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転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く使い倒すコツ
更新日
この記事のまとめ
- 転職エージェントは、求人紹介や選考対策などの転職支援サービスを提供している
- 転職エージェントの使い方次第で転職成功の可能性を高められる
- 転職エージェントの賢い使い方は、受け身にならずサービスを使い倒すこと
- 自分に合った転職エージェントを選んで登録することが大切
- 転職活動を効率的に進めるために、複数のエージェントに登録するのも賢い使い方
「転職エージェントを賢く使う方法とは?」と気になる方もいるでしょう。転職エージェントを賢く使うには、すべてをアドバイザーに任せず自分で主体的に行動することが重要です。このコラムでは、転職エージェントのサービス内容や、賢く使用するために役立つ情報をまとめました。また、自分に合った転職エージェントの見つけ方も解説しています。転職エージェントの賢い使い方を知り、転職活動を成功させましょう。
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転職エージェントの使い方の基本的な流れ
転職エージェントとは、転職を考えている求職者と人材を探している企業の橋渡しをするサービスです。転職エージェントでは求人紹介だけでなく、カウンセリングや面接対策、応募書類作成のサポートなど、さまざまな転職支援サービスを受けられます。
しかし、「便利そうだけど、使い方が分からない」という方もいるでしょう。ここでは転職エージェントの使い方の基本的な流れをご紹介するので、初めて転職エージェントを利用する方は参考にしてみてください。
転職エージェントの使い方の基本的な流れ
1.転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録するには、エージェントのWebサイト内で、会員登録フォームから必要な情報を送信します。登録手続きが完了したら、電話やメールなどでエージェントから折り返しの連絡が来るのを待ちましょう。登録手続きは転職エージェントによって異なる場合があるので、詳細は各エージェントのWebサイトで確認してみてください。
サービスによって利用対象者が異なる
転職エージェントは、転職を希望する人なら誰でも利用できるサービスです。ただし、なかには特定の業界に特化していたり、一定の年齢層をターゲットにしていたりするエージェントもあるので、登録する際は注意する必要があります。
たとえば、20代向けのエージェントに40代が登録してもマッチングする求人が見つかりにくいため、利用を続けるか問われる可能性があるでしょう。転職エージェントを使うときは、自分の状況や希望に沿ったサービスを選ぶのがポイントです。
転職エージェントには総合型と特化型がある
転職エージェントには「総合型」と「特化型」の二種類があります。「総合型」とは、業界や職種を限定せず、まんべんなく取り扱っているタイプのこと。保有する求人数が多いぶん、中小企業から大企業までさまざまな企業の求人と出会えるため、「業界・職種を問わず多くの求人を比較検討したい」「未経験分野も含めて選択肢を広げたい」という方におすすめです。
一方、「特化型」とは、特定の業界や職種の求人を専門に扱っているエージェントを指します。扱う業界・職種の求人情報のみを紹介してもらえるほか、特定の分野に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているのが特徴です。「××職でキャリアを極めたい」「目指す仕事の方向性は定まっている」という方に使いやすいタイプといえるでしょう。
2.転職エージェントと面談をする
転職エージェントに登録後は、最初にキャリアアドバイザーと面談を行います。登録から1週間以内に転職エージェントから電話かメールで連絡が来るので、その際に面談の日時を設定しましょう。面談は転職エージェントの本社や支店で行うほか、電話やオンラインで実施することもあります。
面談で行うのは、キャリアアドバイザーによる求職者の経歴確認と、転職したい職種や業界、希望条件についてのヒアリングです。多くの転職エージェントでは求職者一人に対して専任のキャリアアドバイザーがつき、転職活動のサポートを行います。キャリアアドバイザーは就職・転職活動に関する疑問や悩みにも回答してくれるので、分からないことがあれば面談のときに遠慮なく聞いてみましょう。
