中卒は就職できない?正社員率は低い?就活のコツや男女別の人気職種を紹介

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この記事のまとめ

  • 中卒は正社員率が低い傾向にあるが、周囲のサポートを活かせば就職できる
  • 中卒が就職を成功させるポイントは、面接で将来性や成長意欲をアピールすること
  • 中卒は求人サイトやハローワーク、就職エージェントなどで就職先を探すのがおすすめ
  • 中卒男性には力仕事、中卒女性にはサービス業が人気
  • 中卒の就職に有利な資格は、「高卒認定」「宅地建物取引士」「登録販売者」など

「中卒だと就職できない?」「就活を成功させるにはどうすれば良い?」と悩んでいる方もいるでしょう。中卒でも就職することは十分可能ですが、正社員率はやや低いのが実情です。このコラムでは、中卒が正社員就職をする難しさや就活を成功させるポイントを解説しています。中卒におすすめの職種や就職に有利な資格も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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中卒の就職事情とは

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中卒は高卒や大卒に比べて求人数が少なく、正社員率や求人倍率が低いのが特徴です。正社員を目指す中卒は、以下で就職市場における立ち位置を把握してから就職活動に臨みましょう。

中卒の正社員率は高卒・大卒に比べて低い

中卒の正社員率は35.4%で、高卒・大卒などに比べて低いのが現状です。厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況『現在の就業状況』(1p)」では、15~34歳の学歴別正社員率が以下のように記されています。

学歴 正社員率
中卒 35.4%
高卒 56.3%
高専・短大卒 66.2%
大卒 80.9%

引用:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況『現在の就業状況』(1p)

上表から、中卒の正社員率は最も低く、高卒や高専・短大卒は半数以上が正社員就職していることが分かります。最終学歴が大卒になると正社員率は80.9%にまで上昇。最終学歴が高くなるほど正社員率が高い傾向にあるようです。

参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況

中卒(新卒)は求人数が少なく求人倍率も低い傾向

中卒(新卒)向けの求人数は高卒(新卒)よりも少なく、求人倍率も低い傾向にあります。厚生労働省の「令和4年3月高校・中学新卒者のハローワーク求人における求人・求職状況(1p)」によると、中卒・高卒の求人数と求人倍率は以下のとおりです。

学歴 求人数 求人倍率
中卒(新卒) 725人 0.93倍
高卒(新卒) 約34万6,000人 2.38倍

引用:厚生労働省「令和4年3月高校・中学新卒者のハローワーク求人における求人・求職状況(1p)

求人数は、中卒が725人、高卒が約34万6,000人と、中卒のほうが圧倒的に少ないことが分かります。求人倍率は中卒が0.93倍、高卒が2.38倍で、中卒のほうが1.4ポイントほど低い値です。中卒が就職しづらく正社員率が低い傾向にあるのは、中卒向け求人数の少なさや求人倍率の低さが大きく関係しているといえるでしょう。

新型コロナウイルス感染症の影響による求人数の減少は改善傾向

新型コロナウイルス感染症の影響によって、中卒・高卒ともに求人数は減少傾向にありましたが、現在は再び増加傾向にあります。厚生労働省の「令和4年3月高校・中学新卒者のハローワーク求人における求人・求職状況」によると、高卒(新卒)の求人数は前年同期比の2.9%増、中卒(新卒)の求人数は前年同期比の6.6%増です。
求人数や求人倍率は社会情勢によって大きく変動し、それに伴って就職の難易度も変わるので、正社員就職を目指す中卒は常に動向をチェックしておきましょう。

参照元
厚生労働省
令和4年3月高校・中学新卒者のハローワーク求人における求人・求職状況

中卒の就職活動が難しいとされる理由

中卒の就職活動が難しいとされる理由の画像

中卒が就職活動で苦労する理由としては、「応募できる求人が少ない」「会社にマイナスイメージを持たれやすい」などが挙げられます。詳しい解説は以下をご覧ください。

中卒は応募できる求人が少ない

先述のとおり、中卒は高卒に比べて応募できる求人が少ない傾向です。中卒の求人数が少ない原因の一つとしては、「高卒以上」「大卒以上」を応募条件にしている会社が多いことが挙げられます。中卒は、求人を探す段階で就職活動の難しさを感じる場合があるでしょう。

