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就職面接を成功させる方法!基本的マナーやよく聞かれる質問例などを解説
更新日
この記事のまとめ
- 就職面接は企業に自分をアピールする場と考えよう
- 就職面接でよく聞かれるのは「自己紹介」「強みと弱み」「志望動機」など
- 就職面接では、内容だけではなく話し方にも注意が必要
- 第一印象を良くするために、シンプルで清潔感のある服装や髪型を心掛けよう
- 就職面接の対策を一人で行うのが難しいなら、第三者にアドバイスをもらうのがおすすめ
「就職面接のやり方が分からず、なかなか就職活動の一歩を踏み出せない」という方もいるのではないでしょうか。このコラムでは、面接を成功させるためのポイントや基本的なマナーをご紹介します。面接には大まかな流れがあり、その流れを理解すれば少しは緊張が和らぐはず。自分を最大限アピールして、目標とする企業への内定をつかみ取る参考にしてください。
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企業側が就職面接を行う理由
就職面接は、「応募者がどのような人か」を知るために行われます。企業側は、実際に顔を合わせて話すことで応募者の性格や価値観を判断しているといえるでしょう。具体的には、以下のような部分を見ていると考えられます。
企業とのマッチ度を確かめる
面接官は、面接を通して自社の社風や企業理念にマッチする人材かどうかを確かめているといえます。ミスマッチな採用を行ってしまうと、早期退職につながりかねません。また、早期退職をした場合は、再度就職後の教育や研修などのコストもかかってしまうことから、双方のためにもマッチ度は重要だといえるでしょう。
社会人に必要な能力が備わっているか
経済産業省では、2006年に「社会人基礎力」が提唱されました。社会人基礎力は「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、以下3つの能力から構成されています。
- ・前に踏み出す力(主体性/働きかけ力/実行力)
・考え抜く力(課題発見力/計画力/想像力)
・チームで働く力(発信力/傾聴力/柔軟性/情況把握力/規律生/ストレスコントロール力)
企業側は、上記の定義をもとに社会人としての能力が備わっているかを見極めている可能性があります。そのため、就職面接ではアピールできそうな項目をピックアップして、自己PRや回答に盛り込んでみましょう。
参照元
経済産業省
社会人基礎力
モチベーションを確かめる
モチベーションが高いと、会社への定着率や生産性が向上するといわれています。そのため、就職面接では、自身でモチベーションの管理ができるか確認される質問があるでしょう。たとえば、「過去、困難に直面した際にどのように乗り越えたか」「入社後の目標」などを聞かれる可能性があります。その場合は、「困難を経てどのように成長したか」「これからどう成長していきたいか」をポジティブに答えるようにしましょう。
就職面接の質問には誠心誠意答えよう
「この企業に入りたい」という気持ちから、アピールポイントを誇張して伝えたくなることもあるでしょう。しかし、事実と違うことを話してしまうと、応募書類の内容や質問への回答にズレが生じてしまい、採用担当者に不信感を与えかねません。また、自分を偽ってアピールして内定をもらえたとしても、入社してみたら社風が合わなかったり、自分の能力に合わない仕事を任されたりすることも考えられます。嘘や誇張はせず、質問された内容に誠心誠意答えて自分らしく挑みましょう。
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就職面接の基本的な流れとマナー
就職面接のときに気をつけたいポイントを、基本的な流れとともに解説します。
受付
就職面接では、受付は約束時間の10分前までに済ませましょう。早過ぎると相手を急かすことになるので、適度に時間に余裕を持つことが大切です。受付に着いたら「△△と申します。本日□時開始の面接に参りました」と伝えます。このときの態度も選考に含まれる可能性があるので、礼儀正しい態度を心掛けましょう。また、入館前に携帯電話の電源を切っておくことをおすすめします。
待機
就職面接が始まるまで、案内された場所で待機します。このとき、ほかの応募者と雑談したり、携帯電話を見たりせず、企業情報や面接の受け答えを最終確認する時間にしましょう。受付と同じく、待機中の態度も面接官や社内の人が見ている可能性があります。姿勢を正して静かに待ちましょう。
入室
面接室への入り方は、以下の2つのパターンが考えられます。
直接面接室へ通された場合
採用担当者より先に面接室に通された場合は、指定された席か入り口に一番近い席に座って待ちましょう。面接官が入室したら立ち上がり「本日はよろしくお願いします」と挨拶をします。座ったままでは失礼にあたるので、必ず立ち上がりましょう。
別室から面接室へ入る場合
待機していた別室から面接室へ入る際は、ドアを3回ノックします。部屋の中から「どうぞお入りください」と聞こえたら、「失礼いたします」と言って入室してください。入室したらドアの方へ振り返り、静かに扉を閉めましょう。そのあと、面接官の方を向いて軽くお辞儀をします。
