【このページのまとめ】
大学中退の経歴が気になり、正社員就職に挑戦できない方もいるでしょう。しかし、多くの企業が重視するのは年齢やポテンシャル。大学を中退していても、就職は叶います。就活を成功させるには空白期間を作らないことや、中退理由を正直に述べることが重要。このコラムでは、大学中退者向けの就職のコツやおすすめの就職先についてご紹介します。入社意欲をポジティブにアピールし、就活を成功させましょう。
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大学中退者の方が、必ずしも就職は難しいとは言い切れません。多くの企業が重要視している主な採用判断のポイントは、年齢やポテンシャル、熱意といえます。そのため、大学を中退していたとしても、若さやポテンシャル、志望企業への熱意を示せれば、正社員就職が叶う場合もあるでしょう。
大学中退者の就職が厳しいとされているのは、最終学歴に理由があるといえるでしょう。大学を中退すると、「高卒」が最終学歴となります。大卒以上を応募条件にしている企業も多く、そういった点で大学中退者は希望職種や志望企業への就職が難しいといわれることが多いのです。しかし、学歴不問で求人を出している企業もあるので、大学を中退したからといって必要以上に自信を失うことなく、前向きに就活を進める姿勢が大切といえるでしょう。
大学中退者の方のなかには、年齢を買われて正社員就職が叶う場合も多いです。若い人材は物事を柔軟に捉え、比較的仕事を覚えるのも早い傾向にあります。さらに、基本的に他社での勤務経験がないので教育しやすく、成長スピードも早い特長が。そのような理由から、経験が少なくても若い年齢であれば採用したいと考える企業は多いでしょう。
大学中退者の就職では、ポテンシャルが重要といわれることも多いです。経験が少なくても、その人の持つ可能性や将来性=ポテンシャルを評価されて採用される事例も。現在、ポテンシャル採用を取っている企業も多いようです。成長意欲や前向きな姿勢をアピールしましょう。
「平成31年3月高等学校卒業者の就職状況(平成31年3月末現在)に関する調査」によると、大学中退者を含む高卒の就職率は全体で98.2%。男性は98.5%、女性は97.6%と高い数字になっています。このような結果から、高卒の学歴だと就職が厳しいと断言することはできないでしょう。
大学中退者で就職を検討している方は、なるべくニート・フリーター期間を作らないことが大切。中退後の空白期間が長いと、選考の際に「これまで何をしていたのか」とマイナスの印象を与えてしまう恐れもあります。また、先述したとおり企業にとって「若さ」は大きなニーズなので、1日でも早く就活を始めることで選考が有利になるでしょう。
文部科学省が平成26年に行った調査によると、大学を中途退学をした学生は全学生(※)の2.12%でした。平成24年に実施した前回調査の中途退学者は全体の2.65%だったので、中退を選択する学生は減少しています。(※1,146の国公立私立大学・短期大学に調査を依頼。回収率は61.3%)
2014年に文部科学省が発表した「学生の中途退学や休学等の状況について(4p) 」によると、日本の大学中退者は79,331人といわれています。合計数は毎年上下するものの、このような数字から、大学中退者は毎年、だいたい6~8万人に及ぶと考えて良いでしょう。
◯大学中退を選ぶ理由
文部科学省の同データによると、大学中退者の中退理由は主に下記のようなものが挙げられます。
・就職 18.23%
・転学 17.65%
・学業不振 15.53%
・経済的理由 9.93%
・病気、けが 5.87%
・学校生活不適応 4.17%
・海外留学 0.99%
上記のようなデータから、就職が理由で大学を中退する人の割合が非常に高いことが分かります。
大学中退者と大卒者では、就職後に給与や待遇の差が出る場合も。厚生労働省が実施した、令和元年「賃金構造基本統計調査」では、高卒者(大学中退者含む)の平均月収が29万2900円であることが公表されています。その一方、大学・大学院卒業者の平均月収は40万500円だとわかっており、大学中退者と大卒者の月収差は10万円以上という結果に。また女性でも高卒者(大学中退者含む)の平均月収は21万4600円。大学・大学院卒業者の平均月収は29万6400円と出ているので、月収差は8万円以上ということになります。そのため、生涯年収では大学中退者と大卒者で5000万円以上差が出る計算に。このような結果から、一般的に大学中退者と大卒者で待遇差や年収の差が出る可能性が高いということは念頭に置いておきましょう。