必要な資格が取れないことも

中卒は就職に必要な資格が取れず、求人の選択肢が狭まってしまうことも。たとえば、栄養士や保育士、教員免許などは高卒以上でなければ受験資格が得られません。就きたい仕事の応募要件に「資格取得必須」と書かれている場合は、高校に通い直したり高卒認定を取得したりして、まずは受験資格を得ましょう。

求人に年齢制限がある場合はアルバイトから始めよう
「学歴不問」や「中卒可」とされている求人でも、年齢制限によって中卒が応募できない場合があります。そんなときは、応募条件の年齢に達するまでアルバイトで業務経験を積んでおくのがおすすめ。アルバイトの面接では基本的に学歴があまり重視されず、中卒でも採用してもらえる場合が多いようです。就職したい会社の業務に関連するアルバイトを選べば、就職活動の際に効果的なアピールができるでしょう。

中卒は会社にマイナスイメージを持たれやすい

中卒は「学ぶ意欲が低い」と捉えられる場合が多く、会社からマイナスイメージを持たれやすい傾向にあるようです。学校生活が短いことから、「一般常識が不足しているのではないか」と不安視する会社もあります。マイナスイメージを払拭し、就職活動を成功させる方法が知りたい中卒は次の項をチェックしてみてください。

どうしても就職できない中卒は進学も検討してみよう

どうしても正社員就職できない中卒は、進学も検討してみてください。進学すれば、卒業後に「高卒以上」の求人に応募できるようになります。進学に興味がある中卒は、「中卒でも行ける専門学校がある!進学・就職への3つの選択肢」をご参照ください。

中卒で就職できても学歴による収入差に苦労する?

中卒は正社員として就職できても、学歴による収入差に苦労する場合があります。厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、中卒・高卒・大卒の平均月収や平均賞与額は以下のとおりです。

※税金や各種保険料が引かれる前の値です。
※年収想定額は、平均月収と平均賞与・特別給をもとに単純計算したものです。

20~24歳(企業規模計:10人以上)
  平均月収 平均賞与・特別給 年収想定額
中卒 24万6,800円 23万5,500円 319万7,100円
高卒 22万4,500円 53万1,400円 322万5,400円
大卒 24万5,500円 35万6,400円 330万2,400円
25~29歳(企業規模計:10人以上)
  平均月収 平均賞与・特別給 年収想定額
中卒 26万500円 39万8,400円 352万4,400円
高卒 25万5,600円 61万6,300円 368万3,500円
大卒 28万6,900円 83万3,800円 427万6,600円
30~34歳(企業規模計:10人以上)
  平均月収 平均賞与・特別給 年収想定額
中卒 27万7,600円 48万6,800円 381万8,000円
高卒 28万1,100円 70万3,300円 407万6,500円
大卒 33万5,900円 103万4,500円 506万5,300円
35~39歳(企業規模計:10人以上)
  平均月収 平均賞与・特別給 年収想定額
中卒 30万5,100円 54万7,600円 420万8,800円
高卒 30万6,300円 79万5,100円 447万700円
大卒 38万3,300円 126万5,300円 586万4,900円

引用:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査(順次掲載予定)一般労働者 雇用形態別

20代前半は学歴による収入差はほとんどありません。しかし、中卒は高卒・大卒に比べて昇給・昇進のチャンスが少ない傾向にあるので、年齢を重ねていくほど収入差は大きく広がっていきます。正社員として十分な収入を得たい中卒は、学歴よりも実力やポテンシャルを評価してくれる会社に就職すると良いでしょう。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査

中卒の就職活動における7つのポイント

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中卒が就職・転職活動をするときのポイントは、「仕事に求める条件を明確にする」「学歴・経歴不問の求人を選ぶ」「進学ではなく就職を選んだ理由を明確に伝える」などです。正社員就職を成功させたい中卒は、以下のポイントを押さえて就職・転職活動を進めてみてください。