3.面談内容をもとに求人を紹介してもらう
面談後はヒアリングした希望や条件に基づいて、求職者に適した求人案件が紹介されます。転職エージェント利用のメリットは、転職サイトでは見つけられない非公開求人を含めた求人案件のなかから、自分に適した企業に出会えることです。
また、転職エージェントが企業に直接取材している場合があり、「採用したい人物像」をはじめ、「業界の特徴」や「面接時の質問の傾向」「企業風土や社風」「従業員の雰囲気と傾向」といった情報を教えてくれることもあります。自分の適性や希望と合っているか、キャリアアドバイザーと相談しながら応募先を決めましょう。
求人情報にない内容で知りたいことは遠慮なく聞こう
転職エージェントから紹介された仕事で、求人情報に載っていない内容について知りたいことがあれば、遠慮なく聞きましょう。転職エージェントは、取り扱っている企業への質問や疑問に答えてくれます。また、求人以外の情報やキャリアに関する相談も積極的に受け付けているので、転職に関することは気軽に相談してみましょう。
4.気に入った求人案件に応募する
応募したい企業を決めたら、必要な書類を準備して応募します。転職エージェント経由で応募する場合、求職者が企業に直接書類を郵送するのではなく、まず担当アドバイザーに応募の意向を伝えます。希望を聞いたアドバイザーが企業に連絡を取り、求職者の推薦や書類の手配を行うのが一般的です。応募の手間が省けるため、在職中の方も利用しやすいでしょう。
応募書類の添削や模擬面接などの選考対策を行う
応募書類の添削や面接対策を受けられるのも、転職エージェントを利用するメリットです。応募書類の作成に慣れていなくても、キャリアアドバイザーが選考に通過しやすい応募書類の書き方や応募先企業の特徴、記載すべきアピールポイントなどを教えてくれます。
5.面接を受ける
企業側が応募書類を受け取ったら、面接に進みます。事前にキャリアアドバイザーから面接のアドバイスを受けながら、対策を万全にして選考に臨みましょう。アドバイザーは、面接時の服装やメイク、姿勢や態度など初歩的な疑問にも対応してくれるので、当日までに不安な点は解消できます。
面接対策の必要性について、「模擬面接は無料で受けられる?転職エージェントを活用するメリットとは」で解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
「エージェント経由で応募=内定確定」というわけではない
転職エージェント経由で応募しても、書類選考を突破できない可能性はあります。担当アドバイザーがマッチング・推薦するため、エージェントを利用せずに応募した場合と比べて落ちるケースは少ないようですが、企業が求める人物やスキルとのミスマッチなどが起こり得る点は覚えておきましょう。
6.入社日の調整と退職をする
面接後に内定の連絡を受けたら、入社日や労働条件を調整します。キャリアアドバイザーに希望を伝えれば、企業との交渉を代行して実施してくれるので安心です。
また、退職のスケジュールや手続きについても担当アドバイザーに相談できます。退職に際してトラブルが発生すれば入社日にも影響するため、円満退職が叶うようアドバイスをもらいましょう。
7.新しい会社に入社する
無事に退職手続きが終わったら、新しい会社に入社します。入社時の服装や持ち物、自己紹介で話すことなどもキャリアアドバイザーに相談できるので、内定後も転職エージェントを活用しましょう。
また、新しい職場で自分には解決できないような悩みがあれば、エージェントに相談できます。実際に勤務してみて条件や雰囲気にギャップを感じた場合は、担当アドバイザーに相談して条件の見直しや交渉をしてもらいましょう。転職エージェントのなかには、入社1ヶ月後・2ヶ月後・3ヶ月後と定期的に転職後の様子をヒアリングし、アドバイスをしてくれるところもあるようです。
転職エージェントの登録から内定までの流れは、「転職エージェントのデメリットは?いらないといわれる理由やメリットも解説」のコラムでも解説しているので、こちらもぜひご参照ください。
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転職エージェントと転職サイトとの違いとは?