自己紹介
入室後は、指定された椅子の横まで進みましょう。 椅子の前に到着したら、多くの場合「おかけください」と指示されるので、「失礼いたします」と会釈をして椅子に座ります。企業によっては、そのまま簡単な自己紹介を求められるケースも。その場合は簡潔に自己紹介をしましょう。
退室
面接の終わりを告げられたら、「本日はお忙しい中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。」とお礼の言葉を述べましょう。 そのあと、椅子から立ち上がり「失礼いたします」と一礼し、出口に向かいます。退室時の基本的なマナーは入室時と同じですが、部屋を出るまでが面接であることを心に留めながら、最後まで気を引き締めた立ち振る舞いを意識しましょう。
就職面接でよく聞かれる質問一覧
就職活動の面接では、よく聞かれる質問があります。以下では、ジャンル別によく聞かれる質問をまとめました。
人間性に関する質問
まずは人間性を知るための質問です。以下で解説していきます。
自己紹介をお願いします
ポイントは以下の内容を盛り込むことです。時間の指定がない場合、1分程度にまとめると良いでしょう。
- 1.簡単な挨拶
2.名前、経歴の概要(新卒の場合は大学名や学部など)
3.業務上の成果や身につけたスキルなど(新卒の場合は学生生活やアルバイトを通じて得た成果やスキルなど)
4.最後になぜその企業を志望したのかに簡単に触れる
入社後に有利になりそうなスキルがある場合は、それもしっかりと伝えるようにしましょう。ただし、自己紹介と自己PRは違うので、冗長にならないように気をつける必要があります。
自己PRをお願いします
この質問では、「考え方が自社の理念とマッチしているか」「どのような能力・スキルがあるか」といった点を見ています。就職面接で自己PRを求められたときに備えて、企業がどのような人材を求めているか事前に確認しておきましょう。そのうえで、自身が活躍できるPRポイントを伝えます。自己PRを考える際のコツは、「自己PRとは?面接で話せる効果的な書き方を例文とあわせて紹介」のコラムで紹介しているので、あわせて確認してみてください。
あなたの強みと弱みを教えてください
就職面接の質問では、強みと弱みをワンセットで考えるのがおすすめです。たとえば、長所が「粘り強さ」ならば、短所は「頑固」とする、「几帳面」ならば「神経質」とするなど。なぜそれを強みとしたのかを裏付けるため、具体的なエピソードを説明できると説得力が増します。また、弱みとして、「時間にルーズ」「人と話すのが苦手」など、社会人としての資質を問われるものを挙げないのもポイント。「頑固過ぎるのが弱み」という場合は、「最近は自分の考え方に偏りすぎないよう、周囲の意見を聞くように気をつけています」など、改善しようとしている努力も合わせて伝えると効果的です。
志望動機を教えてください
志望動機は履歴書にも記載している内容ですが、重要度が高いことから改めて面接でも聞かれることが多い質問です。数ある企業の中から、なぜその企業を就職先として選んだのか、入社後のビジョンを明確に伝えましょう。履歴書やエントリーシートに書ききれなかった熱意を盛り込むと、好印象を与えられる可能性があります。志望動機の考え方については、「志望動機はなぜ聞くの?会社側の意図と書き方を知ろう」のコラムで詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
学生時代に力を入れていたことは何ですか
ただ単に「力を入れた」「頑張った」などと主観的に答えるだけでは、どの程度力を入れていたのかが伝わりません。結果を数字で説明できると、一気に説得力が増すでしょう。たとえば、同じ内容でも、以下のように言い換えることで何を頑張っていたのかを具体的に想像できるものになります。
<例>
- ・「部活やサークルでサッカーを頑張っていました」
→「中学生のころから9年間サッカーを続けています。今も、毎日2時間トレーニングしています」
- ・「販売のアルバイトで売上をアップしました」
→「販売のアルバイトで、△△という商品を前年度の120%売り上げました」
現在の選考状況を教えてください
就職面接では、入社意思の確認や就職・転職活動の軸を知るために質問されます。応募先を答えにくい場合は、企業名まで言及せず、業界や職種を答えるに留めても問題ありません。一貫した軸を持って求職活動をしていることを伝えましょう。
最後に質問はありますか(逆質問)
面接担当者は、逆質問を通して「自社に入りたい気持ち」や「やる気」を見極めようとしている場合もあります。そのため、「特にありません」と答えるのではなく、1つ以上は質問を用意しておきましょう。たとえば、「入社後を思い描いた具体的な内容」や「面接中に疑問に思ったこと」などを質問するのがおすすめです。内定がもらえた際に、気になることがあると承諾に迷いがでることもあります。納得して入社するためにも、逆質問の場を有効活用しましょう。
志望理由に関する質問
就職面接において、企業は志望理由から求職者の価値観や将来のビジョンを判断していると考えられます。聞かれる可能性の高い質問なので、以下で回答のコツを見ておきましょう。
弊社を志望した理由は何ですか?/入社後はどのような仕事をしたいですか?