1.仕事に求める条件を明確にする

中卒が就職・転職を成功させるためには、仕事に求める条件を明確にすることが重要です。「仕事をするうえで一番大切にしたいことは何か」「妥協できる点は何か」を明確にすると、仕事探しの軸が定まります。仕事に求める条件が曖昧なまま就職してしまうと、ミスマッチが生じやすくなるので注意しましょう。仕事に求める条件が思いつかない中卒は、「自分に合った仕事の見つけ方を解説!軸を決めて自己診断してみよう」をご一読ください。

2.学歴・経験不問の求人に注目する

中卒が就職・転職活動をスムーズに進めるためには、「学歴・経験不問」の求人に注目することが重要です。「学歴・経験不問」の求人を出している会社は、応募者の人間性やポテンシャルを重視する傾向にあるので、中卒でも採用してもらいやすいといえます

3.中小規模の優良企業を狙う

中卒は中小規模の優良企業を狙うのもおすすめ。中小企業のなかには、大手企業に劣らない安定性や成長性があったり、充実した福利厚生を備えていたりする会社もあります。企業規模や知名度ではなく「自分にとって働きやすいか」という点に着目し、幅広い求人に目を向ければ就職の幅が広がるはずです。優良中小企業に就職するメリットや求人の探し方が知りたい中卒は、「優良中小企業に就職・転職するメリット|企業の見分け方も解説」を参考にしてみてください。

有名な会社や大企業は就職難易度が高いので注意

中卒が有名な会社や大企業だけに絞って就職活動すると、なかなか選考に通過できず就職活動が行き詰まる場合があります。有名会社や大手企業は人気が高く、高学歴の新卒や経験豊富な中途者がライバルになることが考えられるからです。どうしても大手・有名企業に入社したい中卒は、自分に合った会社でスキルや実績を身につけてから再度挑戦するのがおすすめです。

4.ブラック企業を選ばないようにする

中卒が応募しやすい「学歴・経験不問」の求人のなかにはブラック企業が紛れ込んでいることもあるので、選ばないように十分注意しましょう。ブラック企業に入社すると心身ともに疲弊してしまい、早期退職につながる恐れがあります。ブラック企業の主な特徴は以下のとおりです。

・同業他社に比べて給与が異様に高い
・就職/転職サイトで常に求人を掲載している
・聞こえの良いキャッチコピーばかりで具体的な仕事内容が不明確

ブラック企業はマイナスポイントを隠して人員を確保しようとする傾向があります。正社員就職を目指す中卒は、求人に少しでも怪しさを感じたら応募を避けましょう。ブラック企業の見極め方は「ブラック企業に捕まらないために!見極め方をご紹介」で詳しく紹介しているので、チェックしてみてください。

5.進学ではなく就職を選んだ理由を明確に伝える

中卒は面接で「高校へ進学せずに就職を選んだ理由」を明確に伝えましょう。「なんとなく」や「勉強が嫌いだから」といったネガティブな理由だと、会社側に「就業意欲がない」と判断され、就職が遠のく可能性があるので気をつけてください。

6.将来に期待してもらえるようなアピールをする

中卒は、今後の成長に期待してもらえるようなアピールをするのがポイントです。「どうせ中卒だから…」と暗い気持ちでいると、採用担当者にもネガティブな印象を与え、就職できなくなる可能性があります。「会社へ貢献するために努力を惜しまない」「分からないことを積極的に学ぶ意欲がある」など、前向きな姿勢をアピールすれば採用してもらえる可能性が高まるでしょう。

7.周囲に支援してもらう

中卒が正社員就職をスムーズに進めるためには、周囲からの支援も重要です。就職活動に対する不安や孤独を感じたら、1人で抱え込まず周りの人に頼りましょう。家族や友人は、身近な良きアドバイザーになってくれるはずです。ハローワークやジョブカフェ、就職・転職エージェントといった就職支援サービスを活用し、経験豊かなプロの意見を参考にするのも良いでしょう。
中卒の就職活動のコツは「中卒者のメリットを活かす就職活動」でも解説しているので、チェックしてみてください。

中卒が就職先を探す3つの方法

中卒が就職先を探す3つの方法の画像

中卒が希望の就職・転職を叶えるには、仕事の探し方が重要です。中卒向けの求人は少ない傾向にあるため、いかに学歴・経験不問の仕事を多く見つけられるかがポイントといえます。この項では、中卒の就職先の探し方を3つ紹介するので、自分に合った方法を選んでみましょう。