転職サイトは数多くの求人を掲載しているものの、アドバイザーによる転職支援サービスはありません。一方転職エージェントは、求人紹介や面接対策、応募書類の添削、企業との交渉代行などのサービスが豊富なのが特徴。アドバイザーによる総合的なサポートを受けられます。
転職サイトにはアドバイザーによる支援がないため、転職エージェントのように手厚いサポートを受けるのは難しいでしょう。
選考前に転職エージェントでしてもらうこと
転職エージェントを介して行う転職活動では、選考前に面接の日程調整をしてもらったり、企業に関する情報提供などを受けられたります。それぞれご紹介するので、選考前にエージェントで行うことを把握しておきましょう。
面接の日程調整
選考前に転職エージェントから受けられるサポートの一つが、面接の日程調整です。転職エージェントは、企業との連絡を代行し、希望する日時を考慮しながら面接の日程を調整してくれます。特に在職中に転職活動を行う場合、現在の職場の勤務時間にも配慮してもらえるため、スムーズに面接を受けることが可能です。
企業や業界の情報提供
転職エージェントは、取り扱っている企業や業界に関する豊富な知識と経験を持っています。気になる企業・業界の情報や求められるスキルなどについて、詳しい事情を教えてもらえるでしょう。応募を検討している企業の社風や働き方、福利厚生、キャリアパスのほか、業界全体のトレンドや競合他社の状況、今後の成長性についても知れるため、ミスマッチの可能性を減らせます。
面接対策
転職エージェントでは、選考前に担当アドバイザーと面接対策を実施します。応募先企業でよく聞かれる質問や応募書類の書き方を教えてもらうほか、模擬面接を行い良かった点と改善点をフィードバックしてもらうことも。面接中の自分の回答や態度を改善するための貴重なアドバイスを得られるので、面接の通過率が上がるでしょう。
応募書類の使い回しは止めよう
「応募書類が用意できなかった」という場合も、別の企業用に作成した応募書類を使い回すのはNGです。どの企業にも共通しそうな汎用性の高い内容だと、「就職できれば良いのでは」「この企業である必要はないのでは」と思われてしまいます。
企業は、意欲の高い人材を求めているもの。応募先ならではの特色や強み、企業理念などを盛り込み、オリジナリティのある応募書類を用意しましょう。応募書類を使いまわすデメリットは、「不採用の履歴書は返却してもらえる?企業の義務や依頼方法を解説」のコラムでも解説しています。
年収の交渉
転職エージェントでは、応募先企業に対して希望年収の交渉も行います。応募者のスキルや経験、業界の相場を考慮しながら、適切な年収を提案してくれるでしょう。エージェントは企業の給与体系や過去の交渉事例を把握しているため、現実的かつ効果的な交渉が可能です。エージェントが企業との間に入ることで、より客観的な視点から交渉を進められるでしょう。
条件交渉については、「面接で給料の話をしても良い?希望年収を聞かれたときの答え方」のコラムでも詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
選考後に転職エージェントでしてもらうこと
前項では選考前に転職エージェントでしてもらうことについて解説しましたが、ここでは選考後に受けられるエージェントのサポート内容をご紹介します。採用・不採用どちらの場合でも、エージェントからそれぞれのフォローを受けられるので、ご安心ください。
面接でうまく伝えられなかったことのフォロー
面接が終わってから、「緊張で伝え忘れたことがあった」「もっとしっかりアピールしたいことがあった」など、後悔することもあるでしょう。転職エージェントでは、面接でうまく伝えられなかったことを応募先企業にフォローしてくれます。もちろん、言いたいことをすべて伝えられたという場合は無理に利用する必要はありませんが、エージェントから企業へ応募者の意図や補足情報を伝えてもらうことは可能である点は覚えておくと良いでしょう。
内定後・入社後のサポート
転職エージェントのサービスは、内定をもらった時点で終わりではありません。内定後や入社後も、多岐にわたるサポートを提供してくれます。たとえば、企業文化や職場環境についての理解を深めるための情報提供を行ったり、入社手続きや現職を円満退職するためのアドバイスをしてくれたりなど。入社後も職場でトラブルがないか相談に乗ってもらえるので、安心して働けるでしょう。
企業からのフィードバック
たとえ不採用になってしまった場合でも、企業から面接のフィードバックを受けられるのが、転職エージェントならではのポイントです。転職エージェントは企業から、選考結果だけでなく面接時の印象に関する具体的なコメントをもらい、候補者に伝えてくれます。これにより、自分の強みや改善点を客観的に把握でき、次回の選考に向けた準備や自己成長に役立てることができるでしょう。
転職エージェントと面談する際のポイント
ここでは、転職エージェントと面談する際のポイントをご紹介します。転職エージェントに登録してから初めて面談する方は、以下の点を押さえておきましょう。