志望した理由は新卒採用、中途採用のどちらであっても重要な質問といえます。就職面接では、自分の持つ経験やスキル、興味があることなどを、企業の求める人物像と絡めて効果的にアピールしましょう。なお、注意したいのが、「学ばせて欲しい」という受動的な姿勢にならないこと。即戦力として活躍することが難しい分野であっても、「スキルを身に付けて御社に貢献したいです」と、あくまで会社に貢献するためにスキルアップを目指していることを伝えましょう。志望動機の考え方については、「履歴書の志望動機の書き方とは?例文とともに転職時のポイントを解説」のコラムでも解説しているので、あわせてご覧ください。
働き方に関する質問
就職面接では、入社後をイメージした質問をされることがあります。自身をアピールするチャンスでもある質問なので、好印象を与えられる回答を考えてみましょう。
希望する職種はありますか?
就職面接では、自分がどのような働き方をしたいかをしっかり伝え、その会社で働くビジョンを想像してもらうことが重要といえます。特に、中途採用の場合はこれまでの経験をアピールするチャンスです。そのため、この質問をされたら「特にありません」「なんでも良いです」と答えるのは避けましょう。なお、企業によっては、逆に「希望職種以外に配属されたらどうするか?」と質問されることも。その際は、職種にこだわり過ぎた回答はせず、「可能であれば希望職種で仕事をしたいですが、御社に入社できるのであれば別の職種であっても同じように頑張りたいと思います」など、職種への希望と入社したいという意思を示すようにしましょう。
残業や土日の出勤は可能ですか?
残業が全くない仕事というのはなかなかありません。この質問で、「できれば残業はしたくありません」などと正直に答え過ぎると、仕事に対する意識が低いと捉えられてしまう可能性も。たとえば、「できる限り業務時間内に仕事を終わらせるよう努力しますが、必要な場合は取り組みます」というように、仕事に対する熱意と必要であれば辞さないという気持ちを伝えられる回答をしましょう。
仕事とプライベートどちらを重視しますか?
この質問は、就職後の仕事に対する向き合い方を確認する質問です。単純にどちらかを答えるのではなく、仕事に対して前向きに捉えていること、仕事を生活の軸としていることをアピールしましょう。
就職面接でさまざま質問をされる理由
履歴書やエントリーシート内では伝えられる文章量が限られています。そのため、企業側は面接でさまざまな質問をすることで、より詳しく志願者について知ろうとしているといえます。なお、質問の回答は、履歴書やエントリーシートと一貫性を持たせることが大切です。企業選びの軸や自己分析の結果を振り返り、面接前に整理しておくと良いでしょう。
就職面接当日までに準備しておくこと
事前に必要なものを準備しておくことで、気持ちに余裕を持てます。少しでも緊張を和らげるために、就職面接に向けて以下のことを確認しておきましょう。
時間と場所
就職面接を行う会場までの電車の時刻や地図を事前に確認しておきましょう。説明会の会場と面接会場は異なることがあるので注意が必要です。また、予期せぬ事故や天候などの影響により、公共交通機関が遅延することもあります。不測の事態に備えるため、移動時間には余裕を持って行動しましょう。
最近のニュース
就職面接では、面接官が軽い雑談を挟むことがあります。その際に、ニュースの話題について意見を求められることも。自分の意見を話せると好感を持ってもらえるでしょう。そのため、少なくとも前日と当日のニュースを確認しておくことをおすすめします。
企業の情報
就職面接に挑む際は、企業研究の内容や企業のWebサイトを再度確認しておきましょう。企業理念や事業内容はもちろん、最近の取り組みまで確認しておくと逆質問に備えられます。
持ち物
企業指定の持ち物や筆記用具・時計など、面接に必要なものを前日までに確認しましょう。万が一、事前に用意しておくものがあった場合、当日では間に合わない可能性も。また、就職面接時に書類の提出を求められるケースもあります。
就職面接の前に気をつけるポイント
