- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 保育士から転職するには?異業種の仕事を選ぶメリットデメリットを解説!
保育士から転職するには?異業種の仕事を選ぶメリットデメリットを解説!
更新日
この記事のまとめ
- 保育士によくある転職理由は、「人間関係」「給与の安さ」「勤務時間の長さ」など
- 保育士から異業種に転職するメリットは、年収アップや新しいスキルの獲得など
- 保育士から転職を成功させるには、保育士資格を活かせる仕事を探すのがおすすめ
- 保育士の転職におすすめの職種はm「接客業」「営業職」「介護職」など
- 保育士から異業種に転職する際に活かせるスキルは、観察力やコミュニケーション能力
保育士から転職できるか不安な方もいるでしょう。保育士は、資格を活かした保育系の仕事だけでなく、異業種にも挑戦できる可能性が十分にあります。このコラムでは、保育士から転職する際のポイントやおすすめの職種を紹介。また、保育士から異業種へ転職する際に活かせるスキルも解説しているので、就活の参考にしてください。転職時期や職種を見極めて、自分に合った仕事への転職を成功させましょう。
- 向いてる仕事なんてあるのかな?
- 避けたいことはあるけれど、
- やりたいことが分からない・・・
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
保育士から異業種への転職は可能?
結論からいうと、保育士から異業種へ転職することは可能といえます。「保育士のスキルが活かせない異業種への転職は難しいのではないか?」と不安な方もいるかもしれませんが、保育士の経験を活かせるような職種は多いので、異業種へ挑戦することはそれほど難しくないでしょう。「環境を変えたい」「新しいことに挑戦してみたい」と思っているなら、前向きに転職先を探すことをおすすめします。
保育士から異業種に就職・転職する人はいる?
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」によると、平成30年度の指定保育士養成施設卒業者の39,909名中、6,154名の約15.4%の人が保育・福祉関係ではないその他の職種に就職しています。
年度 | 総数 | (1) 保育所及び幼保連携型認定こども園 | (2) 地域型保育事業 | (3) 保育所及び幼保連携型認定こども園以外の児童福祉施設 | (4) 児童福祉事業 | (8) 幼稚園 | (9) その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
28 | 42,597 (100.0) | 23,699 (55.6) | 515 (1.2) | 1,454 (3.4) | 1,109 (2.6) | 7,470 (17.5) | 7,021 (16.5) |
29 | 41,106 (100.0) | 23,465 (57.1) | 511 (1.2) | 1,490 (3.6) | 1,285 (3.1) | 6,809 (16.6) | 6,374 (15.5) |
30 | 39,909 (100.0) | 23,216 (58.2) | 561 (1.4) | 1,416 (3.5) | 1,249 (3.1) | 6,162 (15.4) | 6,154 (15.4) |
引用:指定保育士養成施設卒業者の就職先の近年の状況(p8)※一部抜粋
このことから、保育系の学校に通っていたり保育士資格を持っていたりしても、一般企業へ就職・転職する人は一定数いることが分かるでしょう。
参照元
厚生労働省
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料
同じ保育関係の仕事に転職する際の難易度
保育士は常に人手不足の業界であるため、経験のある保育士は採用されやすい傾向にあります。そのため、保育士経験者が同じ保育関係の仕事に転職する場合の難易度は、それほど高くないといえるでしょう。
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」によると、平成27年の保育所で勤務する保育士の総数は328,696名いるのに対し、退職者は37,716名と全体の9.3%。毎年多くの保育士が退職していることが分かります。
また、近年では共働きの世帯が増えたため、子どもを保育所に預ける人も増えました。しかし、保育士は人手不足のため、子どもの人数に対し保育士が足りていない状況が続いているといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料
保育士からの転職でよくある退職理由とは?
