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中卒から就職を目指せるおすすめの職業11選!就活のコツや資格もご紹介!
更新日
この記事のまとめ
- 中卒者の就職率は約8割であり、正社員になることは十分に可能
- 中卒から就職するなら、学歴不問の営業職やIT系職種などがおすすめ
- 中卒から就職を成功させるには、面接で将来性や成長意欲をアピールすることが重要
- 中卒から就職を目指すなら、ジョブカフェやエージェントの利用もおすすめ
「中卒だと正社員就職できないの?」と悩む方もいるでしょう。中卒から就職を叶えるには、現状をよく理解したうえで、仕事の選び方や選考を通過するポイントを押さえることが重要です。
このコラムでは、中卒から正社員就職を成功させる方法やおすすめの職種、就活に有利な資格などをまとめました。自分が目指したい方向性を理解したうえで、正社員を目指すための活動に取り組みましょう。
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「中卒は就職できない」ってホント?
中卒から応募可能な求人は高卒や大卒と比較して数が少なく、正社員率や求人倍率が低い傾向にあるため、「就職できないのでは…」と不安に思う方もいるでしょう。しかし、「中卒は就職できない」というわけではありません。
以下で中卒者の就職率について解説するので、就職活動の参考にしてみてください。
中卒の正社員就職率は8割程度で安定している
厚生労働省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況 (4月1日現在)を公表します」によると、2024年4月1日時点における大卒者の就職率は98.1%。同省の「令和5年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職状況 取りまとめ(3月末現在)」によると、高卒者の就職率は99.2%、中卒者の就職率は79.5%であることが分かります。
学歴 | 就職率 |
---|---|
中卒 | 79.5% |
高卒 | 99.2% |
短大卒 | 97.4% |
大卒 | 98.1% |
参照:厚生労働省「令和6年3月大学等卒業者の就職状況 (4月1日現在)を公表します(p.3)[全体]」「令和5年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職状況 取りまとめ(令和6年3月末現在)(p.5)(p.6)」
上記の結果から、中卒の就職率は高卒や短大卒などと比べると若干低めの割合という結果に。しかし、8割近くの中卒者が就職先を見つけており、安定した数値であるといえるでしょう。
ただし、上記の数値はすべて新卒の場合です。卒業後しばらく経ってからの就職率ではないことを念頭に置きましょう。中卒の就職率は、「中卒の就職率は?高卒や大卒などの学歴に比べて高い?低い?」のコラムでも紹介しているので、ぜひご覧ください。
求人数は中卒向けよりも高卒向けのほうが多い
厚生労働省の「令和5年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職状況 取りまとめ(3月末現在)」を参考に、中卒と高卒の求人数を比較してみましょう。
学歴 | 求人数 | 求職者数 | 求人倍率 |
---|---|---|---|
中卒 | 986人 | 342人 | 2.88倍 |
高卒 | 48万2,270人 | 12万1,123人 | 3.98倍 |
参照:「令和5年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職状況 取りまとめ(令和6年3月末現在)(p.5)(p.6)」
こちらの数値を確認すると、中卒向けの求人と高卒向けの求人とでは、約48万もの差があることがわかります。そもそもの求職者数が少ないという事情もありますが、中卒の場合は携わりたいと思っている仕事があったとしても、求人の選択肢の少なさから卒業後すぐには実現できない可能性が考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和6年3月大学等卒業者の就職状況 (4月1日現在)を公表します
令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(令和6年3月末現在)
- 向いてる仕事なんてあるのかな?