1.受け身にならず希望を伝える
転職エージェントとの面談では、受け身にならず希望や現状をはっきりと伝えることを意識しましょう。「なんとなく転職したい」という温度感での利用は問題ありませんが、「なぜ転職したいのか」「どのような企業や働き方を希望するのか」などは明確にしておくのがおすすめです。
転職に対するスピード感によってサポート内容も変わる場合があるため、正直に希望を伝えないと「すぐに転職するつもりはないのに応募を促される」といったことも起こり得ます。
転職意欲の高さを伝えるのが転職成功のカギ
転職エージェントを利用した転職活動では、キャリアアドバイザーに就業意欲の高さを伝えるのがポイントです。キャリアアドバイザーの役割は、求職者と企業を結び付けること。そのため、意欲の高さが伝われば、スピード感のある対応をしてもらいやすくなります。
2.スキルや職歴については正直に伝える
「条件の良い求人を紹介してほしい」という気持ちがあっても、転職エージェントの面談でスキルや職歴に関する嘘や誇張を言うのは避けましょう。嘘が発覚すると信用を失うほか、万が一転職できたとしても仕事についていけず後悔してしまう恐れもあります。
転職エージェントを利用するときに大事なのは、現状を踏まえてどのような転職がしたいのかを明確にすることです。将来を見据えたポジティブな話し合いをするためにも、「自分が求めていること」や「希望する働き方」などを伝えるよう意識してみてください。自分の希望や適性を客観視し、ぴったりの仕事を見つけるためにも、嘘は控えましょう。
3.転職の時期を聞かれたらできるだけ早い日程を答える
転職エージェントに転職の時期を尋ねられた際は、できるだけ早い日程を答えましょう。早めの転職希望を伝えることで、エージェントからのサポートを積極的に受けられる可能性が高まります。もちろん、現在の職場の状況や引き継ぎの必要性を考慮しつつ、現実的なスケジュールを設定することも大切です。自分の希望と状況を踏まえたうえで、エージェントとしっかりコミュニケーションを取りながら転職活動を進めていきましょう。
4.紹介された求人は断っても良い
転職エージェントに紹介された求人は、気に入らなければ断っても問題ありません。転職エージェントは登録者の希望や条件に沿って求人を提案しますが、互いの認識にズレが生じる場合もあり、あまり応募したくない仕事を紹介されることもあるでしょう。転職エージェントからの紹介とはいえ、最終的な判断は自分でする必要があります。もし紹介された求人が自分の希望やキャリアプランに合わない場合は、遠慮せずに断りましょう。また、断った理由を明確に伝えることで、エージェントもより適切な求人を提案しやすくなります。
転職エージェントを使わないほうがいい人は?
転職エージェントを利用すると、基本的にアドバイザーが主導となって転職活動が進みます。そのため、自分のペースで転職活動を行いたい人にとっては不便さを感じる可能性があるでしょう。また、転職したい企業が明確に決まっている場合、その企業を紹介してもらえるとは限らないので、転職エージェントを通さないほうがスムーズに進む場合もあるようです。
転職エージェントを使うか迷っている場合は、「転職エージェントは使わない方がいい?利用のコツとやめとけといわれる理由」の内容も参考に考えてみましょう。
転職エージェントの賢い使い方
転職エージェントは、求人案件の紹介や書類添削、面接対策など転職活動を全面サポートしてくれます。ただし、賢い使い方をするためにはすべてを任せ切りにするのではなく、自分で必要な準備をすることも重要です。以下を参考に、転職エージェントを最大限活用してみましょう。
転職エージェントの賢い使い方
- 自分でできる準備はしておく
- 面談に履歴書を持っていく
- サービスを徹底的に使い倒す
- 複数の転職エージェントに登録する
1.自分でできる準備はしておく
転職エージェントの賢い使い方の一つは、「面談前に自分でできる準備は自分でしておくこと」です。転職エージェントは手厚い支援を実施しているぶん、受け身の姿勢でいると言われるがまま応募することになってしまいます。事前準備をしておけば、自分の情報をキャリアアドバイザーにすぐ伝えられるので、転職活動がスムーズに進められるでしょう。具体的な準備については、下記をご覧ください。
希望条件をまとめる
転職エージェントとの面談前に最低限考えておくべき項目は、以下の4つです。
- ・転職(就職)時期
- ・希望の業界や職種
- ・残業時間や福利厚生などの条件
- ・興味がある企業
自分が希望する転職時期や職種、働き方などを伝えられるように準備しておきましょう。また、自分が興味をもった企業に関する質問も用意しておくと、有益な情報を得やすくなります。
転職目的を明確にする
転職理由は、転職エージェントを利用する前に考えておくのがおすすめです。「何となく職場を変えたい」といった曖昧な理由ではなく、スキルアップやキャリアアップ、働く環境の見直しなど明確な転職目的を伝えられるようにしておきましょう。要望に沿った、適切な求人案件を提供してもらいやすくなります。
