博士課程に進むと就職は難しい?メリット・デメリットや仕事の例を解説

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【このページのまとめ】

  • ・博士課程では、修士課程修了後に原則として3年間研究を行う
  • ・2018年の博士課程修了者の就職率は67.7%
  • ・就職しないで博士課程に進むと、興味のある分野を深く追究できる
  • ・博士課程に進む場合、大卒で就職した同世代とキャリアの差が出る
  • ・博士課程修了後の主な就職先は公的研究機関や民間企業、大学など

博士課程に進もうと考えている人のなかには、「修了しても就職が難しいのでは…?」と思っている人もいるでしょう。しかし、不利になることはあっても、博士課程修了者が就職できないわけではありません。
このコラムでは、博士課程修了者の就職率や主な就職先をご紹介します。また、博士課程に進んだ場合のメリット・デメリットも解説。博士課程への進学を考えている方は、参考にしてください。

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博士課程とは?

博士課程とは、大学院に設定されている課程のことを指します。後期博士課程とも呼ばれ、修士課程修了後、原則として3年間の研究を行い、論文の審査と試験に合格することで得られる学位です。なお、少数ではあるものの、5年間の一貫制博士課程を設定している大学もあります。

博士課程と修士課程の違い

修士課程は「前期博士課程」とも呼ばれ、原則として大学院に2年間在学して修士論文を提出し、最終試験に合格した人が得られる学位です。大学と同じく単位をとることがメインで、授業を受けながら専門分野の研究を行います。なかには、海外留学をする人や社会人として働きながら在学する人もいるので、2年以上かけて修了するケースも珍しくありません。
一方、博士課程は評価対象のメインが論文となっており、大学や学会に提出する論文を作成するために研究を行います。年数にとらわれずに研究に打ち込み、研究分野によっては休学して海外留学する人も多く、30代を過ぎて修了する場合もあります。

ポスドクとして研究し続ける人もいる

ポスドクとは「ポストドクター」の略語で、博士課程修了後に任期付きで働いている博士研究員を指します。本来ならば、任期終了後に正規の研究員として働くのが理想的ですが、日本では実際にそのようなルートをたどれる人はごく一部。研究職や大学教授のポストには限りがあるため、雇用の不安定なポスドクから抜け出せないまま年齢を重ねる人が出てきてしまい、深刻な問題となっているのが現状です。ポスドクについては「ポスドクの問題点や就職事情とは?その現状を解説します」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

博士課程修了者の就職率

文部科学省の「博士後期課程修了者の進路の確保とキャリアパスの多様化」によると、2018年の博士課程修了者の就職率は、67.7%です。2017年の就職率は67.7%、2016年は67.4%という数値から、例年全体の3分の2程度の博士課程修了者が就職していることが分かります。

また、同調査の博士課程修了者の就職率の推移(2018年)を見ると、博士課程の分野別の就職率は、以下のとおりです。

・保健:81.3%
・工学:69.5%
・理学:62.9%
・農学:62.4%
・社会科学:52.2%
・人文科学:36.0%

博士課程修了者の就職率は保健分野が81.3%と最も高く、次に高いのが工学の69.5%です。社会科学と人文科学の博士課程修了者の就職率は、ほかの分野に比べると例年低い傾向があります。

参照元
文部科学省
博士後期課程修了者の進路の確保とキャリアパスの多様化

大学院中退後の就職は難しい?就活を成功させるポイントとは」のコラムでは、大学院を中退した場合の就職について解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

就職せずに博士課程に進むメリット

就職せずに博士課程に進むメリットには、「興味のある分野を深く追究できる」「博士課程修了者向けの求人に応募できる」などがあります。

興味のある分野を深く追究できる

博士課程に進むと、興味のある分野を深く追究できます。学士や修士課程の修了後に企業の研究職として就職することも可能ですが、利益を求められるため、研究テーマや費やせる時間、予算などさまざまな制約があることも。一方、大学院の博士課程には比較的制限がなく、個々の裁量による研究が可能です。そのため、「興味のある分野を納得するまで研究したい」「どうしても追究したいテーマがある」という場合、就職よりも博士課程への進学が向いている可能性があります。

博士の肩書きを取得できる

肩書きを得られるのも、博士課程に進むメリットの1つ。基本的に、一度博士号を取得すれば、その学位は一生ものです。博士課程を修了するのは容易ではないため、就職の際に研究を成し遂げるだけの忍耐力や探求心、知識があることを証明できるでしょう。
なお、公認会計士を目指している場合、関係する分野の博士号を取得すると、一部の試験項目が免除されます。

新たな発見によってやりがいを感じられる

研究をする中で出会う新たな発見に、やりがいを強く感じる方もいるでしょう。博士課程に身を置いていると、一般企業に就職していたら得られないであろう驚きや達成感が生まれることもあります。また、自分が書いた論文が認められ、多くの方の目に触れる機会ができた場合にも、大きなやりがいとなるでしょう。これらは研究をしている人にとって喜ばしいことであり、充実感を得る人も多いと考えられます。