- 避けたいことはあるけれど、
- やりたいことが分からない・・・
「中卒の就職活動が難しい」といわれる3つの理由
中卒からの就職活動が難しいとされる理由には、「企業からマイナスイメージをもたれやすい」「応募できる求人が少ない」などが挙げられます。以下で詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
中卒の就職活動が難しいとされる理由
- 企業から知識不足のイメージをもたれやすい
- 就職に必要な資格の受験条件が満たせない
- 高卒以上の学歴を求める求人には応募できない
1.企業から知識不足のイメージをもたれやすい
中卒の場合、企業から「なぜ高校に進学しないのか」という疑問をもたれやすい傾向があります。学生である期間が短いため、「一般常識が不足しているのではないか」と不安視する企業もあるようです。マイナスイメージを払拭し、就職活動を成功させる方法は、このコラムの「中卒の方が就職を成功させる4つの方法」をチェックしてみてください。
2.就職に必要な資格の受験条件が満たせない
中卒の場合、資格取得のための受験条件を満たせない場合もあるため、就職活動時に求人の選択肢が狭まることも考えられます。たとえば、栄養士や教員免許などは高卒以上、または同等の能力をもっていなければ受験資格が得られません。
取得したい資格の受験条件を満たせない場合は、高校に通ったり高卒認定を取得したりするのも一つの手です。就職に必要な資格取得を目指しているという方は、「実務経験を積めば受験条件を満たせるか」「高卒資格が必要か」などを確認したうえで、今後の方針を定めるようにしましょう。
3.高卒以上の学歴を求める求人には応募できない
資格と同じように、求人の応募資格に「高卒以上」や「大卒以上」と学歴の条件が明記されている場合、中卒の方が応募しても条件に合わないと判断されてしまう可能性があります。そのため、興味のある業界や就職したい企業があっても、必ず応募を受け付けてもらえるわけではありません。在学中の場合は、気になる求人をいくつか見つけて、中卒から応募できるか確認しておきましょう。
気になる求人が高卒者や大卒者を対象としている場合は、就職先に求める条件をより広く設定するのが仕事探しのコツです。
高校への進学や高卒認定試験への受験も考えてみよう
中卒での就職に不安がある方は、高校への進学や高卒認定試験を受験するのも方法の一つ。金銭的に余裕がない場合は、就学給付金や奨学金制度などを活用する手があります。高校卒業や高卒認定試験の認定によって、自分の希望に沿った就職先を選択しやすくなるでしょう。高卒認定試験について詳しく知りたい方は、「中卒の人は高卒認定試験を受けた方がいいの?就職時の影響や勉強方法を解説」にて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
中卒で就職したら給料はどれくらい?大卒・高卒との違いは?
中卒で正社員として就職できても、学歴による収入差に苦労する可能性もあるでしょう。この項では、e-Statの「令和5年賃金構造基本統計調査」を参考に、中卒・高卒・大卒の年齢別の平均月収や平均賞与額についてまとめました。
※データは「企業規模計:10人以上」を使用
※税金や各種保険料が引かれる前の値
※想定年収額は「所定内給与額」に12を掛けたものに、「年間賞与その他特別給与額」を足して計算したもの
【20~24歳の学歴別の収入】
20〜24歳の平均月収や想定年収は、学歴によって以下のように異なります。
平均月収 | 平均賞与・特別給 | 想定年収額 | |
---|---|---|---|
中卒 | 21万9,700円 | 17万2,200円 | 280万8,600円 |
高卒 | 21万6,200円 | 48万9,600円 | 308万4,000円 |
大卒 | 23万9,700円 | 34万9,000円 | 322万5,400円 |
参考:e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査 学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
20~24歳の中卒者の想定年収は約280万円。大卒者と比較すると、約40万円の差が生じていることがわかります。学歴に応じて基本給を設定している企業も多く、同じように働いても中卒と大卒とで収入差が広がることもあるようです。
【25~29歳の学歴別の収入】
25~29歳の場合は、以下のとおりです。
平均月収 | 平均賞与・特別給 | 想定年収額 | |
---|---|---|---|
中卒 | 25万2,200円 | 35万9,900円 | 338万6,300円 |
