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面接の退職理由はどう伝える?思いつかないときの対処法と例文
更新日
この記事のまとめ
- 面接官が退職理由を質問するのは、早期離職しないか確かめるため
- 面接で好印象な退職理由を述べるには、前向きな表現を心がけることが大切
- 前職の会社の愚痴や不満ばかりの退職理由は、面接で伝えないほうが良い
- 退職理由が思いつかないなら、辞めたいと思ったきっかけを紙に書き出して整理してみる
転職の面接で必ず聞かれるのが、前職の退職理由。人間関係や体調不良、業務内容に対する不満など理由はさまざまですが、いずれもネガティブな印象を与えないようにすることが大切です。印象の良い退職理由を述べるには前向きに表現し、志望動機と一貫性をもたせましょう。このコラムでは、退職理由を質問される意図や押さえておくべきポイントを解説しています。例文つきなので、面接対策として参考にしてください。
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面接で退職理由を伝えるときの4つのポイント
転職の面接で退職理由を聞かれたときは、ネガティブな理由であっても前向きな表現を意識することが大切です。目線や話し方にも注意しましょう。また、退職理由は必ずといっていいほど聞かれる質問のため、あらかじめ志望動機と一貫性のある回答内容を整理しておきましょう。
1.前向きな表現を心がける
面接で退職理由を話す際は、前向きな表現を心掛けましょう。ネガティブな退職理由をそのまま伝えると、「問題を自主的に解決する姿勢が見られない」として面接官に悪い印象を与えてしまう恐れがあります。
実際の退職理由が人間関係や待遇への不満などであった場合でも、「今の会社も悪くはないが、さらにレベルの高い環境の会社で働きたい」という向上心をアピールしつつ前向きな表現に変換することが大切です。不満や愚痴ではなく、転職先の会社で叶えたい自身の希望を述べることを意識しましょう。言いにくい退職理由をポジティブに変換する方法は「仕事を辞める理由の伝え方とは?例文を参考に円満退職を目指そう」で解説しているので、参考にしてみてください。
2.面接官の顔を見ながら喋る
退職理由を述べるときは、面接官の顔を見ながら喋ることを意識します。会話の途中で視線を頻繁に動かしてしまうと、落ち着きのない印象を与えやすくなるためです。質問されているときは相槌を打ちながら「しっかり聞いています」という姿勢で、話すときは相手の目を見ながら「あなたに伝えたいです」という姿勢を意識しましょう。
なお、面接官の目を見て話すと緊張する場合は、無理に目を見る必要はありません。額や鼻などに視線をずらしても、相手側は目があっているように思わせられます。
ハキハキした口調でゆっくり話す
退職理由を伝えるときは、ハキハキした口調でゆっくり話すことも大切です。面接のように緊張する場では、自然と早口になってしまいがち。意識してゆっくりと話すことで面接官も内容を聞き取りやすく、落ち着いた印象を与えられるでしょう。
自分の話し方を客観的にとらえることは難しいため、面接の練習を録音したり第三者に聞いてもらったりして、本番前に改善点を洗い出しておくのも一つの手です。
3.話す内容をあらかじめ決めておく
面接で述べる退職理由の内容は、面接前にあらかじめ決めておくことをおすすめします。想定される質問を用意した上で、それに対する回答を紙に書き出してみると頭の中を整理出来るでしょう。
退職理由を整理せずに面接に臨んでしまうと、前述したようなネガティブな内容をストレートに言ってしまったり、話がまとまらずに持ち時間をオーバーしてしまったりする可能性があります。面接本番で落ち着いた受け答えをするために、「話すこと」と「話さないこと」を事前にしっかり整理しておきましょう。
内容は具体性を意識しよう
退職理由の内容は、具体性を意識することも大切です。たとえば、「新しい環境でキャリアアップしたい」という退職理由の場合は、「転職先でどのような経験を積んでいきたいか」を具体的に説明しましょう。具体的な退職理由を述べることで、会社とのマッチ度や将来の貢献度を面接官が判断しやすくなります。
4.退職理由と志望動機に一貫性をもたせる
退職理由と志望動機には、一貫性をもたせることも意識しましょう。「前職で実現できなかった希望が応募先の会社では叶うと考えた理由」を志望動機に盛り込むと、これまでの行動の一貫性を伝えられます。話す内容に一貫性があることで説得力が増し、面接官の好印象につなげることも可能です。
退職理由と志望動機をつなげる方法は「面接で伝える退職理由が思いつかない!例文や印象アップのコツを紹介」で解説しているので、ぜひご一読ください。
退職理由は嘘をつかない
