面接の自己紹介では何を言う?印象に残るためのポイントや例文をご紹介

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この記事のまとめ

  • 面接の自己紹介には氏名や経歴、スキルなどを盛り込んで最後に意気込みを伝えよう
  • 自己紹介は経歴や人柄などを伝えるもの、自己PRは強みや長所を伝えるもの
  • 面接の自己紹介には「応募者の人柄を知る」「緊張をほぐす」などの企業側の意図がある
  • 転職者の面接の自己紹介では、簡単に経歴に触れると良い
  • 面接の自己紹介が難しいと悩む方は、エージェントの模擬面接を受けるのがおすすめ

面接の自己紹介で何を言えば良いのか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。自己紹介では、氏名・経歴・スキルや実績・応募の動機・意気込みを盛り込み、1分程度でまとめるのがコツです。

このコラムでは、企業が面接で自己紹介を求める理由や、面接官に好印象を残すポイントを解説します。また、質問別の回答例文や面接前の練習方法などもまとめました。これから自己紹介を作成する方は、ぜひ参考にしてみてください。

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面接の自己紹介では何を言う?基本の5項目

この項では、自己紹介で伝える一般的な内容を5つご紹介します。

1.氏名

まずは、自分の名前を「▢▢▢▢と申します」と伝えます。その際、姿勢を正して面接官の目を見ながら、ゆっくりと答えることが大切です。緊張すると、普段よりも早口になりやすいので注意してください。

第一声でしっかりと挨拶をすれば、緊張がとけることもあります。

2.経歴

新卒者は大学名・学部・学科を、転職者は現在の業務内容と会社での役割を述べます。たとえば、転職者の場合は「株式会社△△で営業事務を2年間担当し、□□社では3年間、法人営業の業務に就いていました」のように、社名と勤続年数、担当業務などを簡潔にまとめましょう。

経歴が多い場合は、応募先企業に活かせそうな経歴や直近の経歴に絞って話してみてください。すべてを話すと時間が掛かり、伝わりにくくなってしまいます。

3.これまで身につけたスキル・経験や実績

新卒者は学生時代の研究や部活動、アルバイト経験などを、転職者は前職での実績や身につけたスキルを端的に伝えましょう。

その際、企業が求める人物像を考慮して、伝える内容を絞ることが重要です。また、エピソードを話す場合は、具体的な数字を交えると説得力が増します。

4.応募の動機

応募先企業を選んだ動機も簡単に説明します。「志望動機」はあとで詳しく聞かれる可能性が高いため、自己紹介では軽く触れる程度で問題ありません。

たとえば、前の項目の「これまで身につけたスキル・経験」を説明した流れで、「現職で習得した情報収集力を御社のマーケティング業務に活かせると思いました」のようにまとめれば、説得力がうまれます。

5.面接への意気込み

最後に、面接に望む姿勢を伝えて自己紹介を締めくくりましょう。意気込みは事前に決めておくよりも、その場の雰囲気にあわせて述べるのがおすすめです。
たとえば、以下のような例があります。

「本日は緊張していますが頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。」
「前職で得た経験をもとに、御社でやってみたいことなどをお話できればと思います。よろしくお願いいたします。」

自己紹介は、面接での第一印象を左右するのでしっかりと対策をしましょう。「中途採用面接の自己紹介の役割は?伝えるべき3つの要素や例文を紹介」でも自己紹介での要点を紹介していますので、ぜひご覧ください。

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面接で聞かれる自己紹介と自己PRの違い

面接における自己紹介は経歴や人柄などを簡単に伝えるもので、自己PRは強みや長所を企業にアピールするものです。

自己紹介と自己PRの違いがよく分からない方は、ここで理解しておきましょう。

自己紹介とは?

自己紹介とは、氏名や経歴、スキルなどを簡単に伝えるものです。

面接官から「自己紹介をお願いします」と言われたら、1分程度で自己紹介をしましょう。無理に長くする必要はありません。

自己PRとは?