高卒 | 24万700円 | 54万1,900円 | 343万300円 |
大卒 | 27万2,600円 | 80万4,900円 | 407万6,100円 |
参考:e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査 学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
25~29歳の中卒者と大卒者の年収を比較すると、およそ70万円ほどの差があります。20代前半よりも金額の差が大きくなっていることから、勤続年数を重ねても大卒者のほうが有利になりやすいのが現状です。
「学歴に左右されない仕事には何がある?高収入が得られるものを紹介」のコラムでは、学歴にかかわらず高収入を得られる仕事をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
参照元
e-Stat 政府統計の総合窓口
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中卒の方が就職を考える際におすすめの職業11選
中卒者の就職には、営業職や販売職のような、学歴・経験不問とされやすい職業を選ぶのがポイントです。学歴・経験不問の求人では、応募者の人間性やポテンシャルを重視する傾向にあり、学歴を問わず挑戦できる可能性があります。中卒者におすすめの職業や求人情報をご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
1.営業職
営業職は学歴を問わない求人もあるため、中卒から就職しやすい職業です。基本的に業界を問わず需要があるので、一度営業の経験と実績を積めば、将来的に転職する際も役立つでしょう。
ノルマの量や営業スタイルは、企業によって異なります。営業職に「ノルマが大変そう」「飛び込み営業が怖い」というイメージがある場合は、ノルマがなかったり、ルート営業をしていたりする企業を選ぶのがおすすめです。営業職の種類は「営業の仕事の種類はどんなものがある?魅力や事務との違いを解説」のコラムでまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員
営業職
-
年収 288万円 ~ 461万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
2.接客・販売職
接客・販売職は、現場での経験を通じてコミュニケーション能力や商品およびサービスの知識を身につけられます。そのため、学歴や入社前の経験は不問の求人が多く、中卒から挑戦しやすい職種といえるでしょう。
企業によっては、売り上げ目標を達成すると追加の報酬が支給される場合もあり、モチベーションを維持しやすい可能性があります。接客・販売職は幅広い業界で求人が展開されているので、自分の特性に合った仕事を選べるのも魅力です。
正社員
総合職
-
年収 261万円 ~ 365万円
-
未経験OK,残業少なめ,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
3.介護職
介護職は、超高齢化社会である日本において、必要不可欠な職業です。人手不足から需要も高く、「学歴・経験不問」の求人を出している事業所が多くあります。
資格取得支援制度を導入している職場を選べば、働きながら専門資格を取得してスキルアップが可能です。介護職の求人は今後も増え続けることが予想されるため、経験とスキルを積めば、将来的により良い条件で転職しやすくなるでしょう。
実際の業務内容や介護職のやりがいに関しては、「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」で解説しているので、気になった方はぜひ参考にご覧ください。
正社員
サービススタッフ(介護職)
-
年収 272万円 ~ 321万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
4.建設現場作業員
建設業は従業員の高齢化が進んでおり、学歴・経験不問で若い人材を歓迎する企業が増えているようです。働きながら技術や知識を身につけられるため、中卒から就職した場合も活躍できる可能性があります。力仕事がメインなので、体力に自信がある中卒の方に向いているでしょう。
現場で経験を積めば、施工管理として働く道もあります。建設現場作業員の仕事が気になる方は、「建設作業員の仕事内容とは?平均年収や求人の特徴も解説」を参考にしてみてください。
正社員
施工管理職
-
年収 396万円 ~ 612万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
5.工場作業員
