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高卒の転職は厳しい?おすすめの仕事は?内定のコツや求人の探し方も紹介!
更新日
この記事のまとめ
- 高卒者の転職チャンスは十分にある
- 高卒で転職するならITや土木建設、介護福祉などの業界の仕事がおすすめ
- 高卒の転職で収入アップを目指すなら、明確な目標を立てることが大切
- 自己分析や面接対策では、転職ならではの強みをアピールしよう
- 高卒者の転職活動は、学歴不問や若手の採用に積極的な企業を選ぼう
高卒者の転職は決して難しいものではありません。しかし、「学歴で落とされるかも」「職種の選択肢が少なそう」といった悩みから、なかなか転職に踏み出せない人もいるでしょう。高卒者が転職で内定を得るためには、条件に合った仕事探しが重要です。このコラムでは、転職を成功させたい高卒社会人に向けて、就活のポイントを解説。高卒者におすすめの業界や職種、転職に役立つ資格も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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高卒で転職するのは難しい?
十分な対策を行えば、高卒者の転職は難しくありません。「高卒者が転職するのは厳しいイメージがある」と不安を感じている方は、以下で高卒者の転職事情を確認してみましょう。
「高卒歓迎」の求人もあるためチャンスは多い
高卒者は、条件に合った仕事や企業を選べば転職のチャンスは豊富にあります。昨今の若手人材不足の波を受け、応募条件の門戸を広げて正社員の募集を行う企業は多い傾向にあるからです。「高卒歓迎」「未経験歓迎」の求人もあるため、新しい業種や職種にチャレンジしたい高卒者も転職のチャンスは十分にあります。「厳しいかも…」と弱気にならず、広い視野をもって情報を集めることが大切です。
高卒者は強みや熱意をアピールしよう
転職活動で内定を得るには、自身の強みを知ることが大切です。たとえば、「社会人経験」は、高卒就職した経験のある方ならではの強み。高卒者は大卒者よりも4年早く就業経験を積めるので、社会人としてのマナーやスキルの面でアドバンテージがあるといえます。これまでの経験やスキル、仕事に対する熱意を自分の言葉でアピールできれば、内定獲得に近づけるでしょう。
高卒では応募できない求人があるのも現実
求人のなかには、応募条件として「大卒以上」「専門卒以上」と学歴を限定しており、高卒では応募できない求人があるのも事実です。特に大手企業や有名企業は、応募者が多数いるためある程度の人数を学歴で絞る傾向が見られます。「学歴に左右されない仕事ってどんな仕事?高収入が得られるものを紹介」のコラムでも紹介しているように、より選択肢の幅を広げるなら、資格の取得なども検討してみると良いでしょう。
高卒の離職状況
この項では厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します(p.2)」を参考に、大卒者と比較した高卒者の離職率を見てみましょう。下記のグラフの2019年卒に注目すると、3年以内に離職した高卒者は35.9%、大卒者は31.5%となっており、学歴ごとの離職率に大きな差はないことが分かります。
高卒者における3年目までの離職率
1年目 | 2年目 | 3年目 | |
---|---|---|---|
2019年卒 | 16.3% | 10.1% | 9.6% |
2020年卒 | 15.1% | 11.7% | - |
2021年卒 | 16.6% | - | - |
大卒者における3年目までの離職率
1年目 | 2年目 | 3年目 | |
---|---|---|---|
2019年卒 | 11.8% | 9.7% | 10.0% |
2020年卒 | 10.6% | 11.2% | - |
2021年卒 | 12.2% | - | - |
引用:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します」
1年目の離職率が高いのは、企業研究や業界研究が不足していることが要因として考えられます。企業研究をよくせずにネームバリューやイメージだけで就職先を決めてしまうと、入社後にギャップが生じてしまう場合も。後悔のない転職にするには、適切な情報収集が重要といえます。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します
高卒の転職におすすめの業界5選
ここでは、高卒者が転職を目指しやすいとされる業界とおすすめのポイントをご紹介します。「高卒者が転職できる仕事の探し方が分からない」「転職したいけど業界の特徴をよく知らない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.IT業界