保育士の退職理由は、「人間関係」「給与の安さ」「勤務時間の長さ」といった、職場環境に関するものが多いようです。以下で詳しく解説するので、自分の状況を把握して整理するための参考にしてみてください。
職場環境が理由の場合が多い
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」をもとに、保育士によくある転職理由を以下の表にまとめました。
引用:「保育士の現状と主な取組(24p)」
転職理由のうち特に多いのは、「職場の人間関係(33.5%)」です。次いで、「給料が安い(29.2%)」、「仕事量が多い(27.7%)」と続いています。
保育士の仕事内容は子どもの保育だけでなく、行事の準備や連絡ノートへの書き込み、書類の作成など多岐にわたるでしょう。高い志をもって保育士になっても、「仕事量と給料が見合っていない」「労働時間が長くて十分な休息が取れない」といったギャップを感じて転職を考える人は多いようです。
参照元
厚生労働省
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料
職場の人間関係が悪い
前述のとおり、保育士に多い転職理由は「職場の人間関係」です。子どもの安全を確保するためには、保育士同士の連携が必須。もし職場での人間関係が悪化すれば業務に支障をきたしてしまうため、転職を考える人は少なくないでしょう。
仕事量が多い
保育士は、子どもたちのお世話だけでなく、毎日の活動の準備や製作物、行事の準備、保護者対応、週案・月案の記入など、幅広い業務をこなしています。子どもたちのお世話をしている間は事務仕事や個人の仕事を行えないため、家に持ち帰って仕事をしたり休日に行ったりすることも。そのため、プライベートの時間が取りにくく、辞めたいと感じることもあるようです。
給与が低い
保育士は、子どもたちの命を預かり、怪我がないよう注意を払う必要があるため、とても責任感のある仕事といえるでしょう。しかし、厚生労働省の「令和4年 賃金構造基本統計調査の職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他の特別給与額」によると、保育士の給与額が21万7,600円なのに対し、同じ教育系の仕事である幼稚園教諭は22万6,000円、各種学校・専修学校教員は36万1,600円でした。保育士はほかの職種に比べて給与が低い傾向にあるため、「仕事内容に給与が見合わない」「退勤後も休日も仕事をしているのに給与が低い」と感じ、退職を考える人もいるようです。
参照元
政府統計の総合窓口(e-Stat)
賃金構造基本統計調査
労働時間が長い
保育士は仕事が多いため自然と残業をしないと仕事が間に合わないという状況になりやすい傾向にあります。また、行事前などは行事の打ち合わせや、行事で使用する道具の準備で時間を取られることも。そのため、労働時間が長くなりがちです。
妊娠・出産による退職
保育士の仕事は子どもたちと常に関わっているため、接触は避けられない仕事といえるでしょう。そのため妊娠をしているとお腹にぶつかってしまったり、子どもと接触して転んでしまったりと危険を伴うことがあります。また、出産後を機に子育てに専念するため退職する人もいるようです。
保育士の転職理由は履歴書にどう書く?
保育士の方が履歴書に転職理由を書く際は、ポジティブな内容になるよう工夫しましょう。「給料が少ないと感じたので」「人間関係に問題があったため」などと述べると、採用担当者に「不満ばかり述べている」という印象を与えかねません。「正当に評価される環境で成果を上げたい」「団結できる職場で働きたい」などと言い換えましょう。
転職理由の言い換え方について詳しくは、「面接ではポジティブな転職理由を伝えるべき?適切に言い換える方法とは?」のコラムをご覧ください。
保育士から異業種に転職するメリット
保育士から異業種へ転職するメリットは以下のとおりです。保育士からの転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
保育士から異業種に転職するメリット
- 年収アップが期待できる
- 予期せぬ残業を軽減できる可能性がある
- シフト勤務から固定時間勤務で働ける可能性がある
年収アップが期待できる
厚生労働省「保育士」によると、保育士の全国平均年収は約391万円です。対して、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、国民の平均給与は458万円でした。保育士の年収はほかの職種より低い傾向があるので、転職することで収入アップできる可能性があるかもしれません。
