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大学中退は面接の自己紹介で伝えるべき?回答の例文や対策を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 大学中退の経歴は、面接の自己紹介のときに伝えておくのがおすすめ
- 面接の自己紹介では中退の事実を簡潔に述べ、質問されたら詳しく説明しよう
- 面接の自己紹介で中退理由を伝える際は、正直に回答しポジティブな言葉で締めくくる
- 大学中退を負い目に感じる場合は、自己分析と企業研究を徹底的に行うのがポイント
- 面接でどう答えたらいいの?
- 履歴書の時点で落とされそう・・・
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面接では大学中退をどのタイミングで伝える?
大学を中退して就職活動をしている場合、自己紹介の際に面接官へ伝えるのがおすすめです。ただし、面接での自己紹介の時間は1~2分程度にまとめるのがマナー。まずは自己紹介で中退した事実と理由を簡単に述べ、中退後の取り組みや学んだことなどの詳細は、面接官から質問されたときに回答すると良いでしょう。面接の注意点は、「就職面接を成功させる方法!基本的マナーやよく聞かれる質問例などを解説」のコラムでも解説しています。
大学中退の経歴は珍しいものではない
文部科学省の「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)」によると、大学中退者は全体の約2%いることが分かります。100人中2人ほどが大学を中退している計算になるため、大学中退が決して珍しいことではないと分かるでしょう。採用担当者が納得できる中退理由や中退後の取り組みを説明できれば、大学中退の経歴があっても就職することは可能です。過度に不安を抱き過ぎず、このコラムで大学中退の適切な伝え方を確認しましょう。参照元
文部科学省
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面接の自己紹介で中退理由を伝える際の例文6選
ここでは、中退した事実を面接で伝える際の回答例を理由別に6つ紹介します。
面接の自己紹介で中退理由を伝える際の例文
中退後の就職を成功させるためには、面接官が納得する退学理由を伝えることが大切です。自分の状況に近い例文を参考に、どのように説明すれば良いか考えてみましょう。
1.経済的理由から退学した場合の例文
経済的理由で大学を中退した場合は、自己紹介で以下のように述べます。
「父の仕事の関係で、経済的に大学に通い続けることが困難になり退学しました。在学中は私も家族を支えるためにアルバイトをしていたのですが、学業とアルバイトの両立が難しく、どちらも中途半端になってしまうため、中退し就職する道を選択しました。」
経済的理由から中退した場合、「家庭の事情で…」とうやむやにするより、やむを得ない理由があった旨を正直に伝えるほうが好印象です。また、「退学するまで支えてくれた親に感謝している」「仕事をして恩返ししたいと思っている」などの一言を付け加えると、困難な状況から前進しようとする姿勢をアピールできるでしょう。
2.カリキュラムに満足できず中退した場合の例文
「大学で学んだ内容が自分に合っていなかった」「勉強が楽しくなかった」という理由で中退した場合は、以下の例文を参考にしてみてください。
「大学で身につけたかったことと、実際のカリキュラムに相違を感じたため中退しました。大学を選ぶ際、よく調べておくべきだったと反省しています。就職活動では同じ失敗を繰り返さないよう、企業研究をしっかり行いました。」
正直に不一致を伝えたうえで、「進学時によく調べなかった」「仕事をしたい気持ちが大きくなった」など大学中退に至った経緯を伝えましょう。さらに、「経験を活かして企業研究をしっかりと行った」と、志望理由へつなげると効果的です。
3.学業不振により中退した場合の例文
学業不振が大学中退の理由だった際は、面接では以下のように説明しましょう。
「大学の授業のレベルが高く、ついていけなくなり留年してしまったため中退しました。在学中は接客業でアルバイトをしており、サークル活動にも励んでいたため、もっと勉強に時間を使うべきだったと反省しています。」