IT技術はスマートフォンや生活家電、企業内の管理システムなど、さまざまな場面で欠かせないもの。技術の進化に伴い、ITの事業領域は拡大傾向にあり注目の業界です。IT業界には、エンジニアやプログラマー、Webデザイナーなど、特定のスキルを身につける専門職が多く存在します。以下で、IT業界の特徴をチェックしましょう。
デスクワークができる
IT業界はパソコンでの作業が基本です。企業によっては、レンタルオフィスやカフェ、自宅など、職場以外の環境でも仕事ができます。季節を問わず冷暖房完備の環境下で快適な作業が可能。座り仕事のため、体力面に不安のある方も安心して働けるでしょう。
学歴よりも実力を評価する風土
近年はIT業界の人材不足が深刻化しており、未経験者を歓迎している企業が多く見られます。また、学歴よりも実力やポテンシャルが評価される傾向にあるため、異業種・異職種から転職して活躍している人の多い業界です。高卒者の転職のハードルが低い業界といえるでしょう。
多様な働き方が可能で将来的にフリーランスも目指せる
IT業界は、出勤・退社時間を選べるフレックスタイム制や在宅ワークを積極的に取り入れるなど、働き方改革に力を入れている企業が多い傾向にあります。また、SEやWebデザイナーなど、IT関連の職種の多くは、将来的にフリーランスとして活躍することも可能です。ライフスタイルに合わせて働き方を変えやすい業界なので、柔軟に働きたい高卒の方は一度検討してみると良いでしょう。
2.土木・建設業界
土木・建設は、住宅やビルなどの建築、道路・ダムなどの建設を担う業界です。業界全体で高齢化が進み、団塊世代の定年退職などで就業者不足が続いています。そのため、若い働き手を求めて学歴問わず人材確保に積極的です。土木・建設業界に興味のある高卒の方は、以下の特徴を確認してみてください。
地域を問わず需要がある
住宅や道路の建設、災害時の復旧作業など、その仕事内容は地域を問いません。日本全国どこでも活躍できるので、引っ越しを伴う転職の場合でも安心です。需要の高さから人手不足の業界としても知られており、一定数の求人があります。高卒者が内定を獲得するチャンスも豊富にあるといえるでしょう。
キャリアアップを目指しやすい
土木・建設業界では、2019年4月から「建設キャリアアップシステム(CCUS)」が運用されています。このシステムは、現場で働く人の資格や経験、現場歴などをデータベース化し、ICカードで情報を蓄積するものです。これらの情報から技能者の技能レベルが設定されるため、段階に応じた処遇が期待できます。技術の習熟度によってキャリアアップを目指しやすいので、ある程度のキャリアを築いてから自分の好きな土地で働くこともできるでしょう。なかでも、施工管理は資格取得によってキャリアアップしやすく、一級施工管理技士や一級建築士などの道に進みやすいので人気が高まっています。
参照元
国土交通省
建設キャリアアップシステム(CCUS)
給与水準が高い
建設業と一口にいっても、建築士や測量士、土木作業員など職種はさまざまです。職種によって収入に違いがあるため一概にはいえませんが、勤続年数で昇給を見込めるため、転職後に4~5年働けば年収500万円以上を目指せることも。30代40代と年齢を重ねてキャリアを積み、なかには900万円以上の年収を得る人もいるようです。大卒者よりも早めに働き始められる高卒者におすすめの業界といえます。
3.介護・福祉業界
介護・福祉の仕事では、高齢者や障がい者など、生活のサポートが必要な人に対して多様なサービスを提供します。業界全体で採用枠を広げているため、未経験者を歓迎している求人が豊富です。高卒で異職種・異業種からの転職を考えている方もチャレンジしやすい業界といえます。介護・福祉業界の特徴は以下のとおりです。
未経験者歓迎の求人が多い
超高齢社会の影響で介護職へのニーズが高い今、人員確保に苦しむ施設は少なくありません。「経験がなくてもやる気のある人が欲しい」と、多くの施設で未経験者の採用を積極的に行っています。介護職員初任者研修や実務者研修などの資格取得支援制度を導入している職場もあるので、特別な資格や経験がない高卒者もスキルアップしやすいでしょう。
キャリアパスを描きやすい
未経験・無資格からはじめたとしても、入職後にスキルやキャリアの向上が可能です。介護福祉士や介護支援専門員など、専門性を高めることで段階的にステップアップできます。また、保有する資格に応じた手当が付くことで、給与アップも見込めるでしょう。
施設形態が幅広く職種の選択肢が多い
訪問介護やデイサービス、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなど、高齢者向けのサービスは目的や利用条件に違いがあります。施設形態や仕事内容など、自身の関心がある分野に合わせて職場を選ぶことが可能です。