転職目的が定まっていない方は、「転職の目的がないと成功しない?明確化したほうがいい理由と整理する方法」のコラムを参考にしてみてください。
転職に関して悩んでいることを書き出しておく
転職に関する悩みや疑問があれば、メモ帳やノートなどに書き出しまとめておくことも大切です。面接対策や履歴書の書き方、給与交渉についての悩みなど、具体的な質問を用意しておくことで、エージェントからのサポートを最大限に活用できるでしょう。
自力で難しい部分はアドバイザーと一緒に棚卸しできる
「自分の適職が分からない…」「今の仕事を転職したい理由が言語化できない」と悩んでいる方もいるでしょう。そのような場合は、ぜひキャリアアドバイザーにご相談ください。これまでの経験の棚卸しを一緒に行うため、客観的に適性や考えを整理できますよ。
また、仕事探しのプロであるキャリアアドバイザーに相談することで、自分自身には分からないような強みや魅力が再確認できることも。転職に求めるものが可視化できるだけでなく、あなたのキャリアを広げるきっかけにもなり得るので、積極的に活用してみてくださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.面談に履歴書を持っていく
面談時に履歴書や職務経歴書を持参するのも、転職エージェントの賢い使い方です。履歴書は、キャリアアドバイザーが求職者の経歴や情報を把握し、適切な求人案件を紹介する助けになります。応募書類の添削もしてもらえるので、エージェント側から持ち物の指定がなくても、履歴書や職務経歴書は持っていって損はないでしょう。
応募書類の書き方が分からない方は、「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムを参考にしてみてください。面談日までに準備が間に合わない場合は、経歴や現在の状況をメモにまとめて持っていきましょう。
3.サービスを徹底的に使い倒す
使えるサービスをとことん活用するのも、転職エージェントの賢い使い方の一つです。転職エージェントは、求人案件の紹介や選考対策、面接の日程調整、給与の交渉、面接後のフィードバックなど、求職者の転職活動を全面的にサポートしています。サービスを上手く活用すれば、一人で進めるよりもスムーズに転職活動を行えるでしょう。
エージェントが提供している転職支援サービスは、このコラムの「転職エージェントの使い方の基本的な流れ」で紹介しているので、チェックしてみてください。
4.複数の転職エージェントに登録する
転職活動を効率的に進めるには、複数の転職エージェントに登録するのがおすすめです。複数登録しておくことで、より多くの求人と出会えたり、異なるサービスを受けられたりします。複数の転職エージェントを併用する際は、スケジュール調整のためにも、他社のサービスを利用している旨をキャリアアドバイザーに伝えておきましょう。また、エージェントを経由せずに個人的に応募している企業がある場合も、選考状況や志望度を伝えておくのが賢明です。
複数の転職エージェントを利用することに不安がある方は、「転職エージェントとは?利用の流れや使うメリットなどを紹介」のコラムもご覧ください。
転職エージェントを退会後しても再登録できる?
一度転職エージェントを退会しても、後から再登録することは可能です。転職エージェントによっては、「再登録は不要で、以前の担当キャリアアドバイザーに連絡すればもう一度利用できる」という場合もあるので、利用していたエージェントの規約を確認しましょう。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントの利用がおすすめな理由は、転職のプロに相談できることや、非公開求人を紹介してもらえる可能性があることです。詳しくは、以下の解説をご覧ください。
転職エージェントの利用がおすすめな理由
- 転職に精通したプロに相談できる
- 業界や企業に関する情報を詳しく知れる
- 非公開求人を紹介してもらえる場合がある
- 扱う求人案件は高収入の傾向にある
- 不採用の理由を聞いて改善策を練れる
- 日程調整や聞きにくい質問のやり取りを代行してくれる
1.転職に精通したプロに相談できる
転職エージェントを利用すると、転職のノウハウを知り尽くしたプロのキャリアアドバイザーに悩みを相談できます。「不採用が続いている」「面接が上手くいかない」など、転職で分からないことや不安なことについてプロ視点でのアドバイスをもらえるため、自分では気づかない改善点を発見できるでしょう。
転職活動に関する豊富なデータや情報がある
転職エージェントには、これまでの転職支援で蓄積された膨大なデータや情報があります。そのため、経験とデータに裏打ちされた信頼性の高いアドバイスや提案を受けられるでしょう。