工場作業員は学歴・経験不問の求人もあるため、中卒からの就職を叶えられる可能性があります。マニュアルを用意している企業もあり、専門知識がなくても挑戦しやすいのが魅力です。基本的には一人で黙々と作業をするため、ルーティンワークが苦にならない方に向いているでしょう。
工場作業員の仕事では、住み込みで働ける仕事もあります。住み込みで働ける企業に就職すると、家賃を節約できることがメリットです。工場作業員に興味のある中卒者は、「工場に就職するメリットを紹介!仕事内容と向いている人の特徴も解説」をご覧ください。
正社員
製造職
-
年収 432万円 ~ 550万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
6.ドライバー職
ドライバー職も建設現場作業員と同様、従業員の高齢化が進んでいることから、若手を求めている企業が多くあります。車を運転する仕事に興味がある中卒の方は、就職先の候補として考えるのもおすすめです。寮を完備している企業もあるので、「生活を安定させたい」「貯金をしたい」と考える方は寮の有無も確認しておくと良いでしょう。
ドライバー職に就く場合、普通自動車免許の取得が前提となります。なかには大型免許や二種免許といった免許の取得を支援している企業もあるため、求人を見る際は応募時にどのような免許が必要か、あるいは資格取得支援制度があるかを見ることも重要です。
正社員
配送ドライバー
-
年収 358万円 ~ 456万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり
7.インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、無資格・未経験向けの求人が展開されています。住宅に関する仕事に関心のある中卒の方なら、モチベーションを維持しながら活躍できるでしょう。
インテリアコーディネーターは、住宅メーカーやリフォーム会社、不動産会社などで勤務が可能です。主な仕事内容は「女性に人気の仕事を種類別に紹介!空港・ものづくり系など」のコラムで触れているので、ぜひご一読ください。
8.IT系職種
エンジニアやプログラマーといったIT系職種も、学歴を問わず挑戦できる求人があるようです。IT業界は技術が日々進歩している一方で、人材育成が追いついていない傾向があります。業界未経験であっても就職できますが、基礎知識を身につけておくと熱意を評価され、採用担当者から歓迎される可能性があるでしょう。
また、事前に基本的な知識・技術を身につけておくことで、就職後に「想像していた仕事内容と違った」と後悔するリスクを減らせます。無料でプログラミングを学べるアプリやWebサイトもあるので、興味がある場合はチェックしてみてください。
正社員
社内SE
-
年収 504万円 ~ 779万円
-
賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
9.コールセンター
コールセンターは、企業の商品やサービスに関する問い合わせに対応するのが主な仕事です。資格やこれまでの経歴が問われにくいため、中卒から挑戦しやすいでしょう。
新人のフォローや研修が整っている職場も多いため、「オフィスワークができるか不安」という方も安心です。コールセンターの仕事を詳しく知りたい中卒者は「コールセンターの仕事内容とは」を参考にしてください。
正社員
コールセンター職
-
年収 227万円 ~ 259万円
-
未経験OK,残業少なめ,学歴不問,諸手当あり
10.公務員
中卒から公務員を目指すことも可能です。職種によっては学歴・経験不問なので、試験に合格して面接に通過すれば中卒から就職を目指せます。ただし、公務員試験には年齢制限が設けられているものもあるので、注意しましょう。
公務員試験を通過するには、受験対策が必要です。公務員は人気の仕事であるため、自治体や職種によっては競争率が高くなります。勉強が苦手な場合は、倍率の低い自治体や職種を選んだり、民間企業への就職も視野に入れながら挑戦したりすると良いでしょう。
学歴と公務員試験の関係性に関しては、「公務員になるのに学歴は必要?給料は異なる?試験対策のポイントもご紹介」にて解説しているので、気になる方はぜひご確認ください。
11.農家
中卒からの就職では、学歴不問の求人が多い農家に挑戦することが可能です。農業に関わる仕事は若年層の人手が足りていないため、自治体が就労をサポートしてくれることもあります。
最近では、農業法人の正社員として働く「雇用就農」という選択肢を選ぶことも可能です。農家の仕事に対する理解を深めたい方は、「農家へ転職するのは難しい?農業の現実や失敗しないためのポイントを解説」のコラムをチェックしてみてください。
どのような仕事も就職後には勉強が必要