転職をする場合、現在よりも年収が上がる企業へ転職できれば、今よりもゆとりを持った生活をできるようになるでしょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
国税庁
令和4年分 民間給与実態統計調査
残業を軽減できる可能性がある
異業種に転職することで、残業を軽減できる可能性があります。保育士は子どもの生活を見守る仕事なので、予期せぬ事態から急な残業が発生する場合も。しかし、一般企業は勤怠管理が整っており、残業時間にも上限があるため、一定の時間枠で働けるでしょう。
保育士では得られなかったスキルを習得できる
保育士から異業種に転職すれば、保育士では得られなかった新たなスキルを習得できる可能性があります。未経験の業種や職種に転職する場合、企業によっては研修で基礎から仕事を教えてくれる場合も。また、業務を通して自然とその仕事に関する知識やスキルを身につけられる場合もあるでしょう。
環境が変わることで新たな人間関係を構築できる
今の職場でストレスを感じている場合は、転職することで新しい人間関係を構築できるといったメリットがあります。ただし、保育士からの転職を検討する際は、「保育士の仕事そのものにストレスを抱えているのか」「保育士の仕事は好きだけど職場に不満があるのか」を振り返ってみることも大切です。
保育士の仕事を辞めたいのであれば異業種へ、保育士を続けたい場合は異業種だけにこだわらず、保育士の経験を活かせる職場へ転職するといった道もあります。
シフト勤務から固定時間勤務で働ける可能性がある
保育士は開園時間が長いため、早番・遅番のようなシフト制で働くことが多いでしょう。シフト制の勤務の場合、毎日の出勤時間が違うため生活リズムが不安定になりがちといえます。しかし、転職をして固定時間勤務の職場で働ければ、生活リズムが整い身体的な負担が軽減されるでしょう。
また、固定時間勤務は、毎日同じ時間に出社して退勤するためプライベートの予定も立てやすく、ワークライフバランスがとれた働き方といえます。
保育士から異業種に転職するデメリット
保育士から異業種への転職には、メリットだけでなく、デメリットもあります。以下で解説するデメリットも踏まえたうえで、今後について考えてみましょう。
新しい環境や業務内容に慣れるまでに時間が掛かる
これまでの勤務経験が保育士のみの場合、異業種という新しい環境や業務内容、考え方などまったく異なるものに適応しなければなりません。転職した職種によっては時間がかかる可能性もあるので、慣れるまでに気持ちが折れてしまうことも。環境など変わるものが多いとミスマッチを感じ、早期退職につながる恐れもあるので、企業選びは妥協せずに行いましょう。
保育士の仕事が恋しくなる場合がある
保育士の仕事にやりがいを感じていたなら、転職先での仕事が淡白に感じてしまうこともあるでしょう。異業種へ転職するのならば、子どもに毎日接していた生活から大きく変わることになります。そのため、保育士への未練が表面化してしまうこともあるようです。そうなれば、転職先の仕事よりも保育士に戻りたい気持ちを抱えながら働くことになってしまう可能性があります。
保育士の資格やスキルを活かせない可能性がある
保育士から異業種に転職した場合、保育士の資格や前職で身につけたスキルを十分に活かせない可能性があります。保育士は専門性が高い仕事であるため、異業種で直接的に資格やスキルを活かすのは難しい場合もあるからです。自分のスキルや経験を最大限に活かせる仕事を探しましょう。
保育士からの転職を成功させる7つのポイント
保育士から転職を成功させるポイントは、以下の7つが挙げられます。
保育士からの転職を成功させるポイント
以下で詳しく解説しているので、保育士から転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
1.自己分析を行う
保育士からの転職を成功させるには、まず自己分析を行うことをおすすめします。自己分析とは、自分の「長所や短所」「価値観」「適性」などを把握し、自分自身を深く知るための作業のこと。この作業を行うことで、「将来自分がやりたいこと」「転職に活かせる強み」「今の仕事を辞めたい理由」を明確にすることができます。
自己分析で今の職場を辞めたい理由をはっきりさせることで、次の仕事を決めるうえでのヒントになることも。特に保育関連の仕事を続けるか異業種に挑戦するか迷っている人は、自己分析を行い自分を客観視することで、自身の向き不向きを理解し自分に合った就職先を見つけやすくなるでしょう。
2.保育士の資格を活かせる仕事を探す
転職の際は、保育士の資格を有効に使える仕事を重点的に探すのがおすすめです。保育の現場で培ったスキルを活かせる仕事であれば、即戦力として好条件で採用される可能性も高まるでしょう。