4.サービス業界
宿泊や飲食サービス、医療、情報通信など、サービス業界にはさまざまな業種があります。「旅先で宿泊したい」「ご飯が食べたい」「情報が欲しい」など、利用者の欲求を満たすことを主な仕事とする業界です。人々のニーズが増えれば、それだけサービス業の種類も多様化するといえるでしょう。それぞれの分野によって多少の違いはあるものの、市場は拡大を続けています。また、学歴問わず人材獲得に積極的な企業が多いようです。サービス業界には以下のような特徴があります。
職種の選択肢が多い
どの世代の人にも馴染みのある業態が多く仕事のイメージがしやすいので、未経験の高卒者も働きやすいのが魅力です。業種が多いため、自身の興味のある職種へチャレンジしやすいでしょう。転職の際は、業種や職種を具体的に絞って企業研究を行うことをおすすめします。
若い人材が活躍しやすい
20~30代の若年層が多く、エネルギッシュに働けるのもサービス業界ならではの魅力です。着実に経験を積めるので、若いうちからマネジメントや管理業務などに携われる場合も。若い人が多い現場は、時代のニーズに沿ったサービスを提供していけるでしょう。
5.公務員
正確にいえば「業界」に分類されるものではありませんが、高卒者の転職先の選択肢の一つとして公務員もおすすめです。公務員試験に合格すれば学歴や職歴は問われません。安定した仕事で国や地域に貢献したいと考えている高卒者の方は、民間企業から公務員に挑戦するのも良いでしょう。
学歴制限がない試験も多くある
基本的に年齢条件さえ満たせば、高卒の方も公務員を目指せます。ただし、職種によっては資格の保有が必要だったり、学歴制限が設けられていたりするものもあるので注意が必要です。
公務員試験はレベル別に実施
公務員試験は、大卒程度試験や高卒程度試験など、レベル別に試験を実施。高校卒業程度の公務員試験には、地方公務員の一般事務職や国家専門職の皇宮護衛官、国家特別職の裁判所事務官などがあります。なお、学歴制限のない試験であれば高卒の方が大卒程度試験を受験しても問題ありません。
公務員への転職については、「公務員に転職したい!応募条件や成功のポイントを解説」で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
高卒の初任給と平均年収はどのくらい?
高卒者と大卒者とで給与面を比較すると、生涯年収に差が出るのが現実です。厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況(2p、第1表)」をみると、2019年度の学歴別の初任給は、高卒者が16万7400円なのに対し、大卒者は21万200円。初任給の時点でおよそ4万円の差があることが分かります。
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|---|---|
大卒(全体) | 20万2,000円 | 20万3,400円 | 20万6,100円 | 20万6,700円 | 21万200円 |
高卒(全体) | 16万900円 | 16万1,300円 | 16万2,100円 | 16万5,100円 | 16万7,400円 |
大卒(男性) | 20万4,500円 | 20万5,900円 | 20万7,800円 | 21万100円 | 21万2,800円 |
高卒(男性) | 16万3,400円 | 16万3,500円 | 16万4,200円 | 16万6,600円 | 16万8,900円 |
大卒(女性) | 19万8,800円 | 20万円 | 20万4,100円 | 20万2,600円 | 20万6,900円 |
高卒(女性) | 15万6,200円 | 15万7,200円 | 15万8,400円 | 16万2,300円 | 16万4,600円 |
参照:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」
2019年度の初任給から年収を計算すると、高卒者が200万8800円、大卒者は252万2400円。年間で50万円以上の差が生じることになります。給与アップに興味のある高卒の方は、次項の「高卒者も転職すれば給与は上がる?」で給与を上げる方法について詳しく解説しているので、こちらを参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
高卒の給与が大卒よりも低い傾向にある理由
学歴により就けるポジションや給与を変えている企業が多いため、高卒の場合、大卒と比較して給与が低くなりがちです。また、大手企業は応募者数が多く倍率も高くなるため、「大卒以上」と学歴で条件を絞り込んでいることも。その場合、優良条件を提示している企業に大卒者が入社するため、大卒者の平均給与額が高くなりやすいでしょう。
高卒者も転職すれば給与は上がる?