海外で就職できる可能性がある

博士課程を修了していれば、海外でも就職できる可能性があります。実際のところ、海外で研究職を目指す場合には、博士号を持っていなければ選考を受けることも厳しいようです。特に、アメリカなどでは博士号を持っている人材は重宝される傾向にあるため、肩書きの有無が就職を左右するといっても過言ではないでしょう。

博士課程修了者向けの求人に応募できる

求人の中には、応募条件を「修士課程修了」とするものや「博士課程修了者歓迎」と記載するものがあります。「博士課程修了者歓迎」の求人の場合、修士課程修了者よりも選考時に有利になる場合があるでしょう。また、博士課程を修了している場合、学部卒はエントリーできない求人に応募するチャンスがあるのが就職活動におけるメリットです。

就職せずに博士課程に進むデメリット

就職せずに博士課程に進む場合、「大卒で就職した同世代とキャリアの差が出る」「経済面の負担が大きい」といったデメリットがあります。

コミュニケーションスキルを磨きにくい

博士課程に進んだ場合、基本的に一人または少人数で研究を進めるため、同年代で就職した社会人と比べると、人間関係が狭くなることも。そのため、場合によってはコミュニケーションスキルを磨きづらくなる恐れがあります。「疑問点は教授に積極的に質問する」「同年代と情報交換をする」「アルバイトをする」など、意識的に人と接する機会を日頃から作ると良いでしょう。

博士課程を修了しても必ず就職できるとは限らない

博士課程を修了しても、必ず就職できるという保証はありません。博士課程を修了してから就職を目指す際は、特定の業界や企業、職種にこだわることはせず、広い視野で仕事を探すのがポイントとなるでしょう。

大卒で就職した同世代とキャリアの差が出る

大学卒業後から博士課程修了までに最低でも5年かかるため、大学卒業と同時に就職した同年代とはキャリアの差が出てしまいます。企業側からすると、年齢を重ねた人材には、ある程度の実績・スキルを求めたいもの。博士課程修了が遅れるほど就職に不利になる可能性があるため、修了後のビジョンが明確に定まっていない場合は、博士課程に進むべきかよく考えると良いでしょう。

博士課程に進むと経済面の負担が大きい

博士課程に進むと、入学費や授業料、研究のための費用などがかかります。入学費や授業料は奨学金や免除制度がありますが、厳しい条件が設けられていることが多く、すべての人が利用できるわけではありません。経済的な負担についても、検討の材料に含めることをおすすめします。

博士課程修了後の主な就職先

博士課程修了後の主な就職先は、公的研究機関や民間企業、大学、医療機関です。

公的研究機関や民間企業

博士課程を修了したあとは、公的研究機関や民間企業に研究職・技術職として就職する道があります。特に理学や工学、農学、保健などの理系分野の博士課程修了者は、研究職や技術職へ進む方が多い傾向があります。

大学

大学教員は、博士課程を修了した人の主な就職先の一つです。基本的なキャリアパスとしては最初にポスドクとして入職し、助教、講師、准教授というステップを経て教授になります。しかし、実際に教授になれる人は一握りのため、見切りをつけてほかの機関に就職したり、ポスドクのまま大学に残ったりする人もいるようです。

医療機関

保健の博士課程を修了した場合、医師や薬剤師といった医療関係の仕事に就く人が多いようです。近年は製薬業界で博士課程を修了している人材の需要が高まっており、製品開発をサポートする職種に就ける場合もあります。

就職してから博士課程に進む方法もある
場合によっては、就職してから博士課程に進む道も。会社側が積極的に博士号取得を後押ししている場合は、金銭面の支援を受けられることがあります。ただし、支援を受ける以上、博士課程修了後は原則としてその会社に長く留まらなければいけません。また、仕事と大学院での研究を両立する覚悟も必要になります。そのため、仕事探しの際は企業研究を徹底的に行い、「ここなら長く働けそう」と思えるような企業を選ぶようにしましょう。
大学院卒の履歴書の書き方を解説!アピール方法3つも紹介」のコラムでは博士課程を修了した場合の履歴書の書き方やアピール方法を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

博士課程修了後の就職方法

博士課程の大学院生が就職活動する際は、大学院のキャリアセンターを利用したり就職サイトを活用したりする方法があります。

博士課程の教授に紹介してもらう

博士課程の研究室によっては、教授に就職先となる企業を紹介してもらえる場合があります。就職先を紹介してもらった際は、Webサイトや就職情報誌などを活用して企業の事業内容や社風、将来性などを自分で確認しましょう。

大学のキャリアセンターを活用する

大学のキャリアセンターでは、一般の求人サイトでは公開されていない求人や、自分が通う大学の卒業生を歓迎する求人を紹介してもらえることがあります。また、キャリアセンターでは面接練習やエントリーシートの添削などを行ってくれる場合があるため、まずは就職課の窓口に問い合わせてみましょう。

就職エージェントを利用する

就職エージェントは、求人紹介や応募書類のアドバイス、面接対策などを行う民間企業のサービスです。アドバイザーとの面談で興味のある仕事や働くうえで重視したいことなどを伝えると、自分に合う求人を紹介してもらえます。「研究の合間に就職活動するのは大変そう…」と思っている人も、適性がある求人の紹介や面接日程の調整などはエージェントが行うので、効率よく就職活動を進められるでしょう。

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