応募書類の自己PR欄や面接でアピールする場合、具体的なエピソードを盛り込むと説得力が増します。保育士の仕事を振り返って、選考で使えそうな経験を整理しておくと良いでしょう。
転職活動での効果的な自己PRの仕方は、「自己PRの例文を自己流にアレンジ!面接で好印象のアピールとは」のコラムで紹介しているので、ぜひご一読ください。
3.求人票や仕事内容をよく読み理解しておく
保育士から転職する場合、あまり聞き覚えのない業界や職種なども出てくるでしょう。求人票をよく読まないまま応募してしまうと、「思っていたのと違った」という状況になりかねません。そうならないためにも、求人票や仕事内容をよく読み、理解しておく必要があります。
良い点だけでなく懸念点も理解しておく
転職先を考える際に、今働いている職場より働き方や仕事内容が良いと、その点ばかり見てしまい、懸念点が見えなくなることもあるでしょう。転職において、今の職場より良い点を探すことは重要ですが、良い所ばかりではありません。懸念点を理解したうえで、自分に合った仕事を選び応募するようにしましょう。
4.転職理由を明確にしておく
保育士から転職をする場合、転職理由を明確にしておくことをおすすめします。保育士は専門職のため、異業種に転職する場合、「なぜ保育士ではなく、この職種を選んだのか」を質問されることが多いでしょう。しかし、曖昧な理由では転職の意思が伝わらず、なかなか内定をもらえないことも。スムーズに内定を得るためにも、「なぜその職種に転職したいのか」が分かる説得力のある理由を考えておく必要があるでしょう。
また、理由によっては異業種ではなく、ほかの保育所や保育施設などへの転職が向いている可能性もあります。自己分析を行いながら、転職理由を明確にして自分に合った転職先を探しましょう。
退職理由の伝え方に気をつける
退職理由を伝える場合は、なるべくポジティブに言い換えましょう。ネガティブな退職理由を伝えてしまうと、悪印象になったり、入社して同じ状況になればすぐ辞めてしまうのではないかと懸念されたりすることも。採用担当者に良い印象を与えるためにも、嘘は避けてなるべく前向きな理由に言い換えて伝えることをおすすめします。
5.転職後のビジョンを明らかにしておく
転職後のビジョンを明らかにしてから選考に臨むことで、「思っていた仕事内容と違った」「想像より大変だった」とミスマッチを感じる可能性も低くなるでしょう。将来の見通しが思い浮かばない場合や求人の何を見れば良いか分からないときは、まず「保育士としてキャリアを積むのか異業種に挑戦するのか」を考えてみるのがおすすめです。
「キャリアビジョンとは?就職・転職活動で使える具体例と書き方」のコラムでも、将来のビジョンの考え方を紹介しているので、参考にしてみてください。
6.転職のスケジュールを考えておく
保育士から転職をすると決めたら、就活のスケジュールを考えておくことも大切です。在職中に転職活動を行う場合、保育士の仕事は業務が多いため、思うように就活を進められないことも考えられます。そのため、事前に「いつまでに何をするのか」を決めておき、スケジュール全体の流れを把握しておきましょう。また、保育士はクラスなどを持っている場合があるので、年度末で担任業務が終了する時期に転職できるよう、就活を進めることをおすすめします。
7.志望動機は具体的に考える
保育士が転職する際は、志望動機を具体的に考えましょう。どの企業の求人にも当てはまるような内容だと、採用担当者に「志望度が低いのでは」と懸念される恐れがあります。「なぜ現職から自社に転職したいのか」という採用担当者からの問いに、明確に答えられるように準備しておくことが大切です。
志望動機の考え方は、「転職の志望動機が思いつかないときの対処法とは?好印象な内容や例文を紹介」で解説しているので、ご確認ください。
保育士におすすめの職種5選
保育の現場で培ったコミュニケーション力や対応力といったスキルを活かしやすいのは、接客業や営業職、介護職などがあります。書類作成や経費の計算・管理といった事務作業に携わっていた場合は、事務職への転職も目指せるでしょう。以下で、保育士の転職におすすめの職種を5つご紹介します。
1.接客業
接客業は、保育士が園児や保護者との関わりで培ったコミュニケーション力を活かしやすい転職先といえるでしょう。未経験から挑戦しやすいのも接客業の特徴です。また、飲食店や商業施設の受付など、接客業の種類は多岐にわたります。取り扱う商品やサービスが違うため、自分が興味のある分野を選ぶと良いでしょう。
接客業について詳しく知りたい方は、「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」のコラムもご覧ください。
2.営業職
営業職も、保育士から転職しやすい仕事の一つです。営業職とは、自社の商品やサービスを売り込んで会社の利益を上げる仕事のこと。取引先へのアフターフォローも業務に含まれる場合があります。