エージェントが保有しているような詳細な情報やデータのなかには、一人で就活を進めるうえでは見つけられないものも多いといえます。エージェントでしか得られない情報を活用して求職活動を進められるのも、利用をおすすめする理由の一つです。
転職エージェント側の意見に流され過ぎないように注意
転職エージェントとの面談では、キャリアアドバイザーの意見に流され過ぎないように注意しましょう。キャリアアドバイザーは求職者の希望や適性に合う求人を紹介してくれますが、自分自身でも企業の情報をよく調べたうえで「本当に自分に合っている求人なのか」を判断することが大切です。
アドバイザーに言われるがままに応募すると、入社後にミスマッチが起き、早期離職につながる可能性もあります。転職のプロであるキャリアアドバイザーの意見を聞くべき部分と、自分の希望をとおすべき部分はしっかりと見極めましょう。
2.業界や企業に関する情報を詳しく知れる
転職エージェントを利用すれば、業界や企業に関する詳しい情報を知ることができます。キャリアアドバイザーは企業と直接やり取りをしており、求人情報には載っていない業界の情勢や企業の雰囲気などを把握しているからです。「面接時の質問の傾向」や「企業が求める人物像」など、気になることがあれば遠慮なく聞いて理解を深め、ミスマッチを回避しましょう。
3.非公開求人を紹介してもらえる場合がある
転職エージェントを利用すると、一般の求人サイトでは取り扱っていない非公開求人を紹介してもらえる場合があります。非公開求人とは、公開している求人より条件が良かったり、まだ外部に発表できないプロジェクトのために非公開で募集したりするものです。公にすれば応募が殺到するような求人案件を紹介してもらえる可能性があるのは、大きなメリットといえます。
4.転職エージェントが扱う求人案件は高収入の傾向にある
転職エージェントが扱う求人案件は高収入の傾向にあるのも、メリットの一つです。厚生労働省の「労働市場における雇用仲介の現状について(12p)」によると、転職エージェントを含む民間職業紹介事業者・ハローワーク・求人メディアのうち、最も年収帯が高いのは転職エージェントの求人で、350~1,500万円となっています。なお、ハローワークは218~552万円です。求人メディアの年収帯は職種によって大きく差があり、低い職種だと200~500万円、高い職種だと300~1,500万円でした。
この結果から、高収入の職種への転職を狙っている方は、転職エージェントを利用すると希望が叶う可能性が高いといえるでしょう。
エージェントを活用するメリットは、「就活エージェントを利用するメリットとは?どんな人におすすめ?」でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
第1回 「労働市場における雇用仲介の在り方に関する研究会」資料
5.不採用の理由を聞いて改善策を練れる
転職エージェントをとおして応募した求人が不採用となった場合、アドバイザーを経由してその理由を確認できます。通常の転職活動では、不採用になった経緯や理由は教えてもらえないことも少なくありません。ある程度予測して対策を練ることは可能なものの、手探り状態となってしまうことも考えられます。
一方、エージェントを利用している企業は、不採用の場合にその理由を教えてくれることが多いでしょう。なぜなら、エージェントに対してフィードバックを行うことで、より企業側の希望に合う人材を紹介してもらいやすくなるためです。そのため、応募者もより確度の高い改善策を練れるでしょう。
6.日程調整や聞きにくい質問のやり取りを代行してくれる
「選考前に転職エージェントでしてもらうこと」の項でも触れましたが、転職エージェントでは、日程調整や企業への質問といった連絡を代行してくれます。転職活動中は、「在職中で提示できる日程が限られていて伝えづらい」「些細な疑問を質問して良いか迷う」といった悩みに直面することもあるでしょう。企業と直接やり取りしなくてはいけないと、それだけでストレスを感じることもあります。
しかし、転職エージェントなら担当アドバイザーに気兼ねなく相談できるでしょう。その場で解決することもあれば、アドバイザーから企業に連絡を取ってもらうことも可能です。日程調整や質問に必要な労力や時間を選考対策に充てられるため、ストレスを軽減して転職活動ができるでしょう。
転職エージェントにはデメリットもある
転職エージェントを利用する際に、「アドバイザーによってサポートの質に差がある」「早期に転職する前提で話を進められる場合がある」「転職活動を自分のペースで進められないことがある」といったことをデメリットに感じる場合もあるようです。
ただし、これらは「担当アドバイザーを変えてもらう」「最初に転職時期を明確に決めていないことを伝える」「自分自身でも企業の情報を調べ、エージェントに任せきりにしない」といった方法で解決できる可能性があります。メリットとデメリットを比較して、転職エージェントを利用すべきかよく考えてみましょう。
転職エージェントの使い方で注意する点
