでスキルを習得したりすることが、求人に応募する前にできる良い方法として挙げられるでしょう。デザインに必要な基礎知識や、デザイン専用ソフトの使い方を学び、ポートフォリオを作成しておくと、就活や転職でのアピール材料になります。

ハタラクティブの「若者しごと白書2024　3-8. 就職活動・転職活動を始める際の相談相手（p.37） 」によると、就職活動・転職活動を始めるとき、フリーターは「家族（65.7％）」「友人（38.7％）」「恋人（16.4％）」「誰にも相談しない（15.9％）」「転職エージェント（11.9％）」、正社員は「家族（60.4％）」「友人（42.1％）」「恋人（19.8％）」「転職エージェント（19.8％）」「同じ職場の同僚（11.3％）」に相談していることが分かるでしょう。多くの求職者が、身近にいる信頼できる人のほかに、転職エージェントに相談しているようです。
「身近な人のほかに、専門的な人にも相談したい」という場合は、就職エージェントの利用を検討してみましょう。
就職・転職活動のプロが選考対策を支援してくれるので、効率的に内定獲得を目指せます。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

一人で選考対策を行って就職活動を進めるのが不安という人は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。経験豊富なキャリアアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、適性に合った求人をご紹介します。一人では難しい応募書類の添削や、面接対策もサポート。約1分でできる、性格を分析して適性を明らかにする適職診断を受けることも可能です。
専門的なアドバイスを受けて、就職・転職活動に臨みたい人は、お気軽にハタラクティブにご相談ください。

広告デザイナーに関するQ＆A

ここでは、広告デザイナーに興味のある人に向けて、よくある質問と回答を紹介します。

デザインができればデザイナーになれる？

デザインができれば必ず内定を得られるとは限りません。デザイン制作を行う多くの場合は、専用のソフトを使用するため、ソフトに慣れておくと有利になるでしょう。また、クライアントの要望や同僚の意見をまとめるためには、コミュニケーション能力も必要です。

コミュニケーション能力を高めるための方法について、「コミュニケーション能力とは？スキルを鍛える具体的な方法をご紹介！」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

資格を取るために就職を遅らせるのはアリ？

就職を遅らせることのデメリットも把握しておきましょう。資格を取得することで、自信をもって就職活動に臨める可能性はありますが、空白期間が長過ぎるとマイナス評価になる恐れがあります。空白期間が生じた場合は、資格取得のため勉学に励んでいたことを明確にアピールしましょう。

空白期間が生じることに不安を感じる人は、「空白期間は転職に不利？面接で企業を納得させる回答とは」のコラムもあわせてご一読ください。

広告デザイナーは未経験から挑戦できる？

未経験者も挑戦可能です。志望動機では、広告デザイナーになるために努力をしたことや、これまでの経験やスキルをアピールしましょう。

若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、キャリアアドバイザーが求職者一人ひとりの適性に合う求人紹介を行います。未経験職に挑戦したいものの不安な気持ちがある人は、お気軽にご相談ください。