自己PRとは、自分の強みや長所を企業にアピールするためのものです。これまでに身につけたスキルや経験を、入社後にどのように活かすのかを伝えましょう。

面接で自己紹介が求められるのはなぜ?

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面接で自己紹介を求められるのは、以下のような理由があります。

  • ・打ち解けるため(アイスブレイク)
  • ・プロフィール確認をするため
  • ・会話のきっかけを作るため
  • ・人柄やコミュニケーションスキルを把握するため
  • ・ほかの質問に活用できるため

自己紹介をすることで会話のきっかけがうまれ、打ち解けやすくなるといったメリットがあります。この項でそれぞれ解説するので、ぜひご一読ください。

打ち解けるため

面接のアイスブレイクとして自己紹介の時間を設けられる場合があります。

アイスブレイクとは、相手の緊張をほぐすためにとる手法のこと。面接官は自己紹介をきっかけに世間話をして、応募者の素の姿を探っています。

プロフィール確認をするため

プロフィールは履歴書・職務経歴書に書いてありますが、本人の口から概略を聞くことで、応募者への理解を深める意図があるでしょう。面接官は自己紹介の内容を起点として、過去の実績やスキルなど、質問の内容を深めていきます。

そのため、プロフィールのどの部分を口頭で伝えるかは大事なポイント。特にアピールしたい点は、自己紹介の段階で伝えておくのがおすすめです。

会話のきっかけを作るため

自己紹介は、会話のきっかけ作りにもなります。どんなに面接対策をしていても、本番では緊張してしまう人が多いでしょう。会話のきっかけを作ることで面接が進めやすくなるため、自己紹介を求められることがあります。

人柄やコミュニケーションスキルを把握するため

面接官は、自己紹介の話し方やアイコンタクト、しぐさなどから応募者の人柄を知りたいと考えています。また、質問の意図を汲み取り、要点を絞って説明する力があるかを確かめる意図もあるようです。

特に、営業職や接客業の面接では、「お客さまに信頼されそうか」「第一印象で好感を持たれるか」という目線でチェックされる可能性が高いでしょう。

ほかの質問に活用できるため

自己紹介の内容をもとにほかの質問をすることで、応募者の対応力を確認できます。自己紹介で話す内容は、そのあとの質問でも聞かれる可能性があると考えておきましょう。

面接官の印象に残る自己紹介のポイント

面接での自己紹介は、端的に伝えるために1分を目安に行います。また、表情や話し方に気を配り、第一印象を良くするのも大事なポイントです。

この項でご紹介するポイントを押さえて、採用担当者の印象に残る自己紹介を考えましょう。

第一印象が良くなるように意識する

面接では、第一印象が良くなるように意識することが大事です。鏡を見て姿勢や表情を確認したり、動画を撮影して声のトーンや大きさをチェックしたりすると良いでしょう。

面接官が聞き取りやすい声量で話す

面接官が聞き取りやすい声の大きさで話しましょう。緊張するといつもより声が小さくなったり、早口になったりします。

自分の声を録音して、話すスピードや声量に問題がないかを確認しておくのがおすすめです。

1分程度で簡潔に伝える

面接の自己紹介にかける時間は、30秒〜1分程度が好ましいとされています。30秒より短いと内容が足りず、1分を超えると冗長になると捉えましょう。自己紹介で伝えきれなかった内容は、ほかの質問への回答や会話のなかで話せば問題ありません。

なお、「3分で自己紹介をしてください」のように時間を指定されることもあります。1分を基準に、30秒や3分など時間に応じた自己紹介をいくつか考えておくのがおすすめです。

1分で話せる文字数は、250〜300字ほどといわれます。
しかし、実際にその場で字数を意識して話すのは難しいものです。時間の感覚をつかむためには、模擬面接の際にタイマーを使い、時間を計って把握すると良いでしょう。