営業職では、顧客のニーズを聞き出して、最適な提案を行う対応力が必要です。子どもに合わせて柔軟な対応を行う保育士におすすめの仕事といえるでしょう。
詳しくは、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムを参考にしてみてください。
3.介護職
介護職は、保育士の業務で身につけたホスピタリティを活かしやすい仕事といえます。少子高齢化が進んでいることから介護職の需要は高く、未経験者を積極的に採用する企業もあるようです。
研修制度や資格取得支援制度が充実している事業所も多いため、働きながらスキルアップを目指せるでしょう。
「未経験から介護職に転職したい!無資格も大丈夫?仕事内容も紹介」のコラムでは、未経験から介護職に就くためのポイントがまとめられているので、ご確認ください。
4.事務職
保育士から事務職への転職もおすすめです。特に、書類作成やデータ入力、電話対応などを行う一般事務は未経験から挑戦しやすい職種であるといえます。選考では、保育園で事務作業に携わっていた場合は、経験があることをアピールすると良いでしょう。
「未経験から事務職を目指して大丈夫?業務内容と求められるスキルをチェック」では、事務職未経験者が目指しやすい業界を紹介しているので、あわせてご覧ください。
5.ITエンジニア職
保育士から異業種に転職する場合、ITエンジニアもおすすめです。ITエンジニアは、保育士での経験を活かすことは難しい傾向にありますが、保育関連のサービスやIT企業に就職できれば、保育の現場で働いていた経験を活かせるでしょう。
保育士から転職する場合は、仕事を一から覚えるつもりで教育体制の整った「未経験歓迎」の求人に応募すると良いでしょう。
6.アパレル販売職
ファッションが好きな人や興味がある人はアパレル販売職もおすすめです。アパレル販売職は転職に必須となる資格はないため、転職しやすいといえるでしょう。また、大人向けではなく子ども向けのアパレルショップへ転職することで、保育士の仕事での経験を活かしながら働けることも。日ごろ、子どもたちが身体を動かしやすい服装や季節や活動に合った服装などをお客さまに提案しながら働けるでしょう。
保育士の資格を活かせる11の転職先
今働いている保育園の仕事や職場環境が合わないだけの人は、同業種で仕事を探すこともおすすめです。保育士におすすめの転職先として挙げられるのは、「ほかの保育園」「児童福祉施設」「ベビーシッター」「子ども向けの学習施設」などが挙げられます。どれも保育士の資格を有効に活用できる仕事なので、転職先の選択肢に加えてみてください。
1.ほかの保育園
保育士の転職先として最初に挙げられるのが「ほかの保育園の職員」です。厚生労働省の「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」によると、2022年10月の保育士の有効求人倍率は2.49倍。全職種平均の1.35倍と比較すると高い状態で推移しており、需要の高い職業であることが分かります。
引用:こども家庭庁「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」
保育園によって、運営方針や事業規模はさまざまです。「小規模な園に移って子どもたち一人ひとりとの関わりを大切にしたい」「私立に比べて給与が安定している公立の保育園で働きたい」など、希望によって働く環境を転職先に選ぶと良いでしょう。
参照元
子ども家庭庁
保育
保育園の本社勤務スタッフとして働くのもおすすめ
保育士としての経験を活かしたい場合は、保育園の本社勤務スタッフとして働くのも選択肢の一つです。保育園の本社勤務は事務や人事業務など、運営に関するサポート業務が多い傾向にあります。
また、場合によっては系列の保育園のヘルプを任されることもあるようです。そのため、保育園の本社勤務であれば、これまでの業務で培ってきた知識や経験を存分に活かして、事務・運営のサポート業務や、いざというときの保育園のヘルプとしても活躍できるでしょう。
2.保育園以外の児童福祉施設
児童福祉施設とは、児童福祉法第7条で定められた12種類の施設のこと。児童福祉施設として挙げられるのは、乳児院や児童養護施設などで、保育園も対象です。保育園を除く11種類の児童福祉施設で働く保育士は、「施設保育士」と呼ばれます。施設保育士として働くためには保育士資格が必須のため、スキルを活かしやすい転職先であるといえるでしょう。
参照元
e-Gov法令検索
児童福祉法
3.学童や児童館
保育士からの転職先には、学童保育施設や児童館もおすすめです。学童保育施設とは、保護者が仕事をしている放課後や土曜日、長期休暇中などに小学生を預かる施設のこと。学童保育施設のスタッフは、宿題の手伝いや外遊び、季節の行事の企画・運営などを行い、子どもたちが安全に過ごせるようにサポートします。