「勉強したくない」という理由から就職を選ぶ方もいるでしょう。しかし、就職すると業務にまつわる勉強が必要になります。たとえば、IT系職種を目指す場合は、常に最新の情報や技術を吸収し続けなければなりません。就職してからも勉強が必要であることを頭に入れておきましょう。中卒からの就職におすすめな4つの資格
中卒の方が就職に向けて資格を取得する際は、やりたい仕事や興味がある業界に関連するものを選ぶのがポイントです。希望する就職先に活かせる資格を取得すれば、選考で熱意や意欲をアピールでき、就職後も身につけた知識やスキルが役立ちます。
中卒からの就職におすすめな資格
- 介護職員初任者研修
- 宅地建物取引士
- 日商簿記2~3級
- 行政書士
1.介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護業界の入門ともいえる資格です。介護職員初任者研修を修了すれば、身体介護に取り組めるようになるため、介護職として着実にスキルアップができます。就職活動の前に資格を取得していれば、申し込める求人の幅が広がるのもメリットです。
2.宅地建物取引士
宅地建物取引士は、誰でも受験が可能なため、中卒の方も取得を目指すことが可能です。宅地建物取引士の合格率は15~20%程度といわれています。難易度は高い傾向にありますが、資格を取得できれば学歴をカバーすることにもつながるでしょう。
宅地建物取引士の詳細は、「宅建の資格概要や仕事内容をご紹介!スキルアップのコツとは?」のコラムでご確認ください。
3.日商簿記2~3級
日商簿記3級以上を取得すれば、経理に関する知識が身についていると評価されやすくなります。減価償却方法や財務諸表の読み取りが理解できることは、事務や経理だけでなく、営業やコンサルティングといった仕事においても役立つでしょう。
日商簿記を就職に活かすポイントは、「簿記は就職で役に立たない?何級から有利になる?資格が活かせる仕事も紹介」で解説しています。
4.行政書士
法律の専門家である行政書士には受験資格がないため、中卒の方も資格取得を目指せます。ただし、合格率は10%前後と、難易度が高めです。
行政書士試験に合格すれば、法律に基づいた書類作成や手続きを行えるので、就職の場で効果的なアピールができます。実務経験を重ねれば、独立や開業も目指せるでしょう。
資格を取得する際は、「資格の勉強に時間を費やし過ぎて就職が遅くなった」という事態にならないよう、計画的に勉強を進めましょう。中卒からの就職に役立つ資格については、「中卒者から取れる資格22選!取得するメリットや高卒認定の必要性も解説」のコラムでも説しているので、あわせて参考にしてみてください。
中卒から就職するときの第一歩!履歴書の正しい書き方
中卒者から就職を成功させるには、履歴書の書き方を押さえておくことが重要です。履歴書を作成したことがない場合は、以下で書き方を確認しておきましょう。
履歴書の正しい書き方
- 学歴は「中学校卒業」から書く
- 中卒・中退の経歴は正直に記載する
- 高校中退の場合は別紙で理由を説明する
学歴は「中学校卒業」から書く
高校に進学していない場合や高校を中退した場合、履歴書の学歴欄は「中学校卒業」から記入します。学歴欄1行目の中央に「学歴」と書き、改行して「○○中学校 卒業」と書いてください。なお、学校名は正式名称で記入しましょう。
中卒・中退の経歴は正直に記載する
中卒という学歴を気にしてしまったり、仕事をしていない期間が長かったりしても、経歴はごまかさずに事実のみを記載しましょう。採用後に嘘がばれると、内定が取り消されることもあります。
高校を中退した場合は、理由や反省点をはっきりさせたうえで就業意欲をアピールするのがポイントです。将来性が見込まれれば、経歴にかかわらず採用される可能性もあります。
高校中退の場合は別紙で理由を説明する
高校を中退して中卒として就職する場合は、中退した理由を説明しましょう。履歴書では詳しい理由を書く欄がないため、別紙で記入する方法がおすすめです。「なぜ中退したのか」「今後はどのようにしていきたいか」を明確に記載することで、面接官が応募者の考えや人柄を把握しやすくなります。
高校中退の履歴書の書き方は、「高校中退を履歴書に書かないとNG?マナーを守って就活をしよう!」のコラムで紹介しているので、あわせてご覧ください。
履歴書は不備のないように作成しよう
中卒の方に限らず、履歴書を準備するときは不備のないよう作ることが大切です。書くことがないからと空欄のままにしていると、採用担当者から「記載漏れなのでは」「履歴書の書き方を理解していないのでは」と思われる可能性もあります。応募先に熱意が伝わるよう、できるだけ情報量を確保した履歴書を用意しましょう。中卒の方が就職面接でよく聞かれる質問とは?