質問の要点を捉えて回答する

質問内容から何を知りたいのかを考え、要点を押さえて回答するのも大切です。

たとえば、「弊社でやりたいことを含めて、自己紹介をお願いします」と質問された場合、面接官が聞きたいのは「自社で活かせそうなスキルや経験があるか」だと推察できます。この質問に対しては、「前職で培ったシステム開発のスキルを活かし、御社では新しいインフラシステムの構築に貢献したいと考えております」という回答が一つの例です。

自己紹介で何を話すか考えておくことは重要ですが、暗記したとおりに答えるのが良いとは限りません。その場の質問に応じて、何を答えるべきなのかを判断しましょう。

言葉遣いに注意する

面接では言葉遣いもチェックされます。たとえば、「アルバイト」を「バイト」と略したり、「だから」「でも」といったカジュアルな言葉を使ったりするのは良くありません。

緊張しても正しい言葉遣いで話せるように、日ごろから練習しておきましょう。

表情は明るく、視線は下がらないように意識する

表情はなるべく明るく、口角を上げることを意識してみてください。また、話すときに視線が下がらないように気をつけましょう。表情が暗かったり視線が下がっていたりすると、自信がなさそうに見えてしまいます。緊張しても柔らかい表情でいられるように、模擬面接を繰り返し行ってみてください。

面接での自己紹介は面接官に自分をアピールする大事なチャンスです。質問の要点をしっかり押さえた回答をして、好印象を与えましょう。また、笑顔や落ち着いた態度、礼儀正しい言葉遣いなどで、相手に親しみやすさや誠実さを印象づけられますよ。

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【質問別】面接で好印象な自己紹介の例文

面接での自己紹介は、企業によって質問の仕方が異なる場合があります。ただし、どのようなケースでも、「自分の氏名」「所属」「挨拶や意気込み」を盛り込むのが基本です。

ここでは、想定される質問への回答例文をまとめたので、自己紹介を考える参考にしてみてください。

1.「自己紹介をお願いします」への回答例文

「○○大学の▢▢△△と申します。本日は、お忙しいなか面接の機会を設けていただきありがとうございます。

私は経済学部に所属しており、現在公認会計士の資格試験に向けて勉強中です。また、飲食店でのアルバイトを4年間続けていたため、コミュニケーション力には自信があります。

学生生活で身につけた知識や経験を活かして成長し、御社に貢献できる人材になりたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。」

自己紹介のみを求められた場合は、氏名と所属を述べたうえで簡単に経歴に触れます。最後に「挨拶や意気込み」で締めくくりましょう。

NG例文

「〇〇と申します。

私は、○○株式会社で長い間Webマーケティング職をしていました。今後はさらに幅広いマーケティングをやりたいと思い、御社を志望いたしました。

よろしくお願いいたします。」

前職についての説明が短く、「長い間」「さらに幅広い」のような漠然とした言葉が使われており、具体性に欠けています。「3年間」「御社で行っている○○マーケティングに挑戦したい」のように、相手がイメージしやすい表現で伝えましょう。

2.「志望動機を入れて自己紹介をしてください」への回答例文

「▢▢△△と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

前職ではプログラマーとして、システムを構築しておりました。システム開発の一部に携わることで技術を磨きました。今後はプログラミングにとどまらず、システムの企画・設計・運用・保守など、幅広い業務に携わりたいと考えるようになり、システムインテグレーターの御社を志望しております。

私は、学生時代の部活では部長、アルバイトではリーダーを務め、コミュニケーション能力を身につけてきました。顧客のニーズと技術、両方の側面を理解し、効果的な解決ツールを提案できるシステムエンジニアになりたいと考えています。」

前職を辞めた理由と志望動機に一貫性があり、転職するのも納得できる内容です。また、学生時代に身につけたコミュニケーション能力と、実務経験で得たプログラミングの知識を活かし、応募先企業で何がしたいかも明確にしています。