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大学を中退したあとに考えられる進路は、主に「正社員就職」「非正規社員」「進学」「公務員」「起業」の5つといえるでしょう。下記で、各進路について詳しく見ていきます。
大学中退者の進路として、しっかりと就職活動を行って正社員として採用されて働く進路も十分考えられます。「大学中退者の就職活動は厳しい?」でも述べたように、大学中退の経歴でも正社員として働くことは可能です。
大学中退者のなかでも、就職に対する希望や要望がない方の進路に考えられるのが、フリーターを代表する非正規社員として働く道。ただし、非正規は長く働いても昇給や昇格が望めず、その後の正社員就職にも影響が出る場合もあるため注意が必要です。
大学中退後、ほかの大学や専門学校に改めて進学する方もいるようです。金銭的負担はかかりますが、進学先の学校を卒業すれば「新卒」として就活を行えるのがメリット。大学が合わなかった、学びたいことが変わったといった理由で中退した方に向いているでしょう。
大学中退後の就職先として、公務員を目指すのも一つの手。公務員試験は「大卒程度」「高卒程度」とレベル別にはなっているものの、「大卒以上」など学歴による受験差はありません。そのため、大学を中退した方も受験可能。合格に向けて予備校に通うのも良いでしょう。
大学中退後、就職せずに起業する場合もあります。起業する方は、「中退したあとに起業する」よりも「起業したくて中退する」状況が多いようです。ただし、起業するのは簡単でも事業を進めるには資金や人脈、アイデアなどが必要。強い信念を持たずに起業するのは危険だといえます。
大学を中退したあとに就職活動を行うのであれば、「就活に適した時期を意識する」「資格の勉強も並行して行う」「未経験者歓迎の求人を探す」「中退理由を明確に伝える」「空白期間を作らない」「ネガティブな回答をしない」などのポイントを意識しましょう。下記で詳しく説明します。
大学中退者の方は、就職活動を始めるのに適した時期を知っておくと良いでしょう。大学を中退した場合、「中途採用」になることが多いです。中途採用の募集が増える時期は、一般的に1~3月といわれています。3月の決算時期を経て、年度初めの4月から戦力となる人材を求める企業が多いのが主な理由です。そのため、大学中退者の方は、1~3月に就活を始められるよう準備しておくと良いでしょう。
大学中退者のなかで、具体的な志望職種、企業が決まっている方は、就職活動に並行して資格取得の勉強を行うと効率的。資格は就活で必ず有利になるわけではありませんが、志望企業の業務の関連資格であれば、大きなアピールになる可能性も高いです。経理であれば簿記資格、金融系であればFPというように、自分の志望職種に有利になる資格を調べて勉強しておきましょう。特に資格試験が年に数回というものや、合格難易度が高い資格であれば、就活を始める前から入念に計画を立てて準備しておくのが大切です。また、資格を取得しておけば、転職活動の際にもアピールポイントとなることがあります。今後のキャリアを考えても、もし余裕があれば資格を取得しておいて損はないでしょう。
大学中退者の就職活動では、未経験者歓迎求人をいかに探すかがポイントとなります。そのため、求人サイトの検索機能などを使って条件を絞り込み、未経験者歓迎の求人を探してみましょう。見つからない場合、ハローワークや就職エージェントを使って未経験者歓迎求人を探すのも手です。就職支援サービスの利用方法は、後述する「大学中退者のおすすめの就職活動方法」をご確認ください。ただし、未経験者歓迎求人のなかには、極端に労働環境が劣悪だったり、給与が低かったりする場合もあるので、それが自分に合った求人なのかよく見極める必要があります。
就職面接では大学中退の理由をはっきりと述べることが大切。虚偽の発言をした場合、嘘が発覚した際マイナスイメージになる可能性が高いです。隠したり、嘘をついたりせず、中退した理由を正直に伝えましょう。
前述したように、大学中後退に、就職活動などをしていないいわゆる「空白期間」を作らないことが重要です。空白期間が長ければ長いほど、「就職に対する意識が低い」「将来をしっかり考えていない」といったマイナス印象を抱かれやすくなります。
就職面接では、大学中退理由や空白期間の過ごし方などを回答する際にネガティブな内容は控えましょう。ネガティブな回答が続くと、「仕事に対しても消極的なのでは」「成長意欲がないのでは」といったイメージを与えてしまいます。ネガティブな中退理由なら、「◯◯を理由に中退しましたが、今後はこの経験を活かして~」などポジティブにまとめてください。