転職エージェントを利用するときも、社会人として守るべき決まりやマナーは守ろうとする姿勢が重要です。節度のない振る舞いを繰り返すとアドバイザーとの信頼関係を築けず、転職活動がスムーズにいかない恐れも。以下の注意点を確認し、気持ちよくエージェントを利用できるように意識しましょう。
転職エージェントの使い方で注意する点
- 忘れ物をしたり締め切りを破ったりしない
- 身だしなみや振る舞いなどのマナーを守る
- 面談での服装はオフィスカジュアルが無難
- アドバイザーに過度な要求はしない
忘れ物をしたり締め切りを破ったりしない
転職エージェントを利用する際は、忘れ物をしたり期限を破ったりしないことが大切です。いわれたことを守れないと、アドバイザーから「転職の意欲が低いのでは」「就職後も物事にルーズなのでは」と懸念を抱かれかねません。
「面談の日時を変更したい」「現職が忙しくて書類の準備に時間が掛かる」などの事情がある場合は、なるべく早く相談するのがマナーです。ただし、予定の変更が重なると転職活動が停滞してしまう可能性もあるので、できるだけ仕事と両立できるように努めましょう。
身だしなみや振る舞いなどのマナーを守る
転職活動では、身だしなみやマナーもアドバイザーがチェックしているポイントの一つです。ビジネスの場にふさわしくない身だしなみや振る舞いは、アドバイザーに「企業に紹介できない」と判断されてしまう原因になり得ます。
転職エージェントとの面談はリラックスして臨んだほうが良いものの、面談は選考の前段階ととらえ、最低限のマナーは守るようにしましょう。具体的には、「髪型を整える」「清潔感を忘れない」「正しい敬語を使う」などを意識してみてください。
「面接マナーを解説!就職・転職活動に必須の礼儀作法と身だしなみとは」のコラムでは、マナーや身だしなみについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
面談での服装はオフィスカジュアルが無難
転職エージェントとの面談では、オフィスカジュアルの服装が無難で適切です。ビジネスシーンにふさわしい清潔感のある服装を心掛けることで、良い印象を与えられます。具体的には、シャツやブラウスにスラックスやスカート、ジャケットを合わせるスタイルが一般的です。カジュアル過ぎる服装や、反対にフォーマル過ぎる服装は避けると良いでしょう。
アドバイザーに過度な要求はしない
転職エージェントのアドバイザーに対して過度な要求をしないことも、転職活動を円滑に進めるうえで大切なことです。アドバイザーは多くの求職者を担当しており、限られたリソースの中で最善のサポートを提供しようと努めています。そのため、自分の希望や条件をしっかりと伝える一方で、アドバイザーの意見や提案にも耳を傾ける姿勢が求められるでしょう。過度な要求を避け、アドバイザーと協力的な関係を築くことで、より良いサポートを受けられます。
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことは?
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことは、無断キャンセルです。無断キャンセルをすると、キャリアアドバイザーから「転職意欲が低い」「だらしない人」という印象をもたれ、その後の転職活動のサポートを熱心に行ってもらえない可能性があります。先述したように、予定の変更ややむを得ず欠席する必要が生じた場合は、できるだけすぐに電話連絡するようにしましょう。
転職エージェントを選ぶときに重視する3つのポイント
転職エージェントを選ぶ際は、「エージェントの種類が自分に合っているか」「求人案件数は豊富か」「相性の良いキャリアアドバイザーがいるか」などを基準にしましょう。それぞれのポイントは、以下で詳しく解説しています。
転職エージェントを選ぶときに重視するポイント
- 転職エージェントの種類が自分に合っているか
- 求人を多く取り扱っているか
- 相性の良いキャリアアドバイザーがいるか
1.転職エージェントの種類が自分に合っているか
転職エージェントを選ぶ際は、サービスが自分に合っているかを確認しましょう。「転職エージェントには総合型と特化型がある」でも触れたように、転職エージェントのなかには、扱う業界・職種や利用者層をある程度絞ることで、よりきめ細やかなサポートを提供しているサービスもあります。具体的には、「介護業界特化型」「ミドルクラス向け」などがその例です。
自分の年齢や転職活動の方向性によって、相性の良いサービスは異なるといえます。扱う求人の傾向やサービスの内容を事前に調べておき、求めるサポートが受けられるエージェントを厳選して活用しましょう。
2.良質な求人を多く取り扱っているか
求人案件を多く取り扱っているかどうかも、転職エージェントを選ぶうえでは重要なポイントです。求人数が多ければ、そのぶん選択肢も広がります。
また、量だけでなく質も確認しておきましょう。一般では取り扱っていない優良企業の求人に出会う可能性を高めたい方は、一般公開している求人数だけでなく、非公開求人の取扱数にも着目してみてください。