NG例文

「○○と申します。本日はありがとうございます。

前職では、株式会社△△の営業を担当していました。

その際、海外の顧客との取引も数多く経験しました。その経験を活かして、御社での事業拡大に貢献したいと考えています。」

前職で取り扱った商材や取引した国、営業形態などを伝えたほうが良いでしょう。また、「その経験を活かして」だけでは、どんな経験をどのように活かせるのかが分かりません。応募企業の業務内容などをよく調べ、自分のスキルがどのように役に立つのかを説明する必要があります。

3.「職歴や自己PRを入れて自己紹介をしてください」への回答例文

「○○と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は前職の△△株式会社で3年間、賃貸仲介営業を担当していました。

入社2年目の20xx年には○件の契約件数を獲得し、営業担当80名中、売り上げ2位を獲得しました。このような成果が得られたのは、顧客ニーズを的確に把握したためだと考えています。お客さまからは、「分からないことをいつも丁寧に教えてくれたので、安心して家探しができた」と言っていただいたこともありました。

前職で身につけたコミュニケーション能力や売り上げを伸ばすための粘り強さは、御社の仕事でも活かせると考えております。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

前職での実績や自分の強みを具体的に書けています。面接では、企業側から「活躍してくれそう」と思ってもらうことが大切です。職歴や自己PRを入れた自己紹介を求められた場合は、応募企業で活かせるスキルや経験を明確に伝えましょう。

NG例文

「○○と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。

私は○○株式会社で営業職をしていました。いろいろなお客さまがいましたが、どのような人ともうまく話せるため、営業成績は常に上位でした。

昔から人と関わるのが好きなので、コミュニケーションの高さには特に自信があります。

本日はよろしくお願いします。」
営業職とひとくちに言っても、種類は数多くあります。何の営業職だったのかや、「常に上位」は具体的に何位だったのかなどを書いたほうが良いでしょう。また、「いろいろ」「さまざま」といった言葉は抽象的なので、できるだけ使わないようにしてください。

4.「前職の退職理由を教えてください」への回答例文

「○○と申します。本日は面接のお時間をいただきありがとうございます。

前職では××株式会社で3年間、システムエンジニアとして働いていました。多くの案件を担当するうちに、システム設計・開発だけでなくインフラの整備に挑戦したい気持ちが出てきたため、転職を考えるようになりました。

御社では、前職の経験を活かしつつ、今後はさらに専門的な知識を身につけたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

前職の経験と今後携わりたい仕事について説明しており、前向きな転職であることが伝わります。インフラの整備に興味を持った理由も説明すると、よりイメージがしやすい内容になるでしょう。

NG例文

「○○と申します。よろしくお願いします。

○○株式会社で2年間、システムエンジニアとして働いていました。しかし、残業ばかりで、プライベートを楽しむ余裕がない日々が続いていました。

転職して、残業が少なめの会社で働きたいという気持ちが強くなり、御社を志望しました。」

「残業ばかり」という内容は、たとえ事実であっても「会社批判」と受け取られる可能性があります。また、「残業が少なければどこの会社も良いのでは」と思われるかもしれません。待遇が良くなかったことを転職理由とする自己紹介は、避けたほうが良いでしょう。

5.「あなたにとって仕事とはどのようなものですか」への回答例文

「○○と申します。本日は面接のお時間をいただきありがとうございます。

仕事とは、自己成長するためのものだと考えます。

前職の販売職では、入社時は自分の接客に自信が持てず挫折してしまうこともありました。しかし、お客さまとの会話を大切にし、求めているものを提案した結果、「丁寧な接客をしていただきありがとうございます」と言ってもらえたことがありました。自分に何ができるかを考えながら得意なことを伸ばせば、自己成長につながると考えています。

御社に入社した際もこの考え方は忘れずに、日々の業務にあたりたいです。本日はよろしくお願いいたします。」

「あなたにとって仕事とは」に対する回答は人によって変わるので、これが正解というものはありません。自分なりの答えを考えてみましょう。
大切なのは、仕事に対する熱意や積極性を示すことです。これまで仕事とどのように向き合ってきたのかを、エピソードとともに伝えましょう。