2015年には、学童保育施設で働くための専門資格である「放課後児童支援員」が新設されました。取得のためには各都道府県が実施する認定研修を修了する必要があり、保育士資格を持っている人は、実務経験を問わず受講可能です。
児童館も仕事内容や勤務時間は学童保育と共通点が多いですが、見守りが中心となり、宿題のサポートも基本的に行わないという違いがあります。また、イベント時以外は基本的に子どもが自由に過ごすので、保育園よりも業務の負担を軽減できる可能性が高いでしょう。
こども家庭庁の「令和5年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実践状況(令和5年5月1日現在)」によると、放課後児童クラブに所属している支援員のなかで、25,038人(23.2%)が保育士の資格を所有しているという結果も出ています。この結果も踏まえ、学童や児童館も検討してみると良いでしょう。
参照元
こども家庭庁
放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)
4.ベビーシッター
ベビーシッターとは、主に依頼者の自宅に出向いて保育を行う仕事のことです。複数の保育士で子どもを見守る保育園とは違い、一人での業務が基本となります。責任感を伴う仕事のため、保育士の資格や実務経験があれば、転職後も依頼者に信頼や安心感を抱いてもらいやすいでしょう。
5.子ども向けの学習施設
保育士から、子ども向けの学習施設のスタッフに転職する選択肢もあります。具体的な例としては、学習塾や音楽教室、スポーツ教室などです。「子どもに教える」ことがメインの仕事となるため、保育のスキルに加えて、専門的な知識を習得する必要があるでしょう。教育に関わる仕事は、「教育業界の仕事」でも紹介しているので、ぜひご一読ください。
6.託児所
保育士からの転職には、託児所もおすすめの選択肢の一つです。託児所は、国から認可を受けていない一時保育を行う施設を指します。
託児所は保育園と違い、保育の資格を必要としないため、保育士の資格と経験がある方は転職に有利になる可能性があります。また、イベントもないため、保育士の経験があれば比較的軽い負担で業務をこなせるでしょう。
7.院内保育所
院内保育所とは、病院内にある保育所で、主に医者や看護師、そのほか病院内で働いている従業員の子どもを預かる施設です。院内保育は、一般的に病院の開院時間にあわせて運営しているため夜間保育を行っている施設も多い傾向にあります。そのため、通常の保育業務に加え、夜勤などが発生する可能性があるでしょう。
また、夜間保育は日勤の時間と比べ賃金が割り増しする可能性が高いので、収入が上がりやすいといえます。
8.保育ママ
保育ママとは、「家庭福祉員」や「家庭保育者」とも呼ばれており、主に保育者の自宅かその他の施設で0〜2歳の子どもを預かりお世話をする仕事です。家庭保育者になるには、区市町村の認可を受ける必要があります。
また、地域によって異なりますが、基本的には年齢、一定の資格の保持(保育士、教員、助産師、保健師、看護師など)、特定の研修終了の要件を満たすことが条件とされているようです。
参照元
東京都福祉局
トップページ
9.ベビーホテル
ベビーホテルは、認可外保育施設で20時以降の夜間保育を行っている施設のことです。ベビーホテルは宿泊を伴うこともあるため、沐浴・入浴や寝かしつけの仕事を行うこともあります。沐浴・入浴以外は基本的に一般の保育施設と同じように子どもたちの生活をサポートするお仕事なので、保育士での経験を活かしやすい仕事といえるでしょう。
10.子育て広場
子育て広場では、子どもたちが楽しめるイベントの企画や運営を行ったり、子育てをしている保護者の支援を行ったりしています。子育て広場は、毎日子どもを預かる施設ではないので、比較的残業などが少ない傾向にあり、業務負担も少ないといえるでしょう。
また、保育士の資格を持っていると、子どものお世話だけでなく子育てで悩む保護者の方々の相談にも乗れるので、就活で有利になる可能性もあります。
11.企業内保育や保育系一般企業
企業内保育は、一般企業で働く従業員の子どもを預かる施設で、通常の保育園に比べ人数も少ない傾向にあります。また、保育園の開園日は企業の営業日に合わせて運営されることが多いため、土日休みの可能性が高いでしょう。子どもの数が少ないことや土日休みで仕事とプライベートのメリハリをつけやすいことから、働きやすい環境といえます。また、保育の内容は通常の保育園と変わらないので、今までの経験を活かして働けるでしょう。
保育士から異業種へ転職する際に活かせるスキル
