大学院中退後でも新卒扱いになる?就活を成功させるポイントとは

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この記事のまとめ

  • 大学院中退後は、新卒ではなく既卒枠や第二新卒で就職活動をするのが一般的
  • 大学院を中退して新卒枠を失う前に、辞めたい理由や今後のキャリアプランを明確にする
  • 大学院を中退するデメリットの一つは、新卒として就職活動できないこと
  • 大学院中退後の就職活動では、大学や教授のサポートが受けられないので注意が必要
  • 大学院を中退した場合、就職後の給与は大学卒と同じ扱いになる

大学院生の中には、研究や勉強に行き詰まって、中退や就職を考える人もいるでしょう。また、人間関係や経済的な問題に悩んでいる人もいます。
大学院の中退を考えている方は、辞めたい理由や今後のキャリアプランを明確にしてみましょう。大学院中退後に就職をする場合は、新卒枠ではなく既卒枠や第二新卒で応募するのが一般的。このコラムでは、中退後に就職するメリット・デメリットや就活を成功させるポイントをまとめました。

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大学院中退者は新卒枠で就職できないって本当?

大学院を中退した場合は、「既卒」枠で就職活動を進めるのが一般的です。企業によって設けている枠が違うため、求人を探す際に自分がどの枠に当てはまるのか確認する必要があります。
企業の社風によっては「大学院を卒業している」という学歴よりも、個々の実力やポテンシャルを重視しているところも。大学院中退を選択した場合は、自分に適した応募枠で対策をしっかりと練って就職活動をするのがおすすめです。
既卒の就活方法は「既卒の就職は厳しい?内定獲得のためにすべきことをご紹介」でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

卒業から3年以内なら新卒枠で応募できる企業がある
2010年に厚生労働省は「青少年雇用機会確保指針」を改正し、卒業から3年以内の既卒者は新卒枠で応募受付するように推奨しました。大学院を中退しても、大学を卒業してから3年以内なら、新卒枠で就職活動ができる企業は多くなっています。新卒で入社した場合には、新人研修や新人教育なども新卒採用の人と同じように受けられる場合が多いようです。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!

大学院を中退したら内定は取り消しになる場合も

すでに内定をもらっている状態で大学院を中退した場合は、内定が取り消しになる可能性があります。ただし、企業が内定を出した条件によって対応は異なるため、大学院を中退しようか悩んでいる人は、内定先に確認の連絡をしましょう。まず内定先の募集要項の応募条件を確認したうえで、実際に採用担当者と連絡を取れば、後悔のない選択肢ができるはずです。

大学院を中退して就職を考える3つの理由とは

大学院生が辞めたいと思う理由は、研究や実験の内容に関する悩みや人間関係に関する悩みが多いようです。大学院は、専門的な研究や教育が行われる場所。研究が思うように進まなかったり、自分が考えていた方向性とズレてしまったりすると、研究内容に興味が持てなくなり中退や就職を考えることもあるでしょう。下記では、大学院生が辞めたいと思う主な理由を3つご紹介します。

1.研究内容が合わない

最初は目的を持っていた研究でも、途中から理解ができなかったり、行き詰まったりすることで大学院の中退を考える人もいるでしょう。研究の成果がなかなか表れず、将来に不安を覚える人も多いようです。大学院を続けるためには、研究する意義を感じているか、楽しく研究ができているかも大切だといえるでしょう。どうしても研究内容に不満があるのであれば、研究室を変えるのも一つの手です。

2.人間関係で悩んでいる

大学院では、「教授に頼まれる仕事が多く、自分の時間が持てない」と不満が溜まり、中退したいという気持ちが芽生える人もいます。また、教授によって研究室の雰囲気は異なるので、自分の性格に合わないと、ストレスを溜め込んでしまうことも多々あるでしょう
頼れる先輩や同期がいれば研究室内の悩みも相談できますが、そうでなければ、悩みや不満を1人で抱え込んでしまいます。また、研究室では1日のほとんどを同じメンバーや室内で過ごすため、人間関係に悩む人も多いようです。

3.経済的な理由

家庭状況や家計の変化などで学費が支払えない、といった経済的な理由から、大学院を中退して就職せざるを得ない人もいるようです。大学によって金額の大きさは異なるものの、大学院に通うには、高い学費を支払う必要があります。なお、学費が支払えなくなった場合には、退学せずに休学して学費を貯めたり、奨学金を借りたりするのも一つの方法です。条件によっては返還の必要がないものもあります。
また、大学院に相談することで対処法が見えてくることも。経済的な理由で大学院を辞めようと考えている人は、ほかの手段に目を向けてから大学院の中退を考えてみても良いでしょう。

大学院を中退して新卒枠以外で就職するとどうなる?