大学中退者が就職活動時に念頭に置いておきたいのが、冒頭で述べたように最終学歴が「高卒」となることです。企業によっては大卒以上のみを募集していたり、応募できる職種に差があったりするので、注意してください。
大学中退者は就職活動で新卒枠に応募することはできず、採用区分は基本的に「中途採用」となるようです。中途採用枠には、業務経験のある転職者も多く応募してきます。経験やスキル面で不利となるため、仕事に対する意欲やポテンシャルをアピールしましょう。
大学中退者の就職には、「IT職」「営業職」「販売職」「施工管理」「保育士」などの職種がおすすめです。
大学中退者の就職に向いている職種として、エンジニア・プログラマーなどのIT職が挙げられます。IT分野の発展は著しく、IT人材の需要も日に日に高まっているのが現状のようです。そのため、IT関連の企業は未経験歓迎の求人枠が多く、大学中退者の方にもチャレンジできるチャンスが広がっています。今後さらにIT需要が高まるのを見越し、多くの企業で未経験者向けのIT人材育成プログラムや研修制度を実施しているようです。そういった理由から、大学を中退した未経験の方でも挑戦しやすい職種といえるでしょう。また、IT職で経験を積めば、その経歴を転職活動で活かせる可能性も高いです。ただしIT・ベンチャー企業では、常に移り変わるIT技術に順応していかなくてはいけないことも。日々ニーズの変化を敏感に感じ取り、常に勉強を怠らない姿勢が求められるでしょう。
大学を中退した方でもチャレンジしやすいのが、営業職です。営業職は、基本的に売上実績が第一の職種なので、無資格・未経験者歓迎の求人の多い特徴があります。このような理由から、大学を中退した未経験の方でも挑戦しやすい職種といえるでしょう。特にコミュニケーションが得意、人と関わるのが好きという方は、ぜひ営業職への就職を検討してみてはいかがでしょうか。ただし、シビアな競争社会であることも多く、ノルマへのストレス耐性やある程度の気の強さも必要といえます。
大学を中退した方の就職でおすすめしたいのが、販売職です。販売職は、店の来客に商品を販売する仕事。洋服を売るアパレル系や、携帯販売スタッフなどの求人が多いです。販売職は、資格・学歴不問、未経験歓迎である場合が多いので、大学中退者が挑戦しやすい職種といえるでしょう。特に、アルバイトで接客経験がある方や、人とのコミュニケーションが得意な人が向いている傾向があります。
施工管理職も、大学中退者の就職でおすすめの職種です。施工管理の仕事は、ビルや住宅、公共施設などの工事現場で司令を出す役割。建設スケジュールに併せ、工事期間や日程・予算調整を行い計画的に建物を完成へと導きます。比較的給与が高く、未経験者歓迎の求人が多いことがメリットといえるでしょう。また、入社後「施工管理技士」などの資格を取得することで、さらに昇給できたり転職の際有利に働いたりする場合もあるので、今後キャリアアップしていきたいという方にもおすすめの職種です。ただし、工事現場の司令、調整役ということもあり、従業員や現場の職人さん、クライアントと良好な関係を続けていく社交性が必要となります。工事に携わる多くの人と関わるので、対人関係の構築が苦ではない方に向いている仕事といえるでしょう。
大学中退者に向いている職種に、「保育士」が挙げられます。近年、保育士は人材不足の傾向となり、未経験者歓迎で募集をかけている求人も多いようです。また、IT技術の発展著しく、人に代わりAIが台頭しはじめている昨今でも、子どもを相手にする保育士の仕事は人間にしか務まりません。そのため、今後も安定して需要のある職業といえるでしょう。子供が好き、自分にしかできない仕事がしたいという方であれば、ぜひチャレンジをおすすめします。
大学を中退している方は大学の就職課などが利用できないこともありますが、ハローワークや就職エージェントなどの支援サービスを利用して就活を進めることができます。
大学中退者は、就職課やキャリアセンターなどの支援機関を使えない場合もあります。大学の就職課やキャリアセンターは、在校生の就職支援を行う機関。そのため中退者は、その大学に通っていたとしても「辞めている」立場のため、基本的に学校の支援は受けられない可能性が高いでしょう。
ただし、近年では、大学に在籍していた既卒者や中退者まで支援の範囲を広げる学校も見受けられます。大学のキャリアセンターだけで扱う求人があったり、面接練習などの支援が受けられたりするため、利用できるなら活用するのが得策。中退者でも支援してもらえるか、一度学校に問い合わせてみてください。
大学中退者の就職活動で役立つのが、国営の就職支援機関「ハローワーク」です。ハローワークでは、希望条件に合った求人を検索し、相談員を通して企業に紹介してもらえます。