「転職をすると給料は下がる?収入アップを目指すための交渉術」のコラムでも解説しているように、キャリアチェンジや短期間での転職の場合は給与が下がることも少なくありません。とはいえ、スキルを身につけたり、実力主義の会社へ転職したりすることで給与アップが期待できる場合もあります。給与アップに興味のある高卒の方は、以下を参考にしてみてください。
収入アップを目指すなら明確な目標を立てよう
高卒の転職で収入アップを目指すなら、キャリアプランを明確にすることが大切です。「将来はどのような仕事がしたいか」「稼いで実現したいことは何か」など、目標を具体的に設定すれば、それを叶えるための原動力になるでしょう。前述した学歴別の初任給はあくまでも平均の数値。キャリアを積み重ねて大卒より稼いでいる高卒者も多くいるので、収入アップはこれからの活躍次第といえます。
学歴以外の評価ポイントがあれば給与アップが見込める
高卒者が転職する場合、学歴以外の評価ポイントを作れば給与アップにつながる可能性が高くなります。これまでの仕事で身につけてきた経験やスキルが転職先で活用できれば、高い評価を得られるでしょう。
実力主義の会社を選べば努力次第で収入アップする可能性も
高卒者は、実力主義の会社へ転職すれば給与アップが目指しやすいといえます。年功序列の傾向がある企業の場合、成果を上げてもなかなか評価が得られない場合も。実力主義の会社であれば、努力次第で若いうちから責任感のある仕事を任されたり、給与がアップしたりと、実力主義ならではのメリットが受けられるでしょう。「高卒でも高収入を目指せる?おすすめの仕事や資格を紹介!」では、高収入を目指しやすい業界や職種を紹介しているので、こちらもご覧ください。
高卒で転職する際にやっておくべき7つのポイント
高卒で転職する際は、目的を明確にしたり幅広い視点で情報を集めたりすることが重要です。ここでは、7つのポイントについて解説します。
1.毎日続けられることを見つける
毎日続けられることを仕事にすれば、無理なく業務を進められるはずです。現在、仕事内容に苦を感じている人も、夢中になれる仕事に転職できれば悩みを解消できる可能性も。毎日続けられることに注目すると、自分に合った仕事探しのヒントになります。
2.好きなこと・嫌いなことを書き出す
自分の好きなことや嫌いなことを仕事に限らず書き出してみましょう。好きなものと嫌いなものの共通点が分かれば、転職してやりたい仕事が見えてくるはずです。たとえば他者と関わることが好きなら、コミュニケーションを重視した仕事が向いているでしょう。
3.将来やってみたいことを明確にする
将来的に実現したいことを具体的に考えます。やりたいことがあれば、それを実現できる転職先を探すと良いでしょう。特にやりたいことがなければ、「一軒家を建てたい」「家庭をもちたい」など、仕事以外の内容でも構いません。転職の前に、「将来実現したいことを叶えるには今何をすべきか」を考えることが大切です。
4.自然にできることを探す
自分にとって当たり前に行っていることが、実は仕事に向いている場合もあります。努力や苦労をしていない分野で自然に取り組めることがあれば、転職後も苦しい思いをせずに成果を出せる可能性があるでしょう。
5.やりたくない仕事は何かを考える
やりたい仕事が見つからない場合は、消去法を活用するのもおすすめです。やりたくない仕事は、モチベーションを維持するのが難しいといえます。これまでの経験を振り返り、今後関わりたくない業務を紙に書き出してみましょう。やりたくない仕事を避けることで、自分に合った転職先に出会えることもあります。
6.条件を絞り過ぎない
希望条件のすべてを満たす求人を見つけるのは難しいもの。「これだけは譲れない」という条件を一つ決めましょう。求人の条件を絞り過ぎると、転職の視野を狭めてしまいます。優先順位の高い希望を外さないように仕事を探せば、理想の働き方に近いものを見つけられるでしょう。
7.視野を広げて情報収集する