中卒者が就職面接でよく聞かれる質問には、「なぜ就職したいのか」「この企業でやりたいことは何か」といった内容が挙げられます。中卒から就職活動をする場合は、志望動機に加え「進学より就職を選んだ理由」の伝え方も事前に考えておきましょう。
その場で考えて発言すると、「分かりやすく伝えよう」「正しい敬語を使おう」と回答以外にも意識が向くため余裕がなくなり、声が小さくなったり話に矛盾が生じたりする恐れがあります。面接でよく聞かれる質問を知って予習したい場合は、「面接でよく聞かれる質問集!想定されるものを状況別に紹介」のコラムを参考にしてみてください。
中卒の方が就職先を考える前に押さえておきたいポイント
中卒の方が就職活動に取り組むときは、自分の考え方をよく知り、働くうえで向いている企業を選ぶことが重要です。下記では、中卒の方が就職先を考える前に押さえておきたいポイントを解説いたします。
就職によって実現したいことを明確にする
中卒の方が就職活動をする際は、自己分析や企業研究をしっかりと行い、就職して自分が何を叶えたいのかを明らかにしましょう。目的や希望がなければ、どのような仕事をしたいのかが分からず、必要以上に就職活動が長引いたり、早期離職を繰り返してしまったりする恐れがあります。
自己分析では自分の興味関心や得手不得手を洗い出し、企業研究では企業の方向性や求める人物像を調べましょう。やりたいと思える仕事であっても、企業の理念とマッチしない場合もあるので注意が必要です。
自己分析の取り組み方は「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」を、企業分析の取り組み方は「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムをそれぞれ参考にしてみてください。
自分が成長していける環境かどうかを調べる
中卒の方が就職先を決める際は、自分が成長していける環境かどうかをチェックすることが重要です。「知っている企業名だから」「何となく雰囲気が良さそうだから」という理由では、志望動機を深堀りできず、就職できたとしても「イメージと違った」という事態になりかねません。
「将来的に○○を目指したいから、△△ができる企業に就きたい」というように、スキルアップやキャリアアップしたい方向性を明確にすると、どの企業が自分に向いているのかを判断しやすくなります。
正社員就職以外の選択肢も視野に入れる
希望する分野でなかなか正社員求人が見つからないときは、アルバイトや派遣社員として実績を積むのも手です。関連する業務経験を積んでおけば、再度求職活動をする際に知識やスキルがあることをアピールできます。正社員以外の働き方であっても、向上心をもって業務に取り組めば専門性を磨いていけるでしょう。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
中卒の方が就職を成功させる4つの方法
ここでは、中卒から就職を成功させる方法をご紹介します。「どうやって仕事を探せば良いのか分からない」という中卒の方は、ぜひ参考にしてください。
中卒の方が就職を成功させる方法
- 求人サイトを利用する
- 正社員登用制度を活用する
- ハローワークやジョブカフェを利用する
- 就職・転職エージェントに相談する
1.求人サイトを利用する
就職を目指している中卒の方は、複数の求人サイトを活用するのがおすすめです。求人サイトには幅広い求人が掲載されており、パソコンやスマホでいつでも閲覧できます。気になる企業の求人情報を保存したり、Webサイト上で応募したりできるため、就職・転職活動時に便利なツールです。
複数の求人に申し込めば、就職先が決まるチャンスも広がります。求人サイトは登録が必要なものとそうでないもの、無料で利用できるものなどがあるため、いくつか試してみて使いやすいサービスを選択するのがおすすめです。
2.正社員登用制度を活用する
中卒から就職活動をする場合、正社員登用制度に注目するのもおすすめです。正社員登用制度とは、有期雇用労働者として一定期間働いたのち、成果や実力に応じて正社員(無期雇用)に移行できる制度のこと。アルバイトは企業にとって正社員ほど雇用するハードルが高くないため、採用されやすいといえます。