ハローワークを始めて利用する場合、まずは総合窓口で書類を提出し、ハローワークカードを発行してもらう必要があります。下記で具体的な手順を確認しましょう。
1.求職申込書を提出する…受付窓口で、求職申込書を提出。求職申込書には、希望職種や給与などの必要事項を記入する。
2.ハローワークカードを受け取る…申込書提出後、ハローワークカードが発行される。
3.求人検索する…ハローワークカード発行後、検索機や求人票で求人検索が可能に。
ハローワークカードの発行により、求人検索や就職相談、セミナー受講などさまざまな就職サービスを受けられるようになります。また、適性や条件に合った仕事が見つからない場合、相談員からカウンセリングを受けることもできるので、ぜひ利用してみましょう。
興味のある求人が見つかったら、ハローワーク側から企業に連絡が行き、日程調整などを代行してもらえます。応募書類の添削や模擬面接といったサービスも活用してみましょう。
いつでも気軽に使える求人サイトでは、細かい希望条件を入れ込んで絞り込み検索ができることも多く、便利です。希望する求人を検索する際は、単に求人情報を集めるだけでなく、企業研究や自己分析、面接対策といった事前準備を入念に行うのが重要です。なぜその企業を志望したのか、自分に合うと感じたポイントはどこか、中退経験をどう活かすかなど、質問を想定して対策してください。
大学中退後の就職活動に不安を感じる方は、就職エージェントで支援サポートを受けてみてはいかがでしょうか。就職エージェントでは、プロの就活アドバイザーのカウンセリングをふまえ、自分に合った職種や企業を紹介してもらえます。
公務員
企業の正社員より雇用が安定しているのが魅力。また、公務員試験は、学歴で受けられる区分が変わるわけではないので、大学中退の方は「高校卒業程度」という区分でも試験を受けることができます。面接では、中退理由を聞かれるので対策しておきましょう。
営業
営業職は学歴よりもコミュニケーション能力が重視される職種なので、大学中退の方も目指しやすい仕事と言えるでしょう。目標数値を常に追いかけるので忍耐力がある方や、アルバイトなどで接客や宣伝の経験がある方に向いています。大学中退でも求人は多めで、普通自動車免許を持っていると就職に有利です。
事務
事務職は大学中退でも正社員求人はたくさんあり、特に女性から人気が高い就職先です。主な仕事は他の社員の補佐や書類管理などで、内勤が基本。マルチタスクなので集中力と忍耐力が求められます。就職活動ではMOSや秘書検定など実用的な資格や事務アルバイト経験などがあると有利でしょう。
SE
SEはシステムの設計が主な仕事です。近年はIT系の人材が不足していることもあり、正社員募集の求人は多く、大学中退でも就職は望めます。1つの領域を深く掘り下げることが好きな方に向いているでしょう。SEを募集しているIT系の企業には、Web系や基幹系など幅広い業界があるのが特徴。仕事に必要な資格は独学でも取得できます。
販売・接客
正社員募集の求人でも学歴が問われないことが多く、大学中退の方が比較的就職しやすい職種といえます。主な就職先はアパレルや雑貨店、家電量販店など。コミュニケーション能力が第一の仕事なので特別な資格はあまり必要なく、接客業の経験があればアピールできます。
WEBデザイナー
デザインが好きな方にオススメの就職先。ページのレイアウトやオブジェクトの作成などが主な仕事です。自分でWebサイトを作って独学で知識を得られます。企業の製作チームとのやり取りでページの構成を決めるのでコミュニケーション能力が必要です。学歴を問わない正社員募集の求人は多めで大学中退から就職を目指せます。
大学を中退している方の多くは、就職未経験。いきなり1人で就活をはじめようにも、「やり方やスケジュールが分からない…」という方も多いでしょう。就活に対して不安を感じるなら、ぜひ就職支援サービスのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層専門に就職支援を行う就職エージェントです。専任担当制を採用しているため、相談から内定まで同一スタッフがサポート。就活の基本や具体的な対策など、いつでも気軽に相談できるのが特徴です。また、ハタラクティブで扱う求人は未経験者歓迎が多数。学歴不問の求人も多く、人柄重視の採用が叶います。経歴に不安がある、周囲に相談できる人がいない、そもそも就活の方法が分からないという方はぜひ一度ご相談ください。
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