面接では第一印象も大切です。 面接で話す内容だけでなく、第一印象を良くすることで、そのあとの面接を有利に進められる可能性もあります。第一印象を良くするためには、以下のようなことに気を付けると良いでしょう。
服装
服装や髪型は、就職活動に相応しいシンプルなものがおすすめです。 就職・転職活動で大切なのは清潔感なので、あえてファッション性の高いものを選ぶ必要はありません。しっかりと手入れをしたスーツとセットされた髪型で面接に臨むと良いでしょう。
時間
会社には集合時間の10~15分前に到着するようにします。しかし、就職面接の担当者にも都合があるので、早過ぎると急かしてしまうことも。10~15分前に到着したら身だしなみを整え、5~10分前を目安に受付に向かうと良いでしょう。
敬語
就職面接では基本的な敬語ができていれば問題ありません。丁寧にしようと心掛け過ぎて過剰敬語にならないよう注意しましょう。
就職面接時に注意するべきポイント
就職面接では、話している内容のほかに受け答えする際の話し方や態度も採用に関わります。以下のポイントを押さえ、「面接官とのコミュニケーション」を意識して話すようにしましょう。
面接官を見て話す
就職面接の際は、面接官の顔を見ながら話し、相手の反応に応じた受け答えをするよう心掛けることが大切です。特に、 声の大きさやトーンなど、話し方を意識することで、より効果的にアピールすることができます。もし、「面接官の目を見てしまうと緊張してしまう」という場合は、おでこや鼻あたりに視線を持っていくと良いでしょう。
簡潔な回答を意識する
就職面接は一方的にアピールする場ではなく、お互いのコミュニケーションの場です。そのため、相手に意味が伝わるよう、質問には簡潔に回答するように心掛けましょう。 相手の質問には端的に答え、そのあと具体例を挙げると論理的な話し方ができます。緊張すると早口になってしまう場合は、いつも以上にゆっくりと話すように意識するのもポイント。 文章の中に句読点があることをイメージして話すと、比較的落ち着いて話せるでしょう。
選考段階によって面接官の見る視点が変わる
就職面接では、選考の段階によって評価されるポイントが異なるケースがあります。
- ・1次面接:コミュニケーション能力や仕事に対するスタンス
・2次、3次面接:その企業にマッチした人材かどうか
・最終面接:入社意欲やモチベーションの高さ
上記のように選考が進むにつれて、その企業ならではの回答を求められるでしょう。
就職面接を成功させるために繰り返し練習しておこう
就職面接を成功させるには、繰り返し練習することが大切です。練習の際は、客観的な目線でチェックすることがポイント。「独りよがりな受け答えになっていないか」「熱意や意欲をきちんとアピールできる内容になっているか」をチェックしてみましょう。自分自身での判断が難しい場合は、家族や友人に協力してもらって意見をもらうのも一つの方法です。もし、「周りに協力してもらえる人がいない」「プロの客観的な意見を聞きたい」という場合は、転職支援サービスを利用すると良いでしょう。
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就職面接に関するFAQ
ここでは、就職面接で想定される疑問にQ&A形式でお答えしていきます。
就職面接の質問に答える方法は?
質問の意図を理解し、端的に答えましょう。答えるときは面接官の目をみてハキハキと話すように気をつけます。目を見ると緊張してしまうという場合は、おでこや鼻あたりを見るようにしてみましょう。就職面接時のポイントについては、このコラムの「就職面接時に注意するべきポイント」で詳しく解説しています。
コートはどこで脱げば良いですか?
コートは建物に入る前に脱ぎましょう。汚れを室内に持ち込まないために、脱いだコートは裏返しにたたむのが基本です。歩いているときは手に持ち、着席する際には鞄の上に置きましょう。コートの扱いについては、「面接時のコートのたたみ方や置き場所を解説!冬の就活ならではの注意点とは」のコラムで詳しく解説しています。
就職面接ではどのような質問をされますか?
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