また、アルバイトからのスタートであれば、いきなり正社員として就職するのが不安な場合も安心して働けるでしょう。正社員登用制度の詳しい解説は、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」でまとめているので、あわせてご覧ください。
3.ハローワークやジョブカフェを利用する
中卒者が就職先を探す場合は、公的機関であるハローワークやジョブカフェの利用もおすすめです。ハローワークは全国に500ヶ所以上あり、就職や転職を望んでいる人であれば基本的に無料で利用できます。ハローワークやジョブカフェの窓口では、求人の紹介や就職相談、応募書類の書き方を教えてもらえるセミナーの紹介も受けることが可能です。
ハローワークに行ったことのない中卒者は、「ハローワークの利用方法|初めての方向けに利用条件や登録のやり方をご紹介」もチェックしてみてください。
4.就職・転職エージェントに相談する
就職・転職エージェントの利用も、中卒からの仕事探しに有効です。エージェントにはキャリアアドバイザーが在籍しており、マンツーマンで求人紹介や選考対策を行ってくれます。無料でアドバイスをもらえるサービスもあるため、就活の悩みを相談したい中卒の方にもおすすめです。
「中卒からの就職に自信がもてない」とお悩みの方は、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、フリーター・既卒・第二新卒などの若年層に特化したエージェントです。中卒や高卒など、学歴に不安がある方も安心して就職できるようサポートを行っています。
ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが求職者の希望や悩みを丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合った求人をご紹介。応募書類の添削や面接対策なども実施します。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
中卒から正社員就職を目指す際に抱えがちなお悩みQ&A
ここでは、正社員就職を目指す中卒の方が抱えやすいお悩みや疑問を、Q&A方式で解決します。中卒からの就活で正社員として採用されるか不安な方は、ぜひご覧ください。
中卒向けの求人が見つかりません…
中卒向けの仕事は、高卒や大卒向けの仕事より求人数が少ない傾向にあります。IT業界や運送業界なら、人手不足によって学歴や経歴を問われない求人もあるため、着目してみるのがおすすめです。人手不足の業界は「人手不足の業界とは?原因を考察するとともにメリット・デメリットも解説」で紹介しています。
中卒から住み込みの仕事に就職するメリットは?
住み込みの仕事なら、通勤時間の負担を減らせたり、定期券を購入する手間が省けたりします。居住先に備え付けの家具がある場合は、それらを用意する手間が省けることもメリットです。ただし、門限があったり従業員と相部屋になったりすることもあるので、住み込みの条件はよく調べておきましょう。
住み込みの仕事の向き不向きを判断したい方は、「住み込みの仕事はきつい?メリット・デメリットや求人選びのポイントを解説」のコラムを参考にしてみてください。
中卒で就職できる職業には何がある?
中卒で就職できる職種は、営業職・建設現場作業員・IT系技術職・販売職・ドライバー職など、さまざまです。人柄や熱意重視の企業であれば、ポテンシャルを評価してもらえる可能性があるでしょう。
ほかにも中卒から就職できる職種が知りたい方は、このコラムの「中卒の方が就職を考える際におすすめの職業11選」をご一読ください。
中卒は就職しやすい?
中卒の方も就職できますが、高卒や大卒と比較すると就職先が限られる傾向があります。仕事に役立つ資格を取得すれば選択肢が広がる可能性はあるものの、中卒だと受験資格を満たしていない場合も。気になる求人があったら、中卒から応募できる仕事なのか、必要な資格はあるのかを事前に確認しましょう。
就活に不安がある場合は、就職・転職支援サービスのハタラクティブにご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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