大学院中退は後悔する?辞めるメリット・デメリットや就活への影響を解説!

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この記事のまとめ

  • 大学院中退後の進路が明確な人は、辞めたことを後悔しにくい
  • 大学院を中退する理由は「転学」「修学意欲の低下」「就職」「経済的困窮」など
  • 大学院中退のメリットは、中退後の時間を有意義に使えること
  • 大学院中退のデメリットは、教授や先輩の人脈を頼った就活がしにくくなること
  • 大学院中退者は既卒枠で就職活動をするのが一般的

「大学院を中退したら後悔する?」と不安に思う方もいるでしょう。大学院を中退したあとに後悔するかどうかは、中退理由によって異なります。中退後の目標が明確であれば後悔しにくいですが、何の目的もなく中退した場合は後悔する可能性が高いでしょう。このコラムでは、大学院を中退するメリット・デメリットや就職への影響などをまとめているので、中退すべきか悩んでいる方はぜひお役立てください。

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大学院を中退すると後悔する?

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大学院を中退したあとに後悔するかどうかは、中退理由によって異なります。たとえば、「大学院に通学する以外の明確な目標が出来た」「希望の企業から内定をもらった」など、辞めたあとの進路がはっきりしている場合は中退を後悔しにくいといえるでしょう。一方、「何となく現状から逃げたい」「とりあえず中退してから進路を考えたい」など、人生設計が曖昧なまま辞めてしまうと、中退を後悔しやすいといえます。

そもそも大学院の中退率はどれくらい?

文部科学省の「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)」によると、大学および大学院の中退率は1.95%です。前年度や前々年度の中退率との比較は以下をご覧ください。

  2021年度 2020年度 2019年度
中退者数 57,875人 57,913人 74,129人
中退率
(カッコ内は、新型コロナウイルス感染症の影響による中退率)
1.95%
(0.09%)
1.95%
(0.07%)
2.5%

参照:文部科学省「2.中途退学者の状況(1年間の状況を比較)

2021年度の大学および大学院の中退率は、2019年度より低下。2020年度の中退率とは変化がありませんが、新型コロナウイルス感染症の影響による中退率は0.02ポイント上昇しています。
大学院の中退率は「大学院中退率と就職に与える影響を解説!就活で後悔しないポイントも」でより詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

参照元
文部科学省
学校に関する状況調査、取組事例等

大学院を中退する主な4つの理由

文部科学省の「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)」によると、大学および大学院中退者の主な中退理由は以下のとおりです。

・転学(16.3%)
・学生生活不適応/修学意欲低下(15.7%)
・就職/起業など(14.3%)
・経済的困窮(13.5%)

それぞれの中退理由について、以下で解説します。

1.転学

同省のデータを見ると、転学を理由に大学院を中退する人が最も多いことが分かります。転学のきっかけとしては、研究内容に興味がなくなった・人間関係に問題が生じた・新たに学びたい分野ができたなど、さまざまな理由があるようです。

2.修学意欲の低下

修学意欲の低下を理由に大学院を中退する人もいます。たとえば、大学院に入学するのを目的にしていた人は、入学と同時に目標が達成され、その後の学習へのモチベーションを維持できずに中退に至る場合があるようです。

3.就職・起業

大学院中退者のなかには、就職・起業を理由としている人もいます。先述の「転学」や「修学意欲の低下」ともつながることですが、大学院進学後に研究内容に興味が持てなくなったり、勉強のモチベーションを維持できなくなったりして、就職・起業を選ぶ人が一定数いるようです。

4.経済的困窮

親が働けなくなったり自分がアルバイトできなくなったりするなど、経済的な理由で大学院を中退して就職する人もいます。経済的な理由が原因で中退した場合は、そのまま就職に移行する場合もあるでしょう。

大学院を中退したいと思う理由は「大学院を中退したい人の選択肢は?就活のコツや成功した人の体験談も紹介」でも詳しく解説しています。大学院を中退したい理由が曖昧な方は、ぜひお役立てください。

参照元
文部科学省
大学・大学院・高専に関する情報

大学院中退のメリット

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大学院を中退することは、就職活動でメリットになる場合もあります。たとえば、「時間を有効に使える」「専攻分野を超えた就職活動がしやすくなる」などです。

大学院中退後の時間を有意義に使える

大学院を中退すると、その後の時間を有意義に使えます。在学中は授業と就職活動を両立しなければなりませんが、中退後は就職活動に専念することが可能です。将来やりたいことが大学院を修了しなくてもできる場合は、中退してすぐに就職するのも一つの手でしょう。