自分の努力不足が原因で中退した場合、面接官に「仕事も途中で投げ出してしまうのではないか」といった懸念を抱かれてしまうことも。「授業についていけなくなった」「アルバイトや部活に力を入れすぎて単位を落としてしまった」など理由を述べたあとに、現在努力していることや、退学後の経験から学んだことなどを付け加えると良いでしょう。
4.ケガや病気が理由で退学した場合の例文
ケガや病気によって中退したときは、以下の例文を参考にしてみてください。
「大学2年生のときの事故で長期の入院とリハビリが必要になり、治療に専念するため退学を決めました。現在は半年に一度、経過観察のために通院していますが、業務に支障はありません。」
病気やケガが完治しているのであれば、業務に支障がない旨を伝えましょう。現在も治療を継続している場合は、通院の頻度や必要なサポートを面接の時点で明らかにしておくも大切です。
また、退学理由が病気やケガだとしても、問題なく働けるのであればその事実を必ずしも申し出なければならない訳ではありません。「完治していて仕事はできるから、できれば言いたくない」という場合は、ほかの中退理由を述べるのも一つの方法です。
5.人間関係が上手くいかず中退した場合の例文
中退理由が人間関係によるものだった場合は、面接の自己紹介で以下を参考に述べてみましょう。
「大学では気の合う友人もでき楽しく過ごしていたのですが、サークル活動中に仲間同士でいざこざが起き、上手く人間関係を修復できず孤立してしまいました。その後もしばらくの間は大学へ通い続けていたのですが、心身ともに辛くなり中退しました。この経験から、相手を尊重することの大切さを学びました。」
人間関係を理由に大学を中退した場合、「大学では人間関係が上手くいかなかったが、自分の積極性のなさが原因であると感じた」「アルバイトでは仲間同士のコミュニケーションを大切にした」など、経験から何を学んだかをアピールすると良いでしょう。
6.公務員を目指すため中退した場合の例文
公務員を目指すために大学を中退したのであれば、以下のように説明します。
「大学入学後、公務員を目指したいという気持ちが大きくなり、試験勉強に集中するため大学を中退しました。突然の進路変更にも関わらず私の夢を応援し、専門学校の学費を工面してくれた両親にはとても感謝しています。入職後は両親へ恩返しするとともに、地域の方々の役に立てるよう日々邁進していきたいと考えております。」
公務員へ進路変更するため大学中退を決めた場合は、「公務員を目指したい」という真摯な気持ちを正直に伝えましょう。また、周囲への感謝や入職後の意気込みなどを述べると好印象です。
希望する自治体の試験要項を事前に確認しておこう
公務員試験の初級は高卒程度、上級は大卒程度の学力を求められます。ただし、自治体ごとに大卒を受験条件にする職種がある場合や、年齢要件を設けていることも。また、筆記試験に合格したあとに面接試験が行われるため、十分対策をしておく必要があります。「大学中退者は公務員になれる?面接の通過方法や給料事情をご紹介!」のコラムでは、大学中退者が受けられる公務員試験の種類や、民間企業と公務員の給料比較などを紹介しているので、併せてチェックしてみてください。
大学中退者が面接の質問で気をつける3つのポイント
大学中退者が面接官に中退理由を伝えるときは、「反省点や学んだことを伝える」「嘘はつかない」「ポジティブな言葉で回答する」の3つを意識しましょう。以下で詳しく解説するので、参考にしながら質問に対する回答を考えてみてください。
1.反省点や学んだことを伝える
企業の採用担当者は大学中退という学歴に対し、ネガティブな印象を持ってしまうもの。なぜなら、「大学と同じようにすぐに諦めて仕事を辞めてしまうのではないか」と懸念しているからです。
懸念を解消するためには、大学中退の履歴に対して反省している意識を見せ、中退をきっかけに何を学んだのかをアピールすることが大切。採用担当者は応募者の人柄やポテンシャルを知るために、過去を把握しようとしています。失敗を糧にするポジティブな姿勢こそ、大学中退からの就職活動を成功させる最大のポイントとなるでしょう。
2.嘘はつかない
面接で質問されたことに対して嘘をついてはいけません。大学中退の経歴に後ろめたさを感じていた場合も、等身大の自分で選考に臨みましょう。
たとえば、学業不振が退学理由であることを隠し、「いち早く社会で活躍したかったから」「経済的な事情で退学せざるを得なかった」などと答えてしまうと、質問をさらに深掘りされたときに整合性が保てなくなります。日々多くの応募者と面接を行っている採用担当者には、すぐに嘘を見抜かれてしまうもの。誠意ある姿勢で自己アピールに臨みましょう。