大学院中退後に就職をする場合は、大学院卒と比べて早く社会人経験を積めるというメリットがあります。その一方で、新卒や大学院卒と比較して就職先の選択肢が狭まってしまう可能性も。また、志望の就職先を専攻分野にするかどうかも就職活動に大きく関わってくるといえます。この項目では、大学院を中退して就職する際のメリットとデメリットをご紹介しますので、参考にしてください。

メリット

大学院中退後に就職した場合は、大学院を卒業する人たちと比べて一足早く社会人になれます。社会人経験を早く積むメリットは、収入を得ることで自立ができたり、技術を習得できたりすることです
大学院中退から違う分野へ就職する際には、「新しい分野に挑戦するために思い切って中退しました」というように、中退理由と志望理由を重ねて前向きに伝えられます。新しいことに挑戦したいという意欲は、熱意のアピールにもなるでしょう。そのため、就職を希望する分野によっては、大学院を中退しても就職活動に大きな影響はないといえます。

デメリット

大学院を中退すると、就職活動の際に学校推薦や教授推薦が受けられなくなってしまいます。そのため、自分の専攻分野での就職を考えている場合には不利になる可能性が高いでしょう。また、大学院を中退した場合は既卒や第二新卒などの中途採用として就活します。新卒や院卒として応募できる企業を受けられなくなるのは、大学院中退の大きなデメリットといえるでしょう。

大学院中退者は院卒と比べて給与が下がる
業種や企業によっては、大卒と院卒で初任給や給与水準に差がある企業が多いようです。厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査(学歴別)」によると、院卒と大卒の20~70代を合計した平均の給与は以下のとおりです。

最終学歴 大学院卒業 大学卒業
男性(年齢計) 46万5,200円 39万1,900円
女性(年齢計) 40万4,300円 28万8,300円

引用:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査(学歴別)

上記を見ると、男性の場合は約7万円、女性の場合は約12万、院卒の方が大卒よりも給与が高いことが分かります。ほかにも、院卒と大学院中退者の差が知りたい方は、「大学院を辞めると就職に影響する?中退したい理由や対処法を解説!」をご覧ください。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況

新卒枠を失う前に!大学院中退を後悔しないための心得

大学院中退を後悔しないためには、、中退理由を明確にしたり、休学を検討してみたりすることが大切。周りの人や学校に相談するのも有効です。中退前に対処可能な方法を探してみましょう。

1.中退の理由を明確にする

大学院を辞めると就職活動へ大きく影響するため、中退を決断する前に「なぜ大学院を中退したいのか」を明確にしましょう。辞めようと思ったきっかけは何か、辞める以外の対処法はないのかなど、紙に書き出してまとめるのがおすすめです。大学院を辞める前に中退理由を明確にしておけば、就活で質問された際にも対応できます。

2.中退する前に休学を検討する

大学院生も休学の手続きを取れるので、休学をしてリフレッシュをしてから研究室に戻るのも一つの方法です。また、休学中に就職活動をして、就職先が決まればそのまま中退をするという手も。研究に行き詰まっていたり、今後のキャリアプランについて悩んでいたりするのであれば、1度立ち止まってみることも大切だといえるでしょう。以下は、文部科学省が調査した「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況(183p)」の結果から、休学率を抜粋したものです。

  学部 修士課程 博士課程
休学率 1.81% 4.13% 10.37%

引用:文部科学省「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況 表12(183p)

博士課程では、10%もの学生が休学していると分かります。休学をする場合は修了までの期間がズレたり、大学によっては休学中も多少の学費がかかったりする場合もあるので、事前に学校の規則を調べて計画的に行動しましょう。

参照元
文部科学省
経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究

3.中退後のキャリアプランを考えておく

大学院を中退した場合は特に、就職活動でキャリアプランを重視される傾向があります。そのため、大学院を中退したら、どんな職種につきたいか、何をやりたいかという目標を定めることが重要です。
企業がキャリアプランを聞くのは、求めている人物像かどうかの判断材料にするためや、応募者の積極性や今後の可能性を見極めるためと考えられます。もし、就職したい企業が決まっているのであれば、志望企業での働き方を想像しつつキャリアプランを考えるのも良いでしょう
また、キャリアプランを考えた際に、今の専攻分野での活躍を望むのであれば、大学院を中退するより卒業を目指すほうが実現しやすいといえます。
キャリアプランの立て方が分からないという方は「明確なキャリアプランで転職成功へ!立て方・伝え方のポイントと回答例」を参考に考えてみましょう。

新卒でない大学院中退者が就職を成功させるポイント

中退後はすぐに就職活動を始めるのがポイントです。この項では、新卒でなくても企業からの内定を獲得する4つのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。