退職理由は嘘をつかず正直に伝えましょう。事実とかけ離れた退職理由を述べると、つじつまが合わずに面接官から嘘だと見抜かれてしまう恐れがあります。退職理由では当たり障りのない内容を話すのではなく、過去の失敗談から学んだことを入社後にどう活かすかを述べると効果的です。発言の信憑性が増し、誠実な印象を与えられるでしょう。
面接官が退職理由を質問する意図
面接官が退職理由を質問する理由として挙げられるのは、退職のリスクがないかを確認するため。また、退職理由から応募者の人柄を確認し、社風や既存社員との相性を確認する目的もあるでしょう。
それぞれ以下で解説しているので、面接官の質問の意図を汲んだ効果的な回答をするための参考にしてみてください。
1.前職と同じ理由で退職しないか確認したい
面接官が退職理由を質問するのは、前職と同じ理由で辞めてしまわないか確認したい意図があるためです。退職理由を質問して納得出来るものであれば、「同じ理由ですぐに辞めなさそう」という会社側の不安を払拭でき、人材確保のために掛けた時間やコストが無駄になるリスクを避けられます。
2.応募者の人柄を知りたい
面接官は、応募者の退職理由を質問することで応募者の人柄を知ろうとしています。退職理由の内容から応募者の仕事に取り組む姿勢や考え方などを推測することで、入社後のミスマッチをなくすのに効果的です。そのため、応募者がいくら説得力のある退職理由を述べても、社風に合っていないと判断された場合、採用されるのは難しいでしょう。
3.入社後の活躍に期待出来るか確かめたい
面接官が退職理由を質問する背景には、入社後の活躍に期待出来るか確かめたい意図もあります。たとえば、チーム制で業務を進める会社の場合、コミュニケーション能力や協調性に問題があると、「スムーズに仕事をこなすのは難しい」と思われて採用が見送られてしまうことも。退職理由を聞くことで、自社が求める人物像に合う人材かを見極める目的があるといえます。
面接で退職理由を質問されたときの回答例
面接で退職理由を質問されたときの回答例を紹介します。退職理由を述べるときは、出来るだけ具体的かつリアルを伝えることが重要です。
まずは正直に退職理由を伝えることを前提とし、「成長意欲があるからこそ環境を変えたい」と仕事への熱意を伝えるのも効果的です。面接官に良い印象を与える退職理由を考えるための参考にしてみてください。
給与が上がらないことが退職理由の場合
自身の武器である営業力を活かせる環境で、より給与水準を上げたいと思ったため、今回転職に至りました。私は現在基本給に加えて新規獲得1件あたり△円のインセンティブをいただいており、毎月10件ほどの新規獲得を達成し続けております。
しかし、現在の会社ではインセンティブの上限が月あたり△円までと定められており、努力を続けても適性な評価を受けられないと感じておりました。御社の営業職の場合、売り上げに応じたインセンティブには上限がないと伺っています。私の営業力を最大限活かしながらそれに見合った報酬をいただける環境であることに魅力を感じました。
体調不良による退職理由の場合
前職ではクライアントワークだったため、朝8時から夜10時の間で商談や打ち合わせが続いておりました。人手が不足していたこともあり空き時間がなく、残業で深夜を回ることも多かったため、お恥ずかしながら体調を崩してしまいました。
私は能力を最大限発揮して働くには健康であることが第一と考えております。そのため、多様性かつ柔軟性ある働き方の御社に大変魅力を感じております。なお、体調については退職後に療養期間を設けていたため問題なく勤務できるまで回復しております。
前職で解決できなかった問題を述べる際は、「改善のために努力した姿勢」を示すことで、主体性をアピールできます。面接で好印象を得やすい退職理由の例文は「面接で好印象につながる退職理由の例文」でも解説しているので、ぜひご一読ください。
面接で避けたほうが良い退職理由とは?
この項では、面接では述べないほうが良い退職理由を紹介します。マイナス評価を回避するための参考にしてみてください。
前職の愚痴ばかりをいう
面接で退職理由を質問された際は、前職の愚痴ばかりをいわないように気をつけましょう。退職理由として会社や同僚への不満を伝えると、面接官に「問題を会社や他人のせいにしている」と思われてしまう恐れがあるためです。「他者の悪口を平気でいう人」と人柄そのものを疑われてしまうこともあります。
前述したように、たとえ会社に不満を感じて退職した場合でも、面接で伝える際にはポジティブな内容に変換しましょう。
自分の意見のみを主張する
退職理由のなかで自分の意見のみを主張するのも避けたほうが良いでしょう。自己主張の強い退職理由を述べると、協調性のなさを不安視される可能性があるためです。
「希望する部署に配属されなかったため退職しました」のように自分の要望が受け入れられなかったことを訴えるのではなく、意に沿わない経験も無駄ではなかったと謙虚な姿勢を示しましょう。
面接で避けるべき退職理由は「退職理由を面接で聞かれたら?印象を下げない伝え方と例文」で解説しているので、ご覧ください。
面接で答える退職理由が思いつかないときはどうする?