1.求人サイトを利用する

求人サイトには数多くの求人が掲載されており、自宅にいながら手軽に利用できるのが大きなメリットです。希望の求人にブックマークをつけたり、Webサイト上ですぐに応募できたりするのも利点といえます。正社員就職を目指す中卒は、複数の求人サイトを活用するのがポイントです。たくさんの求人に目を通し、応募数を増やせば、それだけ就職できるチャンスが増えます。多くの求人サイトは無料で会員登録できるので、気になるサイトは積極的に登録し、常に最新の求人情報をチェックしましょう。

選考スケジュールを管理できる範囲で応募しよう
中卒が求人サイトを利用するときは、選考スケジュールを管理できる範囲で応募するのがベターです。やみくもに応募すると、予定が把握しきれなくなったり、選考対策が十分にできなかったりする場合があるので気をつけましょう。

2.ハローワークやジョブカフェを利用する

中卒の就職先探しには、ハローワークやジョブカフェの利用もおすすめ。ハローワークやジョブカフェは全国各地に設置されており、無料で利用できます。求人紹介が受けられるほか、就職相談や応募書類の書き方といったセミナーに参加することも可能です。利用を検討している中卒は、厚生労働省の「全国ハローワークの所在案内」で最寄りのハローワークを探してみてください。

ハローワークとジョブカフェの違い
ハローワークとわかものハローワーク・ジョブカフェの大きな違いは、対象年齢です。ハローワークは全年齢が対象ですが、わかものハローワークやジョブカフェは基本的に15~34歳が対象となっています。ただし、対象年齢は地域によっても異なるので、厚生労働省の「わかものハローワーク・わかもの支援コーナー一覧」や「ジョブカフェにおける支援」で確認しておきましょう。

3.就職・転職エージェントを利用する

就職・転職エージェントの利用も、中卒の仕事探しに大変有効です。就職・転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが求人紹介や選考対策を行ってくれます。ほかのサービスに比べて求人の質が高い傾向にあるのが特徴です。なかには、紹介する求人からブラック企業を排除しているエージェントも。無料で利用できる場合が多いため、就活に関するちょっとした悩み相談をしたい中卒にもおすすめです。

エージェント選びは慎重に
正社員になりたい中卒は、どの就職・転職エージェントを利用するかよく検討しましょう。おすすめは、学歴・経験不問の求人を多く取り扱っている就職・転職エージェントです。大学新卒向けや専門職向けの就職エージェントに登録してしまうと、希望の仕事を紹介してもらえない可能性があるので注意してください。

男女別!中卒の就職に人気の仕事

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この項では、中卒の就職に人気の仕事を男女別で紹介します。どのような仕事に就くか決まっていない中卒は、ぜひ参考にしてください。

中卒男性に人気の仕事

中卒男性には、飲食業やとび職、トラックやタクシーのドライバーといった、体力重視の仕事が人気のようです。また、成果が評価に直結しやすく、努力に見合った収入を得られやすい営業職も人気があります。これらの仕事は人手不足の傾向にあり、中卒が就職しやすいのも人気な理由といえるでしょう。

中卒女性に人気の仕事

中卒女性には、アパレルやコスメ、携帯電話などを扱う販売スタッフが人気です。コールセンターのオペレーターや飲食店のサービススタッフなど、接客をともなう仕事に就職する人も多くいます。専門知識が必要なく、経験不問で始められる工場のライン作業も人気のようです。軽作業の仕事であれば、体力に自信がない方でも無理なく対応できるでしょう。

高収入を狙いたい中卒には歩合制の会社がおすすめ
正社員就職後に高収入を狙いたい中卒は、歩合制やインセンティブ制を導入している会社を選ぶと良いでしょう。歩合制とは、契約件数や売上といった個人の実績に応じて一律の報酬が支給される制度です。インセンティブ制とは、「ノルマ達成時に売上の○%を支給」というように、目標の達成に応じた報酬が支給されることを指します。報酬の支給条件は会社によって異なるので、就業規則をよく確認しましょう。

中卒の就職におすすめの職種8選

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中卒の就職には、「建設現場作業員」「工場作業員」「営業職」「介護系職種」など、学歴・経験不問とされやすい職種を選ぶのがおすすめです。以下では、それぞれの職種の特徴を紹介しているので、自分に合いそうな職種を見つけてみてください。