知識のない業界や職種を調べたり、将来性のある仕事を調べたりするなど、視野を広げて情報を集めてみましょう。自分の持っている情報だけで仕事探しをすると、あるはずだった可能性を見失ってしまう場合も。積極的に情報収集をして、転職後の自分の可能性を広げることが大切です。
仕事選びに迷ったら、「高卒の仕事探しのポイントは?将来性のあるおすすめの仕事もご紹介!」のコラムも役立ちます。こちらもあわせてご覧ください。
高卒の転職で内定に近づくための5つのコツ
高卒者には高卒者にしかない魅力があります。自分に合ったアピール方法を見つけられれば、内定獲得に近づくことは十分に可能です。下記では転職で気をつけておきたいポイントのほか、応募書類や面接でどのようなことを意識するべきなのかを分かりやすく解説。ぜひ選考対策にお役立てください。
1.在職中に転職活動をする
転職活動は在職中から始めるのがおすすめです。退職後に転職活動を始めると、万一仕事が見つからなかった場合に、焦りから志望していない企業に就職してしまったり、貯金が減って生活が苦しくなってしまったりする可能性も。在職中であれば仕事との両立に苦労するものの、前述したようなリスクは回避できます。自分に合う仕事を見つけるためにも、時間をかけてじっくりと転職活動を行いましょう。
2.職務経歴書はしっかりと作成する
職務経歴書は、転職先の採用担当者に「このスキルは弊社でも活かせそうだ」と思ってもらうことを意識して作成しましょう。職務経歴書とは、これまで在籍していた会社でどのような仕事をしてきたのかを記載するもの。志望企業で活躍できる素質を持つ人物かどうかをアピールするための材料ともいえます。職務経歴書にフォーマットの決まりはありませんが、「経歴の要約」「会社概要」「仕事内容」「実績」「アピールポイント」の5点を分かりやすく構成するのが一般的です。職務経歴書はA4用紙1~2枚程度にまとめ、見出しやレイアウトなどに配慮しながら読みやすくなるように作成しましょう。
3.面接では自分の経歴をシンプルに説明する
転職活動の面接では、自分の経歴をいかに分かりやすく説明できるかが大切です。高卒で未経験の業種や職種に応募する際は特に注意。よくあるミスは、その職に就いている人にしか分からないような専門用語を交えて話すことです。たとえば、自動車工場からIT企業へ転職するとき、面接の場で自動車の専門用語を使って経歴を話しても、相手は自動車関連の知識がないためうまく伝わらない可能性があります。自分にとっては当然のように理解できる言葉でも、採用担当者に内容が伝わらない場合があるので、聞き手に配慮して話す内容を選択したり、分かりやすい表現に変えたりする工夫が必要です。
質問にマッチした回答ができるよう事前に練習しよう
面接に慣れていないと、相手の質問意図を汲み取れていない回答をしてしまいがちです。スムーズな質疑応答のためにも、本番前に模擬面接を何度も繰り返し行うことをおすすめします。質問にマッチした回答にするには、何について聞かれていて、相手がどのような答えを求めているのかを判断することが重要です。
4.面接官の意図を理解したうえで受け答えをする
面接では「この面接官はどんな人を求めているか」を意識すると、通過率の向上を目指せるでしょう。たとえば、未経験の業界に転職する場合、面接官は応募者にどれだけの伸びしろがあるかを見ています。この場合、「素直な姿勢」「協調性」「自ら学ぶ意欲」など、成長につながる点をアピールできると評価されやすいでしょう。
高卒での転職は自身のポテンシャルをアピールしよう
高卒での転職ではスキルや経験も大切ですが、人柄やポテンシャルも重要な要素。これまでの業務で努力してきたことや、次の職場で活かしたいことをアピールするのがおすすめです。自分の経験のなかで、志望する仕事に活かせるような内容があれば優先して伝えると良いでしょう。
5.アピール内容は具体的なエピソードとセットにする
アピール内容を伝える際は、具体的なエピソードを添えると説得力が生まれます。自身をアピールする際は、「成長意欲」「改善する努力」「継続してやってきたこと」などを盛り込むのがおすすめです。これらのエピソードを交えて伝えることができれば、より採用担当者が納得する内容に仕上がるでしょう。以下で、アピールのコツとエピソードの具体例を紹介します。
