博士課程を中退しても就職できる?就活を成功させる方法を詳しく解説!

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この記事のまとめ

  • 博士課程を中退しても、就職に悪い影響が出ることは少ない
  • 博士課程を中退して就職活動をはじめる前には、方向性をしっかり決めることが大事
  • 博士課程を中退して就活を成功させたいなら、早めに決断することも重要になる
  • 博士課程中退者が就職するためには、既卒枠で応募するのがおすすめ

博士課程に籍を置く方のなかには、中退して就職するべきか悩む方もいるでしょう。博士課程を中退する理由は人によってさまざまですが、中退が就職に大きく影響することは少ないとされています。コラムでは、博士課程中退が就職に及ぼす影響や、中退から就職を叶えるコツを紹介。博士課程を修了するメリットとデメリットについてもまとめているので、中退を検討している方は参考にしてください。

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博士課程を中退すると就職は不利になる?

結論から言うと、博士課程を中退しても就職活動にそれほど悪い影響が出ることはありません
博士課程を中退して就活に踏み切る院生は少なくないのが現実です。文部科学省が行った調査では、博士課程の中退率は5.63%(中央値)。学部・修士課程と比べて高いことから、博士課程を中退することは珍しくないことが分かります。

大学院に進む理由には、自分の好きな勉強をもっと続けたい、将来研究職に就きたいなどのほかにも、まだやりたいことが見つからなくて何となく進学を決めた、就活が上手くいかなかったからなどというケースも少なくありません。
しかし、いざ博士課程に進んでみたら、修士過程に比べて研究に費やす時間や学会に参加する時間が増えて思っていたより大変、と感じる方もいるでしょう。また、プライベートな時間が減るためアルバイトができずに経済的に学生を続けられない、研究内容に情熱を持てなくなったという理由も考えられます。中退の理由については「大学院中退率と就職に与える影響を解説!就活で注意すべきポイントも」のコラムも参考にしてください。

参照元
文部科学省
「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」

企業は若い人材を求めている

学生を採用する際に企業が重視するのはポテンシャル。たとえ博士課程まで進んだとしても、仕事や業務は未経験のためポテンシャル採用の側面が強くなります。ポテンシャル採用では、年齢の若さや成長意欲が評価ポイントになるため、博士課程を中退しても就職に大きな影響はないと考えられるでしょう。
とはいえ、中退が原因となり書類選考で落とされたり、面接で中退の理由を聞かれてきちんと説明できなかったりすると、思うような結果につながらないことも。博士課程の中退を決心したら、しっかりと対策を立てて就活に臨まなくてはいけません。

博士課程を修了するメリット・デメリット

博士課程を修了することで博士号を取得できるため、研究者や指導者を目指すことが可能になります。しかし、博士課程を修了するには時間がかかるため、一般企業への就職を考えたとき年齢の高さがデメリットになることも。博士課程の中退を決める前に、修了のメリットとデメリットを確認しましょう。

博士課程を修了するメリット

博士課程を修了すると博士号が取得でき、その分野の専門家として研究機関の研究者になれたり、大学に残り教員になったりすることができます。
さらに、博士号取得は海外でも通用するため、海外の大学や企業で自分の好きな研究を進めることも可能になるのです。
また、研究を通して得た知識やスキルや広い視野を活かし、独自にビジネスを立ち上げグローバルに活躍し大成功している方も少なくありません。

博士課程を修了するデメリット

博士課程に進むにあたり、授業料の負担という経済的デメリットが生じます。博士課程の取得には最短でも5年かかるため、学部卒業者に比べて経済的負担は大きくなるでしょう。
また、一般的に、最短で博士課程を修了した場合でも年齢は27歳前後。同じ新卒でも学部生は22歳前後なので、年齢の高さはデメリットになりえると考えられます。

博士課程修了者の就職が不利といわれる4つの理由

学歴や専門性の高さが強みになる博士課程修了者ですが、就活市場において必ず有利になるとは限らないようです。主に年齢と社会経験面において不利になることに。下記で詳しく解説します。

1.社会に出るのが遅くなるから

前記したように、4年生の大学を卒業して大学院に進み博士課程を修了すると、最低でも27歳になってしまい、浪人や留年があれば30歳を超えてしまうことも珍しくありません。
専門外の仕事を希望した場合、「年齢に応じた社会経験がない」「同じ新卒なら学部卒のほうが扱いやすい」と評価する企業も。
実際に、文部科学省が発表している「令和2年度学校基本調査」によると、博士課程修了者に占める就職者の割合が69.8%なのに対して、修士課程修了者に占める就職者の割合は77.9%と、その差は8%以上。さらに、雇用契約が1ヶ月~1年未満の有期雇用労働者も、修士課程修了者が1.1%なのに対して博士課程修了者は5.5%と高い水準です。

参照元
文部科学省
学校基本調査

2.初任給が高いから

初任給の高さも、博士号取得者の就職を不利にしている大きな要因です。一般的に、最終学歴が高くなるほど給与も高くなるため、最も高い教育機関を修了している博士号取得者の初任給は高い傾向。しかし、実務としては未経験のため、コストが高くなるとして採用を見送る企業が多いのも実情のようです。