1.建設現場作業員

建設現場作業員は、中卒の就職におすすめな職種の一つです。建設業は就業者の高齢化が問題になっており、学歴・経験不問で若い人材を求める会社が増えています。力仕事がメインなので、体力に自信がある中卒は歓迎されるでしょう。

2.工場作業員

工場作業員は学歴・経験不問の求人が多いため、中卒の就職におすすめです。マニュアルを用意している会社が多く、専門知識がない中卒でも挑戦しやすいのが魅力。基本的には1人で黙々と作業をするので、ルーチンワークが苦にならない方に向いているでしょう。

大手メーカーの大量募集が狙い目
大手メーカーは繁忙期に工場作業員を大量募集することがあるので、中卒はそのタイミングを狙って就職するのも良いでしょう。最初は非正規社員であっても、働きぶりや能力次第で正社員に登用してもらえる場合もあるようです。

3.接客・販売職

接客・販売職も中卒からの就職におすすめの職種といえます。接客・販売職に必要なコミュニケーション力や商品・サービスの知識などは、いずれも現場経験によって得られる場合が多く、学歴・経験不問の求人が多く見られるからです。会社によっては、売り上げ目標を達成した人や昇格した人に報酬を支給する場合もあるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。幅広い業界の求人があり、自分の特性に合った仕事を選べるのも魅力です。

4.営業職

営業職は成果主義である場合が多く、学歴があまり問われない傾向にあるため、中卒でも就職しやすい職種です。基本的にどの業界でも需要があるので、一度経験を積んでおけば転職する際にも役立ちます。目標設定の仕方や営業スタイルは会社によって異なるので、「ノルマが大変そう」「飛び込み営業が怖い」というイメージがある中卒は、ノルマがない会社やルート営業を実施している会社を選ぶと良いでしょう。

5.介護系職種

介護系職種は、高齢化社会において大変需要の高い仕事です。人手不足解消の目的で「学歴・経験不問」の求人を出している事業所も多いため、中卒の就職に向いています。若年層の中卒は、中高齢スタッフが活躍している事業所を選ぶと、「若手」としてさらに歓迎してもらえるでしょう。
資格取得支援制度が導入されている職場を選べば、働きながらスキルアップすることも可能です。介護職の求人は今後も増え続けることが予想されるため、経験とスキルを積めば転職もしやすくなるでしょう。

6.IT系職種

エンジニアやプログラマーといったIT系職種も中卒の就職に向いています。IT業界は、情報社会の発展によって人手不足の傾向にあるからです。未経験でも就職しやすいとされていますが、基礎知識を勉強しておくとさらに採用されやすくなります。最近は、無料でプログラミングを学べるアプリやWebサイトも数多く展開されているので、少しでも選考を有利に進めたい中卒はチェックしてみましょう。

7.ドライバー職

近年はドライバーの高齢化が問題になっており、若手が歓迎される傾向にあるので、運転が好きな中卒は目指してみると良いでしょう。免許の取得を支援する会社も増えているため、運転経験がない中卒でも就職しやすい職種といえます。また、寮を完備している会社も多いので、生活を安定させたい中卒や貯金をしたい中卒は寮の有無も確認してみてください。

8.公務員

中卒は公務員就職を目指すのもおすすめ。公務員試験は学歴・経験不問なので、試験に合格して面接に通過すれば中卒でも就職できます。ただし、公務員試験には年齢制限が設けられているので、公務員を目指す中卒は早めに行動を起こすのがポイントです。

学歴不問だからといって油断するのは禁物!
公務員を目指す中卒は、学歴不問だからといって油断せず、試験対策をしっかりと行いましょう。公務員は人気が高い仕事なので、自治体や職種によっては競争率が非常に高い場合も。勉強が苦手な中卒は、倍率の低い自治体・職種を選んだり、民間企業への就職も視野に入れたりしながら挑戦するのが賢明です。