保育士の仕事で培ったスキルは、異業種に転職した際も活かせる可能性があります。コミュニケーション能力や指導能力など、何らかのスキルに自信がある方は、下記を参考に自分の能力を活かせる仕事を探してみましょう。
コミュニケーション能力
保育士は子どもや保護者とコミュニケーションを取り、適切な保育を行う必要があるため、コミュニケーション能力が必須の仕事といえます。そのため、傾聴力や適切な伝達力など、異業種でもコミュニケーション能力を活かせる可能性があるでしょう。
指導能力
保育士から異業種に転職した際は、指導能力も活かせるスキルの一つです。保育士の仕事では、子どもへの教育や新人の指導なども行う必要があります。異業種でのマネジメント業務や部下・後輩への指導の際に、保育士の仕事で培った指導能力が役立つでしょう。
観察力
保育士から異業種への転職では、観察力も活かせるでしょう。保育園では、子どもの感情の機微や体調の変化などを察知し、臨機応変に対応するための観察力が求められます。観察力は、取引先との商談や社内でのやり取りなど、異業種でもさまざまな場面で役立つスキルです。
企画力
保育園では、季節行事や運動会など、イベントを考えて運営や進行をしていく企画力も必要です。保育園のイベントで活躍していた企画力は、異業種に転職した際も活かしていける可能性があります。企画力を活かせる仕事への転職を検討している方は、保育士の経験を存分にアピールしましょう。
保育士から異業種へ転職する際の不安や悩み
ここでは保育士から異業種へ転職する際の不安や悩みについて紹介します。保育士から異業種への転職を考えていて、不安に思っている方はぜひご覧ください。
転職をしても現在の悩みが解消されるかどうか分からない
転職で現在の悩みが解決されるかは、実際に就職してみないと分からないこともあるでしょう。しかし、全てが完璧な職場はあまりないので、転職をしたからといって悩みが解決されるとは限りません。そのため、転職して新しい環境に柔軟に対応しようという前向きな気持ちを持つことが大切だといえます。
また、職場の雰囲気や働き方が気になる人は一度職場見学をさせてもらうのがおすすめ。実際に働いている人たちを見ると、会社の雰囲気や働き方がより具体的に分かり、転職に対する不安も減るでしょう。
保育士から一般企業へ行けるか不安
保育士の仕事しかしたことがなく、一般企業に転職できるか不安に思う方も多いでしょう。しかし、保育士だからといって一般企業に就職できないことはありません。
保育の資格を直接活かせなかったとしても、今までの仕事で得たスキルや経験を別の仕事で活かせます。また、未経験歓迎の求人は、一から丁寧に仕事を教えてくれる可能性が高いので保育士からの転職も安心です。
未経験の職種への就職が不安な方は、ハローワークの職業訓練を利用することもおすすめします。職業訓練では、希望職種に合ったスキルや資格などを取得できるので、未経験からの就職も安心です。
保育士の仕事が忙しく転職活動をする時間を取れない
保育士の仕事は業務内容が多く、残業や家に帰ってからも仕事を行うため、就活をする時間が取れないという方もいるでしょう。そのような場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントは本人の代わりに、企業と連絡をとってくれたり、面接の日時を設定してくれたりするので、忙しい方も安心して就活を行えるためおすすめです。
保育士から転職する際の求人の探し方
保育士の転職先求人の探し方としては、「転職サイト」と「転職エージェント」の2つが挙げられます。以下で解説しているので、自分に合った方法を見つけるための参考にしてみてください。
転職サイトをチェックする
転職サイトとは、Webサイト上でさまざまな企業や職種の求人を閲覧できるサービスのこと。仕事の休憩時間や休日など、空いた時間に手軽にアクセスできるのが特徴です。保育士向けの求人を多く掲載しているサイトを選んだり、「未経験歓迎」や「経歴不問」の条件で異業種を検索したりするのがおすすめです。
転職フェアに足を運ぶ方法もある
保育士からの転職を考えている場合、転職フェアに足を運んでみるのも良いでしょう。転職フェアとは、いくつかの企業が一つの会場で行う会社説明会のこと。複数の企業の会社説明を聞けたり、実際に働いている人と直接話ができたりするのがメリットです。
転職フェアに足を運ぶことで、今まで知らなかった業界や職種の発見にも繋がり、就職の幅が広がるでしょう。
転職エージェントに相談する
忙しい保育士の就活におすすめなのが、転職エージェントに相談する方法です。転職エージェントとは、専任のアドバイザーが仕事探しから内定獲得までをサポートしてくれるサービスのこと。相談者の適性や希望を最初にヒアリングしてくれるので、保育士の資格やスキルを活かせる転職先を見つけやすくなるでしょう。