成長意欲
仕事では、自分自身を成長させられるか、その意欲があるかが重要視されます。「悔しさをバネにして自ら動いた」「失敗を糧にできた」「こんなことにチャレンジした」といった経験は、アピール内容に活かしやすいでしょう。「失敗した」「うまくいかなかった」といった経験を話す場合は、それをどのようにして克服したか、次につなげたかを伝えることが重要です。
成長意欲をアピールするエピソードの具体例
「営業を始めてからしばらくの間、なかなか成約に結びつかずに下位の成績が続いていました。このままではだめだと思い、上長や同期に相談したりやり方を見て学ぶ時間を作ったりする努力を重ねたところ、自分が話し過ぎていて聞き下手だという問題点が明確になりました。相手の話にしっかり耳を傾けるよう意識することで、徐々に成約数が増えていきました。」
改善する努力
問題意識を持ち、それを改善するために行動したという経験は、業種や職種に関係なく喜ばれる資質です。結果として改善にまでは至らなかったとしても、その姿勢を評価する企業は多い傾向にあります。業務上の問題点を、主体的に動いて改善したエピソードがあればベターです。何かを提案したエピソードや、同じ職場の人にノウハウや気づきを共有したエピソードがあれば、ポジティブな評価を得られるでしょう。
改善する努力をアピールするエピソードの具体例
「販売職で商品の発注を行った際、注文数を間違えてしまいお店に損害を与えてしまいました。同じ失敗を繰り返さないようダブルチェックの仕組みを提案することで、発注ミスの大幅な軽減に成功しました。」
継続してやってきたこと
1つのことを投げ出さずに取り組める継続力は、仕事をするうえで求められる資質の一つです。「○○を○○年やってきました」と単純に継続してきたことだけを伝えるのではなく、「なぜ継続できたのか」「継続するために行った工夫」「継続したことで学んだ点」などを盛り込むと伝わりやすくなります。
継続力をアピールするエピソードの具体例
「私はブログを投稿するのが趣味で、高校1年生から続けています。始めたばかりのころは、アクセス数がなかなか伸びないことに悩んでいました。辞めてしまうことも頭をよぎりましたが、せっかく始めたのだから高校3年生の卒業までは続けてみようと思い、目を引くようなタイトルの共通点は何か、読まれやすい記事はどのような表現を使用しているか、などを分析して改良しながらブログの投稿を継続してきました。さまざまな記事を投稿していくなかで、とにかくやってみて学ぶというクセが身につきました。アクセス数が上がることに喜びを感じるので、今でもトライアンドエラーを繰り返しながら続けています。」
高卒の転職活動に役立つ資格
高卒者が転職を成功させるには、資格を取得するのも効果的です。資格はある分野に特化したスキルを証明するもの。企業側が求めるスキルに沿った資格があれば、内定獲得の可能性はぐっと高くなるでしょう。ここでは、転職に役立つ資格をまとめました。
MOS
ExcelやWord、PowerPointといったマイクロソフト社製のソフトを扱える証明となる資格です。マイクロソフトオフィスは多くの企業で導入されているため、業務上パソコンを使用する機会があるなら、MOSの資格があると役立つでしょう。また、高卒・未経験から事務職へ転職したい場合は、MOSを取得しておくと選考が有利に働く可能性があります。
簿記検定
企業のお金のやりとりを記録するための知識を証明する資格です。社会人の受験者も多いのが特徴。一般的に転職で評価されるのは簿記2級以上といわれています。企業の売上や利益、資産などを整理する経理職への転職を目指すには必須の資格といえるでしょう。
TOEIC
日常生活やビジネスシーンにおける英語スキルを証明するテストです。昨今、海外へ事業を展開する企業も多いことから、英語スキルがある人材を求める企業も少なくありません。そのため、高いTOEICスコアを取得していれば、高卒からの転職で有利になる可能性があります。入社後の昇進・昇給にTOEICスコアを用いる企業も存在するため、将来英語に関する仕事に関わりたいなら一度受けておくのがおすすめです。