キャリアアドバイザーの知識量もチェックしよう
担当のキャリアアドバイザーが、求人の内容をどのくらい理解しているかもチェックしましょう。たとえば、職場の雰囲気や業界の将来性などを具体的に説明してもらえるなら、信頼できる可能性が高いといえます。求人を見て気になったことは、その場で質問すると良いでしょう。
3.相性の良いキャリアアドバイザーがいるか
転職エージェントを利用する際は、相性の良いキャリアアドバイザーがいるかどうかの確認も重要です。キャリアアドバイザーとの相性が良ければ意思疎通が図りやすいので、転職活動が円滑に進みやすいといえます。ただし、相性は実際に会ったり話したりしてみないと分からないもの。複数の転職エージェントを利用しながら、自分に合ったキャリアアドバイザーを探してみましょう。
キャリアアドバイザーは変更できる
キャリアアドバイザーとの相性や関係性に不安がある場合は、担当者を変えてもらいましょう。相性が合わないまま転職活動を進めると、希望どおりの転職が叶わない可能性があります。転職エージェント側も相性があることは理解しているため、我慢せず変更を申し入れて問題ありません。
まれに、エージェント側からキャリアアドバイザーを変更されることもあるようですが、その場合は希望する業界により詳しく、経験値が高い担当者になることが多いようです。求職者側に問題があるわけではないので、気にせずサービスを利用しましょう。
転職エージェントの使い方を覚えて内定獲得を目指そう
転職エージェントは、就職・転職に関する手厚いサポートを受けられるのが大きな強みのサービスです。「初めての転職で不安」「在職中で転職活動が思うように進まない」という方は、エージェントを積極的に活用してみてください。
転職エージェントの使い方や選び方に迷っている方は、20代のフリーター・既卒・第二新卒の転職支援に特化した「ハタラクティブ」の利用をご検討ください。ハタラクティブは、未経験歓迎の求人を豊富に取りそろえているため、転職を機に新しい分野に挑戦したい方も安心です。1分程度でできる適職診断も活用できるほか、アドバイザーから助言してもらえるので、多角的に自分に合った仕事を探せるでしょう。
また、応募書類の添削や面接対策なども行っているので、万全の状態で本番に臨めます。転職でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
転職エージェントの使い方に関するQ&A
ここでは、転職エージェントの使い方に関するお悩みをQ&A方式で解決します。転職エージェントの使い方に悩んでいる方は参考にしてください。
転職エージェントの利用にお金が掛からないのはなぜ?
転職エージェントは契約が成立した企業から紹介料を得ているので、求職者側にお金が掛かることは基本的にありません。転職エージェントのサービス内容や使い方を詳しく知りたい方は、「転職エージェントの効果的な使い方とは?登録から内定までを徹底解説」もチェックしてみてください。
途中で担当アドバイザーは変えてもらえる?
担当アドバイザーは変更可能です。転職エージェントでは求職者とアドバイザーの二人三脚で就職・転職を目指すので、担当者との相性は大切な要素の一つ。変更をお願いするのは失礼ではないので、自分の気持ちを正直に伝えてください。また、担当者との面談は「面接」ではないため、あまり緊張せずに向かいましょう。
転職エージェントに向かう際の不安や疑問がある方は、「転職エージェントの面談での服装や持ち物は?当日の流れや利用方法も解説」を参考にしてみてください。
転職エージェントを利用したら必ず転職しなければいけない?
そのようなことはありません。転職エージェントでは「転職すべきか迷っている」という相談ができる場合もあるので、少しでも就職・転職に興味のある方は気軽に利用してみると良いでしょう。転職すべきタイミングかそうでないのか、プロ目線のアドバイスがもらえます。
地方での就職を目指す場合もエージェントを利用できる?
全国各地の求人情報を扱っている就職エージェントであれば利用可能です。ただし、地方就職の場合は、都会に比べて求人数が少ない傾向にあります。ハローワークや求人サイトなどを併用し、できるだけ多くの情報を集めるようにしましょう。
地方での就職については、「地元就職先の探し方!成功するための方法とは?」のコラムでも解説しています。
正社員経験がないけど転職エージェントを使っても大丈夫?
転職エージェントには中途者向け、20代向けなどさまざまな種類があります。正社員経験がない人は、未経験歓迎の求人や人柄重視の求人を多く扱っている転職エージェントを選ぶと良いでしょう。ハタラクティブでは、正社員経験がない方の就職をサポートします。経歴に不安がある方も、お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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