NG例文

「○○と申します。本日はありがとうございます。

仕事とは、生きていくためにしなければならないものだと思います。生きていくためには、どうしてもお金が必要になるからです。

本日はよろしくお願いいたします。」

実際、お金を稼ぐために仕事をしなければいけないと考えている人は多いでしょう。しかし、面接での回答としてはあまり適切ではありません。
企業は、応募者が仕事に対してどのように考えているのかを知りたいと思っているからです。心のなかでは「生活のため」「お金のため」などと思っていても、就職・転職活動の際はほかの回答を考えてみてください。

「あなたにとって仕事とは」と聞かれたときの回答が思い浮かばない方には、「「あなたにとって仕事とは」と面接で聞かれたら?回答の例文と注意点」のコラムがおすすめです。回答作成のコツや例文を紹介しているので、ぜひご一読ください。

【状況別】面接で好印象な自己紹介の例文

面接の自己紹介で気をつけるべきポイントは、新卒者か転職者かによっても異なります。以下で状況別の例文をご紹介しているので、ぜひお役立てください。

新卒者の自己紹介例文

「▢▢△△と申します。本日はお忙しいなか、貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は学生時代、××のゼミに所属し□□についての研究に取り組みました。研究は先が見えない難しさがありますが、毎日コツコツと実験を続け、発見があったときには達成感を得られました。この経験から、御社の研究職を志望しております。

研究で培った粘り強さや探求心は、仕事にも活かせると考えております。本日はよろしくお願いいたします。」

新卒者が自己紹介をする場合は、学生時代に力を入れた内容、いわゆる「ガクチカ」を盛り込みます。内容はアルバイトやボランティア、趣味などのなかから、応募先企業に活かせそうな経験を選ぶのが大切です。

上記の例文では、志望先企業の研究職で活かせそうな経験を入れています。また、その経験で身につけたスキルを仕事で活かそうとする意気込みも伝えているのがポイントです。気をつけたいのは、抽象的にならないようにすること。どのように努力したのかが伝わるように、具体的な内容を入れましょう。

社会人未経験の場合は趣味や特技の話をしても良い

面接の自己紹介では仕事に関する内容を述べるのがベターですが、高校生や大学生など社会人未経験の場合は、趣味や特技について話しても問題ありません。「学生時代のイギリス留学で身につけた英語を御社で活かしたいと思いました」のように、仕事に活かせる内容を選んで話しましょう。

また、インターン経験は仕事に直結するので、新卒者のアピール材料としておすすめです。

転職者の自己紹介例文

転職といっても、未経験職に応募する場合と同じ職種に中途入社する場合では、自己紹介の方向性が違います。以下でそれぞれの回答例文をご紹介しますので、ご自身の状況に当てはまるほうを参考にしてみてください。

未経験職に挑戦する場合

「▢▢△△と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は現在、アパレル店のスタッフとして店舗運営や接客に携わっています。お客さまとの長期的な信頼関係を築ける仕事に就きたいという思いから、御社の営業職に応募いたしました。現職で培ったコミュニケーション力や提案力などを活かして、御社で活躍したいと考えております。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

未経験職に転職する場合、自己紹介のなかで志望理由について軽く触れると良いでしょう。「なぜ未経験の仕事を目指そうと思ったのか」という面接官の疑問を明らかにし、熱意を示すためです。

さらに、転職先で活かせそうなスキルもいくつか挙げておくと、面接官に興味をもってもらえる可能性が高まります。冗長にならないように注意しつつ、「これは必ず伝えたい」という話題を簡潔に盛り込みましょう。

同じ職種に中途入社する場合

「▢▢△△と申します。本日は面接のお時間をいただきありがとうございます。

私は現在、IT企業でシステムエンジニアとして働いています。勤続5年目ではプロジェクトリーダーを任され、無事に成果を挙げることができました。今後はより規模の大きなシステム開発に携わりたいと思い、御社を志望した次第です。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