面接で述べる退職理由が思いつかないときは、退職理由を紙に書き出したり、自己分析をしたりしてみましょう。可視化することで、退職の根拠となる出来事や仕事に対する考え方がはっきりするはずです。
退職理由を紙に書き出して整理する
退職理由が思いつかないときは、仕事を辞めるきっかけになった事柄を紙に書き出します。どのような些細な出来事でも、まずは紙に書き出してみることで、自分でも忘れていた退職の経緯やエピソードなどを思い出すきっかけとなり、面接での発言の具体性も増すでしょう。
退職のきっかけが書き出せたらさらに深掘りして、「前職での問題を転職先の会社でどのように解決したいか」を考えます。たとえば、「給与が低い」という退職のきっかけからは、「業務量や内容に見合った給料を受け取りたい」という希望を読みとることが可能です。よって、面接で述べる退職理由としては「努力が適切に評価される環境で実力を発揮したいと思ったため」という内容が考えられるでしょう。
自己分析をしてみる
面接で述べる退職理由が思いつかないときは、自己分析をしてみるのもおすすめです。過去の経験を振り返り、「努力したこと」や「楽しかったこと」、「失敗してしまったこと」などを洗い出しましょう。
過去の印象的な経験を通して自分の強みや適性を把握することで、前向きな退職理由を考えやすくなります。自己分析の手順は「自己分析のやり方が知りたい!ノートを使った簡単でおすすめの方法をご紹介」で紹介しているので、ご一読ください。
面接で述べる退職理由が思いつかず悩んでいる方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、第二新卒や既卒などの若年層に特化した転職エージェントです。一人ひとりの希望や適性に合った求人紹介のほかに、専任のアドバイザーが面接対策や応募書類作成のサポートなどを行います。経験豊富なアドバイザーに疑問や不安を相談出来るので、転職活動に不慣れな方も自信をもって選考に臨めます。サービスはすべて無料です。ぜひ一度ご利用ください。
面接の退職理由に関するQ&A
ここでは、面接で述べる退職理由に関するお悩みをQ&A方式で解決します。
面接で退職理由を質問されるのはなぜ?
面接官が退職理由を質問するのは、「同じ理由で退職しないか確認したい」という意図があるようです。ほかにも、「応募者の人柄を知りたい」や「入社後に活躍出来る人材か見極めたい」という意図もあります。詳しくはこのコラムの「面接官が退職理由を質問する意図」で解説しているので、ぜひご覧ください。
短期間での退職は面接でどう伝える?
短期退職の理由は、ポジティブな内容を伝えましょう。
短期間で仕事を辞めた人の場合、面接官は「短期退職を再び繰り返さないか」を見極めたいと考えます。面接官の不安を払拭するためには、前職の不満は口に出さず、入社意欲や将来のビジョンなど前向きな内容を伝えることが大切です。短期間での退職をどう説明するかは「短期退職の言い訳はどうする?よくある理由と伝え方を解説!」で紹介しています。
パワハラは退職理由として話すべき?
前職の退職理由がパワハラの場合、面接でそのまま伝えるのは避けたほうが良いでしょう。
正直に述べてしまうと、面接官にストレス耐性やコミュニケーション能力を不安視されてしまう恐れがあります。「チームワークの強い企業で働きたい」のようにポジティブな理由に変換しましょう。パワハラが理由で退職する場合の対応については、「パワハラで退職する際にやることとは?会社都合のメリットも解説します」を参考にしてみてください。
給与の低さを退職理由として伝えても問題ない?
退職理由として「給与が低かったため」と伝えてしまうと、面接官に「待遇だけを重視している」とマイナスの印象を与える可能性があります。「評価体制が整っている環境で働きたい」や「子どもの将来のために収入アップを目指したい」など、面接官が納得しやすい理由を添えましょう。ハタラクティブではアドバイザーによる面接対策を実施しているので、好印象な退職理由を考えたい方はぜひご活用ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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