9.その他

中卒には、「大工」「第一次産業(農業・林業・水産業)」「料理人」などの仕事もおすすめです。これらの仕事は基本的に学歴不問なので、中卒でも就職できます。大工は見習いから始めて、徐々に経験やスキルを積んでいく流れが一般的。特別な資格は不要です。第一次産業の仕事は若年層の人手が足りておらず、自治体が就労をサポートしてくれることも。中卒の就職におすすめの仕事は、「中卒者でも正社員を目指せる仕事11選!おすすめの資格も紹介」でも解説しているので、就職・転職先選びの参考にしてみてください。

就職後も勉強は必要
「勉強したくないから」という理由で就職を選ぶ中卒は、就職後も勉強が必要になる場合があることを認識しておきましょう。たとえば、介護系職種であれば、体の仕組みやご高齢者特有の病気などを学ぶ必要があります。IT系職種の場合は、常に最新の情報や技術を吸収し続けなければなりません。就職したからといって、必ずしも勉強から解放されるとは限らないので注意してください。

中卒の就職への一歩!履歴書を書くときのポイント

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中卒が就職・転職を成功させるには、履歴書の書き方を押さえておくことが重要です。多くの会社は選考の序盤に書類審査を設けており、応募者を選別します。中卒は、次の選考フローに進めるように完成度の高い履歴書を提出しましょう。

学歴は「中学校卒業」から書く

高校に進学していない中卒も、高校を中退して最終学歴が中卒になった人も、就職活動用履歴書の学歴欄は「中学校卒業」から記入します。学歴欄1行目の中央に「学歴」と書き、改行して「○○中学校 卒業」と書いてください。学校名は正式名称で記入しましょう。

体裁を整える

中卒に限りませんが、履歴書は体裁を整えて記入するのがポイント。会社側は履歴書の書き方を見て応募者の人柄を判断することもあるからです。就職活動用の履歴書を書く際は、最低限以下の3つの点を守って応募会社に好印象を与えましょう。

・字は「丁寧に」書く
・誤字は修正せず、新しい紙に書き直す
・学歴や職歴欄などの西暦/和暦は書類内で統一する

履歴書の書き方は「中卒の履歴書はこう書く!学歴欄や志望動機の書き方の基本を押さえよう」で詳しく解説しているので、履歴書を書き慣れていない中卒は参考にしてください。

経歴詐称をしない

「中卒」の学歴に自信がなかったり、仕事をしていない空白期間があったりしても、就職活動で学歴や経歴を詐称するのはやめましょう。採用後に経歴詐称が発覚した場合は、内定が取り消されることもあります。反省点や「今後どのように成長していきたいか」など、就業意欲を前向きにアピールすれば将来性に期待してもらえる場合もあるので、嘘はつかないようにしましょう。

中卒が正社員就職を成功させるには面接対策も重要

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面接における第一印象は合否を大きく左右することもあるため、正社員就職を成功させたい中卒は、正しい敬語の使い方や入退室のマナーをきちんと身につけておきましょう。また、定番の質問に対する回答を準備しておくことも重要です。質問を想定して受け答えの練習をしておけば、本番も落ち着いて回答できるでしょう。中卒が面接で聞かれやすい質問は以下のとおりです。

・なぜ進学せずに就職しようと思ったのか
・なぜ高校を中退したのか
・なぜ数ある企業のなかから自社に応募したのか
・長所と短所は何か
・将来どのように成長したいのか

中卒は、会社が求める人物像に自分がマッチしていることをアピールし、長く働く意思や成長意欲を示しましょう。中卒の就職活動のポイントは「中卒からの就活、面接のコツ」でも解説しているので、あわせてご参照ください。

中卒の就職に資格は必要?取得するなら?

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資格は専門知識があることの証明になるので、中卒の就職・転職に有効といえます。ただし、試験対策に時間を取られて就職が遠のいてしまっては本末転倒です。すぐに就職したい中卒は、本当に必要な資格なのかを考慮し、期間を決めたうえで取得を目指しましょう。