中途採用の面接で自己紹介する際は、経歴に軽く触れましょう。さらに、前職での経験が志望動機とつながっていると面接官に伝わる内容になります。

また、転職者が面接で自己紹介する際は、前職への不満を述べないように気をつけましょう。応募企業でやりたいことや貢献できることを述べて、前向きな転職であると印象づけるのが大切です。

転職回数が多い場合

転職回数が多い場合は、面接の自己紹介で理由に触れておくと良いでしょう。たとえば、「●●を目指すうえで多様な経験が必要と考え、5年間で3回転職いたしました」と簡潔に伝えます。

面接官から「転職について詳しく教えてください」と質問されたら、詳細を説明しましょう。転職回数の多さをマイナスに捉える面接官もいるので、今までの経験を活かせることを前向きにアピールするのがおすすめです。

20代前半で転職回数が多いと不利?好印象を与える5つのコツ」のコラムでは、転職回数が多い人の選考対策について解説しています。

面接で避けたほうが良い自己紹介とは

この項では、面接における自己紹介の注意点について解説します。自己PRと混同したり、一方的に話し続けたりすると、「要約する能力がない」「コミュニケーション能力が低い」と判断される恐れがあるため注意が必要です。

基本的な情報が盛り込めていない

自己紹介には、名前や所属といった基本的な情報を忘れずに盛り込みましょう。

このコラムの「面接で自己紹介が求められるのはなぜ?」でも述べたように、自己紹介はそのあとに続く面接官とのやり取りの取っ掛かりとなります。まずは自分の口から「どのような人物なのか」を説明したうえで、経歴やスキルなどを述べるのがスムーズな流れです。

自己PRや志望動機と混同している

自己紹介を話すときに、内容が自己PRや志望動機と同じにならないようにしましょう。自己紹介で自分の強みや志望動機に触れても良いですが、内容が膨らみ過ぎてしまうと自己PRや志望動機になってしまうことも。
あくまでも「自分自身を紹介する」という本筋から逸れないように、話す内容に気をつけてください。

自己紹介と自己PRの違いについては、このコラムの「面接で聞かれる自己紹介と自己PRの違い」で解説しています。

要点を絞りきれていない

「自分を知ってほしい」という思いで、仕事から趣味の話まですべてを盛り込もうとするのはやめましょう。自己紹介は簡潔にまとめるのが大事です。あれもこれもと話が長くなると、「結局何が伝えたかったのか分からない」と思われてしまう恐れもあります。

事前に自己紹介で伝えたいことに優先順位をつけ、応募先企業に関連がある内容をピックアップしましょう。

具体的な説明が欠けている

簡潔にまとめようとするあまり、話を省き過ぎると逆効果になる場合があります。

たとえば、「大学時代は●●のアルバイトを頑張りました」というだけでは、何をどのように頑張ったのか伝わりません。「接客トークを磨き、アルバイトながら売上トップを記録しました」というように、具体的なエピソードは省略せずに伝えましょう。

ネガティブな内容になっている

自己紹介は前向きな内容でまとめるのがベターです。

挫折経験や前職への不満などを話すと、「愚痴っぽい性格」「ストレス耐性がないのでは」などと面接官に懸念される恐れがあります。ネガティブな内容はそのまま伝えるのではなく、ポジティブに言い換えて伝えましょう。

面接前にやるべき自己紹介の練習方法

面接で自己紹介を成功させるためには、事前の練習が重要です。練習は一人でするだけでなく、第三者に協力してもらうとより効果的。良い点・悪い点を指摘してもらい、本番までに改善を重ねましょう。

ハタラクティブの「若者しごと白書2023」によると、「選考時に上手く自分を伝えられるか」に対して「不安」と答えた人は正社員で61%、フリーターで68.6%でした。正社員もフリーターも、面接に対する不安は大きいと分かります。