1.大学院中退後すぐに就職活動を始める

空白の期間が長いと、企業側に「やる気がないのではないか」「採用してもすぐ辞めてしまうのではないか」と思われてしまう恐れがあります。そのため、早めの行動が大切だといえるでしょう。
大学院を中退してから就職活動を始めるまでの期間が長くなってしまうと、中退理由だけではなく空白期間の説明も求められることがほとんど。やむを得ない理由での中退や空白の期間ができてしまった場合には、きちんと説明することが大切です。今すぐ就活をしようと思い立った方は「大学院を辞めると就職活動はどうなるの?就活への影響を解説します!」を参考に、就活の準備を始めましょう。

2.専攻分野と関連のない企業も選択肢に入れる

就職活動を成功させるためには、自分のキャリアプランを軸にして、少しずつ視野を広げて考えるのがポイント。業種や職種にこだわり過ぎると、求人が限られてしまうため就活成功のチャンスが減ってしまいます。大学院を中退する場合には、研究している専門分野以外にも挑戦しようとする気持ちが大切です。

3.中退しても大学院での経験をアピールする

企業にとって、大学院生の「院卒」という経歴だけが魅力的なわけではありません。中退したとしても、大学院の研究で課題を見つけて取り組み、論文を発表するなどの経験も積んでいるはずです。これらの経験がある場合、課題解決能力や発言力が身についているでしょう。大学院では何を学び、どのようなスキルを身に着けたのかといったことに向き合い、どのように今後に活かしていけるのかを面接官に売り込むことが大切です。

4.ポジティブな中退理由考える

中退理由を問われたときに、「実験で思うような結果が得られなかった」というネガティブな回答をすると、面接官から「仕事も結果が出ないとすぐに辞めるのではないか」と思われる可能性も。そうならないために、中退することをポジティブに捉えて言語化してみましょう。中退理由をポジティブにするには、自分なりの「大学院を中退するメリット」を忘れないことが大切です
「大学院中退」という経歴をマイナスに思い過ぎずに、これまでに得た経験を掘り下げて、企業の経営方針と併せて伝えられると好印象を与えられるでしょう。中退理由をうまくまとめられない方は「大学中退の理由ランキング!面接や履歴書での伝え方・書き方も紹介」を参考にしてください。

中退理由をごまかしたり嘘をついたりしない
履歴書に嘘の記載をすると、面接で矛盾が生じ、嘘がばれてしまう恐れもあります。嘘がばれた場合、信憑性に欠けてしまい、面接官にマイナスの印象を与えてしまうでしょう。また、学歴を詐称した場合には「軽犯罪法 第1条15号」によって罪に問われる可能性もあります。大学院を中退した事実を隠したりせず、これまでの経験をポジティブに捉えて就職活動を進めると良いでしょう。

参照元
e-Govポータル
軽犯罪法

大学院を中退すると大学のサポートが受けられないため、就職活動は1人で進めなければいけません。しかし、就職・転職サービスのハタラクティブでは、プロのアドバイザーがカウンセリングを行い、あなたのご希望に合わせた求人をご紹介。やりたいことが決まっていない方でも、今後のキャリアプランについてアドバイザーと一緒に考えられます。
また、中退理由を前向きに捉えるためのアドバイスも可能です。1人で悩んで就職活動が長引くよりも、プロに相談するほうが仕事探しを効率良く進められます。まずは、お気軽にご相談ください。

大学院を中退後に就職を考えている方のお悩みに答えるQ&A

大学院を中退した後の就職活動を不安に思っている方も多いでしょう。ここでは大学を中退後の就職活動の悩みをQ&A形式で解決していきます。

大学院中退だと就活で印象が悪いですか?

面接で中退理由を聞かれた際に、ポジティブな回答を心がければ、企業に好印象を与えることもできるでしょう。たとえば、「○○が嫌になったから」のような内容ではなく、「本当にやりたいことは○○だと気づいたから」のように前向きな理由を伝えることが大切です。詳しくは「大学院中退者の就活ポイント」でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

大学院を中退したら履歴書にどう書く?

履歴書には「大学院中退」と記載しましょう。「大学院中退の履歴書はどう書く?学歴の正しい記載方法と就職の叶え方」にもあるとおり、大学院に入学しているのに「大卒」と書くと、経歴詐称になってしまいます。後からトラブルになるのを避けるためにも、事実を正確に書くようにしましょう。また、「大学院中退後では就職できない?就活のコツを掴んで内定を獲得しよう」でも解説しているように、「大学院中退」と記載した下に、簡潔にその理由を書いておくことをおすすめします。

大学院を中退したら内定取り消しになるの?

内定が取り消しになるかどうかは、企業が何を重視して採用活動を行っているかによるでしょう。たとえば、大学院卒業見込みを採用条件としていた場合は、条件から外れてしまうため内定取り消しになる場合も。一方、個人の能力を重視する企業なら、中退しても内定取り消しにならないこともあります。詳しくは、「大学院中退で内定取り消し?就職にどう影響するかを解説」でも紹介しているので、ぜひ御覧ください。

大学で就活のサポートを受けられなくなるのが不安

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