ほかの分野での就職活動がしやすくなる

大学院を中退すると、研究していた分野以外の企業への就職活動がしやすくなります。「大学院を中退してまでほかの分野に進みたい」という強い意思が伝わりやすいからです。
大学院修了者の就職活動については「博士課程に進むと就職は難しい?メリット・デメリットや仕事の例を解説」のコラムでも解説しているので、参考にしてみてください。

中退してもそれまでの経験は無駄にならない

大学院を中退しても、大学院で学んだことや経験したことは決して無駄にはなりません。大学院の入学試験を突破した事実や、一つの分野を専門的に学んでいた事実は変わらないからです。しかし、いくら経験が無駄にならないからといって、あまりにも早期に中退してしまうと、選考でも就職後の早期離職を懸念される恐れがあるので注意しましょう。

大学院中退のデメリット

大学院中退にはデメリットもあります。大学院を中退しようか迷っている人は、あらかじめデメリットも確認しておきましょう。

大学院中退者は基本的に「新卒」として就職できない

大学院を中退した場合、「新卒」として就職できないことがデメリットの一つです。新卒は、大企業や中小企業など、多くの会社が一斉に採用を開始します。そのため、募集人数や求人数が多く、幅広い選択肢から就職先を選ぶことが可能です。一方で、中途採用は新卒採用より求人数が少ないうえ、転職者も応募するため、採用ハードルが高くなります
ただし、一部の会社は大学院中退者を新卒として扱ってくれる場合もあるようです。詳しくは、このコラムの「大学院中退後の就職活動は「既卒」扱いになる」をご覧ください。

教授や先輩の人脈を頼った就職活動がしにくくなる

大学院生は、関わりのある教授から推薦を得て、企業に就職する人も多くいるのが現状です。また、大学院のOB・OGからの紹介で研究職や技術職に就く人もいるでしょう。しかし、大学院中退者は、教授や先輩などのコネクションに頼った就職活動がしにくくなります。人脈を頼れないことは就職活動をするうえで大きなデメリットといえるでしょう。

大学院修了者より就職後の給与が低くなる場合がある

大学院を中退すると、大学院を修了した人と比べて給与が下がる可能性があります。厚生労働省が発表した「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、最終学歴が大卒の人と大学院卒の人の賃金差(男女計)は以下のとおりです。

  大卒 大学院卒
20~24歳 22万9,400円 24万5,000円
25~29歳 26万700円 27万8,800円
30~34歳 30万1,200円 34万5,200円
35~39歳 34万6,000円 42万5,300円
40~44歳 38万6,000円 49万400円
45~49歳 42万6,900円 53万8,200円

引用:厚生労働省「第3表 学歴、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率

年齢が上がるにつれて、大卒者と大学院卒者の賃金差は大きく開いていくことが分かるでしょう。20代のうちは賃金差が1万円ほどですが、40代になると10万円以上の賃金差が発生しています。

参照元
厚生労働省
令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況

大学院修了見込みの人を募集する求人に応募できない

大学院を修士課程で中退した人は、「大学院修了見込みの人」が応募条件の求人には応募できません。そのため、興味のある仕事が「大学院修了見込みの人」を条件にしている場合、大学院中退という経歴が大きなデメリットになります。

採用後に中退すると内定取り消しになることも

内定の条件に「大学院修了見込み」が含まれている場合は、中退により条件を満たせなくなるため、内定を取り消される可能性が高いといえます。ただし、内定獲得後に大学院を中退した場合の措置は企業によって異なるので、中退前に確認を取るのが無難でしょう。大学院中退が内定取り消しにつながるかどうか、より詳しく知りたい方は「大学院中退で内定取り消し?就職にどう影響するかを解説」のコラムも要チェックです。

大学院を中退すると就職活動は不利になる?

この項では、大学院中退による就職への影響を解説します。大学院中退を考えている人は参考にしてください。

大学院を中退しても必ずしも不利になるとは限らない

大学院を中退したからといって、必ずしも就職が不利になるとは限りません。大学院を中退する理由は、人それぞれ異なるからです。たとえば、大学院に進学したものの、経済的な理由で通学が難しくなった場合は、事情を説明すれば理解してもらえる可能性が高いでしょう。一方で、勉強についていけなくなった・単位を落としたなど、修学意欲の低下をイメージさせる中退理由は、マイナスの印象を持たれる可能性があります。