宅地建物取引士
「宅建」「宅建士」とも呼ばれる宅地建物取引士は、不動産取引に関する知識の保有を証明する資格です。毎年20万人以上の人が受験する国家資格で、人気があります。宅地建物取引士の資格は学歴問わず受験できるので、高卒で不動産業界を目指したい方は取得しておきたい資格といえるでしょう。
宅地建物取引士になるメリットは、入社後に経験を積むことでキャリアアップや給与アップが期待できること。やりがいをもって仕事をするためにもおすすめの資格です。
ITパスポート資格
ITに関する基礎知識が証明できる資格です。企業によってはITパスポート資格の取得を推奨しているところもあるので、IT企業へ転職の際は有利に働く可能性があります。昨今、人々の生活においてIT技術は必要不可欠なもの。パソコンを活用する場面はIT企業だけでなく、多くの業界や職種で活用されています。そのため、高卒からどの業界に転職してもメリットのある資格といえるでしょう。
普通自動車運転免許
転職に限らず、一般的に取得している人も多い普通自動車運転免許ですが、介護職や営業職、運送業などは、仕事内容によって運転免許の所持が必要になる場合があります。運転免許を取得するには教習所へ通う必要があるため、転職活動前に免許の必要の有無を確認しておくと良いでしょう。また、会社が保持する車によっては「オートマチック限定免許」だと対応できない可能性があるので、「マニュアル免許」が必要かどうかもチェックしておくと安心です。
高卒者が転職前に準備すべきことは?
転職活動には事前の準備が必要です。転職は高校卒業後の就職活動と異なるので、ポイントを一つずつ確認しましょう。
自己分析
自分の魅力や強みを伝えるためにも、自己分析をする必要があります。自分の特性について理解していなければ、転職先とミスマッチになる可能性も。自己分析をすれば自分のやりたいことが判断でき、志望動機や自己PRにもつなげられます。
業界・企業研究
業界研究と企業研究は求人へ申し込む前に行うべき作業です。業界分析や企業分析をする際は、気になる業界や企業だけに留まらず、範囲を広げて情報収集を行うことが大切。「思わぬ分野が実は自分に合っていた…」という場合もあるので、広い視野をもって転職活動に取り組みましょう。
応募書類の作成
履歴書や職務経歴書の作成は転職活動に欠かせません。書類に不備があったり、適切な内容を書かなかったりすると選考に進めない恐れがあるので注意が必要です。応募書類では自分自身を端的にアピールしましょう。
ビジネスマナーの確認
面接前はビジネスマナーを再確認しましょう。ビジネスマナーをおろそかにすると、面接での評価が下がってしまう恐れも。マナーに関しては若さや転職時期などを言い訳にできないので、自身のビジネスマナーに間違いがないか、しっかりチェックすることが大切です。
面接対策
面接でよくある質問は、事前に回答を用意しておきましょう。ある程度の準備をしていれば、本番での回答もスムーズにできます。また、スムーズな回答は入社意欲の高さをアピールできることもポイントです。
持ち物の用意もしておこう
転職活動で必要な持ち物は、余裕を持って揃えましょう。スーツやかばん、靴などは落ち着いた色を選び、きれいな状態に整えておきます。スーツやシャツは、自分のサイズに合っていないとだらしない印象を与えてしまうので、事前に試着してサイズを確認しておくのがおすすめです。かばんは、A4サイズの書類が収納できる自立するものを選ぶと良いでしょう。女性はストッキングの予備を用意しておくと、万が一破れた際に安心です。
転職活動の流れを把握するなら、「転職の流れを整理!転職成功までの道のり」のコラムもあわせて参考にしてみてください。
高卒者におすすめ!転職先の探し方
下記では、転職先探しのやり方や高卒の方が仕事探しをする際のポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