履歴書にも必ず中退した事実を記載する
「大学中退者は就職活動で不利になる」という不安から、履歴書に中退の事実を記載したくないと考える人もいるようです。しかし、大学中退したことを明示しなかったり、「卒業した」と偽ったりするのは経歴詐称に該当します。内定をもらっていたとしても取り消される恐れがあるほか、入社後に発覚した場合は処分の対象になる可能性も。処罰はまぬがれても、周囲からの信頼を失ってしまうでしょう。中退した場合の履歴書の書き方は、「最終学歴が中退の場合は履歴書にどう書く?学歴別に書き方を紹介します!」を参考にしてみてください。3.ポジティブな言葉で回答する
就職活動における面接では、中退理由に関係なく、ポジティブな言葉を用いて質問に対する回答をまとめるのがポイントです。退学を誰かのせいにしたり、努力不足と感じたりする言葉だけを伝えると、「成長意欲がない」とネガティブな印象を与える恐れがあります。
たとえば、大学が自分に合わず中退した場合、合わないと感じた理由と反省点を述べたうえで、「この経験を活かし、社会に出て働きたいと思った」とポジティブな言葉で締めくくるほうが、面接官に好印象を与えられるでしょう。学歴や経歴より、仕事に対する意欲や熱意といったポテンシャルの高さを評価する企業は多くあります。就職に対して前向きな姿勢であることをアピールしましょう。
面接の形式に合わせた対策をしよう
就職活動で面接を突破するには、基本的なマナーを心得たり、質問の回答を用意し面接練習を重ねたりといった対策が必須です。以下で、「個人面接」「集団面接」「グループディスカッション」の形式別に対策を紹介します。
個人面接の場合
個人面接はもっとも一般的な形式で、面接官1~3人に対し応募者1人で行われます。質問内容は履歴書に沿ったものが中心となるので、面接では履歴書の内容を膨らませた回答を準備しておくのがおすすめです。
面接に参加するのは自分だけなので緊張してしまう方もいるでしょう。しかし、そのぶん自己アピールのチャンスが豊富というメリットも。自己紹介や自己アピールのコツは、「面接の自己紹介は何を伝えるべき?自己PRとの違いと例文」のコラムで詳しく解説しているので、併せて確認してみてください。
集団面接の場合
集団面接における面接官の人数は企業によって異なり、1~4人程度の場合もあれば、8~10人の場合もあるようです。一方、応募者は2~4人程度で行われることが多いようですが、なかには10人同時に面接を受ける場合も。面接官は同じ質問を応募者全員に投げかけ、一人ひとりの回答を比較し評価をつけます。集団面接はほかの応募者と比較されやすいものの、奇抜な回答で目立とうとするより、あいさつや自己紹介での第一印象が大切な要素となります。
また、ほかの応募者の回答について面接官から意見を求められる場合も。集団面接の際は、一緒に面接を受けている人の話も聞き漏らさないようにしましょう。集団面接におけるマナーや注意点は、「集団面接の入退室の基本マナーとは?手順と注意すべき行動も解説」をご覧ください。
グループディスカッションの場合
複数の応募者が特定のテーマについて討論するのが、グループディスカッション形式の面接です。面接官はディスカッションには参加せず、討論の内容や進み具合から、応募者一人ひとりの価値観や思考力、判断力などをチェックしています。グループディスカッションでは、発言頻度や意見の内容、グループ内での各人の役割が評価の対象となるため、ほかの応募者の意見に耳を傾けつつ、積極的に議論に参加する姿勢をアピールしましょう。
グループディスカッションは、「自由討論型」「ディベート型」「選択型」「課題解決型」の4種類。それぞれの特徴と対策は、「グループディスカッションでよく出題されるテーマとは?対策方法もご紹介」のコラムで詳しく解説しています。
本番に近い環境で面接練習をしよう
「面接が上手くいくか不安…」とお悩みの方もいるでしょう。大学中退後の就職活動では大学の就職サポートを利用できないため、基本的には自分一人で面接対策を行う必要があります。しかし、一人でも面接練習を行うことは可能です。たとえば、練習の様子を録画しておくと、良い点・修正すべき点が客観視できるでしょう。面接練習では適切なマナーや言葉遣い、表情を意識するのはもちろん、自己紹介や自己PRで質問に対する回答を声に出して読むことも大切。より本番に近い環境で面接練習をすると、面接独特の雰囲気に慣れたり、面接官との会話をイメージできたりします。