大学院修士課程修了が条件の場合は不利になることも

企業によっては、「大学院修士課程修了者」を応募条件にしていることがあります。大学院中退者は応募ができない、もしくは、応募ができても不利になる可能性が高いでしょう。志望する業界や業種で、「大学院修士課程修了者」を条件にしている企業が多い場合は、就職先の選択肢自体も狭まってしまいます。

大学院中退後の就職活動は「既卒」扱いになる

大学院中退後の就職活動は、新卒ではなく「既卒」として行うのが一般的です。既卒とは、教育機関を卒業してからおよそ3年以内で、正社員としての就職経験がない人を指します。既卒者は本来、新卒者向けの求人には応募できません。
しかし、厚生労働省の「卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!(2p)」には、学校卒業見込み者の採用枠について、「既卒者が卒業後少なくとも3年間は応募できるように努めること」と記載されています。すべての企業が既卒者を新卒として扱ってくれるわけではありませんが、厚生労働省の通達に従って、既卒者を新卒枠で受け入れている企業も一定数存在するようです。

大学院中退者の採用枠については、「大学院中退でも可能な新卒扱いでの就活」でも詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみましょう。

参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について

大学院中退者は第二新卒として採用される可能性もある

第二新卒とは、新卒で就職したものの、3年以内に離職した人を指すのが一般的。しかし、選ぶ企業によっては、大学院中退者を第二新卒として扱ってくれることもあるようです。
第二新卒枠を設けている企業は、入社後に人材を育成する前提で採用する場合が多く、研修や教育制度が充実している傾向にあります。そのため、既卒枠にとらわれ過ぎず、第二新卒枠の気になる求人に応募してみるのも良いでしょう。
ただし、社会人経験があることを前提に第二新卒を採用したいと考える企業もあるので、基本的には既卒として就職活動するのが無難です。

理系の大学院を中退すると就職活動は厳しい?

理系の大学院を中退しても、業種・職種にこだわらなければ就職先の選択肢は豊富にあります。世の中には数多くの仕事があるので、これまで勉強してきた分野にとらわれ過ぎずに就活を進めましょう。理系の大学院を中退して就職しようと考えている方は、「理系の大学院中退から就職への道を目指す方法」のコラムもお役立てください。

「大学院中退の経歴があって就活が不安…」という方は、就職エージェントを活用するのも一つの手です。就職・転職エージェントのハタラクティブは、若年層の既卒や第二新卒、フリーターなどを対象に、求人の紹介から内定獲得までをサポートしています。アドバイザーがカウンセリングし、一人ひとりに合った求人を紹介するので、自分の適性が分からない方も安心です。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

大学院中退に関するQ&A

「大学院を中退すると就職で不利?」「大学院中退後の就活を成功させるには?」といった疑問を持っている方は、以下の回答を参考にしてみてください。
 

大学院を中退する主な理由は?

大学院中退者が中退を決める理由には、転学や修学意欲の低下、就職、経済的困窮などがあります。そのほか、学力不振や体調不良、留学などで大学院中退に至る人もいるようです。大学院を中退する理由や、中退理由をポジティブに変換する方法は「大学院中退の理由と就職活動のポイント」でも紹介しているので、あわせてご参照ください。

大学院を中退すると就職は不利になる?

必ずしも不利になるとは限りません。特に、経済的困窮や病気などのやむを得ない事情で中退した場合や、「中退してまでやりたいことがあった」という強い熱意がある場合は、採用担当者に理解してもらいやすいでしょう。一方で、「専攻分野に興味がなくなった」「勉強についていけなくなった」などの後ろ向きな理由だと、選考で不利になる可能性があるようです。

大学院中退後の就職活動を成功させるには?

大学院中退者が就活を成功させるポイントは、「中退後、就職に向けてできるだけ早く行動を起こす」「幅広い業界・職種を視野に入れる」などです。また、中退した事実を隠さずに伝えることもポイントの一つ。「大学院を中退していると不利になりそうだから…」といって中退の経歴を隠すと、バレたときに内定が取り消される恐れもあるので注意しましょう。中退後の就職活動をスムーズに進めたい方は、就職エージェントのハタラクティブの利用も検討してみてください。

大学院中退を後悔しないコツは?

大学院中退を後悔しないためには、中退後に何をするか明確にするのがポイント。目標があれば、中退後もそれに向かって努力できるので、「辞めなければ良かった…」と感じることは少なくなるはずです。自分だけで中退するか判断するのが不安な場合は、身近な人に相談し、客観的な意見をもらうのも良いでしょう。大学院中退を後悔したくない方は、「大学院を中退したら就職できない?就活を成功させるポイントや心得を紹介」のコラムもご参照ください。

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