転職サイトを利用する
多くの求人を比較検討したい方は、転職サイトの利用がおすすめです。業界や勤務地、未経験歓迎や高卒歓迎など、希望条件を絞って検索できるサイトもあります。
「学歴不問」「高卒以上・高卒歓迎」の求人を選ぶ
求人の募集要項に「学歴不問」や「高卒歓迎」と書かれていれば、応募条件を満たします。求職活動で良い求人を見つけたとしても、募集要項に合わなければ申し込めないので注意が必要です。
正社員
機械設計職
年収 273万円 ~ 422万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
若い人材の採用に積極的な会社を選ぶ
若い人材を積極的に採用しているところであれば、高卒者の人も近い年代とともに活躍することが可能です。気になる企業があれば、在職している人の年齢比率もチェックしてみましょう。
正社員
インフラエンジニア・ヘルプデスク
年収 264万円 ~ 408万円
-
大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
ハローワークを利用する
自分に合った仕事を探すなら、ハローワークを活用するのも一つの手です。ハローワークは地元の求人を特に多く有しているため、住んでいる地域で活躍したい方に向いています。最近では若者に特化したサービスも展開されているので、転職を考えている高卒者は積極的に利用してみましょう。
転職エージェントを利用する
自分に合った求人を探すなら、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントなら求人の紹介だけでなく、応募書類の書き方のアドバイスや本番を意識した面接対策を受けられます。
高卒で転職を目指すなら、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。若年層に特化したハタラクティブなら、専任のアドバイザーがマンツーマンで転職活動をサポート。一人ひとりの希望条件をヒアリングしたうえで、適性のある求人をご提案します。入社後のアフターフォローにも対応しているので、初めての転職活動の方も安心です。まずはお気軽にお問い合わせください。
高卒での転職に関するQ&A
最後に、高卒で転職活動をする場合によくある質問に回答をしていきます。
高卒で転職するのは厳しいですか?
難しいことはありません。ただし、求人のなかには「大卒以上」など学歴条件を設けているものもあるので、大卒者に比べるとチャンスは少ない可能性があります。未経験の別業種に転職を希望する場合は、「未経験歓迎」や「学歴不問」の求人へ積極的に応募することで転職のチャンスを増やせるでしょう。このコラムの「高卒の転職で内定に近づくための5つのコツ」では、転職を成功させるコツを紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。
高卒の転職は資格があったほうが良いですか?
希望する仕事に活かせる資格があれば、取得を目指すのも選択肢の一つです。資格を持っていたほうが、スキルの証明になるので評価に繋がりやすいでしょう。また、資格なしより、志望度の高さもアピールしやすいといえます。ただし、資格の取得が目的になり、就職するタイミングを逃さないように気をつけましょう。「高卒から手に職をつけられる求人はある?就職に有利な資格もご紹介」のコラムも参考にしてみてください。
同じ高卒でも20代と30代で転職難易度は変わる?
状況によって異なります。たとえば、全くの未経験の仕事に転職するなら、柔軟性が高く吸収が早い20代のほうが有利になるでしょう。しかし、経験やスキルを活用した転職なら、30代が有利になる可能性が高まります。転職と年齢の関係性については、「業界未経験からの転職は何歳が壁?企業がそれぞれの年齢に求めているものは」のコラムでも解説しています。
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