就職先の選択肢を増やすなら高卒認定

就職先の選択肢を増やしたい中卒は高卒認定を受けるのがおすすめ。高卒認定に合格すれば、高校を卒業した人と同程度の学力があることを証明できるため、応募条件が「高卒以上」の求人にも応募しやすくなります
少し古いデータですが、文部科学省の「高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査の結果について(4p)」によると、約半数の会社は「高卒認定を高卒として認める」「学歴で差はつけない」などと回答。高卒認定を「高卒と認めない」と回答した会社はたったの1.3%です。このことから、中卒が高卒認定を取得すれば、求人選択の幅は大きく広がるといえます。
最終学歴はあくまでも「中卒」のままですが、会社が中卒に抱きがちな「学習意欲がなくて進学しなかったのではないか」というネガティブイメージも払拭できるでしょう。

参照元
文部科学省
高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査の結果について

中卒から目指せる4つのおすすめ資格

ここでは、中卒にも応募資格があり、会社から歓迎されやすい資格を紹介します。就職や転職を少しでも有利に進めたい中卒は参考にしてみてください。

1.宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産取引に関する専門知識があることを証明できる国家資格です。学歴・年齢不問で受験できるため、中卒でも挑戦できます。宅地建物取引士は「業務独占資格」で、資格保有者にしかできない業務があるので、取得すればほかの就活生と差別化できる可能性が高まるでしょう。合格率は例年約15%と決して高くありませんが、士業(弁護士や司法書士など)のなかでは比較的取得しやすいようです。不動産業界はもちろんのこと、少しでも不動産や賃貸に関わる仕事であれば歓迎されるでしょう。

2.介護職員初任者研修

介護業界への就職を考えている中卒には、介護職員初任者研修の取得がおすすめ。介護職員初任者研修は「介護業界におけるキャリアアップの入口」ともいわれており、上位資格である「介護福祉士実務者研修」や「介護福祉士」の前段階の資格です。受験条件は特になく合格率が高い傾向にあるため、中卒でも挑戦しやすい資格といえます。資格手当による収入アップや、キャリアアップを目指す中卒は取得しておくと良いでしょう。

3.登録販売者

登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで医薬品を販売するのに必要な資格です。2015年以降は学歴や実務経験による受験制限が撤廃されたため、中卒でも挑戦できます。登録販売者として実務経験を積めば、店舗の運営や医薬品の管理、従業員の統括などを行う「店舗管理者」になることも可能です。近年は、コンビニやホームセンターなどでも医薬品を取り扱うようになったため、登録販売者の需要は高まっています。取得すれば、就職先の選択肢はぐっと増えるでしょう。

4.簿記:2~3級

簿記は、経理職や営業職、販売職などさまざまな仕事に役立つ資格なので、就職先に悩んでいる中卒におすすめの資格です。簿記検定にはいくつかの種類があり、日本商工会議所が実施する「日商簿記」が最も一般的。受験資格は特にないので、ビジネスの基礎を学ぶつもりで挑戦するのも良いでしょう。就職活動においては2級以上が歓迎されやすいといわれていますが、やや取得難易度が高いため、まずは3級の取得を目指すのがおすすめです。

5.その他

上記のほかにも、中卒が挑戦しやすい資格はいくつかあります。たとえば、パソコンスキルを証明するMOS(マイクロオフィススペシャリスト)や英語力を証明するTOEICは、受験資格が設けられていないうえ、基本的にどの職種でもアピールできる汎用性の高い資格です。中卒におすすめの資格は「中卒でも高収入を得られる資格は?高卒認定試験についても解説」でも紹介しているので、就職や転職に活かせる資格を探してみてください。

正社員就職したい中卒は住み込みや正社員登用にも注目

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正社員就職を目指す中卒は、住み込みの仕事や正社員登用制度が適用されるアルバイト、紹介予定派遣などにも注目してみましょう。

住み込みとは

住み込みとは、会社が指定したマンションや寮などに住み、そこから職場に通うことです。住み込みの仕事が多い業界としては、運送業や建設業、宿泊業などが挙げられます。住み込みの仕事は生活費が抑えられ、貯金しやすいメリットがあるため、就職して自立を目指したい中卒におすすめです。「家賃や光熱費はいくら掛かるのか」「食事は出るか」などをチェックしながら、より自分に合ったスタイルで働ける仕事を選びましょう。

正社員登用制度とは

正社員登用制度とは、有期雇用者として一定期間働いたのち、成果や実力に応じて正社員(無期雇用)に移行してもらえる制度のことです。アルバイトは正社員ほど入社のハードルが高くないため、初めから正社員就職するのが不安な中卒は、正社員登用制度が導入されている職場を選ぶと良いでしょう。「正社員登用制度とは?特徴や注意点を解説!」もあわせてチェックしてみてください。