また、友人や家族に面接官役を演じてもらい、入室から退室までの流れを練習し意見を聞いてみても良いでしょう。一人で面接練習を行うときのコツについては、「面接練習のやり方を解説!よく聞かれる質問や一人で行う方法は?」のコラムで解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
大学中退に負い目を感じるときの対処法
大学中退の経歴に負い目を感じる必要はありません。ただし、なかには「中退の経歴が不安…」「就職できるのか」と悩んでしまう方もいるでしょう。ここでは、大学中退に負い目を感じるときの対処法を解説するので、就職活動をする際の参考にしてみてください。
中退したことを前向きにとらえる
大学中退を「将来の自分のために必要な選択だった」「中退という貴重な経験ができた」と、前向きにとらえてみましょう。「在学中にもっと勉強に集中していれば…」「お金があれば中退しなくて済んだかも…」などネガティブな気持ちのまま就職活動をすると、面接のときに表情や態度に出てしまう可能性があります。
大学中退後に活躍している人を探してみる
世の中には大学中退後、社会的に成功したり活躍したりしている方が多くいます。どうしてもポジティブにとらえられないときは、同じ経歴を持つ人のなかからロールモデルを見つけるのもおすすめ。友人や家族、芸能人、政財界など、大学中退後に活躍している人を探してみましょう。「大学中退から正社員へ」では、実際に大学中退から就職した人の体験談を紹介しています。身だしなみを整えマナーを身につける
身だしなみを整えることは、社会人として最低限のマナーであるほか、面接官に対して敬意を払うという意味でも非常に重要です。就職活動に適したスーツの着こなしはもちろん、ヘアスタイルやメイク、小物などにも気を配り清潔感のある身だしなみを意識してください。
また、あいさつはコミュニケーションを図る際の基本です。就職活動で訪れる場所では、面接官はもちろん、誰に対してもハキハキと笑顔であいさつをしましょう。
ほかにも、面接官から投げかけられる質問の意図を理解し、制限時間内に的確な回答をするのもマナーのひとつ。たとえば、「自己紹介のときに自己アピールをし過ぎる」「志望動機を問われて中退理由の説明に多くの時間を割く」といった、面接官の意図から外れた回答をしないように注意しましょう。
企業研究や自己分析を徹底する
大学中退に負い目を感じ就職活動に積極的になれないときは、企業研究と自己分析を徹底して行うのが効果的です。希望する企業のWebサイトや企業説明会、就職関連書籍などを活用し、企業の特徴や同業他社との違いを明確にしましょう。企業について詳しく知ることは、面接で志望度の高さをアピールすることにもつながります。「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」を参考に企業研究を行ってみてください。
自己分析では過去の経験を洗い出し、自分の強みや弱み、向き不向きなどを知ることが可能です。自分を客観的に見つめ直せるので、大学中退を前向きにとらえられたり、向いている仕事を発見できたりするきっかけにもなるでしょう。「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」では、ノートを使った自己分析のやり方や、注意点などを紹介しています。
ハローワークやエージェントに相談するのも手
大学中退後の就職活動を一人で進めることに不安を感じる場合は、ハローワークや就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。ハローワークは、全国各地に設置されている公共の就職支援施設。無料で求人を閲覧したり、就職セミナーに参加できたりします。一方、就職・転職エージェントは民間の就活支援サービスです。一人ひとりにキャリアアドバイザーがつき、求人紹介をはじめ、履歴書添削や面接スケジュールの調整、企業との交渉代行などのサポートを受けられます。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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