保育士からの転職でお悩みの方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、カウンセリングから仕事選び、面接対策、入社後のフォローまで一貫してサポートいたします。会社とのやり取りもすべてアドバイザーが代行するので、仕事と並行して転職活動したい方にもおすすめです。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にご相談ください。
保育士からの転職に関するお悩みQ&A
ここでは、保育士からの転職を考えている方のお悩みについて、Q&A形式でお答えします。自分の今後について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
30代で保育士から転職することは可能ですか?
30代で保育士から異業種に転職することは可能です。転職の前準備として自己分析を徹底し、「なぜ保育士からその仕事に転職したいと思ったのか」「自分の強みをどのように仕事に活かしたいか」「転職後にどのようなキャリアを築いていきたいか」を明確にしておきましょう。これらを具体的に考えておくことで選考で適切に自分をアピールできるほか、転職後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
保育士から転職しやすい仕事は?
保育士から転職しやすい仕事には、接客業や営業職、介護職などがあります。これらの仕事は、保育士で培ったコミュニケーション能力や対応力、ホスピタリティを活かせる可能性が高いでしょう。また、転職後も子どもとふれ合う仕事がしたい場合は、ベビーシッターや子ども向けの学習施設などがおすすめです。それぞれについて詳しく知りたい方は、このコラムの「保育士の資格を活かせる11の転職先」をあわせて参考にしてみてください。
保育士の離職率はどれくらいですか?
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」によると保育所で勤務する保育士の離職率は9.3%であり、市営保育所では10.7%であることが分かりました。
参照元
厚生労働省
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料
保育士として働くのは何歳までが限界ですか?
一般的に保育士として働くのは、公立保育所では60歳とされていますが、定年になっても働きたいという意思があれば、支援センターなどで働き続けることも可能でしょう。施設によって異なる場合もあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
保育士の年収は低い?
厚生労働省「保育士」によると、保育士の全国平均年収は約391万円です。対して、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、国民の平均給与は458万円という結果が出ています。このことから、保育士は国民の平均給与より低いといわれているのが現状です。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
国税庁
令和4年分 民間給与実態統計調査
保育士からの転職でアピールできる強みは?
保育士からの転職の際にアピールできる強みとしては、コミュニケーション能力や指導能力、観察力などがあります。子どもや保護者と向き合い、臨機応変に対応することで培ってきたスキルは、異業種に転職した際も有効活用できるでしょう。転職でアピールできる自分の強みを知りたい方は、転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、専属のキャリアアドバイザーがマンツーマンであなたに合ったお仕事をご紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
この記事に関連する求人
語学力を活かしたい方必見!外資系・グローバル系企業の事務職を募集◎
貿易事務
埼玉県/千葉県/東京都/神奈川…
年収 276万円~315万円
完全週休2日制◎人材紹介会社でライター・取材担当を募集中!
ライター・取材担当
東京都
年収 315万円~360万円
未経験者が多数活躍★人材紹介会社で営業職として活躍しませんか?
営業
東京都
年収 328万円~374万円
完全週休2日制☆マーケティングアシスタントとして活躍しませんか?
マーケティングアシスタント
東京都
年収 315万円~360万円
約9割が未経験入社!万全の教育体制がある会社で企画営業を募集中★
法人営業
埼玉県/千葉県/東京都/神奈川…
年収 288万円~461万円