必ずしも正社員になれるわけではないので注意

正社員登用制度が導入されている会社に就職しても、確実に正社員になれるわけではありません。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和3年2月)の概況(13p)」によると、2020年2月から2021年1月までの正社員登用実績は47%です。会社によって条件や実績は異なるため、正社員登用を狙う中卒は応募前によく確認しましょう。

参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和3年2月)の概況

紹介予定派遣とは

紹介予定派遣とは、派遣先の会社で3~6ヶ月間働いたのち、会社側と派遣スタッフ双方の合意によって正社員雇用に移行する働き方を指します。派遣期間中に会社との相性を確かめたうえで正社員になれるため、就職後のミスマッチを防ぎたい中卒におすすめです

紹介予定派遣は競争率が高い

紹介予定派遣は中卒だけでなく、大卒や転職経験者などさまざまな求職者から人気を集めており、競争率が高い傾向にあります。中卒は「派遣会社に採用してもらえない可能性がある」「必ずしも正社員登用されるわけではない」といったリスクがあることを覚えておきましょう。詳しくは「紹介予定派遣とは?どんな働き方をするのか解説!」をご参照ください。

「中卒だから就職・転職に自信が持てない」「自分に合った求人が見つからない」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブに相談してみましょう。ハタラクティブは、フリーター・既卒・第二新卒といった若年層に特化したエージェントです。専任のアドバイザーが求職者の希望や悩みを丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合った会社の求人をご紹介します。応募書類の添削や面接対策なども徹底的にサポート!学歴・経験不問の求人も多数ご用意しているので、経歴に自信がない方も安心してご利用ください。

正社員就職を目指す中卒が抱えるお悩みQ&A

就職活動中の中卒が抱える「何を強みにしたら良い?」「学歴欄はどこから書けば良い?」といった悩みにお答えします。「中卒でも公務員試験を受けられるか」「中卒ニートでも就職できるか」などの疑問にも回答しているので、ぜひチェックしてみてください。

中卒フリーターやニートでも就職できる?

中卒フリーターや中卒ニートでも就職することは可能です。ただし、会社によっては「高卒以上」を応募条件にしている場合があります。就職経験がない中卒フリーター・ニートは、「経験不問」「学歴不問」などの応募条件を掲げている会社の求人を選ぶと良いでしょう。「中卒フリーターの末路は?正社員への就職を成功させるコツをご紹介」や「中卒ひきこもりからの就職活動のコツとは?不安を解消して正社員を目指そう」も、あわせてチェックしてみてください。

経験不問の求人に応募すれば中卒でも就職できる?

中卒が経験不問の求人に応募すれば、就職できる可能性は高まります。ただし、経験不問の求人応募したからといって、必ずしも正社員就職できるとは限りません。会社によっては、中卒に対して「学ぶ意欲が低い」「継続力がない」といったマイナスイメージを持っていることもあるからです。悪いイメージを払拭するためには、面接でいかに説得力のある志望動機を伝えられるかがポイント。志望動機の作り方は、「ニートの就職に役立つ!意欲が伝わる志望動機とは」に掲載しています。

中卒は就職で何を強みにしたら良いですか?

アルバイトをしている中卒は、その経験をアピールすると良いでしょう。アルバイトで学んだことや、応募先の業務に活かせる経験を自己PRに盛り込むのが効果的です。「強みが上手く書けない…」とお悩みの中卒は、ハタラクティブにご相談ください。応募書類の書き方はもちろんのこと、面接対策も丁寧にサポートします。

中卒の場合、履歴書の学歴欄はどこから書けば良い?

「中学校卒業」から記入しましょう。まず、学歴欄の1行目の中央に「学歴」と書き、次の行に「○○中学校 卒業」と書いてください。高校を中退した場合は、「○○中学校 卒業」の次の行に「○○高等学校 入学」と記入。さらに改行して「○○高等学校中途退学」と書き、中退理由をカッコ書きで簡潔に示します。詳しい書き方は「中卒の履歴書のコツ」をご覧ください。

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