3.専門性が高すぎるから

博士過程まで進んで研究を行っている強みは、専門性の高さ。しかし、企業の中には専門性が高いほど「柔軟性がない」「専門外の内容に弱い」と捉えることもあるようです。研究内容が活かせる仕事であれば問題ありませんが、汎用性の低い専門分野の場合は採用が難しくなる可能性があります。

4.採用枠が狭いから

博士課程修了者が就職を不利にする大きな原因として、採用枠の狭さが挙げられます。
1991年に国内の科学技術を発展させるために、国が大学院博士課程の定員を大幅に増やしました。そもそも研究職の採用人数が少ないのに、博士課程に在籍する学生の数が増加したことから、大学院の卒業生の多くが行き場を失うことになったのです。
また、一般企業においても採用条件として「博士課程修了」を提示する求人は少ないもの。多くが「大学卒業」のため、博士課程修了者は採用されにくいと予測できます。

博士課程修了者の就職事情については、「博士課程の就職活動は不利になるって本当?」のコラムも参考にしてください。

博士課程中退して就職活動をはじめる前にすべきこと

博士課程を中退して就活活動をはじめる前には、方向性をしっかり決めることが大事です。
まずは、本当に中退して大学院を去った方が良いか、このまま研究を続けた方が良いかの決断をしましょう。博士課程の継続を決断しても、卒業後の進路をきちんと考えていなければ、年齢だけを重ねることになるため就職しにくくなってしまうのです。

博士課程を中退することは、これまで持っていた1つの目標を失うことになるため、将来に向けた不安や焦りが出るのは仕方のないことです。
そのような状態で急いで就活を開始しても上手くいかない可能性の方が高いので、まずは一定の時間を掛けて気持ちの整理をし、明確な今後の方向性を決めましょう。

博士課程を中退して就活を成功させる5つの方法

以下に、博士課程を中退して就活を成功させる方法を6つ紹介します。

1.既卒枠でエントリーする

博士課程を中退して就活を行う際には、新卒枠ではなく既卒枠でエントリーするのがおすすめです。
大学院に進んだとしても、大学を卒業して3年以内であれば、新卒としてエントリーできる企業もありますが、新卒枠で応募した場合は、自分よりも若い学部新卒がライバルに。年齢や中退者という理由により書類選考ではじかれてしまう可能性が高まるため、中途採用を中心に就活を行いましょう。

2.企業研究をしっかり行う

博士課程中退者が就活を成功させるには、企業研究をしっかり行うことが大事です。
企業理念や文化、風土だけでなく具体的な業務内容や福利厚生、事業展望など幅広く調べ、自分に合っているか、自分の強みを活かせるかを確認。企業のWebサイトや求人票だけでなく、OB訪問や企業訪問、説明会なども積極的に行い、情報に齟齬がないかチェックすることも大切です。企業研究については、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムでも説明しています。

3.前向きな姿勢で就活に臨む

博士課程中退者は、前向きな姿勢で就活に臨むことを心掛けましょう。
博士課程を中退して就活に悪影響を及ぼす可能性は低いですが、それでも中退理由は面接時に聞かれます。中退した理由を他責にしたり、大学院や指導してもらった教授に対してネガティブな発言をしたりしないよう注意。学生生活に不満があるから就職する、と印象付けてしまい、仕事に対する熱意が低いと評価されてしまいます。

4.未経験者歓迎の求人に応募する

社会人経験のない博士課程中退者は、未経験者歓迎の求人にも注目してみましょう。
未経験者を積極採用している企業は、入社の時点で業務に対するスキルや知識を求めません。社内教育制度や研修が整っている可能性が高く、働きながらスキルアップが期待できます。「未経験でも就職できる仕事の特徴は?求人の見極め方やおすすめ業種を紹介」のコラムもご確認ください。また、未経験者でも採用したい、ということは人手不足の可能性も。採用される可能性が高くなるでしょう。

5.就職エージェントを活用する

博士課程中退者が就活を成功させるには、エージェントを利用することがおすすめです。
就職エージェントとは、相談者の状況に応じて就職内定までをサポートする機関のこと。公的なものではハローワークが有名ですが、博士課程中退者なら民間のエージェントがおすすめです。
民間のエージェントは、ハローワークに比べてきめ細やかなサービスを行っていたり、独自の求人を持っていたりするのが特徴。「就職エージェントとは?活用するメリットやデメリットを知ろう」のコラムもご確認ください。
どのエージェントを利用するか悩んでいるなら、中退や既卒に強いハタラクティブがおすすめです。ハタラクティブは20代をターゲットに就職支援を行っているため、未経験者歓迎の求人も多いのが強み。ご相談者の希望や適性に合わせた求人の紹介から、応募書類の書き方、面接での受け答えのコツなど就職に関するすべてをサポートいたします。
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