ここでご紹介する練習方法を実践して、少しでも不安を軽減しましょう。

鏡の前で話す

まずは、鏡の前で話してみましょう。鏡を見ながら話すと、表情や話し方のクセなどに気づけます。また、繰り返し話すことで「敬語を間違えやすい」「長く話し過ぎてしまった」など、失敗しやすいポイントが見つかるでしょう。

そのほか、動画に撮ってチェックするのもおすすめです。動画なら目線や話すスピード、声の大きさなどを確認しやすいので、より客観的にチェックができます。

第三者に面接官役をやってもらう

何度か練習を重ねたら、家族や友人に面接官役をお願いしましょう。

第三者に見てもらうことで、自分では気づかなかった改善点が見つかる可能性もあります。また、想定外の質問をしてもらったり、深堀りしてもらったりするのも良い練習になるでしょう。

転職エージェントの模擬面接を受ける

質疑応答の練習を兼ねて、就職・転職エージェントの模擬面接を受けるのもおすすめです。

「事前に練習したいけれど周囲に頼める人がいない…」という人もいるでしょう。ハタラクティブの「若者しごと白書2023」では、「就職/転職の相談、サポートしてくれる人がおらず不安」という人は正社員で48.7%、フリーターで54%でした。

就職・転職エージェントでは、就活に詳しいキャリアアドバイザーによる模擬面接を受けられるため、プロの視点からのアドバイスがもらえます。また、志望業界・職種に合わせた回答やほかの転職者との比較など、一人では分からないポイントも教えてもらえるので、本番前に自信をつけられるでしょう。

模擬面接とは?やり方や聞かれることを解説!オンラインでも対策できる?」のコラムでは模擬面接の詳細を解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023

自己紹介をはじめとする面接対策に不安がある方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒や第二新卒、フリーターといった若年層の就職支援を行う就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行い、一人ひとりに合わせた選考対策でサポートいたします。

模擬面接では面接官目線でアドバイスをするので、自信がない方も安心して本番を迎えられるようになるでしょう。「面接の自己紹介で何を言うべきか分からない」「志望動機の内容が思いつかない」などとお悩みの方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。

面接の自己紹介に関するQ&A

ここでは、自己紹介やそのほかの質問に関する疑問をQ&A形式でまとめました。自己紹介に自信がない、適切な内容が分からないといった方は、ぜひ参考にしてください。

第二新卒の自己紹介のポイントは?

前職の内容や実績に触れることです。第二新卒は経歴が浅いものの、実務経験がある点に企業側は期待しています。
なお、新卒とは異なるため、自己紹介で大学時代のエピソードを語るのは避けたほうが良いでしょう。

第二新卒が転職面接の自己紹介で成功するためのコツ!流れや例文も紹介」のコラムで第二新卒の自己紹介の例文を紹介していますので、ぜひご覧ください。

自己紹介のほかに定番の質問は?

「仕事で大事にしていることは何ですか」「希望と違う仕事でも頑張れますか」といった質問があります。どちらの質問も、企業側が仕事に対する姿勢を知ろうとするものです。

回答では、給料や福利厚生といった待遇に関する内容は避けるのが無難です。「成長し続けることが大事」「どのような仕事も良い経験だと考えている」など、前向きな姿勢を示しましょう。

転職の面接で聞かれることが多い質問とは?対策のコツや回答例も紹介!」のコラムでよくある質問と回答例を紹介していますので、こちらもあわせてご一読ください。

自己紹介は企業ごとに変えるべき?

変えたほうが良いでしょう。たとえば、自己紹介で職歴を説明する際は、応募先企業で活かせる経験を中心に説明します。強みを織り交ぜる場合も、応募先企業の理念や社風に合わせて言い回しを変えるなど工夫が必要です。

ハタラクティブでは、応募先企業に合わせた書類の添削や面接対策を実施しているので、ぜひご相談ください。

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